●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.187.1:1 ~ W-pI.187.11:6

Lesson 187



I bless the world because I bless myself. 
  • bless [blés] : 「〜を祝福する、清める」
❖ "I bless the ~ "「私は私自身を祝福するのだから、この世界も祝福する」。ここでは『祝福する』を『救う』に置き換えてみれば理解が進む。幻想から目覚めて悪夢から救われることで、あなたは神やホーリー・スピリット、そして自分自身によって祝福される。さらに、あなたは自分だけに止(とど)まらず、世界をも幻想から救う。すなわち、この世界を幻想から目覚めさせ、祝福することになる。



1. No one can give unless he has. In fact, giving is proof of having. We have made this point before. 
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • in fact: 「実際に、実のところ、それどころか」
  • proof [prúːf] : 「証拠、証明、証し」
❖ "No one can ~ "「誰でも、持っていなければ与えられない」。"In fact, giving ~ "「事実、与えることは持っていることの証拠である」。"We have made ~ "「この点に関しては、以前にも明確に示した」。



What seems to make it hard to credit is not this. No one can doubt that you must first possess what you would give. 
  • hard [hάːrd] : 「難しい、困難な、つらい」
  • credit [krédit] : 「〜を信用する、認める」
  • doubt [dáut] : 「〜を疑う、信じない」
  • possess [pəzés] : 「所有する、保有する」
❖ "What seems to ~ "「認めることを困難にしているのはこのことではない」。与えることとと持っていることの相互関係において理解しがたいのは、与えるにはまず持っていなければならないという事実ではない。"No one can ~ "「あなたが与えたいと思うものをまず初めにあなたが所有していなければならないと、誰も疑うことはない」。これは当たり前のことであって、理解しがたいことではない。



It is the second phase on which the world and true perception differ. 
  • phase [féiz] : 「局面、段階、面、相」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
  • differ [dífər] : 「異なる、似ていない」
❖ "It is the second ~ "「この世の知覚と本当の知覚との間の違いは、第二の相においてである」。次の段階のものの見方において、この世の感覚と実相的な感覚が異なってくる。



Having had and given, then the world asserts that you have lost what you possessed. 
  • assert [əsə́ːrt] : 「断言する、強く主張する」
  • lost [lɔ́st] : 「loseの過去・過去分詞形」
❖ "Having had ~ "「所有し、それを与えてしまえば、この世では、あなたは所有してしたものを失ってしまったと主張する」。この世では、持っているものを与えれば、あなたの所有物は減ったと知覚する。お金や物のやり取りを想定すればいい。



The truth maintains that giving will increase what you possess. 
  • maintain [meintéin] : 「断言する、主張する」
  • increase [inkríːs] : 「〜を増やす、増大させる」
❖ "The truth maintains ~ "「真実は、与えることはあなたが持っているものを増やすと主張する」。この点が、幻想世界的なものの見方と実相世界的なものの見方の大きな違い。実相世界のやり取りでは、愛を想定すればいい。真実の愛は、与えれば与えるほどどんどん増えていく。真実の分かち合いは拡張増大させる。減ることも消滅することもない。



2. How is this possible? For it is sure that if you give a finite thing away, your body's eyes will not perceive it yours. 
  • possible [pάsəbl] : 「可能性がある、なし得る」
  • sure [ʃúər] : 「確かな、確実な、確固とした」
  • finite [fáinait] : 「限界のある、限定された」
  • give away : 「与える、譲る」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を把握する」
❖ "How is this ~ "「これはどうして可能なのか」。実相的に、与えることと得ることは同一であるにも関わらず、なぜこの世では与えれば減ってしまうと感じてしまうのだろうか。"For it is sure ~ "「なぜなら、もしあなたが有限のものを与えてしまったら、あなたの肉体的な目は、それがもはやあなたのものではないと知覚することは確かだからだ」。有限のものとは、この世の形あるもののことで、物やお金を想定すればいい。それを他人に与えてしまえば、あなたの目は他人に渡ったそれを他人のものと知覚する。無限であるなら減ることなど不可能だ。この世が有限であるがゆえに、減ってしまうような感覚が生じる。



