●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.137.1:1 ~ W-pI.137.15:6

Lesson 137



When I am healed I am not healed alone.
  • heal [híːl] : 「癒やす、救う、治す」
  • alone [əlóun] : 「独りで、孤立して、単独で」
❖ "When I am ~ "「私がヒールされるとき、私一人だけがヒールされるのではない」。あなたの知覚が修正されたり、幻想から目覚めたりするとき、同時に、あなたの同胞もこの世界もヒールされる。他者や世界に対するあなたの知覚が修正されるので、修正されたあなたの思いがあなたの目の前に立ち現れる。



1. Today's idea remains the central thought on which salvation rests. 
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである」
  • central [séntrəl] : 「中心の、主要な、中心となる」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思想」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い」
  • rest [rést] : 「ある、休む、置かれている」
❖ "Today's idea ~ "意訳する、「今日のものの見方は、救いをもたらす中心的な考え方である」。"remains"とあるので、ずっとそうである、という意味合い。また、" ~ on which salvation rests"は、救いが置かれているところの中心的考え方、ということで、救いが最も重視されている考え方、という意味合い。



For healing is the opposite of all the world's ideas which dwell on sickness and on separate states. 
  • opposite [άpəzit] : 「正反対の、逆の」
  • dwell [dwél] on : 「〜をくよくよ考える、思案する」
  • separate [sépərət] : 「分離した、分けられた」
  • state [stéit] : 「状態、形勢、情勢、状況」
❖ "For healing is ~ "「なぜなら、ヒーリングは、病や分離状態を思い描くこの世界の思考のすべてと相反するものだからだ」。肉体もその病も幻想であり、他者と分離しているという思いも幻想である。世界の思考は幻想の上に成り立っているのだから、その幻想から目覚めさせようというヒーリングは、まさに正反対の考えである。



Sickness is a retreat from others, and a shutting off of joining. It becomes a door that closes on a separate self, and keeps it isolated and alone.
  • retreat [ritríːt] : 「避難、引きこもり」
  • shut [ʃʌ́t] off : 「遮断する、切り離す」
  • join [dʒɔ́in] : 「結び付ける、結合する、連結する」
  • close on : 「〜を閉じ込める」
  • isolated [áisəlèitid] : 「孤立した、隔絶した」
❖ "Sickness is ~ "「病は、他者から(自らを)引き離すことであり、(他者との)交わりをシャットダウンすることだ」。"It becomes ~ "「病は、分離した自分を閉じ込めておくドアになってしまう」。



2. Sickness is isolation. For it seems to keep one self apart from all the rest, to suffer what the others do not feel. 
  • isolation [àisəléiʃən] : 「孤立、分離性、隔離」
  • rest [rést] : 「残り、残っているもの」
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる」
❖ "Sickness is ~ "「病は孤立である」。"For it seems ~ "「なぜなら、病は自分自身を残りのものから引き離し、その結果、他者が感じないことに苦しむように思えるからだ」。病は自分一人だけが背負い込むものだから、ますます孤立感や分離感が増してくる。



It gives the body final power to make the separation real, and keep the mind in solitary prison, split apart and held in pieces by a solid wall of sickened flesh, which it can not surmount.
  • final [fáinl] : 「最後の、最終の、決定的な」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、離脱」
  • solitary [sάlətèri] : 「孤独な、一人の」
  • prison [prízn] : 「監獄、監禁」
  • split [splít] : 「裂く、割る」
  • apart [əpάːrt] : 「バラバラに、別々に」
  • piece [píːs] : 「一切れ、一かけら、一片」
  • solid [sɑ́ləd] : 「確固とした、固体の」
  • sicken [síkən] : 「病気にさせる」
  • flesh [fléʃ] : 「肉体」
  • surmount [sərmáunt] : 「打ち勝つ、克服する」
❖ "It gives the body ~ "「病は肉体に対して、分離を現実化してしまい、心を独房に閉じ込めるような決定的なパワーを与えてしまう」。"split apart ~ "「その独房は、病んだ肉体という打ち破ることの出来ない堅い壁で分割され、一部屋一部屋がバラバラにされている」。が、絶望することはない。ACIMのヒーリングが、その壁を打ち破る。



