●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.184.1:1 ~ W-pI.184.15:9

Lesson 184



The Name of God is my inheritance. 
  • inheritance [inhérətəns] : 「受け継いだもの、継承したもの」
❖ "The Name ~ "「神の名は、私が継承したものである」。神が愛の延長上に創造した神の子こそ、あなた自身だ。あなたは神の名を引き継ぎ、加えて、神の属性のすべてを継承した。



1. You live by symbols. You have made up names for everything you see. 
  • symbol [símbəl] : 「象徴、シンボル」
  • make up : 「作り出す、捏造する、でっちあげる」
❖ "You live ~ "「あなたは象徴によって生きている」。"You have made ~ "「あなたは目にするものすべてに名前を付けてきた」。知覚されるものに名前を付けることですべてを区別し、名前という象徴をもって対象を認識してきた。具象形象の世界にあっては、名前をもって他者と自己を識別することが一番簡単な方法である。エゴにとっては、分離を維持する一番容易な手段なのだ。



Each one becomes a separate entity, identified by its own name. By this you carve it out of unity. 
  • separate [sépərət] : 「分離した、別々になった」
  • entity [éntəti] : 「実在するもの、実体」
  • identify [aidéntəfài] : 「特定する、同定する」
  • carve [kάːrv] : 「切り分ける、区画に分ける」
  • carve out : 「切り出す、分割する」
  • unity [júːnəti] : 「単一性、一つである状態」
❖ "Each one ~ "「一つ一つが分離した存在となり、それ自体の名前によって同定される」。"By this you ~ "「こうすることで、あなたは単一性から存在を切り出してしまう」。たとえば、本来は目の前に広がる自然と一体であるはずのあなたは、目にする対象に名前を付けて自分と区別することで、自分を自然から切り離し、自分と自然の一体性を破壊する。



By this you designate its special attributes, and set it off from other things by emphasizing space surrounding it. 
  • designate [déziɡnèit] : 「指名する、指定する」
  • attribute [ǽtribjùːt] : 「属性、特質、特性」
  • set off : 「際立たせる、目立たせる」
  • emphasize [émfəsàiz] : 「強調する、力説する」
  • surround [səráund] : 「包囲する、取り囲む」
❖ "By this you ~ "「名前を付けることで、あなたはそれのもつ属性を指定し、それを取り囲む空間を強調することで他のものからそれを際立たせる」。名前を付けて区別化し、名前によってその属性を指定する。さらに、個々それぞれの間に空間を設けて孤立化させ、分離を決定づける。



This space you lay between all things to which you give a different name; all happenings in terms of place and time; all bodies which are greeted by a name. 
  • lay [léi] : 「置く、横たえる、並べる」
  • between [bitwíːn] : 「〜の間に」
  • different [dífərənt] : 「相違する、異なる」
  • in terms of : 「〜に関して、〜の観点から」
  • greet [ɡríːt] : 「〜に知覚される、〜に挨拶する」
❖ "This space you ~ "「あなたは、異なる名前を与えることですべてのものの間にこの空間を置く」。対象に名前を付けることで個別化し、空間的な距離を設定して分離を維持する。"all happenings ~ "意訳する、「あらゆるものは空間と時間の中で起き、あらゆる肉体は名前をもって呼ばれ、区別される」。



2. This space you see as setting off all things from one another is the means by which the world's perception is achieved. 
  • one another : 「お互い」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
  • achieve [ətʃíːv] : 「獲得する、得る、達成する」
❖ "This space ~ "「あらゆるものを互いに際立たせて見せるこの空間は、それによって世界が知覚を獲得する方法である」。固い言い方をしているが、要するに、空間的に隔てられた個々の対象をそれぞれが独立した存在であると、私達の知覚は見て取っている、ということ。分離しているから、識別感覚が生じる。



You see something where nothing is, and see as well nothing where there is unity; a space between all things, between all things and you. 
  • as well : 「同じに、おまけに、その上」
❖ "You see something ~ "「あなたは何もないところに何かを見、同様に、一つである状態の場に何も見ない」。一つである状態とは単一性のこと、分離できないもののこと。"a space between ~ "「あらゆるものの間に、あらゆるものとあなたの間に、空間を見ている」。一つのものを分裂させ、分離して引き離し、空間にちりばめる。



Thus do you think that you have given life in separation. By this split you think you are established as a unity which functions with an independent will. 
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別」
  • split [splít] : 「割ること、分割、分裂」
  • establish [istǽbliʃ] : 「確立する、成立させる」
  • unity [júːnəti] : 「単一性、一つである状態」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「働く、機能する」
  • independent [ìndipéndənt] : 「独立した、自立した」
  • will [wíl] : 「意志、意欲」
❖ "Thus do you ~ "「こうしてあなたは、分離の中に命を与えたと思い込んでいる」。名前を付けて個別化し、属性を与えて存在に命を吹き込んだ気になっている。何の事はない、分離することによってありもしない幻想の存在をでっち上げただけだ。"By this split ~ "「こうした分離によって、あなたは、独立した意志をもって機能する統一体としてのあなたを確立したのだと思い込んでいる」。自分もまた、回りから分離した個別存在として自主独立の意志をもって生きていると思い込んでいる。分離という魔術によって、自分も回りも個々別々に存在するかのように錯覚してしまったのだ。それを証明するかのように、あなたの知覚はあなたを騙し続ける。