Yet we have learned that things but represent the thoughts that make them. 
  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、知る、分かる」
  • represent [rèprizént] : 「〜を表す、描く、意味する」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思想」
❖ "Yet we have ~ "「しかし私達は、ものはそれを作り出す思いを表しているに過ぎないと学んだ」。心の思いが有限なものを幻想として生み出している。この世は、夜見る夢の中で肉体的な頭脳が様々なものを幻覚として生み出しては目の前に展開させているようなものだ。物は抽象的な思いが具象的な形をとったものに過ぎない。抽象が実相であり具象は幻想である。



And you do not lack for proof that when you give ideas away, you strengthen them in your own mind. 
  • lack [lǽk] : 「〜を欠く、〜が欠けている」
  • proof [prúːf] : 「証拠、証明、証し」
  • strengthen [stréŋkθən] : 「〜を強くする、強化する」
❖ "And you do ~ "「そしてあなたは、あなたが考えを与えるとき、あなたは自分の心の中でその考えを強化するという証拠に事欠くことはない」。抽象的な思考は、具象的な有限のものとは異なって、思考を他者に与えることで強化されていく。いわば、思いは分かち合われて拡張増大する。思いは与えれば増えるのだ。



Perhaps the form in which the thought seems to appear is changed in giving. 
  • perhaps [pərhǽps] : 「たぶん、もしかすると」
  • appear [əpíərəns] : 「〜のように見える、〜と思われる」
❖ "Perhaps the form ~ "「たぶん、思いが表しているように見える形は、それが与えられとき、変化させられるだろう」。心の思いが有形のものを生み出しているのだが、あなたがそのものを他者に与えるとき、あなたの他者への思いがものの存在形態に変化を与えるだろう。ものはただのものではなくなり、感情が込められたものに変化する可能性がある。



Yet it must return to him who gives. Nor can the form it takes be less acceptable. It must be more. 
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
  • less [lés] : 「より少なく」
  • acceptable [ækséptəbl] : 「受け入れることができる、容認できる」
❖ "Yet it must ~ "「しかしそれは、必ず与えた者に返って来る」。あなたの思いが他者に伝わり、その思いの反響が他者から返って来る。"Nor can the ~ "「返された思いがとる形は、決して受け入れがたいものとはなり得ない」。"It must be ~ "「より受け入れやすいものになるに違いない」。あなたが愛(思い)を込めて他者にものを与えれば、他者は愛を込めてお返ししてくれるだろう。両者の愛は以前の愛とは比べられないくらい増大するに違いない。誤解してはいけないのは、ものを与えることで愛を買おうとしてはいけない。幻想で実相を買うことは不可能だから。



3. Ideas must first belong to you, before you give them. If you are to save the world, you first accept salvation for yourself. 
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有である」
  • be to do : 「〜する予定だ、〜しなければならない」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い」
❖ "Ideas must first ~ "「あなたが自分の思いを他者に与える前に、その思いをまずあなたがもっていなくてはいけない」。"If you are ~ "「もしあなたが世界を救うことになっているなら、まずあなたがあなた自身のために救いを受け入れることになる」。あなたがあなた自身を幻想(悪夢)から救い、その後に他者(世界)を幻想から救う。そのためには、まずあなたが救いという考え方を受け入れなくてはならない。神の計画を受け入れなくてはいけない。



But you will not believe that this is done until you see the miracles it brings to everyone you look upon. 
  • until [əntíl] : 「〜までは…しない、〜になってやっと」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • look upon : 「〜を見る」
❖ "But you will ~ "「しかしあなたは、救いがあなたの目にするすべての人達にもたらす奇跡を見るまでは、あなたが救いを受けれて救いがなされたとは信じないだろう」。比喩的に、眠りからの目覚めを考えればいいだろう。あなたは目覚めを受け入れ、まず自分が目を覚ます。あなたの回りにはまだ眠りこけた同胞が沢山いる。あなたは静かに、優しく彼らを揺り動かし、眠りから目覚めさせる。こうして、すべての同胞が深い眠りから目を覚まし、それまで現実だと思っていた悪夢から救われたと気付く。同胞の目覚めによって初めて、あなたは自分の目覚めを決定づけることが出来る。言い換えれば、あなたは目覚めを他者に与え、あなたは救いの完成を彼らから受け取ったのだ。



