●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.158.1:1 ~ W-pI.158.11:4

Lesson 158 



Today I learn to give as I receive.
  • receive [risíːv] : 「受け取る、もらう」
❖ "Today I learn ~ "「今日私達は、受け取りながら与えることを学ぶ」。ホーリー・スピリットの思考システムでは、与えることと受け取ることは同一である。真実は与えることで減少することはなく、逆に、分かち合うことで増大するからだ。



1. What has been given you? The knowledge that you are a mind, in Mind and purely mind, sinless forever, wholly unafraid, because you were created out of love. 
  • knowledge [nάlidʒ] : 「知識、知恵、知見」
  • purely [pjúərli] : 「純粋に、清く」
  • sinless [sínlis] : 「罪のない、潔白な」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体的に」
  • unafraid [ʌnəfréid] : 「恐れない、怖くない」
❖ "What has ~ "「いったい何があなたに与えられただろうか」。"The knowledge ~ "「それは、あなたは心であり、神の心の内にある純粋に心なるものであり、永遠に無辜、完全に恐れがないという叡智である」。真実の総体である叡智をあなたは神から与えられた。"because you ~ "「なぜらな、あなたは愛から創造されたのだから」。



Nor have you left your Source, remaining as you were created. This was given you as knowledge which you cannot lose. 
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「〜から離れる、〜と別れる」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起源」
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、なくす」
❖ "Nor have you ~ "「あなたは、源である神から一歩たりとも離れたことはないし、創造されたままのあなたである」。"This was given ~ "「これは、あなたが失うことの不可能な叡智と同様に、あなたに与えられた」。創造されたままに永遠に存在し続けるという実相的な存在形態も神から与えられた。つまり、永遠不変な命は神が与えてくれたものだ。



It was given as well to every living thing, for by that knowledge only does it live.
  • as well : 「同じに、同様に」
❖ "It was given ~ "「命は、生きとし生けるものすべてに、同様に与えられた」。"for by that ~ "「なぜなら、生きとし生けるものは叡智によってのみ生きるのだから」。神は愛の延長上に命を創造した。命は愛同様に真実である。叡智が真実の総体である以上、命は叡智の上に花を咲かせる。永遠不変の命の花である。



2. You have received all this. No one who walks the world but has received it. 
  • receive [risíːv] : 「受け取る」
❖ "You have received ~ "「あなたは、このすべてを受け取っている」。あなたは神の属性のすべて、真実のすべてを継承している。"No one who ~ "「この世界を歩む者の中で、それを受け取っていない者は誰もいない」。



It is not this knowledge which you give, for that is what creation gave. All this cannot be learned. What, then, are you to learn to give today? 
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物」
❖ "It is not this ~ "「あなたが与えるものはこの叡智ではない」。神の叡智はあなたが同胞に与えることが出来るような種類のものではない。単なる知識や知恵とは違うのだ。"for that is what ~ "「なぜなら、それは創造が与えるものであるからだ」。神が神の延長上に神の子を創造し、その過程で叡智を神の子に与えるものであるからだ。"All this cannot ~ "「これはすべて学ばれ得るものではない」。叡智は学んだり教えたり出来るものではない。"What, then ~ "「ならば、いったいあなたは今日、何を与えることを学ぶのだろうか」。



Our lesson yesterday evoked a theme found early in the text. Experience cannot be shared directly, in the way that vision can. 
  • evoke [ivóuk] : 「呼び起こす、引き起こす」
  • theme [θíːm] : 「話題、論題、主題」
  • found [fáund] : 「findの過去・過去分詞形」
  • experience [ikspíəriəns] : 「経験、体験」
  • share in : 「〜を分かち合う、〜を共有する」
  • directly [diréktli] : 「直接に、そのまま」
❖ "Our lesson yesterday ~ "「私達の昨日のレッスンは、このテキストの初めに見出せるテーマを呼び起こした」。昨日のレッスン、そしてこのテキストの初めのテーマは、赦しという奇跡による真実への目覚めである。目覚めた後は、実相世界の叡智に向けて旅立つのである。"Experience cannot ~ "「経験は、ヴィジョンが分かち合われるようには、直接的に分かち合われ得ない」。心と心がつながっている限り、心の目で見た真実の光景は分かち合うことが出来る。奇跡は個人に限定されず、真実は普遍的である。しかし、啓示に代表されるような経験は神との直接的なものであって、つまり、個人的なものであって、同胞と分かち合うことが出来る領域のものではない。