3. What are these names by which the world becomes a series of discrete events, of things ununified, of bodies kept apart and holding bits of mind as separate awarenesses? 
  • series [síəriːz] : 「連続、シリーズ、一組」
  • a series of : 「一連の〜、ひと続きの〜」
  • discrete [diskríːt] : 「別々の、不連続の」
  • kept apart : 「別々に離しておく」
  • bits of : 「ちっぽけな〜、〜の破片」
  • awareness [əwέərnis] : 「意識性。気付いていること」
❖ "What are these ~ "「不連続な一連の出来事や統一されていない物事や、分離した意識としてちっぽけな心を抱えた個別の肉体から成り立つ世界を作るこれらの名前とはいったい何だろう」。すべてが分離独立した存在体と見なされ、時間と空間の中で連続的に変化流動する世界を、私達の独立したちっぽけな肉体が抱える心は意識の中にとらえている。しかしそれは、私達の意識が、自ら知覚したものに名前を付けて個別化し、夢の中で勝手に動かしているだけだ。



You gave these names to them, establishing perception as you wished to have perception be. The nameless things were given names, and thus reality was given them as well. 
  • reality [riǽləti] : 「現実性、実在性、現実のこと」
❖ "You gave these ~ "「あなたはこれらに名前を与え、そうあってほしいと思うような知覚を確立した」。夢の中で名付けられた存在体は、あなたがそうあってほしいと思うように知覚される。"The nameless things ~ "「名前のないものは名前を与えられ、同時に、実在性も与えられた」。名前を付けられることで、それがあたかも本当に存在しているかのように見られるようになった。これが、今あなたが目にしている現実を構成している。



For what is named is given meaning and will then be seen as meaningful; a cause of true effect, with consequence inherent in itself. 
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図」
  • meaningful [míːniŋfəl] : 「意味のある、重要な」
  • cause [kɔ́ːz] : 「原因、要因」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響」
  • consequence [kάnsəkwèns] : 「結果、結論、帰結」
  • inherent [inhíərənt] : 「生来の、先天的な、固有の」
❖ "For what is ~ "「なぜなら、名付けられたものは意味を与えられ、意味あるものとして見られるからだ」。"a cause of ~ "「本当の結果を生み出す原因、それ自体の中に生まれながら結果をもったものと見られるようになる」。あなたの意識が、見たいものを知覚しようとして夢の中で対象を作り出し、それに名前を付けることであたかもそれが実在しているかのように錯覚しているわけだが、そのからくりを、主客を転倒させることでごまかしている。つまり、そもそも対象はあなたの意識にかかわらず存在し(原因)、それをあなたの知覚がとらえることでその存在を確認できる(結果)とするわけだ。目にする対象は元来(あるいは生来)そこに存在し、存在という結果を初めから持っているものだと考えるてしまうのだ。



4. This is the way reality is made by partial vision, purposefully set against the given truth. 
  • partial [pάːrʃəl] : 「部分的な、一部の」
  • purposefully [pə́ːrpəsfəli] : 「目的を持って、意図的に」
  • against [əɡéinst] : 「〜に反対して、〜に逆らって」
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
❖ "This is the way ~ "「これが、部分として見る見方によって現実を作り出す方法である」。"purposefully set ~ "「それは意図的に、与えられた真実に対立するように設定されたのだ」。元来単一の全体として統一されて存在していた真実を切り刻んで分裂させ、個々に名前を付けて勝手な属性を与え、あたかもそれが単独で存在するかのように錯覚している。こうして、今あなたが目にする現実が作り上げられた。実相的真実に対抗する意図をもってエゴがでっち上げた現実である。



Its enemy is wholeness. It conceives of little things and looks upon them. 
  • enemy [énəmi] : 「敵、敵対者」
  • wholeness [hóulnis] : 「全部そろっていること、完全であること」
  • conceive [kənsíːv] of :「〜を考え出す、〜を心に描く」
❖ "Its enemy ~ "「そんな見方が作り出す現実に対する敵は全体性である」。部分としてではなく、真実全体が単一に存在する現実、つまり、実相世界。エゴは神の世界に対抗してこの幻想世界をでっち上げたのだ。"It conceives of ~ "「そんな見方は些細なものを心に描き出し、その思いを(現実化して)目に見えるようにする」。空想を逞(たくま)しくて、見たいと思うつまらないことを幻想世界に投影し現実化する。夢の中で、分離分裂した対象をどんどん作り出していく。



And a lack of space, a sense of unity or vision that sees differently, become the threats which it must overcome, conflict with and deny. 
  • lack [lǽk] : 「不足、欠乏、欠落」
  • differently [dífərəntli] : 「異なって、違って」
  • threat [θrét] : 「脅迫、脅し、脅威」
  • overcome [òuvərkʌ́m] : 「克服する、打ち勝つ」
  • conflict [kənflíkt] : 「対立する、矛盾する」
  • deny [dinái] : 「否定する、認めない、信じない」
❖ "And a lack ~ "「空間を作らないこと、統一されたものを感じ取る感覚、異なる見方をするヴィジョン、等々は、克服し戦い否定しなければならないものとなる」。統一された全体として真実だけが存在するというものの見方を、分離分裂的なエゴの思考は否定する。言い換えれば、ホーリー・スピリットの一元論的思考システムを、エゴの二元論的思考システムが否定し破壊しようとしているわけだ。なぜなら、この世界を作り出し支配しているエゴは自分こそが神であり、天の王国にいる神の存在を否定しなければならないからだ。