3. The world obeys the laws that sickness serves, but healing operates apart from them. 
  • obey [oubéi] : 「〜に従う、〜の言うことに従う」
  • serve [sə́ːrv] : 「〜に役立つ、〜に仕える」
  • operate [άpərèit] : 「動作する、作動する、機能する」
❖ "The world obeys ~ "「世界は、病が仕える法則に従うが、ヒーリングはそんな法則から離れて作用する」。実相的ヒーリングはこの世界の物理法則を超越する。ヒーリングは、病を肉体的な欠陥とは見ない。心が幻想によって歪んだ結果と見る。その結果もまた幻想である。



It is impossible that anyone be healed alone. In sickness must he be apart and separate. 
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、できない」
❖ "It is impossible ~ "「誰一人として、単独でヒールされることは不可能だ」。"In sickness ~ "「病の中で、彼は他者から離れ、分離しているに違いないのだ」。孤立した自分だけで病と闘ってはいけない。その自分はエゴに支配された自己であって、ホーリー・スピリットと一体である自己から分離した自分なのだ。その分離を解消する作業がキーを握っている。



But healing is his own decision to be one again, and to accept his Self with all Its parts intact and unassailed. 
  • decision [disíʒən] : 「決定、決断、決心」
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • intact [intǽkt] : 「失われた部分がない」
  • unassailed [ʌ̀nəséild] : 「攻撃されていない」
❖ "But healing is ~ "「しかし、ヒーリングは、再び一つになるという彼自身の決断であり、」"and to accept ~ "「彼の本当の自己は、失われもしていないし攻撃されてもいないすべての部分を備えていると受け入れる決断である」。病に侵されているとは言え、本当の自分は神が創造したままの完全な自分であり、他者から分離もしていなければ、もちろん神からも離れていないと認識しするとき、そこに奇跡としてのヒーリングが成立する。分離分裂した自己が一つに再統一されるのである。



In sickness does his Self appear to be dismembered, and without the unity that gives It life. 
  • appear [əpíərəns] : 「〜のように見える、〜と思われる」
  • dismember [dismémbər] : 「分割する、寸断する」
  • unity [júːnəti] : 「単一性、調和、結合体」
❖ "In sickness does ~ "「病にあっては、彼の本当の自己は寸断されたかのように見え、命を与える統一性さえ失ったかに見える」。



But healing is accomplished as he sees the body has no power to attack the universal Oneness of God's Son.
accomplish [əkɑ́mpliʃ] : 「成し遂げる、果たす、成就する」
universal [jùːnəvə́ːrsl] : 「全宇宙の、全世界の、普遍的な」
❖ "But healing is ~ "「しかし彼が、肉体は神の子の普遍的な単一性を攻撃するパワーなど持ち合わせていないと見るとき、ヒーリングは成就する」。神の子として自分と他者は自他一如であること、肉体はその真実を攻撃することは不可能であること、分離は幻想であること、それを受け入れいるとき、ヒーリングは成就する。



4. Sickness would prove that lies must be the truth. But healing demonstrates that truth is true. 
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜が…であることを示す」
  • lie [lái] : 「嘘、虚言」
  • demonstrate [démənstrèit] : 「実証する、実演する」
❖ "Sickness would ~ "「病は、嘘が真実だと証明しようとする」。"But healing ~ "「しかし、ヒーリングは、真実は真実であると実証する」。



The separation sickness would impose has never really happened. 
  • impose [impóuz] : 「課す、負わす、与える」
❖ "The separation ~ "「病が課そうとする分離は、本当は起きていない」。病によって分離させられたと思い込んでいるだけだ。病も幻想なら分離も幻想である。