The revelation that the Father and the Son are one will come in time to every mind. Yet is that time determined by the mind itself, not taught.
  • revelation [rèvəléiʃən] : 「啓示、黙示」
  • in time : 「時間内に、いつかは、やがて」
  • determine [ditə́ːrmin] : 「決定する、決心させる」
  • taught [tɔ́ːt] : 「teachの過去・過去分詞形」
❖ "The revelation that ~ "「父なる神と神の子は一体であるという啓示は、いつかはすべての心にやって来る」。啓示は分かち合われるものではないが、いつかは神の子すべてに訪れる。"Yet is that ~ "意訳する、「しかし、啓示が訪れるタイミングは心自体が決めることであって、教えられるものではない」。心自体が真実に目覚め神に啓示を求めるとき、啓示が与えられるタイミングが設定されるのであって、初めに啓示のタイミングを教えられ、その後で真実に目覚めるという順序ではない。



3. The time is set already. It appears to be quite arbitrary. Yet there is no step along the road that anyone takes but by chance. 
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
  • appear [əpíərəns] : 「〜のように見える、〜と思われる」
  • arbitrary [άːrbətrèri] : 「任意の」
  • by chance : 「偶然に、たまたま」
❖ "The time is ~ "「そのタイミングは既に決められている」。あなたの心が真実に目覚め、神に啓示を求めてそれを得るタイミングはすでに決められている。"It appears to ~ "「タイミングは、極めて恣意的であるように見えるかもしれない」。前文で、啓示が訪れるタイミングは心自体が決めるとあるから、自分で勝手にタイミングを決めることが出来ると思われるかもしれないが、そういう意味ではない。あなたが幻想から実相に目覚めるタイミングは既に確立しており、それをあなたの心が選択するのだ。決められたタイミングを受け入れるかどうか、それを選択決定するのがあなたの心である。"Yet there is ~ "「誰かがたまたま偶然に歩くというような道など存在しない」。あなたの歩みに偶然はない。タイミングを含めて、あなたのシナリオは既に用意されており、あなたの心がその多様なシナリオの中から一つを選択し、それを展開して歩んでいるのだ。



It has already been taken by him, although he has not yet embarked on it. For time but seems to go in one direction. 
  • embark [imbάːrk] : 「着手する、乗り出す」
  • direction [dirékʃən] : 「方角、方向、向き」
❖ "It has already ~ "「たとえまだ歩き出していないとしても、歩むべき道は彼によって既に歩かれている」。"For time but ~ "「なぜなら、時間は一方向に進んでいるように見えるからだ」。実相世界は時間の存在しない世界であり、この地上的な見方をして表現するなら、すべてが一瞬にして起き、その一瞬が永遠に続く。いわば、すべてのシナリオがホログラムにたたみ込また状態にある。人は、時間の存在するこの世界にあって、一方向に流れる時間を軸として、あらゆる事象がたたみ込まれたホログラムの中から一つの断片を選択して展開し、そこに記録されたシナリオを追体験するのである。時間的には未来に体験する事象だとしても、実相的にはすでに起こっていることだ。



We but undertake a journey that is over. Yet it seems to have a future still unknown to us.
  • undertake [ʌ̀ndərtéik] : 「企てる、始める、〜に着手する」
  • future [fjúːtʃər] : 「未来、将来、今後」
❖ "We but undertake ~ "「しかし、私達は既に完了した旅路を歩いている」。"Yet it seems ~ "「しかし、その旅路には、私達がまだ知らない未来があるように見えるだけだ」。未来は既に決まっている。それを選択するだけだ。誤解してはいけないのは、運命や宿命として、あなたの未来がたった一つに決定している、という意味ではない。決して、あなたは運命の奴隷ではない。数々のシナリオは既に決定しているが、あなたは自由意志をもって、その中から一つを選択するのである。あなたの選択次第で、未来の運命は如何様にも変化する(正確には、変化させることが出来るように見える)。
 物質や肉体が幻想であり存在していないという思想と並んで、時間も幻想で存在しないという思想は、ACIMの教えがあたかも神秘主義的な似非宗教であるかのように見えて、多くの人達はACIMの教えを笑い飛ばすだろう。笑う価値さえないと思われるかもしれない。しかし、ACIMの教えが真実であると直覚するタイミングはすでに決まっており、ACIMの教えを学ぶという行為は、それをあなたの心が選択したという証拠である。ACIM・Textの冒頭Introductionを読み返してみよう。次の様に書かれてある。