Herein is the idea of giving clarified and given meaning. Now you can perceive that by your giving is your store increased. 
  • herein [hìərín] : 「ここに、この中に、この点で」
  • clarify [klǽrifài] : 「〜を明確にする、はっきりさせる」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、真意」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する」
  • store [stɔ́ːr] : 「貯蔵、蓄え」
❖ "Herein is the ~ "「ここに、与えるという考え方が明確にされ、意味を与えられた」。"Now you can ~ "「今やあなたは、あなたが与えることによってあなたの蓄えは増やされると知覚することが出来るようになった」。この実相的なギブ・アンド・テークが、いわゆるACIMの言う『分かち合い』である。



4. Protect all things you value by the act of giving them away, and you are sure that you will never lose them. 
  • protect [prətékt] : 「保護する、守る」
  • value [vǽljuː] : 「〜を高く評価する、〜を尊重する」
  • act [ǽkt] : 「行為、活動、言動」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、喪失する、なくす」
❖ "Protect all ~ "「あなたが価値を置いているものすべてを、それを同胞に与えることで守りなさい」。"and you are ~ "「そうすれば、あなたは決してそれらを失うことはないと確信できるのだ」。与えれば得ることができ、ますます増える。与えることと得ることは実相的に等しい。



What you thought you did not have is thereby proven yours. Yet value not its form. 
  • thereby [ðὲərbái] : 「それによって、その結果」
  • proven [prúːvən] : 「proveの過去分詞形」
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜が…であることを示す」
❖ "What you ~ "「あなたが持っていなかったと思い込んでいたものは、したがって、あなたのものになる」。"Yet value not ~ "「しかし、その形に価値を置いてはいけない」。お金や物のやり取りを言っているのではない。たとえば、同胞を心から愛せば、あなたは同胞から愛を返してもらえる。他者から愛されることなどないと思っていたあなたは、今や愛を自分のものとする。



For this will change and grow unrecognizable in time, however much you try to keep it safe. 
  • grow [ɡróu] : 「成長する、育つ、大きくなる」
  • unrecognizable [ʌ̀nrékəɡnàizəbl] : 「認識できない」
  • in time : 「時がたてば、やがて」
  • however much : 「〜だけれども」
❖ "For this will ~ "「なぜなら、形ある物は時と共に変化し認識できないものになってしまうからだ」。"however much ~ "「たとえ、どんなにあなたがそれを安全に守ろうとしても」。形ある物は変化流動し、やがて崩壊する。形ある物は決して幻想の時間と空間の枠を越えることは出来ない。



No form endures. It is the thought behind the form of things that lives unchangeable. 
  • endure [endjúər] : 「耐える、持ちこたえる、持続する」
  • behind [biháind] : 「〜の後ろに、〜の裏側に」
  • unchangeable [ʌ̀ntʃéindʒəbl] : 「不変の」
❖ "No form ~ "「形は持ちこたえることは出来ない」。変化流動に常にさらされる。"It is the ~ "「変化することなく長らえるのは、物の形の背後にある思い(思考)である」。具象の背後にある抽象だけが長らえる。



5. Give gladly. You can only gain thereby. The thought remains, and grows in strength as it is reinforced by giving. 
  • gladly [ɡlǽd] : 「喜んで、喜々として」
  • gain [ɡéin] : 「得る、獲得する」
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る」
  • in strength : 「力を充実させて」
  • reinforce [rìːinfɔ́ːrs] : 「強化する、増強する」
❖ "Give gladly"「喜んで与えなさい」。"You can ~ "「こうすることによってのみ、あなたは得ることが出来る」。"The thought ~ "「思いは(あなたの下に)留まり、与えることによってその思いが強化されるしたがい、ますます力強く成長して行く」。



