●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.166.1:1 ~ W-pI.166.15:7

Lesson 166



I am entrusted with the gifts of God.

  • entrust [intrʌ́st] : 「任せる、委ねる、委任する」
  • be entrusted with : 「〜を受託する」
❖ "I am entrusted ~ "「私は、神の贈り物を委ねられている」。神は神の延長上に神の子を創造し、神の属性のすべてを神の子に委ねた。あなたは神の贈り物のすべてをもっている。それを認識した上で、今度は同胞に手を差し伸べなくていけない。



1. All things are given you. God's trust in you is limitless. He knows His Son. 
  • trust [trʌ́st] : 「信頼、信用」
  • limitless [límitlis] : 「制限のない、無限の」
❖ "All things ~ "「あらゆるものはあなたに与えられた」。"God's trust ~ "「あなたに対する神の信頼は無限だ」。"He knows ~ "「神は、神の子を知っている」。ここの"know(知る)"とは、叡智をもって直覚的に認識しているという意味。神は、神の子と一体であることを知っているので、まったく制限することなく神の子を信頼している。つまり、制限なく愛している。



He gives without exception, holding nothing back that can contribute to your happiness. 
  • exception [iksépʃən] : 「例外、特例」
  • without exception : 「例外なく、残らず」
  • hold back : 「隠す、差し控える」
  • contribute [kəntríbjuːt] : 「貢献する、寄与する」
❖ "He gives without ~ "「神は例外なく与え、あなたの幸せに寄与する可能性のあるものは何でも、あなたに与えることを差し控えることはない」。選ばれた者だけが神の恩恵にあずかることが出来るという宣伝文句を謳う宗教は似非宗教である。本当の神は、差別も例外も設けない。そもそも、神の辞書には差別や例外という言葉がないのだ。



And yet, unless your will is one with His, His gifts are not received. But what would make you think there is another will than His?
  • and yet : 「それなのに、それにもかかわらず」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く」
❖ "And yet, unless ~ "「にもかかわらず、あなたの意志が神の意志と一体でないうちは、神の贈り物は受け取られることはない」。あなたが神の贈り物を受け取る選択をしない限り、神の贈り物はあなたのものとして現実化しない。"But what would ~ "「しかし、いったい何が、神の意思以外に別の意志があるとあなたに思わせるだろうか」。神の意志と調和しない意志をもつことが自由意志だと勘違いしてはいけない。それはエゴの策略である。



2. Here is the paradox that underlies the making of the world. This world is not the Will of God, and so it is not real. 
  • paradox [pǽrədὰks] : 「逆説、パラドックス」
  • underlie [ʌ̀ndərlái] : 「〜の基礎にある、根底にある」
❖ "Here is the ~ "「ここに、この世界をでっち上げる基盤となったパラドックスがある」。実相世界は、神の思い(あるいは意志、意思)が現実化したものである。もし、神の子の思いが神から分離して存在し得るなら、神の子は自分の意志のみによって独自世界を創造できるはずだ。神の意志から離れた自由意志の世界である。こうして、神の子はこの世界を創造した(と思っている)。しかし、神の子の思いや意志が神から分離できるものではなかったら、神の子は、自負する自由意志を用いて独自世界を現実化することは不可能だ。ならば、この世界は何なのか? "This world is ~ "「この世界は神の意志ではなく、したがって、実在ではない」。この世界は神の子が偽創造した幻想に過ぎない。圧倒的にリアルに見えるが、夢である。



Yet those who think it real must still believe there is another will, and one that leads to opposite effects from those He wills. 
  • lead [líːd] : 「〜を導く、連れて行く」
  • opposite [άpəzit] : 「正反対の、逆の」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響」
❖ "Yet those who ~ "「しかし、この世界は実在する現実だと思っている人達は、(神の意志以外に)また別の意志があると信じている」。"and one that ~ "「神が意志した結果とは正反対の結果を導き出す意志があると信じているのだ」。神と相反する意志をエゴが持っていると信じているわけだ。