This is a course in miracles. It is a required course. Only the time you take it is voluntary.
これは、奇跡のコースである。このコースは、必須のコースである。あなたがいつこのコースを受講するか、そのタイミングだけは自由に選べる。



4. Time is a trick, a sleight of hand, a vast illusion in which figures come and go as if by magic. 
  • sleight [sláit] : 「手練、手品、奇術」
  • sleight of hand : 「手品、奇術」
  • vast [vάːst] : 「広大な、巨大な」
  • figure [fíɡjər] : 「姿、人影、人物」
❖ "Time is a ~ "「時間はトリックであり、手品、まるでマジックのように人影が現れたり消えたりする巨大な錯覚である」。



Yet there is a plan behind appearances that does not change. The script is written. When experience will come to end your doubting has been set. 
  • appearance [əpíərəns] : 「外観、外見、見掛け」
  • script [skrípt] : 「脚本、台本」
  • written [rítn] : 「writeの過去分詞」
  • experience [ikspíəriəns] : 「経験、体験」
  • doubt [dáut] : 「〜を疑問に思う、疑う」
❖ "Yet there is ~ "「しかし、見掛けの背後に、変わることのない計画がある」。神による救いの計画。"The script is ~ "「スクリプトは書かれてある」。"When experience ~ "「あなたの疑いに終止符を打つ計画がいつ起きるか、それは既に決まっている」。本当に神は存在するのか、本当にこの世界は幻想なのか、本当に実相世界は存在するのか、等々、あなたは多くの疑問を持っている。しかし、その疑問がすべて晴れる瞬間は必ず訪れる。そのタイミングは既にスクリプトに書かれている。あなたはそのスクリプトを、自由意志をもって選択すればいいのだ。ただし、幻想の時間を自在にコントロールするのはイエスの仕事である。だから、タイミングに関してはイエスに委ねてしまえばいい。



For we but see the journey from the point at which it ended, looking back on it, imagining we make it once again; reviewing mentally what has gone by.
  • look back : 「回想する、追憶する」
  • once again : 「もう一度、再度」
  • review [rivjúː] : 「もう一度見る、振り返る」
  • mentally [méntəli] : 「心の中で、思考によって」
  • go by : 「過ぎる、経過する」
❖ "For we but ~ "「なぜなら、私達は、疑いが終わる地点に立って旅路を眺め、旅路を振り返り、もう一度旅をしているイメージを抱いて、過ぎ去ったことを思考の中で追体験しているだけなのだから」。実相世界にあって、あなたは既に起きてしまったことを夢の中で追体験している。ただし、神からの分離、そして神への回帰、それは実相世界で実際に起きたことではない。そんなシナリオが、神の子の心の中に、可能性として記録されてあっただけだ。神の子は夢の中で、現実には起きなかった可能性を体験しているだけなのだ。



5. A teacher does not give experience, because he did not learn it. It revealed itself to him at its appointed time. But vision is his gift. 
  • reveal [rivíːl] : 「暴く、明かす、暴露する」
  • appoint [əpɔ́int] : 「決める、指定する、定める」
❖ "A teacher does ~ "「教師は経験を与えることはない」。"because he did ~ "「なぜなら、彼はそれを学んだのではないからだ」。教える者は、幻想から目覚める経験をそのまま直接教えることは出来ない。目覚める方法は学んだり教えたり出来るが、目覚めを経験することは学んだり教えたりする領域を超えているからだ。先に"Experience cannot be shared directly, in the way that vision can."と書かれていたことを思い出そう。経験は分かち合いの領域を超える。"It revealed itself ~ "「経験は、定められたタイミングにおいて、経験自体を彼に明らかにする」。経験は学んだり教えたり出来るものではなく、定められたタイミングで自然に与えられる。"But vision is ~ "「しかし、ヴィジョンは彼の贈り物である」。経験は直接的に与えたり受け取ったり出来るものではないが、経験によって心の目が目撃した光景は、他者と分かち合うことが出来る。ヴィジョンは贈り物になり得る。