Thoughts extend as they are shared, for they can not be lost. There is no giver and receiver in the sense the world conceives of them. 
  • extend [iksténd] : 「伸びる、広がる」
  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
  • lost [lɔ́st] : 「loseの過去・過去分詞形」
  • giver [ɡívər] : 「与える人」
  • receiver [risíːvər] : 「受け取る人」
  • in the sense : 「〜という意味で」
  • conceive [kənsíːv] of :「〜を想像する、〜を心に描く」
❖ "Thoughts extend ~ "「思いは分かち合われて拡張する」。すべての真実は、分かち合われることによって拡張増大する。"for they can ~ "「なぜなら、思いは失われ得ないからだ」。"There is no ~ "「この世界が考えるような意味での与える者や得る者は存在しない」。実相世界では与えることと得ることは同一だ。



There is a giver who retains; another who will give as well. And both must gain in this exchange, for each will have the thought in form most helpful to him. 
  • retain [ritéin] : 「〜を保有る、持ち続ける」
  • gain [ɡéin] : 「得る、獲得する」
  • exchange [ikstʃéindʒ] : 「換えること、交換」
❖ "There is a ~ "「与えても、なお持ち続けている者がおり、」"another who ~ "「(与えられた)他方の者は、同様に与える」。だから、絶対減ることはなく、増えるのみだ。"And both must ~ "「こういう交換によって、両者は必ず得る」。分かち合いは得ることはあっても失うことはない。"for each will ~ "「なぜなら、お互い、自分にとって一番役に立つ形をとってその思いをもつようになるからだ」。いらない思いを分かち合うのではなく、本当の平和と幸せに役立つ思いを分かち合い、心に抱(いだ)き続けることになる。



What he seems to lose is always something he will value less than what will surely be returned to him. 
  • value [vǽljuː] : 「〜を高く評価する」
  • surely [ʃúərli] : 「疑いなく、確かに、確実に」
  • return [ritə́ːrn] : 「〜を返す、戻す」
❖ "What he seems ~ "「失われるように見えるものは、いつでも、必ず自分に返って来るものよりもずっと価値が低いと評価する何かである」。必ず自分に返ってくるものとは、分かち合いによって拡張増大する真実のこと。その真実よりも価値が低いと思えるもの、つまり、存在しているかに見えるだけの形ある具象的な物は幻想に過ぎないので必ず失われていく。たとえば、お金で買った幸福感はあっという間に消えていく。失われていく。初めから実体として存在していないからだ。



6. Never forget you give but to yourself. Who understands what giving means must laugh at the idea of sacrifice. 
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する」
  • laugh [lǽf] at : 「〜を笑う」
  • sacrifice [sǽkrəfàis] : 「犠牲、犠牲にすること」
❖ "Never forget ~ "「あなたはあなた自身に与えるのだということを忘れないようにしなさい」。なぜなら、与えることと得ることは同じだから。"Who understands ~ "「与えることが何を意味するのか理解している者は、犠牲という考えを笑い飛ばすに違いない」。実相的に奪われることも失うこともないので、実相世界には犠牲という概念は存在しない。犠牲は夢であり、夢に翻弄されるされる姿を目覚めた者が目にすれば笑ってしまうだろう。



Nor can he fail to recognize the many forms which sacrifice may take. 
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める」
❖ "Nor can he ~ "「また彼は、犠牲という考えがとる多くの形を認識し損なうこともない」。具体的には次の文。