5. Yet does this other vision still remain a natural direction for the mind to channel its perception. 
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである」
  • natural [nǽtʃərəl] : 「普通の、ありのままの、自然な」
  • direction [dirékʃən] : 「方角、方向、向き、目標」
  • channel [tʃǽnl] : 「導く、向かわせる」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見」
❖ "Yet does this ~ "「しかし、この別の見方は、」単一の全体を多数の部分に分解して見る見方は、「依然として、心がその知覚を向かわせるための自然な方向性を与え続ける」。心が対象を認識するための方法として、分離分裂した対象の一つ一つを心が知覚するという方向性が与えられた。実相的なヴィジョンは対象を全的に直覚するのだが、この世界の知覚は対象を細かく切り分け、分析的に把握しようとする。分離分裂した世界だから、そうするしか方法がないのだ。



It is hard to teach the mind a thousand alien names, and thousands more. 
  • hard [hάːrd] : 「難しい、困難な」
  • thousand [θáuzənd] : 「1000の、1000個の」
  • alien [éiljən] : 「異質な、縁もゆかりもない」
❖ "It is hard to ~ "「何千もの異質な名前を心に教え、さらに何千も教えることは困難である」。分離分裂した対象の一つ一つに名前を与え、知覚したものと名前を照合して対象を認識する作業は気の遠くなることだ。しかも、どんなに数を重ねても、対象を全的に把握することは不可能である。



Yet you believe this is what learning means; its one essential goal by which communication is achieved, and concepts can be meaningfully shared. 
  • learning [lə́ːrniŋ] : 「習うこと、学ぶこと、学習」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
  • essential [isénʃəl] : 「必須の、最も重要な」
  • goal [ɡóul] : 「目標、目的地、目的」
  • achieve [ətʃíːv] : 「得る、達成する、成就する」
  • concept [kάnsept] : 「概念、観念」
  • meaningfully [míːniŋfəli] : 「意味があるように」
  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
❖ "Yet you believe ~ "「しかしあなたは、これは学びが意味することだと信じている」。対象に名前を付けて分析的に認識することが世界を学ぶ唯一の方法だと信じている。"its one essential ~ "「それは、コミュニケーションを成立させるための必須な目的の一つ、意味をもって概念を分かち合うための必須な目的の一つだとあなたは信じている」。共通の名前を持つことでコミュニケーションが成立し、共通の概念を持つことで思いも共有できる。つまり、共通の言語をもつことで分離分裂した個々人が一つにまとまり得ると信じているわけだ。しかし、今のこの世を見る限り、それは成功していない。



6. This is the sum of the inheritance the world bestows. 
  • sum [sʌ́m] : 「合計、骨子、概要」
  • inheritance [inhérətəns] : 「受け継いだもの、相続財産」
  • bestow [bistóu] : 「〜を授ける、与える」
❖ "This is the sum ~ "「これが、この世界が与える相続遺産の概要だ」。実在しない幻想世界を生き延びる術(すべ)を学びによって受け継いで行く。



And everyone who learns to think that it is so accepts the signs and symbols that assert the world is real. 
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • sign [sáin] : 「象徴、しるし、証拠」
  • symbol [símbəl] : 「象徴、シンボル」
  • assert [əsə́ːrt] : 「断言する、強く主張する」
❖ "And everyone who ~ "「その通りだと思うことを学ぶ者は誰でも、」この世界が提供する幻想を学びによって継承する者は誰でも、「この世界がリアルであると断言する印やシンボルを受け入れる」。時間も空間も物体も、目に見え、耳に聞こえ、手に触れることが出来るのだから、確実に実在すると断言する。圧倒的にリアルに見えるこの世界の実在性を誰も疑わない。



It is for this they stand. They leave no doubt that what is named is there. It can be seen, as is anticipated. 
  • stand [stǽnd] : 「示す、指す」
  • stand for : 「〜を表す」
  • leave [líːv] : 「〜を残す」
  • doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑」
  • anticipate [æntísəpèit] : 「〜を予測する」
❖ "It is for ~ "「それらが示しているのはこのことだ」。シンボルは実在性を示すためにあるようなものだ。幻想の中で作り出したものに名前を付け、あたかもそれが実在しているかのように扱うのだ。それによって、圧倒的なリアルさが確保できる。"They leave no ~ "「名付けられたものがそこにあるということに、それらのシンボルは疑念を抱(いだ)かせない」。"It can be ~ "「それは予測された通りに見ることが出来る」。物はそこにあるから目に見える。物が見えれば物はそこにある。予測通りだ、というわけだ。



What denies that it is true is but illusion, for it is the ultimate reality. 
  • deny [dinái] : 「否定する、認めない、信じない」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • ultimate [ʌ́ltəmət] : 「最高の、究極の」
❖ "What denies that ~ "「それの正しさを否定するものは幻想だとされる」。"for it is the ~ "「なぜなら、それが究極の実在性だからだ」。知覚され得るものは実在するという理念である。観測され得るものは実在するという科学の主張と同じだ。



To question it is madness; to accept its presence is the proof of sanity. 
  • madness [mǽdnis] : 「狂気、熱狂」
  • presence [prézns] : 「存在すること、存在」
  • sanity [sǽnəti] : 「正気、健全さ」
❖ "To question it ~ "「疑問を呈することは狂気だとされる」。この世界の実在性に疑問をもつことは狂っている証拠だとされる。"to accept its ~ "「この世界の実在性を受け入れることは、正気であることの証拠だとされる」。知覚されるものは実在すると受け入れることは狂っていない証拠だと見なされる。