This he can give directly, for Christ's knowledge is not lost, because He has a vision He can give to anyone who asks. 
  • directly [diréktli] : 「直接に、真っすぐに」
  • knowledge [nάlidʒ] : 「知識、知恵、知見」
  • lost [lɔ́st] : 「loseの過去・過去分詞形」
❖ "This he can give ~ "「このヴィジョンは、直接与えることが出来る」。"for Christ's ~ "「なぜなら、キリストの叡智は失われていないからだ」。"because He ~ "「つまり、彼は、求める者なら誰にでも与えることが出来るヴィジョンを持っているからだ」。心の目が目撃するヴィジョンは真実の光景である。それは真実の総体である叡智の姿だ。叡智は神の属性として神の子に与えられたものであって、新たに創り出すものではない。今、あなたは叡智を忘れてはいるが、決して失ってはいない。あなたが幻想から目覚めれば、その叡智は蘇り、叡智の姿であるヴィジョンがあなたの眼前に展開する。その光景を、あなたは他者と分かち合うことが出来るのだ。ただし、幻想から目覚めるという経験だけは、あなたは他者に直接与えることは出来ない。



The Father's Will and His are joined in knowledge. Yet there is a vision which the Holy Spirit sees because the Mind of Christ beholds it too.
  • join [dʒɔ́in] : 「結び付ける、結合する」
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • yet [jét] : 「さらに、その上」
❖ "The Father's Will ~ "「父なる神の意志と神の子である彼の意志は、叡智の中で結ばれている」。"Yet there is ~ "「さらに、キリストの心もヴィジョンを見ているので、ホーリー・スピリットが見ているヴィジョンが存在する」。キリストの心とは、神の子を幻想から救うという強い意志である。その意志は神の意志でもある。そのキリストの心が、神とともに叡智の姿であるヴィジョンを見ている。ホーリー・スピリットは神の使者であるから、あなたの心の中に住まうホーリー・スピリットも同様に、救いという意志をもってヴィジョンを見ているのだ。



6. Here is the joining of the world of doubt and shadows made with the intangible. 
  • joining [dʒɔ́iniŋ] : 「連結、接合」
  • doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑」
  • shadow [ʃǽdou] : 「影」
  • intangible [intǽndʒəbl] : 「無形の、実体のない」
❖ "Here is the ~ "「ここに、疑いの世界と、触れることが出来ない影との結びつきがある」。前文の流れから推し量れば、触れることが出来ない影とは、ホーリー・スピリットのヴィジョンのことであろう。あなたは疑いを抱きながら幻想世界に生きている夢を見ているが、あなたの心の中にはホーリー・スピリットが宿っており、あなたを幻想から救い出そうとするヴィジョンを抱いている。ホーリー・スピリットは、幻想世界と実相世界の間の橋渡しをする(結びつける)役割を担っているのだ。



Here is a quiet place within the world made holy by forgiveness and by love. 
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、寛容」
❖ "Here is a quiet ~ "「こうして、赦しと愛によって神聖化された世界の中に静寂の場所が生まれる」。喧噪な幻想世界にあっても、あなたが愛をもって赦しを実行すれば、心は神聖で静かな場所に憩うことが出来る。



Here are all contradictions reconciled, for here the journey ends. Experience--unlearned, untaught, unseen--is merely there. 
  • contradiction [kὰntrədíkʃən] : 「矛盾、不両立」
  • reconcile [rékənsàil] : 「調停する、調和させる」
  • unlearned [ʌnlə́ːrnid] : 「学ばれ得ない」
  • untaught [ʌ̀ntɔ́ːt] : 「教え得ない」
  • unseen [ʌnsíːn] : 「目に見えない」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
❖ "Here are all ~ "「ここで、矛盾は解消される」。"for here ~ "「なぜなら、ここで旅は終わるからだ」。あなたが目覚めの旅を終えるとき、疑いと恐れに満たされた心の葛藤も消滅する。矛盾は解消される。なぜなら、矛盾だらけのエゴの思考システムから解放されたからだ。"Experience--unlearned ~ "「学んだり教えたり、目にすることも出来ない経験、ただそれだけがそこにある」。あなたが幻想から目覚めたとき、そこでは、ただ静寂を経験し、愛や喜びや平和を体験するだけである。それは学ばれ得るものではなく、イメージとして見ることさえ不必要だ。