He laughs as well at pain and loss, at sickness and at grief, at poverty, starvation and at death. 
  • as well : 「同じ、その上」
  • pain [péin] : 「痛み、苦痛」
  • loss [lɔ́s] : 「失うこと、喪失」
  • sickness [síknəs] : 「病気」
  • grief [ɡríːf] : 「悲しみ、嘆き、苦悩」
  • poverty [pάvərti] : 「貧乏、貧困、欠乏」
  • starvation [stɑːrvéiʃən] : 「窮乏、飢餓」
  • death [déθ] : 「死、死亡」
❖ "He laughs as ~ "「与えることが何を意味するのか理解している者は、同様に、痛みや喪失を笑い飛ばし、病や嘆き、欠乏、貧窮、そして死さえ笑い飛ばす」。これらすべては幻想に過ぎず、犠牲という考えが様々な形に姿を変えたものに過ぎないからだ。死さえも幻想であり、悲しむどころか笑い飛ばす。笑い飛ばされた死は消滅するしかない。



He recognizes sacrifice remains the one idea that stands behind them all, and in his gentle laughter are they healed. 
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである」
  • behind [biháind] : 「〜の後ろに、〜の陰に」
  • gentle [dʒéntl] : 「優しい、穏やかな」
  • laughter [lǽftər] : 「笑い、楽しそうな表情」
❖ "He recognizes ~ "「彼は、犠牲という考えが依然としてこれらのすべての背後にある一つの考え方のままだと気付いており、」これらのすべてとは、前文の具体例のこと。"and in his ~ "「それらは、彼が優しく笑うとき、ヒーリングされる」。彼が優しく笑いながら、それは夢に過ぎないのだと教えるとき、彼らは目覚め、悪夢から解放される。



7. Illusion recognized must disappear. Accept not suffering, and you remove the thought of suffering. 
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、受け入れる」
  • disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、消滅する」
  • accept [æksépt] : 「容認する、受け入れる」
  • suffering [sʌ́fəriŋ] : 「苦しみ、苦痛、悩み」
  • remove [rimúːv] : 「取り除く、取り去る」
❖ "Illusion recognized ~ "「認識された幻想は必ず消滅する」。"Accept not ~ "「苦を容認してはいけない」。苦しみを、それが実在すると認めてはいけない。"and you remove ~ "「そうすれば、あなたは苦という思いを取り除くことになる」。苦という思いは夢の中の感覚であり、決して実在しないと知れば、あなたはもう苦という考えにとらわれることはなくなる。般若心経の一節を思い出させる文章だ。



Your blessing lies on everyone who suffers, when you choose to see all suffering as what it is. 
  • blessing [blésiŋ] : 「祝福、恩恵」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
❖ "Your blessing ~ "「あなたがすべての苦というものをありのままに見ることを選んだ時、あなたは苦しむ人々にあなたの祝福を与えることが出来る」。他者の苦しみもまた幻想に過ぎないのだと教え、他者を苦から救うことが出来る。真実を教えたのだから、確かにあなたは他者を清め、癒やし、祝福したのだ。



The thought of sacrifice gives rise to all the forms that suffering appears to take. 
  • sacrifice [sǽkrəfàis] : 「犠牲、犠牲にすること」
  • give rise to : 「〜を引き起こす、〜を生じさせる」
  • appear [əpíərəns] : 「〜のように見える、〜と思われる」
❖ "The thought of ~ "「犠牲という考えは、苦が取るかに見えるあらゆる形を生み出す」。この世界にあって肉体的にも精神的にも攻撃され得、傷つけられ得ると信じることは、自分が犠牲にされ得ると信じていることだ。幻想に過ぎない犠牲という思いは現実化し、形をとって様々な苦しみとなる。犠牲という考えが、この現象界にあって苦という形を生み出している。



And sacrifice is an idea so mad that sanity dismisses it at once. 
  • mad [mǽd] : 「気が狂って、怒って」
  • sanity [sǽnəti] : 「正気、健全さ」
  • dismiss [dismís] : 「追放する、退ける」
  • at once : 「すぐに、瞬時に、即座に」
❖ "And sacrifice is ~ "「犠牲とはあまりにも狂った考えなので、正気さはすぐにでも犠牲という考えを駆逐する」。悪夢から目覚めて正気に戻れば、犠牲という考えがいかに馬鹿げたものか理解できて、すぐに犠牲という考えを捨ててしまうだろう。