7. Such is the teaching of the world. It is a phase of learning everyone who comes must go through. 
  • phase [féiz] : 「段階、局面、面、相」
  • go through : 「通り抜ける、通過する」
❖ "Such is the ~ "「この世界の教えとはそんなものだ」。"It is a phase ~ "「それは、この世界に生まれた誰もが通過しなければならない学びの相である」。幻想世界に生まれた以上は、この世界の教えを学ばなくてはならない。問題は、そこからどこに向かうかである。



But the sooner he perceives on what it rests, how questionable are its premises, how doubtful its results, the sooner does he question its effects. 
  • perceive [pərsíːv] : 「〜に気付く、〜を見抜く」
  • rest [rést] on : 「〜に基礎を置く、基礎は〜にある」
  • questionable [kwéstʃənəbl] : 「疑わしい」
  • premise [prémis] : 「根拠、前提」
  • doubtful [dáutfəl] : 「疑わしい、不確かな」
  • result [rizʌ́lt] : 「結果、効果」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響」
❖ "But the sooner ~ "「世界が教えることがいったい何に基礎を置いているのか、それに気付くことが早ければ早いほど、あるいは、その前提がいかに疑わしいか、その結果もいかに不確かか、それに気付くことが早ければ早いほど、世界が教えることの結果に疑いをもつことが早く出来るようになる」。この世界の教えは、知覚が前提となり、存在が結果となっている。観測できるものは科学的に存在している、というわけだ。だが、夜見る夢の中であなたは様々なものを見ているが、それは存在していない。あなたの頭が作り出した幻影に過ぎない。ならば、この世界の教えの前提と結果はかなり怪しいものになる。ひょっとしたら、今自分は圧倒的にリアルな夢を見ているだけかもしれない、と気付いても不思議ではない。



Learning that stops with what the world would teach stops short of meaning. 
  • stop short of : 「〜の[手前で止まる」
❖ "Learning that ~ "意訳する、「この世界が教えようとしている段階で学びを中断すれば、その意味内容を教え込まれる手前で止まることが出来る」。幻想を実在だと信じ込む手前で止まることが出来る。



In its proper place, it serves but as a starting point from which another kind of learning can begin, a new perception can be gained, and all the arbitrary names the world bestows can be withdrawn as they are raised to doubt. 
  • proper [prάpər] : 「妥当な、ふさわしい」
  • serve [sə́ːrv] : 「〜に役立つ、〜に仕える」
  • starting point : 「出発点、開始点」
  • gain [ɡéin] : 「得る、獲得する」
  • arbitrary [άːrbətrèri] : 「気まぐれな、勝手な、恣意的な」
  • bestow [bistóu] : 「〜を授ける、与える」
  • withdrawn [wiðdrɔ́ːn] : 「withdrawの過去分詞形」
  • withdraw [wiðdrɔ́ː] : 「取りやめる、引っ込める」
  • raise [réiz] : 「取り上げる、もたらす」
❖ "In its proper ~ "「そういう適切な位置にあれば、また別種類の学びを始めるスターティング・ポイントとして学びは役立つし、新しい知覚を得ることも出来るし、世界が与えたあらゆる恣意的な名前も、疑いが立ち上がるにしたがって引っ込めざるを得なくなる」。ホーリー・スピリットはこれを狙っている。つまり、この世界の学びを利用して(補助装置にして)、新しい知覚としてのビジョンを獲得し、存在もしないものの名前を取り消しにする方法をあなたに教える。真実への目覚めに導いてくれる。



8. Think not you made the world. Illusions, yes! But what is true in earth and Heaven is beyond your naming. 
  • beyond [bijάnd] : 「〜を越えて、〜を過ぎて」
❖ "Think not ~ "「あなたがこの世界を作り出したと思ってはいけない」。あなたがこの世界を実在する実体として作り出したのではない。"Illusions ~ "「ええ、単なる幻想を作り出したのだ」。あなたは単にこの世界を夢に見ているだけだ。"But what is ~ "「しかし、この地上においても天の王国においても、真実であるものはあなたが名前を付けて呼べるものではない」。真実は、あなたの肉体的な感覚器官によって知覚され、名前を付けられて識別され得るものではない。



When you call upon a brother, it is to his body that you make appeal. 
  • call upon : 「呼び掛ける」
  • appeal [əpíːl] : 「要請、呼びかけること」
❖ "When you call ~ "「あなたが同胞に呼びかけるとき、あなたが呼びかけているのは彼の肉体である」。同胞を肉体と認識し、あなたから分離した存在だと思った上で、同胞に呼びかける。



His true Identity is hidden from you by what you believe he really is. 
  • identity [aidéntəti] : 「正体、身元、アイデンティティー」
  • hidden [hídn] : 「hide の過去分詞形」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする」
❖ "His true Identity ~ "「彼の本当の正体は、あなたが彼の肉体が実在すると信じていることで、隠されている」。同胞の本当の正体は、あなたと同様に、肉体を持たない神の子である。しかしあなたの知覚は、同胞は肉体を持って個別に実在しているとあなたに告げるので、肉体こそが同胞の実在の証拠だとあなたは信じている。