Impossible indeed; but every mind that looks upon the world and judges it as certain, solid, trustworthy and true believes in two creators; or in one, himself alone. But never in one God.
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、あり得ない」
  • look upon : 「〜を見る」
  • judge [dʒʌ́dʒ] : 「判断する、〜だと思う」
  • certain [sə́ːrtn] : 「確実な、間違いのない」
  • solid [sɑ́ləd] : 「確固とした、揺るぎない」
  • trustworthy [trʌ́stwə̀ːrði] : 「信頼できる」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者」
❖ "Impossible indeed"「それはまったく不可能だ」。"but every mind ~ "「この世界を目にして、それが確かであり、揺るぎなく、信頼でき、真実だと判断する心はすべて、二人の創造主を信じていることになる」。"or in one ~ "「あるいは、たった一人、彼自身が創造主だと信じているのだ」。"But never ~ "「しかし、神だけが創造主だと信じることはない」。なぜなら、神から分離した自由意志が自分にはあると信じているからだ。神と無縁の自由意志があると信じる限り、その意志による世界を独自に創造できると信じてしまう。こうして、本当は実在しない幻想世界を神の子は偽創造した。まさに、パラドックスがこの世界を作り出したのだ。例えて言うなら、ニワトリの卵から生まれたニワトリは、ニワトリの卵しか産めない。もし自由意志をもってニワトリ以外のトリの卵を産んだなら、それは錯覚であり、幻想に過ぎない。



3. The gifts of God are not acceptable to anyone who holds such strange beliefs. 
  • acceptable [ækséptəbl] : 「受け入れることができる、容認できる」
❖ "The gifts of God ~ "「そのような奇妙な信念を抱いた者にとって、神からの贈り物は容認できない」。神からの贈り物を拒絶した結果、神からの分離を決断したのだから、当然である。



He must believe that to accept God's gifts, however evident they may become, however urgently he may be called to claim them as his own, is to be pressed to treachery against himself. 
  • evident [évidənt] : 「明白な、明らかな、確かな」
  • urgently [ə́ːrdʒəntli] : 「緊急に、至急に」
  • claim [kléim] : 「主張する、要求する」
  • press [prés] : 「押し付ける、強要する」
  • treachery [trétʃəri] : 「裏切り行為、欺瞞」
❖ "He must believe ~ "「神からの贈り物がどんなに明白であろうと、神からの贈り物が自分自身のものであるとすぐにでも主張するようにと、どんなに求められても、神からの贈り物を認めることは自分自身に対する裏切りを強いられていることだと信じてしまうに違いない」。少々荒っぽい例ではあるが、たとえば、親を捨てて家を出た放蕩息子に向かって、どんなに親から離れても親のDNAを確実に引き継いでいるのだと説得しても、それを否定するようなものだ。ニワトリのDNAを受け継いだ卵からはニワトリしか生まれない。あなたは神が創造した神の子であって、エゴの子ではない。



He must deny their presence, contradict the truth, and suffer to preserve the world he made.
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、拒絶する」
  • presence [prézns] : 「存在すること、存在」
  • contradict [kɑ̀ntrədíkt] : 「〜と矛盾する、相反する 」
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる」
  • preserve [prizə́ːrv] : 「〜を保つ、〜を維持する」
❖ "He must deny ~ "「彼は、真実に反して、神からの贈り物の存在を否定し、彼がでっち上げた世界を温存しようと苦しむ」。この世界の実在性を信じ、世俗的な成功を願って悪戦苦闘することになる。



4. Here is the only home he thinks he knows. Here is the only safety he believes that he can find. Without the world he made is he an outcast; homeless and afraid. 
  • outcast [áutkæ̀st] : 「見捨てられた人、追放された人」
❖ "Here is the ~ "「ここが、彼が知っていると思っている唯一の住み家である」。"Here is the ~ "「ここが、見い出すことが出来る唯一の安全な場所だと信じている」。"Without the world ~ "「彼がでっち上げた世界なしでは、彼は見捨てられた者となり、宿もなく恐れに満たされる」。



He does not realize that it is here he is afraid indeed, and homeless, too; an outcast wandering so far from home, so long away, he does not realize he has forgotten where he came from, where he goes, and even who he really is.
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、実際には」
  • wander [wɑ́ndər] : 「さまよう、迷う」
  • far from : 「〜から遠くに」
  • forgotten [fərɡάtn] : 「forgetの過去分詞形」
❖ "He does not ~ "「彼がまさに恐れてを抱き、宿なしであり、故郷から遠く離れて彷徨う見捨てられた存在であるのはここなのだと、彼は認識していない」。この幻想世界で生きていくことが一番安全なのだと信じているが、実はそれが、恐れを生み出す一番の原因である。生まれ故郷である天の王国から遠く離れ、宿なしで生きているのが現状だ。"he does not ~ "「彼がどこからやって来てどこへ行くのか、彼は本当は何者なのかも彼は忘れているのだと認識してはいない」。