To be healed is merely to accept what always was the simple truth, and always will remain exactly as it has forever been. 
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る、生き残る」
  • exactly [iɡzǽktli] : 「正確に、厳密に」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
❖ "To be healed ~ "「ヒールされるとは、単に、常に簡単な真実であったこと、そして、いつも真実であるものは、正確にそのまま、永遠にとどまると認めることである」。



Yet eyes accustomed to illusions must be shown that what they look upon is false. 
  • accustomed [əkʌ́stəmd] : 「〜に慣れて、習慣の」
  • shown [ʃóun] : 「showの過去分詞」
  • look upon : 「〜を見る」
  • false [fɔ́ːls] : 「正しくない、誤った、、偽の」
❖ "Yet eyes accustomed ~ "「しかし、幻想を見慣れている目は、それが見ているものは誤りであると示してもらわねばならない」。それを示してくれるのがヒーリングである。知覚の修正である。



So healing, never needed by the truth, must demonstrate that sickness is not real.
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、本物の」
❖ "So healing, never ~ "「そこで、決して真実は実証される必要はないのだが、ヒーリングは、病は実在しないと実証して見せる必要がある」。肉体も夢なら病も夢であると実証して見せるのがヒーリング。知覚が修正されれば、あなたは実相的なヴィジョンをもって自分や世界を見ることが出来る。肉体的な病などによって攻撃され得ない自己が見えて来る。



5. Healing might thus be called a counter-dream, which cancels out the dream of sickness in the name of truth, but not in truth itself. 
  • counter- [káuntər] : 「逆の〜、反対の〜」
  • cancel [kǽnsəl] out : 「取り消す、消す」
  • in the name of : 「〜の名において」
❖ "Healing might ~ "「このように、ヒーリングは、アンチ・ドリームと呼べるかもしれない」。"which cancels ~ "「それは、真実自体によってではなく、真実の名において、病という夢を取り消すのだ」。ヒーリングは幻想(夢)を取り消す道具であって、真実そのものというわけではない。なぜなら、実相世界には真実だけが存在し、したがって実相にはヒーリングは不必要であって、ヒーリングは存在しないからだ。真実の名においてとは、ヒーリングは真実のお墨付きを得ている、という意味合い。ヒーリングは目的ではなく、真実に至るための道具である。



Just as forgiveness overlooks all sins that never were accomplished, healing but removes illusions that have not occurred. 
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦」
  • overlook [òuvərlúk] : 「見て見ぬふりをする」
  • accomplish [əkɑ́mpliʃ] : 「成し遂げる、果たす、成就する」
  • remove [rimúːv] : 「取り除く、取り去る、除去する」
  • occur [əkə́ːr] : 「起こる、発生する、生じる、現れる」
❖ "Just as forgiveness ~ "「それはちょうど、赦しが、決してなされたことない罪のすべてを見て見ぬふりをするようなもので、ヒーリングは、起きたためしのない幻想を取り除いてしまうのだ」。起きたためしのない幻想とは、実相的に現実化したことのない幻想、という意味合い。幻想から実相は決して生まれない。



Just as the real world will arise to take the place of what has never been at all, healing but offers restitution for imagined states and false ideas which dreams embroider into pictures of the truth.
  • arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる、発生する」
  • take the place of : 「〜の代わりをする、〜に取って代わる」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する」
  • restitution [rèstətjúːʃən] : 「回復、復帰、返還、返却」
  • embroider [imbrɔ́idər] : 「脚色する、潤色する」
❖ "Just as the real ~ "「それはちょうど、実相世界が、まったく存在さえしない世界に取って代わって立ち上がるように、」"healing but offers ~ "意訳する、「ヒーリングは、真実の絵の中に夢が脚色しようとして織り込んだ空想的な状況や誤った思考を返却してしまうのだ」。