His body makes response to what you call him, for his mind consents to take the name you give him as his own. 
  • response [rispάns] : 「反応、返答、回答」
  • consent [kənsént] : 「承諾する、同意する」
❖ "His body makes ~ "「あなたの呼びかけに同胞の肉体は応える」。"for his mind ~ "「なぜなら、同胞の心は、あなたが彼に与えた名前を彼自身のものだととらえることに同意しているからだ」。あなたが同胞の肉体をとらえて名前を呼ぶと、呼ばれた同胞はその名前こそが自分自身だと思って、あなたの呼びかけに反応する。



And thus his unity is twice denied, for you perceive him separate from you, and he accepts this separate name as his. 
  • unity [júːnəti] : 「単一性、一つである状態」
  • twice [twáis] : 「2回、2度」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する」
  • separate [sépərət] : 「分離した、別々になった」
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
❖ "And thus his ~ "「こうして、彼の単一性は二度否定される」。あなたと同胞が神の子として単一であるという真実は二回否定される。つまり、あなたが彼を名前で呼ぶことで、あなたと同胞は分離していないという真実は否定され、呼ばれた名前を自分自身だと信じて同胞があなたの呼びかけに応えることで再び単一性は否定される。"for you perceive ~ "「なぜなら、あなたは同胞をあなたから分離したものとして知覚し、同胞はこの分離した名前を自分のものとして受け入れるからだ」。



9. It would indeed be strange if you were asked to go beyond all symbols of the world, forgetting them forever; yet were asked to take a teaching function. 
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに」
  • strange [stréindʒ] : 「奇妙な、変わった、変な」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、働き、役割」
❖ "It would indeed ~ "「もしあなたが、この世界のあらゆるシンボルを越えて行き、それを永遠に忘れてしまうように求められ、しかしなお、教えるという役割を持つようにと頼まれたなら、それは実に奇妙だと思うだろう」。この世界は幻想だからすべての幻想を放棄してしまえと言われながら、同時に世界を幻想から救えと求められれば、あなたはどうしていいか分からなくなって、奇妙な思いに駆られるかもしれない。



You have need to use the symbols of the world a while. But be you not deceived by them as well. 
  • a while [hwáil] : 「しばらくの間」
  • deceive [disíːv] : 「欺く、惑わす、だます」
  • as well : 「同じに、その上」
❖ "You have need ~ "「あなたは、しばらくの間は、この世界のシンボルを利用する必要がある」。ちょうど、ホーリー・スピリットが幻想に過ぎない時間と空間を学びの補助装置として利用するように、あなたは、たとえば名前というシンボルをしばらくは利用する必要がある。"But be you not ~ "「しかし、同時に、シンボルに騙されてはいけない」。幻想から抜け出すために幻想を利用するのだが、ミイラ取りがミイラにならないようにすべきだ。



They do not stand for anything at all, and in your practicing it is this thought that will release you from them. 
  • stand for : 「〜を表す」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考」
  • release [rilíːs] : 「解放する、自由にする」
❖ "They do not ~ "「シンボルはまったく何も表してはいない」。シンボルは幻想に名付けた名前に過ぎないので、真実を表す意味を持つことはない。名前を付けたからといって、それによってそれが存在するようになるわけではない。"and in your ~ "「あなたが実践するとき、あなたをシンボルから解放してくれるものがこの思いである」。あなたが教えを世界に授けるという実践をするとき、あなたはシンボルを大いに利用するのだが、そのシンボルは単なる幻想に過ぎず、真実の何も表してはいないという考えはあなたをシンボルの呪縛から解放してくれる。



They become but means by which you can communicate in ways the world can understand, but which you recognize is not the unity where true communication can be found. 
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • way [wéi] : 「方法、やり方、手段」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認める、受け入れる」
❖ "They become but ~ "「シンボルは、世界が理解し得る方法であなたがコミュニケーションを取ることが出来る手段に過ぎないものとなる」。世界とコミュニケーションを取り、世界に教えを授ける手段としてシンボル(名前や言葉)は利用価値があるに過ぎない。"but which you ~ "「しかし、本当のコミュニケーションを見出すことが可能となる単一性ではないと、あなたは認識することになる」。実相的にあなたと同胞は単一の存在だから、本来のコミュニケーションには名前も言葉も必要ない。もちろん、神との間のコミュニケーションにもシンボルは不必要だ。なぜなら、神の子と神は一体であり単一だからだ。



10. Thus what you need are intervals each day in which the learning of the world becomes a transitory phase; a prison house from which you go into the sunlight and forget the darkness. 
  • interval [íntərvl] : 「間隔、隔たり、合間」
  • transitory [trǽnsətɔ̀ːri] : 「一時的な、つかの間の」
  • phase [féiz] : 「局面、面、相」
  • prison [prízn] : 「監獄、監禁」
  • prison house : 「獄舎」
  • sunlight [sʌ́nlàit] : 「太陽の光、日の当たる所」
  • darkness [dάːrknis] : 「暗がり、暗闇」
❖ "Thus what you ~ "「こうして、あなたが必要とすることは、この世界についての学びは一時的な段階に過ぎなくなるように、時間的な合間を毎日作ることだ」。この世での生活は一時的な仮住まいなのだと感じることが出来るように、毎日少しの時間をさいて実相世界に思いを馳せる必要がある。"a prison house ~ "「この世界は監獄のようなもので、あなたはそこから陽のさす表に出て、闇を忘れることになる」。毎日、少しの時間を作って、闇の世界から光の世界に出る必要がある。