5. Yet in his lonely, senseless wanderings, God's gifts go with him, all unknown to him. He cannot lose them. But he will not look at what is given him. 
  • lonely [lóunli] : 「寂しい、孤独な」
  • senseless [sénslis] : 「無分別な、愚かな、無意味な」
  • wandering [wάndəriŋ] : 「放浪、さすらい」
  • unknown [ʌnnóun] : 「知られていない、未知の」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、喪失する」
❖ "Yet in his ~ "「しかし、孤独で意味もなく彷徨(さまよ)いながらも神からの贈り物は彼と共にあるのだが、彼はまったくそれに気付かない」。"He cannot ~ "「彼が神からの贈り物を失うことは不可能だ」。"But he will ~ "「しかし、彼は与えられたものを見ようとしない」。



He wanders on, aware of the futility he sees about him everywhere, perceiving how his little lot but dwindles, as he goes ahead to nowhere.
  • wander [wάndər] : 「さまよう、迷う」
  • aware [əwέər] : 「気付いている、知って」
  • futility [fjuːtíləti] : 「無用であること、目的のないこと」
  • lot [lɑ́t] : 「分け前」
  • dwindle [dwíndl] : 「縮小する、減少する」
  • go ahead : 「先へ進む、前進する」
❖ "He wanders on ~ "「彼は彷徨いながら、自分には無用であるものがいたる所にあって目に入ると気付いており、当てもなく前進しながら、いかに分け前が少なく、それがどんどん減っていると感じている」。



Still he wanders on in misery and poverty, alone though God is with him, and a treasure his so great that everything the world contains is valueless before its magnitude.
  • misery [mízəri] : 「悲惨、不幸、苦痛、惨めさ」
  • poverty [pάvərti] : 「貧困、貧窮」
  • treasure [tréʒər] : 「宝、宝物、財宝」
  • valueless [vǽljuːlis] : 「つまらない、価値のない」
  • magnitude [mǽɡnətjùːd] : 「巨大さ、偉大さ」
❖ "Still he wanders ~ "「しかしなお、彼は惨めさと貧しさの中を彷徨い、神が共にいるにもかかわらず孤独である」。"and a treasure ~ "「彼の(神から与えられた)宝物があまりにも大きいので、この世界がもっているあらゆるものはその宝物の偉大さの前では価値のないものになってしまうにもかかわらず」。



6. He seems a sorry figure; weary, worn, in threadbare clothing, and with feet that bleed a little from the rocky road he walks. 
  • sorry [sɔ́ːri] : 「哀れな、惨めな、嘆かわしい」
  • figure [fíɡjər] : 「姿、人影、人物」
  • weary [wíəri] : 「疲れた、うんざりした」
  • worn [wɔ́ːrn] : 「wearの過去分詞、疲れ切った」
  • threadbare [θrédbèər] : 「擦り切れた、着古した、みすぼらしい」
  • bleed [blíːd] : 「血が出る、出血する」
  • rocky [rɑ́ki] : 「岩石の多い」
❖ "He seems a ~ "「彼は惨めな姿に見えるだろう」。"weary, worn ~ "「うんざりして疲れ果て、すり切れた服をまとい、岩だらけの道を歩んできたために足は少し出血してるかもしれない」。



No one but has identified with him, for everyone who comes here has pursued the path he follows, and has felt defeat and hopelessness as he is feeling them. 
  • identify [aidéntəfài] : 「〜を同一視する、同定する」
  • pursue [pərsúː] : 「〜を追いかける、追求する」
  • follow [fάlou] : 「たどる、〜の方へ進む」
  • felt [félt] : 「feelの過去・過去分詞形」
  • defeat [difíːt] : 「駄目にする、無にする、負かす」
  • hopelessness  [hóuplisnis] : 「絶望」
❖ "No one but ~ "「誰もが彼と同じだと思っている」。"for everyone ~ "「なぜなら、ここにやって来る者は誰でも、彼がたどった道を求めて来たからであり、彼が感じているように、誰もが打ちひしがれた思いや絶望を感じているからだ」。ここの"here"とは、この幻想世界のこと。