This is beyond our goal, for it transcends what needs to be accomplished. Our concern is with Christ's vision. This we can attain.
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて」
  • transcend [trænsénd] : 「超える、〜を超越する」
  • accomplish [əkɑ́mpliʃ] : 「成し遂げる、成就する」
  • concern [kənsə́ːrn] : 「関心事、懸案」
  • attain [attain] : 「達する、手に入れる、獲得する」
❖ "This is beyond ~ "「これは私達の目標を超えている」。"for it transcends ~ "「なぜなら、それは、達成される必要のあることを超越しているからだ」。静寂や愛、喜び、平和を経験することは、当面の目標ではない。今、あなたは目覚めの旅路を歩んでいるのであって、学んだり教えたりすることが当面の目標である。あなたにとって必要とされていることは、その学びの旅を成就させることだ。静寂や愛、喜び、平和を経験することは、その先にある。"Our concern is ~ "「私達の(当面の)関心事は、キリストのヴィジョンを得ることである」。"This we can ~ "「私達は、きっとそれを手に入れることが出来る」。



7. Christ's vision has one law. It does not look upon a body, and mistake it for the Son whom God created. 
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律」
  • look upon : 「〜を見る」
  • mistake A for B : 「AをBと間違える」
❖ "Christ's vision ~ "「キリストのヴィジョンには、一つの法がある」。"It does not ~ "「それは、肉体を神の創造した神の子と見間違えることはない」。幻想と実相を見間違えしないというのが、キリストのヴィジョンが守っている法。



It beholds a light beyond the body; an idea beyond what can be touched, a purity undimmed by errors, pitiful mistakes, and fearful thoughts of guilt from dreams of sin. 
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • purity [pjúərəti] : 「純粋さ、清らかさ」
  • undimmed [ʌ̀ndímd] : 「薄暗くされていない」
  • pitiful [pítifəl] : 「哀れな、惨めな」
❖ "It beholds a ~ "「キリストのヴィジョンは肉体を越えて光を見ている」。"an idea beyond ~ "「触れることの出来るものを越えた思い、誤りや惨めな過ち、罪を犯したという夢から生まれる恐ろしい罪悪感、等々によって曇らされることのない清純さ、キリストのヴィジョンはそういものを見ている」。



It sees no separation. And it looks on everyone, on every circumstance, all happenings and all events, without the slightest fading of the light it sees.
  • circumstance [sə́ːrkəmstæ̀ns] : 「環境、周囲の事情」
  • slight [sláit] : 「取るに足りない、ほんのわずかな」
  • fading [féidiŋ] : 「衰退、減退」
❖ "It sees no ~ "「キリストのヴィジョンは、一切の分離を見ることはない」。"And it looks ~ "「そして、キリストのヴィジョンは、それが目にする光を少しも減ずることなく、すべての人々を、あらゆる状況を、あらゆる出来事、あらゆる成り行きを見つめている」。



8. This can be taught; and must be taught by all who would achieve it. 
  • taught [tɔ́ːt] : 「teachの過去・過去分詞形」
  • achieve [ətʃíːv] : 「成し遂げる、達成する」
❖ "This can be ~ "「キリストのヴィジョンは教えられ得るし、それを達成したいと望む者達すべてによって教えられなければならない」。幻想から目覚め、ヴィジョンを獲得する学びは、それを望む者達によって教え合うことが必要だ。



It requires but the recognition that the world can not give anything that faintly can compare with this in value; nor set up a goal that does not merely disappear when this has been perceived. 
  • require [rikwáiər] : 「〜を必要とする、〜に要求する」
  • recognition [rèkəɡníʃən] : 「認識、認証」
  • faintly [féintli] : 「かすかに、ぼんやりと」
  • compare [kəmpéər] A with B : 「AをBと比較する」
  • value [vǽljuː] : 「価値、値打ち」
  • set up : 「設ける、設定する」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、消滅する」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く」
❖ "It requires but ~ "「それはthat以下の認識を求めている」。"that the world ~ "「この世界は、価値的にヴィジョンと比べものになるようなものはほとんど与えることが出来ないし、ヴィジョンが知覚されたときに、あっという間に消滅してしまわないような目的を設定することも出来ない」という認識を求めている。