Here you understand the Word, the Name which God has given you; the one Identity which all things share; the one acknowledgment of what is true. 
  • identity [aidéntəti] : 「正体、身元」
  • share in : 「〜を分かち合う、〜を共有する」
  • acknowledgment [æknάlidʒmənt] : 「承認、認識、感謝」
❖ "Here you understand ~ "「この陽のさす中で、あなたは世界を理解し、神があなたに与えた名前を思い出す」。眠りから目覚めた状態で、あなたはこの世界が幻想であり、神の住む世界が実相なのだと理解できるようになる。あなたは、神があなたに与えた名前は神の子だと思い出すだろう。"the one Identity ~ "「その名前は、あらゆるものが分かち合う単一のアイデンティティーであり、」神が創造した真実として、単一のアイデンティティーを共有し、"the one acknowledgment ~ "「唯一の真実なる認識である」。



And then step back to darkness, not because you think it real, but only to proclaim its unreality in terms which still have meaning in the world that darkness rules. 
  • step back : 「後に下がる、後退する」
  • proclaim [proukléim] : 「〜を明白に示す、宣告する」
  • unreality [ʌnriǽləti] : 「非現実性、実在しないもの」
  • term [tə́ːrm] : 「言葉、言葉遣い、言い回し、表現」
  • rule [rúːl] : 「統治する、支配する、牛耳る」
❖ "And then step ~ "「その後、闇の中に戻りなさい」。"not because ~ "「あなたが、光の世界は現実ではないと思うからではない」。"but only to ~ "「単に、闇が支配するこの世界あっては意味をなす言葉を使って、闇の世界は実在しないと宣言するためだ」。同胞に真実を教えるために、再び幻想世界に立ち戻るのだ。その時、この世界の言葉を利用すればいい。名前やシンボル、時間や空間を利用してもいい。ホーリー・スピリットも、あなたに実相を教えるためにそれを利用しているのだから。



11. Use all the little names and symbols which delineate the world of darkness. Yet accept them not as your reality. 
  • delineate [dilínièit] : 「〜の輪郭を描く」
❖ "Use all the ~ "「闇の世界の輪郭を描くちっぽけな名前やシンボルのすべてを利用しなさい」。"Yet accept them ~ "「しかし、それらがあなたの現実だと認めてはいけない」。名前やシンボル、すなわち目に見えるものの実在性を信じるのではなく、真実に目覚めるためにそれらを利用するのだ。



The Holy Spirit uses all of them, but He does not forget creation has one Name, one meaning, and a single Source which unifies all things within Itself. 
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物、作品」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起源」
  • unify [júːnəfài] : 「〜を一つにする、統一する」
❖ "The Holy Spirit ~ "「ホーリー・スピリットはそれらのすべてを利用するが、創造性が単一の名前をもっていることを忘れることはない」。ホーリー・スピリットは、たとえば時間や空間を学びの補助装置として利用しているが、決して幻想に飲み込まれることはなく、あらゆる真実の創造は神という単一の名前から生み出されることを忘れない。"one meaning ~ "「それは意味のある唯一の実在であり、それ自体の中にすべてを統一する唯一の源である」。神は真実のすべてを包摂(ほうせつ)する実在である。ACIMは神を"all-encompassing"と表現している。



Use all the names the world bestows on them but for convenience, yet do not forget they share the Name of God along with you. 
  • bestow [bistóu] : 「〜を授ける、与える」
  • convenience [kənvíːnjəns] : 「便利、利便性」
  • along with : 「〜と一緒に、〜とともに」
❖ "Use all the names ~ "「この世界が与えた名前のすべてを利用しなさい」。幻想から目覚めるために幻想のすべて(たとえば名前やシンボル)を利用していい。"but for convenience ~ "「しかし、それは便利のためだけに止めなさい」。利用価値があるから利用するだけに止め、決して幻想に飲み込まれてはいけない。"yet do not forget ~ "「しかし、それらは神の名をあなたと一緒に分かち合っていることを忘れてはいけない」。幻想に過ぎない名前やシンボルでさえ神の名を継承している、という意味ではない。神の名の下(もと)に真実だけが創造され得るという神の法則に、名前やシンボルなどの幻想も従うという意味合いだ。したがって、神の名を分かち合うとは神の法を分かち合うという意味である。真実のすべてを包摂する神の世界からはみ出すことは決して不可能だ。天の王国以外の王国を実在させることは不可能だ。なぜなら、その王国が真実で成り立っているなら、それこそが天の王国だからだ。



12. God has no name. And yet His Name becomes the final lesson that all things are one, and at this lesson does all learning end. 
  • final [fáinl] : 「最後の、最終の」
❖ "God has no ~ "「神は名前などもたない」。『神』という名前は便宜的なシンボルであって、そんな名前が実相的に実在するわけではない。"And yet His Name ~ "「しかし、神の名前は、すべてが単一であるという最終的な学びになる」。実相世界は一元論世界であるから、あらゆる真実が神という一点に収斂(しゅうれん)する。それが最終的な学びとなる。つまり、神とホーリー・スピリットと神の子が神という一点に再統一されるのだ。文字通り三位一体となる。"and at this ~ "「そして、その学びに至って、学びのすべては終了する」。それ以上に学ぶことはなくなる。もちろん、その時点に至れば、幻想を利用することは不必要になる。したがって、幻想はすべて消滅する。