Yet is he really tragic, when you see that he is following the way he chose, and need but realize Who walks with him and open up his treasures to be free?
  • tragic [trǽdʒik] : 「痛ましい、悲惨な、悲劇的な」
  • chose [tʃóuz] : 「chooseの過去形」
  • open up : 「広げる、広がる、開ける」
❖ "Yet is he really ~ "「しかし、彼は自分で選んだ道をたどってきたのであり、彼と共に誰が一緒に歩んでいるか知り、そして、自由にしてくれる彼の宝物を開ける必要があるのだとあなたが見て取ったとき、はたして彼は本当に悲劇的なのだろうか」。彼には救いの道がある。ならば、彼は自分の人生を悲劇で終わらせるわけにはいかない。



7. This is your chosen self, the one you made as a replacement for reality. 
  • chosen [tʃóuzn] : 「chooseの過去分詞形」
  • replacement [ripléismənt] : 「交代、交換、取り換え」
❖ "This is your ~ "「これが、あなたが選んだ自分である」。"the one you ~ "「本当の自分に置き換えてでっち上げた自分である」。神の子が神から分離した後、神の子は自己を乖離してエゴという別人格を作り出し、それが自分であるとした。神に対抗する自分をエゴに委ねたのだ。これが苦と痛みの始まりである。



This is the self you savagely defend against all reason, every evidence, and all the witnesses with proof to show this is not you. 
  • savagely [sǽvidʒli] : 「野蛮に、残酷に」
  • defend [difénd] : 「守る、防御する」
  • reason [ríːzn] : 「理由、原因、根拠」
  • evidence [évədəns] : 「証拠、証言」
  • witness [wítnəs] : 「証拠、証言、目撃者、証人」
  • proof [prúːf] : 「証拠、証明、証し」
❖ "This is the self ~ "「これが、これはあなたではないと示すあらゆる根拠、すべての証拠、すべての証言に反して野蛮にも守ろうとするあなた自身である」。エゴに支配されたあなたは本当のあなたではないと言われても、頑(かたく)なにエゴ中心の自分を、野蛮な攻撃性を用いて守り通そうとする。



You heed them not. You go on your appointed way, with eyes cast down lest you might catch a glimpse of truth, and be released from self-deception and set free.
  • heed [híːd] : 「〜を気に掛ける、注意を払う」
  • appoint [əpɔ́int] : 「決める、指定する、定める」
  • cast [kǽst] : 「〜を投げる、投じる」
  • cast down : 「下げる、下に向ける」
  • lest [lést] : 「〜しないように」
  • glimpse [ɡlímps] : 「チラッと見ること」
  • catch a glimpse : 「ちょっと見る」
  • releas [rilíːs] : 「〜を解放する、自由にする」
  • self-deception [disépʃən] : 「自己欺瞞、自分を騙すこと」
  • set free : 「自由の身となる、釈放される」
❖ "You heed ~ "「あなたはそれらに注意を払うことはない」。正しい証言に対して見向きもしない。"You go on ~ "「あなたは自分で決めた道を進み、」"with eyes cast ~ "「真実を垣間見て自己欺瞞から解放され自由の身にならないように、あなたは目をそらす」。



8. You cower fearfully lest you should feel Christ's touch upon your shoulder, and perceive His gentle hand directing you to look upon your gifts. 
  • cower [káuər] : 「萎縮する、すくむ」
  • fearfully [fíərfəli] : 「恐れて」
  • shoulder [ʃóuldər] : 「肩」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く」
  • direct [dirékt] : 「〜に〜するよう指示する」
❖ "You cower fearfully ~ "「キリストがあなたの肩に触れるのを感じ、彼の優しい手があなたにあなたの贈り物を見るようにと指し示すのを避けようと、あなたは恐れを抱きながらすくむ」。



How could you then proclaim your poverty in exile? He would make you laugh at this perception of yourself. Where is self-pity then? 
  • proclaim [proukléim] : 「〜を明白に示す、宣言する」
  • poverty [pάvərti] : 「貧困、貧窮」
  • exile [éɡzail] : 「流浪、亡命」
  • in exile : 「追放されて、流浪の身で」
  • laugh [lǽf] at : 「〜を笑う」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、感じ方」
  • pity [píti] : 「哀れみ、憐憫」
  • self-pity : 「自己憐憫」
❖ "How could you ~ "「ならば、どうしてあなたは、追放され困窮した身であると宣言できるだろうか」。キリスト(ホーリー・スピリット)があなたの側にいて、すべての贈り物はあなたの物であると教えようとしているのに、あなたはそれを聞き入れようともせず、自分は天から追放されたがために困窮しているのだと、どうしてあなたは声高々に言えるのだろう。"He would make ~ "「キリストは、あなたが自分自身をこのように感じることに大笑いさせてくれるだろう」。あなたが訴える困窮は幻想に過ぎないと知って、あなたは大笑いするだろう。キリストはそうさせたいのだ。"Where is ~ "「そうなれば、さて自己憐憫はどこにあるだろう」。困窮を訴える自己憐憫も消えてしまう。