And this you give today: See no one as a body. Greet him as the Son of God he is, acknowledging that he is one with you in holiness.
  • greet [gríːt] : 「対応する、接する」
  • acknowledge [æknάlidʒ] : 「認める、認識する」
  • holiness [hóulinis] : 「神聖、神聖さ」
❖ "And this you ~ "「そして、あなたは今日、これを与える」。ヴィジョンをもって見る、ということ。"See no one ~ "「誰一人をも肉体として見ることのないようにしなさい」。"Greet him as ~ "「彼は神聖さにおいてあなたと一つなのだと認め、彼を神の子として接しなさい」。他者は誰でもあなたと同じ神聖な神の子であり、他者を神の子として、あなたは彼と接しなくてはいけない。



9. Thus are his sins forgiven him, for Christ has vision that has power to overlook them all. In His forgiveness are they gone. 
  • forgiven [fərɡívn] : 「forgiveの過去分詞」
  • overlook [òuvərlúk] : 「見落とす、見て見ぬふりをする」
❖ "Thus are his ~ "「こうして、他者の罪は赦される」。あなたが他者を神聖な神の子として見ることで、彼の罪という幻想性が認識され、赦されて消滅する。"for Christ has ~ "「なぜなら、キリストは、罪のすべてを見過ごしてしまうパワーをもっているからだ」。ここの"Christ"は、キリストのヴィジョンを獲得したあなた自身のこと。また、"overlook"「見過ごす」とは、たとえ見えたとしても幻想だと認識して気にもとめない、という意味合い。"In His forgiveness ~ "「キリストの赦しの中で、すべての罪は消滅する」。キリストのヴィジョンの中では、罪は幻想だと見破られ、赦されて消滅する。



Unseen by One they merely disappear, because a vision of the holiness that lies beyond them comes to take their place. 
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • take one's place : 「〜の代わりをする、〜と交代する」
❖ "Unseen by One ~ "「キリストによって見過ごされてしまうので、罪は単に消滅する」。ここの"One"はキリストのこと。つまり、キリストのヴィジョンを獲得したあなたのことだ。"because a vision ~ "意訳する、「なぜなら、罪を超越したところにある神聖さを映し出すヴィジョンが、罪という幻想にとって代わるからだ」。



It matters not what form they took, nor how enormous they appeared to be, nor who seemed to be hurt by them. They are no more. 
  • matter [mǽtər] : 「重要である、問題である」
  • enormous [inɔ́ːrməs] : 「巨大な、膨大な」
  • appear [əpíərəns] : 「〜のように見える、〜と思われる」
  • hurt [hə́ːrt] : 「〜を傷つける」
  • no more : 「もはや〜しない」
❖ "It matters not ~ "「罪がどんな形をとっても、どんなに大きいものに見えようとも、罪によって誰かが傷つけられたように見えようが、そんなことは重要でない」。所詮罪は幻想に過ぎないのだから、罪のとる形は問題ではない。どんな罪も、キリストの赦しによって消滅してしまうのだから。"They are ~ "「罪は、もはや存在しない」。



And all effects they seemed to have are gone with them, undone and never to be done.
  • effect [ifékt] : 「結果、影響」
  • undone [ʌndʌ́n] : 「undoの過去分詞形」
  • undo [ʌndú] : 「元どおりにする、取り消す」
❖ "And all effects ~ "「罪がもっているように見える結果のすべては、罪が消滅すると同時に、消えてしまう」。"undone and ~ "「罪の結果は取り消され、再び現れることはない」。



10. Thus do you learn to give as you receive. And thus Christ's vision looks on you as well. 
  • receive [risíːv] : 「受け取る」
  • look on : 「〜を見る」
  • as well : 「同じに、同様に」
❖ "Thus do you ~ "「こうして、あなたは、受け取ると同時に与えることを学ぶ」。あなたが罪の結果の消滅を受け取るとことで、今度は他者の罪を幻想として赦し、消滅させるという救いを与えるのである。"And thus Christ's ~ "「こうして、キリストのヴィジョンは同様にあなたを見る」。罪の消滅を他者と分かち合うことで、あなたも他者もともにキリストのヴィジョンを獲得し、互いをそのヴィジョンを通して見ることが出来るようになる。



This lesson is not difficult to learn, if you remember in your brother you but see yourself. 
  • difficult [dífikʌ̀lt] : 「困難な、難しい」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
❖ "This lesson is ~ "「もしあなたが、あなたの同胞の中にあなた自身を見ていることを思い出すなら、このレッスンは学び難いものではない」。他者はあなたを映す鏡である。あなたと他者は自他一如なのだ。それを思い出すなら、罪の消滅を他者と分かち合うことは自然なことだと理解出来るだろう。自分の罪を幻想として赦せるなら、他者の罪も幻想として赦すことは難しくない。