6. Yet think not healing is unworthy of your function here. For anti-Christ becomes more powerful than Christ to those who dream the world is real. 
  • unworthy [ʌnwə́ːrði] : 「価値のない、取るに足りない 」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、効用、役割」
  • anti [ǽntai] : 「反〜、対〜」
❖ "Yet think not ~ "「しかし、ヒーリングはこの世界でのあなたの役割にとって価値がないなどと思ってはいけない」。あなたのこの世界での役割とは、自分を含めて他者を幻想から目覚めさせ、この世の苦と痛みから救い出すこと。"For anti-Christ ~ "「なぜなら、この世界が実在すると夢見ている人達にとって、反キリストはキリストよりも大きな力をもつようになったからだ」。反キリストとは、ホーリー・スピリットに対抗するエゴのこと。真実に目覚めるよりは、この世の快楽を夢見ていた方が安全だと考える。あるいは、苦と痛みを恐れながらも、何もせずにじっとしていた方が無難だと考える。



The body seems to be more solid and more stable than the mind. And love becomes a dream, while fear remains the one reality that can be seen and justified and fully understood.
  • solid [sɑ́ləd] : 「確固とした、揺るぎない、固形の」
  • stable [stéibl] : 「しっかりした、安定した」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配」
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである」
  • justify [dʒʌ́stəfài] : 「正当化する、正当だと説明する」
  • fully [fúlli] : 「十分に、完全に、全く」
❖ "The body seems ~ "「肉体は、心よりもずっと堅固でずっと安定しているかに見える」。"And love becomes ~ "「そして、愛は夢になってしまい、一方で恐れは、目に見え正当化され十分に理解される一つの現実のままになっている」。恐れが目に見え正当化され十分に理解されるとは、過ちや罪を犯したのだから、当の本人にとっては罰への恐れは当然であると理解され、現実問題として目の前に立ちふさがっている、という意味合い。



7. Just as forgiveness shines away all sin and the real world will occupy the place of what you made, so healing must replace the fantasies of sickness which you hold before the simple truth. 
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • occupy [άkjupài] : 「占領する、占拠する、塞ぐ」
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、置き換える」
❖ "Just as forgiveness ~ "「赦しがすべての罪を光で消し去るのとまったく同時に、真実の世界が、あなたがでっち上げた場所を占めるようになる」。"so healing must ~ "「そうして、ヒーリングは、あなたが簡単な真実を目の前にして持ってしまった病というファンタジーに取って代わるに違いない」。



When sickness has been seen to disappear in spite of all the laws that hold it cannot but be real, then questions have been answered. And the laws can be no longer cherished nor obeyed.
  • disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、消滅する」
  • in spite of : 「〜にもかかわらず」
  • no longer : 「もはや〜でない」
  • cherish [tʃériʃ] : 「〜を大事にする、〜を大切にする」
  • obey [oubéi] : 「〜に従う、〜の言うことに従う」
❖ "When sickness ~ "「病が、それを保持していたあらゆる法にもかかわらず、消滅したと見えたとき、」この世の法則を超越して病が消滅したとき、"then questions ~ "「疑問は答えられたのだ」。"And the laws ~ "「そして、法は、もはや大切に扱われることも従われることもなくなる」。物理的法則もその他の科学的法則も、あるいは医学的常識も超越して病が消滅したとき、あなたにとってこの世の法は幻想だと、あなたは理解出来る。



8. Healing is freedom. For it demonstrates that dreams will not prevail against the truth. Healing is shared. 
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • demonstrate [démənstrèit] : 「実証する、立証する、実演する」
  • prevail [privéil] against : 「〜に打ち勝つ、〜をしのぐ」
❖ "Healing is ~ "「ヒーリングは解放である」。ヒーリングは幻想(夢)から解放することである。"For it demonstrates ~ "「なぜなら、ヒーリングは、夢は真実に打ち勝つことは出来ないと実証してみせるからだ」。光は闇に打ち勝つが、闇が光に打ち勝つことは不可能だ。"Healing is ~ "「ヒーリングは分かち合われる」。あなたがヒーリングされれば、他者もヒーリングされ、ヒーリングは神の子全体で分かち合われる。