And what becomes of all the tragedy you sought to make for him whom God intended only joy?
  • become of : 「〜はどうなるのか」
  • tragedy [trǽdʒədi] : 「悲劇、惨事」
  • sought [sɔ́ːt] : 「seek の過去・過去分詞形」
  • intend [inténd] : 「〜するつもりである、〜を意図する」
❖ "And what becomes ~ "「そして、神が喜びだけを与えようと意図した者に対してあなたがなそうと画策した悲劇のすべては、いったいどうなるのだろうか」。もちろん、悲劇のすべても消滅する。



9. Your ancient fear has come upon you now, and justice has caught up with you at last. Christ's hand has touched your shoulder, and you feel that you are not alone. 
  • ancient [éinʃənt] : 「古くからの、古い、古びた」
  • come upon : 「〜に出会う、〜を見つける」
  • justice [dʒʌ́stis] : 「正義、公正、正当性」
  • catch up with : 「〜に追い付く」
  • at last : 「ついに、とうとう」
❖ "Your ancient fear ~ "「あなたが昔から抱いていた恐れを今あなたは見い出し、そして、ついに正義があなたに追いついた」。惨めさや悲しみを生み出して来たものはあなたの恐れである。愛への恐れであり、愛をもたらす者への恐れである。今、あなたは恐れの正体を知った。愛を受け入れる準備が整ったあなたにキリストという正義が追いつき、手を差し伸べ、あなたに触れる。"Christ's hand has ~ "「キリストの手があなたの肩に触れ、あなたは自分が一人ではないと感じる」。



You even think the miserable self you thought was you may not be your Identity. 
  • miserable [mízərəbl] : 「惨めな、不幸な、哀れな」
  • identity [aidéntəti] : 「正体、身元、アイデンティティー」
❖ "You even think ~ "「あなた自身だと思っていた惨めな自分は本当の自分ではないかもしれないとさえ、あなたは考えている」。真実に目覚め始めたあなたの目に、それまでの惨めな自分は本当の自分ではないと映るようになる。



Perhaps God's Word is truer than your own. Perhaps His gifts to you are real. Perhaps He has not wholly been outwitted by your plan to keep His Son in deep oblivion, and go the way you chose without your Self.
  • perhaps [pərhǽps] : 「たぶん、もしかすると」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として」
  • outwit [àutwít] : 「〜の裏をかく、〜を出し抜く」
  • oblivion [əblíviən] : 「忘れられている状態、忘却」
  • chose [tʃóuz] : 「chooseの過去形」
❖ "Perhaps God's ~ "「たぶん、神の世界はあなた自身の世界よりずっと真実ではないのか」と思うようになる。"Perhaps His gifts ~ "「たぶん、神があなたに与えた贈り物は現実的なものだ」と思うようになる。"Perhaps He has ~ "「神の子であることを深い忘却の底に沈めたままにし、本当のあなたをもたずにあなたが選んだ道を進もうとするあなたの計画によってさえ、たぶん、神はまったく裏をかかれることはなかった」と思うようになる。神から分離し、神の子であることを捨てたあたなではあるが、どんなに幻想世界の片隅に隠れ暮らしても、神を欺くことは出来ない。神はそんなあなたにさえ、無限の愛を差し伸べているのだと気付き始める。



10. God's Will does not oppose. It merely is. It is not God you have imprisoned in your plan to lose your Self. 
  • oppose [əpóuz] : 「反対する、対抗する」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • imprison [imprízn] : 「監禁する、拘置する、投獄する」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
❖ "God's Will ~ "「神の意志が反対することはない」。神は幻想と一切の関わり合いをもたない。神は幻想世界の何ものとも戦わない。"It merely ~ "「神の意志は、ただ単に存在するだけだ」。神は完全に幻想世界の外にいる。"It is not God ~ "「本当のあなた自身を失うというあなたの計画の中で、あなたが閉じ込め続けていたのは神ではない」。あなたは神をこの世界から締め出して天の世界に閉じ込めたと思っているかもしれないが、それは違う。あなたは本当の自分を神の世界に残したまま、偽りの自分をこの世界に閉じ込めたのだ。それが、本当の自分自身を失うあなたの計画(your plan to lose your Self)の姿である。