8. Never believe that you can sacrifice. There is no place for sacrifice in what has any value. 
  • sacrifice [sǽkrəfàis] : 「〜を犠牲にする」
  • value [vǽljuː] : 「価値、値打ち」
  • be no place for : 「〜の出る場所ではない」
❖ "Never believe ~ "「犠牲は可能だなどと、決して信じてはいけない」。"There is no ~ "「何かの価値のある場所に、犠牲が入り込める余地などない」。真実が存在する神聖な場所に、幻想に過ぎない犠牲という思いが立ち入ることは不可能だ。幻想が実相を闇で覆い隠すことはあるとしても、幻想が実相の中に入り込むことは不可能だ。



If the thought occurs, its very presence proves that error has arisen and correction must be made. 
  • occur [əkə́ːr] : 「頭に浮かぶ、思い付く」
  • presence [prézns] : 「存在すること、存在」
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜が…であることを示す」
  • error [érər] : 「誤り、間違い」
  • arisen [ərízn] : 「ariseの過去分詞形」
  • arise [əráiz] : 「起こる、発生する」
  • correction [kərékʃən] : 「矯正、修正、是正」
❖ "If the thought ~ "「もしこの考えが起きたら、」犠牲は可能だという考えが起きたら、「そんな考えがまさにあるということが、誤りが既に発生し、修正されなければならないということを証明している」。犠牲という考えが発生した時点で、あなたが幻想に溺れていることの証拠となる。目を覚まし、誤りを修正する必要がある。



Your blessing will correct it. Given first to you, it now is yours to give as well. 
  • blessing [blésiŋ] : 「祝福、恩恵」
  • as well : 「同じに、その上」
❖ "Your blessing ~ "「あなたの祝福が誤りを正すだろう」。まずあなたが幻想から目覚め、正しい知覚をもって同胞に真実を伝えるとき、あなたは同胞の誤りを正すことが出来る。あなたは同胞を清め、癒やし、祝福するのだ。"Given first ~ "「まずあなたに与えられ、同様に(他者に)与えることが今やあなたの役割となる」。修正と祝福がホーリー・スピリットによってあなたに与えられる。次に、あなたが同胞達を祝福し、同胞達の誤りを修正することになる。それがあなたの役割である。犠牲という幻想は消滅し、奪われることも失うことも消えてなくなる。



No form of sacrifice and suffering can long endure before the face of one who has forgiven and has blessed himself. 
  • endure [endjúər] : 「持ちこたえる、持続する」
  • long endure : 「長く持続する、久しく続く」
  • forgiven [fərɡívn] : 「forgiveの過去分詞」
❖ "No form of  ~ "「自分自身を赦し、祝福した者の面前にあっては、犠牲や苦しみがどんな形をとってもそれは長続きするものではない」。犠牲という悪夢を見ていただけなのだと知ってそれを赦し、幻想から目覚めた自分を祝福する者の前では、もはや犠牲も苦しみも長続きはしない。消滅するのみである。



9. The lilies that your brother offers you are laid upon your altar, with the ones you offer him beside them. Who could fear to look upon such lovely holiness? 
  • lily [líli] : 「ユリ」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる」
  • laid [léid] : 「layの過去・過去分詞形」
  • lay [léi] : 「置く、横たえる、並べる」
  • altar [ɔ́ːltər] : 「祭壇、聖餐台」
  • beside [bisáid] : 「〜のそばに、〜の傍らに」
  • fear [fíər] : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
  • holiness [hóulinis] : 「神聖、神聖さ、高潔」
❖ "The lilies that ~ "「あなたの同胞があなたに差し出すユリの花は、あなたの祭壇の上に置かれる」。あなたの心の奥にある神の祭壇に、同胞からの祝福を表すユリの花が飾られる。ユリの花は清らかな神の子の無辜性の象徴だ。"with the ones ~ "「あなたが同胞に差し出すユリの花もまた、その横に置かれている」。祝福に対する感謝の気持ちを表すユリの花だ。"Who could fear ~ "「いったい誰が、そんなに愛らしい神聖さを目にするのを怖がるだろう」。ユリの花の愛らしさは神の子同士の祝福と感謝を表している。互いに無辜であることを象徴しており、いったい恐れる必要がどこにあろうか。