And by this attribute it proves that laws unlike the ones which hold that sickness is inevitable are more potent than their sickly opposites. 
  • attribute [ǽtribjùːt] : 「属性、特質、特性、性格」
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜が…であることを示す」
  • unlike [ʌnláik] : 「〜とは違って」
  • inevitable [inévətəbl] : 「防げない、避けられない、必然的な」
  • potent [póutnt] : 「勢力のある、有力な、強力な」
  • sickly [síkli] : 「病弱な、活気のない、弱々しい」
  • opposite [άpəzit] : 「反対、正反対、逆」
❖ "And by this ~ "「ヒーリングのもつこの性質によって、病は避けられないと主張する法とは似ても似つかない法は、弱々しい反対の法よりずっと力強いものだと、ヒーリングは証明している」。肉体が従う法とヒーリングが従う法は正反対の法であり、実相の法である後者は幻想の法である前者よりずっと力強い。光は闇を駆逐する。



Healing is strength. For by its gentle hand is weakness overcome, and minds that were walled off within a body free to join with other minds, to be forever strong.
  • strength [stréŋkθ] : 「力、強さ、体力」
  • gentle [dʒéntl] : 「優しい、寛大な、穏やかな」
  • weakness [wíːknis] : 「弱さ、弱いこと、虚弱、脆弱性」
  • overcome [òuvərkʌ́m] : 「克服する、乗り越える、打開する、打ち勝つ」
  • wall off : 「〜の周りに壁を築く、〜を壁で守る」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
❖ "Healing is ~ "「ヒーリングは力である」。"For by its ~ "「なぜなら、その穏やかな手によって弱さが克服され、肉体という壁の中に閉じ込められていた心が他者の心と自由につながることが出来、永遠に強くなるからだ」。



9. Healing, forgiveness, and the glad exchange of all the world of sorrow for a world where sadness cannot enter, are the means by which the Holy Spirit urges you to follow Him. 
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、寛容」
  • glad [ɡlǽd] : 「満足して、喜ばしい」
  • exchange [ikstʃéindʒ] : 「換えること、交換」
  • sorrow [sάrou] : 「悲しみ、悲哀」
  • sadness [sǽdnis] : 「悲しさ、悲しみ、不幸」
  • enter [énter] : 「〜に入る、〜に立ち入る」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • urge [ə́ːrdʒ] : 「促す、要請する、勧める」
  • follow [fάlou] : 「〜の後について行く、〜に従う」
❖ "Healing, forgiveness ~ "「ヒーリング、赦し、そして、悲しみだらけの世界を悲しみの入り込めない世界に変える喜び、それらは、あなたがホーリー・スピリットの後を付いてくるように促すために、ホーリー・スピリットが用いる方法である」。ホーリー・スピリットはあなたに、ホーリー・スピリットの導きにしたがって、ヒーリングし、赦し、世界を喜びへと変えるように促している。




His gentle lessons teach how easily salvation can be yours; how little practice you need undertake to let His laws replace the ones you made to hold yourself a prisoner to death. 
  • easily [íːzili] : 「気楽に、安易に、簡単に」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い」
  • practice [prǽktis] : 「練習、訓練、演習、実践、実行」
  • undertake [ʌ̀ndərtéik] : 「企てる、始める、〜に着手する」
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、〜を交換する」
  • prisoner [prízənər] : 「囚人、捕虜」
  • death [déθ] : 「死、死亡」
❖ "His gentle lessons ~ "「ホーリー・スピリットの優しいレッスンは、救いがどんなに簡単にあなたのものになるか、教えてくれる」。"how little practice ~ "「あなた自身を死の囚われ人として保持するためにあなたがでっち上げた法をホーリー・スピリットの法に置き換える企てに着手するために、あなたが必要とする練習がどんなに少しなのか、教えてくれるのだ」。