He does not know about a plan so alien to His Will. There was a need He did not understand, to which He gave an Answer. 
  • alien [éiljən] : 「性質の異なる、異質な、縁もゆかりもない」
  • answer [ǽnsər] : 「答え、回答、返事、応答」
❖ "He does not ~ "「神の意志とまったく無縁である計画について、神は何も知らない」。神から分離しこの幻想世界を偽創造するという計画に関して、神は何の関わりももたない。簡単に言えば、神の子が見る夢の中をのぞき込んで、その内容を神は知ろうとしなかったのだ。"There was a ~ "「神が理解できなかったとはいえ、その必要があったから、神は答えを与えた」。神の子が見る夢の内容を神は詮索しなかったとはいえ、夢の中で苦しむ神の子の姿を神は見ている。夢の内容は理解出来ないとしても、神の子を悪夢から救ってあげようと神は思い、悪夢から目覚めさせるためにキリスト(ホーリー・スピリット)という答えを神の子に与えた。



That is all. And you who have this Answer given you have need no more of anything but this.
  • no more : 「それ以上〜ない」
❖ "That is ~ "「それがすべてである」。"And you who ~ "「そして、あなたに与えられたこの答えをもっているあなたは、この答え以外のどんな答えももはや必要とはしない」。悪夢から目覚める方法はキリスト(ホーリー・スピリット)があなたに与えてくれる。あなたが救われるための答えをキリスト以外に求める必要はないし、求めることも不可能だ。なぜなら、目覚める方法はただ一つであり、ただ一人、キリストが知っているからだ。



11. Now do we live, for now we cannot die. The wish for death is answered, and the sight that looked upon it now has been replaced by vision which perceives that you are not what you pretend to be. 
  • sight [sáit] : 「視力、視覚、視野、視界、眺め」
  • look upon : 「〜を見る」
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、〜を置き換える」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を見抜く」
  • pretend [priténd] : 「〜のふりをする、〜だと偽る」
❖ "Now do we ~ "「今、私達は生きている」。"for now ~ "「なぜなら、今や私達には、死ぬことは不可能なのだから」。"The wish for ~ "「死への願望は答えられた」。死への願望は眠りの中で見る悪夢に過ぎないと答えられた。エゴはあなたを幻想の肉体に縛り付け、分離を目的として肉体的な夢を変化流動させ、その報いとして肉体的な死をあなたに与える。そんな夢から目覚めさえすればいいのだ、とあなたは答えられた。"and the sight ~ "「そして、死を見ていた視覚は、今や、あなたは自分のふりをしていた自分ではないと知覚するヴィジョンによって置き換えられた」。幻想世界で死ぬべき運命にある自分を演じてきたが、それは実相的な真実の自分ではないとヴィジョンをもって認識するに至った。知覚の修正がなされたのだ。光景は幻想から実相へと置き換えられた。



One walks with you Who gently answers all your fears with this one merciful reply, "It is not so." 
  • merciful [mə́ːrsifl] : 「慈悲深い、情け深い」
  • reply [riplái] : 「返事、回答」
❖ "One walks with ~ "「あなたの恐れのすべてに優しく答えてくれる者があなたと共に歩み、『恐ろしいことなど何もないのだ』という慈悲深い答えを返してくれる」。もちろん、ホーリー・スピリットのことであり、キリストのことだ。恐れは幻想であり、実在しない。



He points to all the gifts you have each time the thought of poverty oppresses you, and speaks of His Companionship when you perceive yourself as lonely and afraid.
  • point to : 「〜を指摘する、〜を指し示す」
  • oppress [əprés] : 「虐げる、圧迫する」
  • speak of : 「〜を口にする、〜のことを話す」
  • companionship [kəmpǽnjənʃìp] : 「交際、交友、親交」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、怖がって」
❖ "He points to ~ "「困窮があなたを押し潰すのではないかと思うたびに、キリストはあなたの持っている贈り物を指し示してくれる」。あなたは神の子として神からの贈り物のすべてを持っているのだとキリストは教えてくれる。"and speaks of ~ "「そして、あなたが自分自身を孤独で恐れを抱いていると感じるとき、キリストはいつもあなたと共にいると語ってくれる」。キリストはあなたの旅の同伴者なのだと教えてくれる。