The great illusion of the fear of God diminishes to nothingness before the purity that you will look on here. Be not afraid to look. 
  • diminish [dimíniʃ] : 「さくなる、減少する」
  • nothingness [nʌ́θiŋnis] : 「無、非実在、無価値」
  • purity [pjúərəti] : 「純粋であること」
  • be afraid of : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
❖ "The great illusion ~ "「神を恐れるという大きな幻想は、あなたがここで目にする純粋さの前で小さくなっていき、無となる」。幻想は実相の光によって消滅する。"Be not afraid ~ "「恐れずに見なさい」。幻想が消えていく様を恐れずに目撃しなさい。



The blessedness you will behold will take away all thought of form, and leave instead the perfect gift forever there, forever to increase, forever yours, forever given away. 
  • blessedness [blésidnis] : 「幸運、恵まれていること」
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • take away : 「奪い去る、連れ去る、持ち去る」
  • leave [líːv] : 「〜を残す」
  • instead [instéd] : 「代わりに」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完全な、完璧な」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • increase [inkríːs] : 「増える、増大する」
  • give away : 「譲る、贈る、与える」
❖ "The blessedness ~ "「あなたが目にする恵みは、形を伴う思いのすべてを持ち去り、その代わり、完璧な贈り物を永遠にそこに残す」。形を伴う思いとは、この現象界での有形の思考ということ。形を生み出す幻想そのものと思っていい。"forever to ~ "「完璧な贈り物は永遠に増大し、永遠にあなたのものであり、永遠に与え続けられる」。完璧な贈り物とは、神の恵みであり神の思いであり、神の愛である。神は永遠に、神の子であるあなたを愛し、その愛は永遠に与え続けられ、永遠に増大し続ける。



10. Now are we one in thought, for fear has gone. And here, before the altar to one God, one Father, one Creator and one Thought, we stand together as one Son of God. 
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思想」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、不安」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
❖ "Now are we ~ "「恐れが去ってしまったので、今や私達の思いは一つだ」。神を恐れることは幻想であると知ったのだから、誰もが神の愛(真実)を受け入れるという思いで一致する。"And here ~ "「そしてここに、唯一の神、唯一の父、唯一の創造主、唯一の思い、それらのための祭壇の前に、私達は唯一の神の子として共に立つ」。単一の神の子として神の祭壇の前に立つのだ。



Not separate from Him Who is our Source; not distant from one brother who is part of our one Self Whose innocence has joined us all as one, we stand in blessedness, and give as we receive. 
  • separate [sépərət] : 「分離した、別々になった」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源」
  • distant [dístənt] : 「遠い、離れた」
  • innocence [ínəsəns] : 「無罪、潔白、無垢、純潔」
  • join [dʒɔ́in] : 「結び付ける、結合する、連結する」
❖ "Not separate ~ "「私達の源である神から離れることなく、私達すべてを一つに結び付けてくれた無辜(むこ)なる唯一の自己の一部である同胞から離れることなく、私達は祝福の中に立ち、得ると同時に与える」。唯一の自己とは、単一の存在としての神の子ということ。その一部であるところの同胞とあるが、恐らく、イエス・キリスト自身を指しているのだろう。単一の神の子がこの幻想世界で分離分裂し、その一人としてイエス・キリストが存在していた。イエスは神の子としての自分の無辜性を知り、分離という幻想から目覚めて分裂した神の子を一つに再結合させようとした。そのイエスは常にあなたの心の中にいる。離れてなどいない。あなたは救われ、祝福される。そして、その救いを受け取ったあなたは、他の同胞にも救いを与えるのである。