All names are unified; all space is filled with truth's reflection. Every gap is closed, and separation healed. 
  • fill [fíl] : 「いっぱいに満たす、埋める」
  • reflection [riflékʃən] : 「反射、反映、反響」
  • gap [ɡǽp] : 「すき間、隔たり」
  • close [klóuz] : 「閉じる、閉める」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、離脱」
  • heal [híːl] : 「癒やす、救う、治す」
❖ "All names are ~ "「あらゆる名前は統一される」。幻想に過ぎない名前やシンボルは消滅し、真実を表していた名前やシンボルは神の名の下に統一される。真実の総体、叡智(Knowledge)である。"all space is ~ "「空間のすべては真実の反映で満たされる」。幻想で満たされていた空間が、あたかも真実の光で満たされたように感じる。"Every gap is ~ "「あらゆる隔たりは閉ざされ、分離はヒーリングされる」。神の子と神の子の隔たりは解消され、神と神の子の分離も消滅する。



The Name of God is the inheritance He gave to those who chose the teaching of the world to take the place of Heaven. 
  • inheritance [inhérətəns] : 「受け継いだもの、継承物」
  • chose [tʃóuz] : 「chooseの過去形」
  • take the place of : 「〜の代わりをする、〜に取って代わる」
❖ "The Name of ~ "「神の名は、天の王国の代わりにするためにこの世界の教えを選んだ者達に神が与え、人々が継承してきたものである」。実相世界(天の王国)を捨て、その代わりに幻想世界(この世界)を生み出した神の子のために、神は自らの名前(シンボル)を継承物として神の子に与えた。神を忘れることなく、神を思い出させるためである。神の子の心の奥深くに神の祭壇があり、そこが神とのコミュニケーションを司る唯一のチャンネルになっている。この祭壇もまたシンボルであり、神の名そのものと同一である。心の中に存在する神の祭壇は、天の王国への入り口である。



In our practicing, our purpose is to let our minds accept what God has given as the answer to the pitiful inheritance you made as fitting tribute to the Son He loves. 
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標」
  • pitiful [pítifəl] : 「哀れな、惨めな」
  • fitting [fítiŋ] : 「適切な、似合いの、ふさわしい」
  • tribute [tríbjuːt] : 「贈り物、あかし」
❖ "In our practicing ~ "「私達が実践するとき、」私達がACIMを通して学んで行くとき、「私達の目的は、神が愛する神の子に対する贈り物にふさわしいとしてあなたがでっち上げた惨めな継承物に対する答えとして神が与えてくれたものを私達の心が受け入れるようにすることである」。神は私達神の子を愛してくれたのだから、この世界のすべてを私達に与えてくれたのだと神の子は思った。神がこの世界を神の子のために創造し、動物も植物も天も地もすべてを神の子に与えたと思い込んだ。そんな神の子の誤解に対する神の答えとして、神はホーリー・スピリットを通して神の子に真実を学ぶチャンスを与えた。ホーリー・スピリットの導きに従い、幻想からの目覚める、それが学びの目的である。



13. No one can fail who seeks the meaning of the Name of God. Experience must come to supplement the Word. 
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • seek [síːk] : 「探し求める、捜し出す」
  • experience [ikspíəriəns] : 「経験、体験」
  • supplement [sʌ́pləmənt] : 「〜を補う」
❖ "No one can ~ "「神の名の意味を探す者は誰も失敗することはない」。必ず神の名がもつ意味を見出すことが出来る。"Experience must ~ "「経験が(神の)言葉を補うために役立つに違いない」。神の名の下に真実が伝える意味、あるいは神の言葉は、経験を通して知ることが出来る。経験(experience)とあるが、この世での人生経験という意味合いではなく、ACIMの学びの実践という意味であろう。



But first you must accept the Name for all reality, and realize the many names you gave its aspects have distorted what you see, but have not interfered with truth at all. 
  • reality [riǽləti] : 「現実、実在、実在性」
  • distort [distɔ́ːrt] : 「歪める、歪曲する」
  • interfere [ìntərfíər] with : 「〜を妨げる、〜を邪魔する」
❖ "But first you ~ "「しかしまず第一に、あなたはあらゆる実在性に対する名前を受け入れなくてはならないし、」神が創造し、神が名付けた真実のすべてを、それだけが実在するとして受け入れなくてはならないし、"and realize the ~ "「その側面にあなたが与えた多くの名前はあなたが目にするものを歪めてしまったが、真実の邪魔をすることは一切なかったのだと気付かなくてはならない」。神が創造した真実以外のあらゆる側面にあなたが勝手に名付けたもの、つまり実在しない現実に張り付けたシンボルは、あなたの知覚を狂わせ、実在する真実を歪めてしまった。しかし、それは夢の中の出来事であって、真実自体はあなたの歪んだ知覚によって邪魔されることはない。



One Name we bring into our practicing. One Name we use to unify our sight. 
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • sight [sáit] : 「視力、視覚、視野、視界」
❖ "One Name we ~ "「私達は、ただ一つの名前だけを実践訓練の中に持ち込む」。もちろん、神の名だ。"One Name we ~ "「私達は、私達の視野を統一するためにただ一つの名前を用いる」。真実に目覚める実践訓練の中で、私達は神の名の下、神が創造した真実だけを実相的なヴィジョンとして私達の視野の中に入れ、あらゆる幻想を排除していく。こうして、神の子のヴィジョンは統一され、分離分裂は解消される。