12. Yet He reminds you still of one thing more you had forgotten. For His touch on you has made you like Himself. 
  • remind [rimáind] : 「〜に思い出させる、〜に気付かせる」
  • remind A of B : 「AにBのことを思い出させる」
❖ "Yet He reminds ~ "「しかも、キリストはあなたが忘れてしまっいるもう一つのことを思い出させてくれる」。"For His touch ~ "意訳する、「なぜなら、キリストがあなたに触れることで、キリストはあなたをキリスト自身と同様の存在にしたのだから」。キリストがいつもあなたと共にいることを思い出させるだけに止(とど)まらず、ついには、あなた自身がキリストとなって世界を救わなくてはならない役割を担っていることを思い出させてくれる。つまり、あなた自身がキリストになるのだ。



The gifts you have are not for you alone. What He has come to offer you, you now must learn to give. 
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる」
❖ "The gifts you ~ "「あなたが持っている贈り物はあなた一人だけのものではない」。"What He has ~ "「キリストがあなたの下(もと)へやって来て差し出したものを、今やあなたは、(それを他者に)与えることを学ばなくてはならない」。



This is the lesson that His giving holds, for He has saved you from the solitude you sought to make in which to hide from God. 
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • solitude [sάlətjùːd] : 「孤独、独りぼっち」
  • sought [sɔ́ːt] : 「seek の過去・過去分詞形」
❖ "This is the ~ "「これが、キリストが与えることの意味するレッスンである」。幻想から目覚めて救われたなら、今度はあなたがキリストとなって他者を幻想から救いなさい、というレッスンである。"for He has ~ "「なぜなら、キリストは、あなたが神から身を隠そうとして求めた孤独からあなたを救ってくれたのだからだ」。ここの"solitude"は文字通り孤独を意味するのが、神や同胞から分離した孤立状態のことである。あなたが神やキリストからの分離を解消した後は、あなたの同胞も分離から解放してあげる役割をあなたは担っているのだ。



He has reminded you of all the gifts that God has given you. He speaks as well of what becomes your will when you accept these gifts, and recognize they are your own.
  • as well : 「同じに、その上」
❖ "He has reminded ~ "「神があなたに与えた贈り物のすべてを、キリストはあなたに思い出させてくれる」。神の属性のすべてを継承したことを思い出させ、あなたが神の子としての完璧であることを思い出させてくれるのだ。"He speaks as well ~ "「あなたがこれらの贈り物を受け入れ、それがあなた自身のものであると認めたとき、あなたの意志となるべきものをも同様にキリストは語っているである」。あなたの意志となるべきものとは、キリストとして救いの役割を実践していくという意志である。



13. The gifts are yours, entrusted to your care, to give to all who chose the lonely road you have escaped. 
  • entrust [intrʌ́st] : 「任せる、委ねる、委任する」
  • care [kέər] : 「世話、介護、監督、保護」
  • chose [tʃóuz] : 「chooseの過去形」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、脱出する、抜ける」
❖ "The gifts are ~ "「贈り物はあなたのものであるし、あなたが逃れることが出来た孤独な道を選択した者達すべてにその贈り物を与える役割があなたに任せられている」。あなたの同胞を、あなた同様に救い出す役割をあなたは担っている。



They do not understand they but pursue their wishes. It is you who teach them now. 
  • pursue [pərsúː] : 「、〜を追いかける、追求する」
  • wish [wíʃ] : 「望む、願う」
❖ "They do not ~ "「彼らは、自分の望みだけを追い求めているだけだと理解してはいない」。刹那的な物質的欲望に翻弄されているだけだと気付いていない。"It is you ~ "「今彼らに(真実の道を)教えるのはあなただ」。



For you have learned of Christ there is another way for them to walk. 
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
❖ "For you have ~ "「なぜなら、彼らにとって歩むべき道は他にないと、あなたはキリストから学んだからだ」。



Teach them by showing them the happiness that comes to those who feel the touch of Christ, and recognize God's gifts. Let sorrow not tempt you to be unfaithful to your trust.
  • touch [tʌ́tʃ] : 「触ること、感触、手触り」
  • sorrow [sάrou] : 「悲しみ、悲哀」
  • tempt [témpt] : 「〜を誘惑する、〜を唆す」
  • unfaithful [ʌ̀nféiθfəl] : 「不誠実な、忠実でない」
  • trust [trʌ́st] : 「信頼、信用」
❖ "Teach them ~ "「キリストが触れているという感触を覚え、神からの贈り物を知ることが出来る人達にやって来る幸せを彼らに示すことで、彼らに教えなさい」。キリスト(ホーリー・スピリット)がいつも共にいて、キリストと一体化することで神の属性のすべてを持ているのだと知ることが出来る。そこに、実相的な幸せが現実化し、幻想世界の苦と痛みが消える。"Let sorrow not ~ "「悲しみがあなたの信頼に不誠実になるようにと誘惑することがないようにしなさい」。キリストへの不信感を抱かせようと、エゴは常に悲しみを与えてあなたを誘惑する。エゴの策略に騙されてはいけない。