If he be lost in sin, so must you be; if you see light in him, your sins have been forgiven by yourself. 
  • lost [lɔ́st] : 「loseの過去・過去分詞形」
  • be lost in : 「〜の中で道に迷う、没頭している」
❖ "If he be ~ "「もし同胞が、罪の中で道に迷っていたら、あなたも必ず道に迷う」。"if you see ~ "「もしあなたが同胞の中に光を見るなら、あなたの罪はあなた自身によって赦されたことになる」。



Each brother whom you meet today provides another chance to let Christ's vision shine on you, and offer you the peace of God.
  • meet [míːt] : 「〜に会う、〜と接触する」
  • provide [prəváid] : 「供給する、与える」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、〜を提供する」
❖ "Each brother ~ "「あなたが今日出会う同胞一人一人が、あなたの上にキリストのヴィジョンを輝かせ、あなたに神の平和を差し出す、また別のチャンスを与えてくれる」。




11. It matters not when revelation comes, for that is not of time. 
  • revelation [rèvəléiʃən] : 「啓示、黙示」
❖ "It matters not ~ "「いつ啓示がやって来るか、それは問題ではない」。"for that is ~ "「なぜなら、啓示は時間が関わることではないからだ」。時間をコントロールしてくれるのがホーリー・スピリット(イエス)であって、啓示があなたにやって来るタイミングはイエスに委ねておくだけでいい。



Yet time has still one gift to give, in which true knowledge is reflected in a way so accurate its image shares its unseen holiness; its likeness shines with its immortal love. 
  • knowledge [nάlidʒ] : 「知識、知恵、知見」
  • reflect [riflékt] : 「〜を映す、示す、反映する」
  • in a way : 「ある意味では、ある程度」
  • accurate [ǽkjurət] : 「正確な、正しい」
  • share in : 「〜を分かち合う、〜を共有する」
  • unseen [ʌnsíːn] : 「目に見えない」
  • holiness [hóulinis] : 「神聖、神聖さ」
  • likeness [láiknis] : 「似ていること、類似」
  • immortal [imɔ́ːrtl] : 「死なない、不死の」
❖ "Yet time has ~ "「しかし時間は、与えるにふさわしい一つの贈り物を有する」。時間の中で、一つの価値ある贈り物が与えられる、ということ。"in which true ~ "「時間の中にあって、本当の叡智があまりにも正確に反映されるので、そのイメージは目には見えない神聖さを分け与えてくれる」。叡智は本来イメージで表現されるものではないが、時間の中にあっては、かなり正確なイメージとしてあなたに与えられる。そのイメージは、肉体的な目でとらえることの出来ないあなたの神聖さをあなたに教えてくれる。"its likeness ~ "「それによく似たものが、不死なる愛をもって光輝く」。あなたの神聖さは目でとらえることが出来ないが、その神聖さをイメージ化したもの、すなわち神聖さとよく似たイメージは、永遠の愛をもって輝き続ける。すなわち、キリストのヴィジョンである。ヴィジョンは心の目がとらえる光景であるが、叡智そのものではない。叡智はイメージを超越しているからだ。ただし、時間の中にあっては、ヴィジョンという贈り物が与えられ、叡智へと向かう扉が開かれるのだ。



We practice seeing with the eyes of Christ today. And by the holy gifts we give, Christ's vision looks upon ourselves as well.
  • practice [prǽktis] : 「練習する、実践する」
  • look upon : 「〜を見る」
❖ "We practice seeing ~ "「私達は今日、キリストの目をもって見る練習をする」。キリストのヴィジョンをものにする。"And by the holy ~ "「そして、私達が与える神聖な贈り物によって、キリストのヴィジョンが同時に私達自身を見るのである」。真実を見たいという意志が、ホーリー・スピリット(イエス)に与えられる神聖な贈り物だ。それに答えて、ホーリー・スピリット(イエス)はキリストのヴィジョンをあなたに与えるのである。キリストのヴィジョンがあなたを見るとは、キリストのヴィジョンがあなたの上で花開く、という意味合い。






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❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

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