The Name of God is on our lips. And as we look within, we see the purity of Heaven shine in our reflection of our Father's Love. 
  • lip [líp] : 「唇」
  • within [wiðín] : 「中、内部、内側」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • reflection [riflékʃən] : 「反射、反映」
❖ "The Name of ~ "「私達の唇に神の名がのぼる」。"And as we ~ "「そして私達が心の内側を見るとき、父なる神の愛が私達に反映し、天の王国の純粋さが光輝いているのを私達は目にする」。天の王国の純粋さとは、一元論的な純粋な真実、神の子の絶対的無辜性、神と神の子とホーリー・スピリットの単一性(三位一体性)、等々を象徴した言葉であろう。それらの揺るぎない真実が光を放って輝いている。すべては神の愛を源として始まったものであり、すべてが神の愛に統一される。



11. Now are we blessed, and now we bless the world. What we have looked upon we would extend, for we would see it everywhere. 
  • look upon : 「〜を見る」
  • extend [iksténd] : 「拡張する、拡大する」
❖ "Now are we ~ "「祝福された今、今度は世界を祝福する」。得ることと与えることは同一だ。祝福し救うことも実相の法則に従う。"What we have ~ "「私達が目にするものを私達は拡張する」。"for we would ~ "「なぜなら、私達が目にしたものをあらゆる場所で見たいと望むからだ」。真実(愛)は分かち合われて拡張し、目にするものすべてが光輝き始める。



We would behold it shining with the grace of God in everyone. We would not have it be withheld from anything we look upon. 
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • grace [gréis] : 「優美、神の恩寵、神の愛」
  • withheld [wiðhéld] : 「withholdの過去・過去分詞形」
  • withhold [wiðhóuld] : 「〜を抑える、与えないでおく」
❖ "We would behold ~ "「神の恵みによってそれが輝くのを、すべての人達一人一人の中に見たいと望む」。すべての同胞、神の子達の心の中に、神の恵みに満たされた真実が光輝くのを目にしたい。"We would not ~ "「目にするものにそれが与えられないことなど望まない」。神の恵み、神の愛、神の真実、等々は完全に平等に与えられる。除外される者はいない。選ばれた者だけが神の愛を受けることが出来るなどということは決してない。特権はない。神は選ばない。



And to ensure this holy sight is ours, we offer it to everything we see. 
  • ensure [inʃúər] : 「〜を確かにする、確実にする」
❖ "And to ensure ~ "「この神聖な光景が私達のものであることを確かにするために、私達は目にするすべてのものにそれを差し出す」。真実の分かち合いは完全に無差別だ。救いも祝福も誰一人除外されることなく、完全に無差別に、完全に平等に与えられる。



For where we see it, it will be returned to us in form of lilies we can lay upon our altar, making it a home for Innocence Itself, Who dwells in us and offers us His Holiness as ours. 
  • return [ritə́ːrn] : 「〜を返す、戻す、返却する」
  • innocence [ínəsəns] : 「無罪、潔白、無垢、純潔」
  • dwell [dwél] : 「宿る、残る、存在する」
❖ "For where we ~ "「なぜなら、私達がそれを見るとき、私達の祭壇に供えることが出来るユリの花という形をとって、それは私達に返されるからだ」。"making it a ~ "「そして、その祭壇を無辜なる者自身の家とすることが出来るからだ」。"Who dwells ~ "「無辜なる者は私達の心の中に止(とど)まり、彼の神聖さを私達のものとして私達に差し出してくれる」。詩的表現をしているので、解釈しづらい箇所だ。ユリの花は無辜性を象徴しているので、無辜なる者とはイエス・キリストのことだ。もっと広く解釈して、ホーリー・スピリットのこと。目にするものすべてが真実に満たされるとき、私達にユリの花が返される。神の子として完全に無辜である自分を確信できるのだ。あるいは、そのお墨付きを、ユリの花を象徴として与えられる。そのユリの花は無辜なるイエス・キリストを象徴し、私達がユリの花を心の中の祭壇に飾るとき、そこがイエスの住まいとなる。私達はイエス共々、完全な無辜性をもって心の中に生きる。あるいは、無辜なる自分を確信した私達は完全に神と和解し、ホーリー・スピリットを心の友として愛の中に生きることが出来る。つまり、私達はイエス・キリストとまったく同じ神の子として復活したのだ。






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