14. Your sighs will now betray the hopes of those who look to you for their release. 
  • sigh [sái] : 「ため息」
  • betray [bitréi] : 「裏切る、背く」
  • look to : 「〜を当てにする、〜に頼る」
  • release [rilíːs] : 「救出、解放」
❖ "Your sighs will ~ "「今あなたがため息をつけば、それは、解放をあなたに求める人達の希望を裏切ることになる」。キリストとしての役割を諦めてはいけない。



Your tears are theirs. If you are sick, you but withhold their healing. What you fear but teaches them their fears are justified. 
  • tear [tíər] : 「涙、悲しみ」
  • withhold [wiðhóuld] : 「〜を差し控える、与えないでおく」
  • justify [dʒʌ́stəfài] : 「正当化する、正当だと説明する」
❖ "Your tears ~ "「あなたの涙は彼らの涙でもある」。"If you are ~ "「もしあなたが病になれば、」あなたの心が病むことがあれば、"you but ~ "「あなたは、彼らへのヒーリングを差し控えていることにしかならない」。"What you fear ~ "「あなたが恐れを抱けば、彼らの恐れも当然だと教えてしまうことになる」。恐れは幻想だと教える代わりに、恐れは実在すると証明してしまうことになる。



Your hand becomes the giver of Christ's touch; your change of mind becomes the proof that who accepts God's gifts can never suffer anything. You are entrusted with the world's release from pain.
  • proof [prúːf] : 「証拠、立証、証明、証し」
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる」
  • entrust [intrʌ́st] : 「任せる、委ねる、委任する」
  • be entrusted with : 「〜を受託する」
❖ "Your hand ~ "「あなたの手は、キリストの感触を伝えるようになる」。あなたの手がキリストの手となって、彼らに救いを差し伸べることになる。"your change ~ "「あなたが心を変えれば、神の贈り物を受け入れた者は何ものにも決して苦しむことはないという証拠になる」。"You are entrusted ~ "「世界を痛みから救う役割はあなたに委ねられている」。



15. Betray it not. Become the living proof of what Christ's touch can offer everyone. God has entrusted all His gifts to you. 
  • betray [bitréi] : 「裏切る、背く」
❖ "Betray it ~ "「それを裏切ってはいけない」。神の期待を裏切らないようにしなさい。"Become the living ~ "意訳する、「キリストが触れることですべての人々に何がもたらされるか、その生きる証人になりなさい」。キリスト(ホーリー・スピリット)と心を一体化させることで何がもたらされるか、それを世界に示す生き証人になりなさい。"God has entrusted ~ "「神は、神の贈り物のすべてをあなたに委ねたのだ」。あなたは自分の役割を果たすことが出来ると、神は信頼している。



Be witness in your happiness to how transformed the mind becomes which chooses to accept His gifts, and feel the touch of Christ. 
  • witness [wítnəs] : 「証拠、証言、証人」
  • transform [trænsfɔ́ːrm] : 「〜を変形する、〜を変換する」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
❖ "Be witness in ~ "「神の贈り物を受け入れることを選び、キリストが触れていることを感じる心がどのように変容するのか、幸せの中でその証言者となりなさい」。



Such is your mission now. For God entrusts the giving of His gifts to all who have received them. 
  • mission [míʃən] : 「使命、任務」
  • receive [risíːv] : 「受け取る」
❖ "Such is your ~ "「今、あなたの使命はそういうことなのだ」。"For God entrusts ~ "「なぜなら、神の贈り物を受け取った者達すべてに、その神の贈り物を与えることを任せなのだからだ」。あなたがキリストによって救われたなら、今度はあなたがキリストになって同胞を救わなくてはいけない。



He has shared His joy with you. And now you go to share it with the world.
  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
❖ "He has shared ~ "「神は、神の喜びをあなたと分かち合ったのだ」。"And now you ~ "「今度は、あなたがその喜びを世界と分かち合う番だ」。






Notification

My photo


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp

Powered by Blogger.