14. And though we use a different name for each awareness of an aspect of God's Son, we understand that they have but one Name, which He has given them. 
  • different [dífərənt] : 「相違する、異なる」
  • awareness [əwéərnəs] : 「認識、自覚、意識性」
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
❖ "And though we ~ "「私達は、神の子の一つ一つの側面を意識して異なる名前で呼び合うのだが、神の子は単一の名前を持ち、それは神が与えた名前なのだと理解する」。分離分裂した私達は、他者それぞれを別個の存在だと認識して異なる名前で呼び合うのだが、神が創造したの単一の神の子であって、私達は『神の子』という単一の名前しかもていない。神が創造したのだという事実を明確に示すユニークな烙印のようなのもだ。



It is this Name we use in practicing. And through Its use, all foolish separations disappear which kept us blind. 
  • use [júːs] : 「使うこと、利用、使用」
  • foolish [fúːliʃ] : 「愚かな、バカな」
  • disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、消滅する」
  • kept [képt] : 「keepの過去・過去分詞形」
  • blind [bláind] : 「目の見えない、盲目の」
❖ "It is this Name ~ "「実践練習で私達が用いるのはこの名前である」。私達は単一の神の子だと肝に銘じながら、目覚めの実践を学ぶ。"And through Its~ "「その名前を使うことで、私達を盲目にしてきた愚かな分離のすべては消滅する」。私達は闇の中の孤独な存在なのだと信じてきた幻想は消滅する。目覚めるのだ。盲目だった私達の目は再び光を見る。



And we are given strength to see beyond them. Now our sight is blessed with blessings we can give as we receive. 
  • strength [stréŋkθ] : 「力、強さ、体力」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて」
  • bless [blés] : 「〜を祝福する、〜を賛美する」
  • blessing [blésiŋ] : 「祝福、恩恵、幸運」
  • receive [risíːv] : 「受け取る」
❖ "And we are ~ "「私達は分離を越えて見ることが出来る力を与えられる」。知覚を超越し、真実をとらえることが出来るヴィジョンが与えられる。"Now our sight ~ "「今や私達が目にするヴィジョンは、私達が受け取ると同時に与えることが出来る祝福をもって、祝福されるのだ」。超越的な知覚によって見えて来るヴィジョンは神が目にする光景と同じものである。神の祝福する光景である。祝福は真実であり、分かち合われることで拡張増大する。祝福とは、与えることと得ることが同時に起こる創造である。そういう祝福をもって、私達の再び開かれた目がとらえる真実のヴィジョンは祝福されるのだ。



15. Father, our Name is Yours. In It we are united with all living things, and You Who are their one Creator. 
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
❖ "Father, our ~ "「父なる神よ、私達の名前こそあなたの名前です」。私達の本当の名前『神の子』は、神から授かった名前だ。"In It we are ~ "「その名によって、私達は生きとし生けるものすべてと一体となり、唯一の創造者である父なる神と一体になります」。命あるものはすべて、その命を創造した神と切り離すことは出来ない。



What we made and call by many different names is but a shadow we have tried to cast across Your Own reality. 
  • shadow [ʃǽdou] : 「影」
  • cast [kǽst] : 「〜を投げる、投じる」
  • across [əkrɔ́s] : 「〜を横切って、〜を横断して」
❖ "What we made ~ "「私達がでっち上げ、多くの名前を付けて呼んでいるものは、父なるあなた自身の存在を覆い隠そうとして投じた影に過ぎません」。この世の幻想は、神の実在性を隠すための影、あるいは闇として神の子が勝手に作り上げたもの。



And we are glad and thankful we were wrong. All our mistakes we give to You, that we may be absolved from all effects our errors seemed to have. 
  • glad [ɡlǽd] : 「満足して、喜ばしい」
  • thankful [θǽŋkfəl] : 「感謝している」
  • wrong [rɔ́ːŋ] : 「間違った、誤っている」
  • mistake [mistéik] : 「誤り、過ち、思い違い」
  • absolve [æbzάlv] : 「解放する、赦す」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響」
  • error [érər] : 「誤り、間違い」
❖ "And we are glad ~ "「私達は誤っていたのだと知って喜び、また感謝します」。誤りを犯していたことに気付いたことを喜び、気付かせてくれた神(ホーリー・スピリット)に感謝する。苦と痛みの世界は幻想に過ぎないことを知って喜ぶのだ。天の王国が私達の生まれ故郷だと知って神に感謝するのである。"All our mistakes ~ "「誤りのすべてをあなたに手渡します」。"that we may ~ "「そうすれば、私達の誤りがもっているかに見える影響のすべてから私達は解放されるかもしれない」。幻想のすべてを神にあずけて、それを消滅させてもらう。神の光の下に闇の幻想をさらして消し去ってもらうのだ。



And we accept the truth You give, in place of every one of them. Your Name is our salvation and escape from what we made. 
  • in place of : 「〜の代わりに」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い」
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、逃避」
❖ "And we accept ~ "「そして私達は、あなたが与えてくれた真実を受け入れ、誤りの一つ一つと置き換えてしまいます」。"Your Name is  ~ "「あなたの名前は私達の救いであり、私達がでっち上げたものから逃れる術(すべ)です」。幻想からの救いは、神が創造した真実(神の名)を受け入れることだ。



Your Name unites us in the oneness which is our inheritance and peace. Amen. 
  • oneness [wʌ́nnis] : 「単一性、同一性」
  • amen [èimén, ὰːmén] : 「アーメン、エイメン」
❖ "Your Name unites ~ "「あなたの名前は、私達が継承しものであり、平和である単一性の中で私達を一つに結びつけます」。神の名の下、私達は神の子として一つに統一され、神から継承した単一の命を平和のうちに生きることが出来る。"Amen"「アーメン」。






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