His life becomes your own, as you extend the little help He asks in freeing you from everything that ever caused you pain.
  • extend [iksténd] : 「与える、差し伸べる」
  • cause [kɔ́ːz] : 「〜を引き起こす、〜の原因になる」
❖ "His life becomes ~ "「あなたの痛みの原因となったすべてのものからあなたを解放するためにホーリー・スピリットが求めるほんの少しの助けをあなたが差し出すにしたがい、ホーリー・スピリットの命はあなたの命となる」。ホーリー・スピリットの求めとは、ホーリー・スピリットにすべてを委ね、その声に耳を傾け、導きに従うこと。そうすれば、ホーリー・スピリットの心とあなたの心は融合し、ホーリー・スピリットの命があなたの命として再生される。



10. And as you let yourself be healed, you see all those around you, or who cross your mind, or whom you touch or those who seem to have no contact with you, healed along with you. 
  • around [əráund] : 「〜の周りに、〜の周囲に」
  • cross [krɔ́s] : 「〜を横断する、〜を横切る」
  • have contact with : 「〜に接する、〜と接触する」
  • along with : 「〜と一緒に、〜とともに」
❖ "And as you ~ "「そして、あなたがあなた自身をヒールさせるにしたがい、あなたの周りの人達すべてが、あるいはあなたの心に過(よ)ぎる人達、あなた接触するする人達も、まったく関わりのないようにみえる人達も、あなたとともにヒーリングされていくのがあなたにはわかる」。



Perhaps you will not recognize them all, nor realize how great your offering to all the world, when you let healing come to you. 
  • perhaps [pərhǽps] : 「たぶん、もしかすると」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する」
❖ "Perhaps you ~ "「あなたがヒーリングをあなたに呼び込んだとき、たぶん、あなたは彼らすべてを知ることはないだろうし、あなたが全世界にどんなに大きなものを差し出したか、認識することはないだろう」。



But you are never healed alone. And legions upon legions will receive the gift that you receive when you are healed.
  • alone [əlóun] : 「独りで、孤立して、独力で、単独で」
  • legion [líːdʒən] : 「大群、多数」
  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く、知る」
❖ "But you are ~ "「しかし、あなたは決して、あなた一人だけがヒールされるわけではない」。"And legions ~ "「あなたがヒールされたとき、あなたが受け取った贈り物を、多くの人達も受け取るだろう」。



11. Those who are healed become the instruments of healing. 
  • instrument [ínstrəmənt] : 「道具、手段、機器」
❖ "Those who ~ "「ヒールされた者が、ヒーリングのための道具となる」。得たら、与える。与えたら、得る。しかし、このやり取りは、お金や物のやり取りと様子がかなり異なる。



Nor does time elapse between the instant they are healed, and all the grace of healing it is given them to give. 
  • elapse [ilǽps] : 「経過する、過ぎ去る」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • grace [gréis] : 「優雅、優美、神の恩寵、神の愛」
❖ "Nor does time ~ "「また、彼らがヒーリングされる瞬間に時間が過ぎることはない」。彼らがヒーリングしヒーリングされる瞬間に、いわば時間は止まる、あるいは消滅する。一瞬、幻想の時間が消えるのだ。"and all the grace ~ "「ヒーリングの恩恵のすべては、(その恩恵を他者に)与えるために、彼らに与えられる」。ヒーリングによる恩恵を他者と分かち合うことを前提に、彼らにヒーリングの恩恵のすべてが与えられる。
 文法的に一言。この文章の中の"it"は状況を表すもので、具体的に『それ』と特定しないていい。"it"を時間ととっても意味は通じるのだが、そのときは、『時間をヒーリングする恩恵のすべては、(その恩恵を他者に)与えるために、彼らに与えられる』という意味合いになり、時間がヒーリングされ、時間の消滅を分かち合う、ということになる。



What is opposed to God does not exist, and who accepts it not within his mind becomes a haven where the weary can remain to rest. 
  • oppose [əpóuz] : 「反対する、反抗する、対抗する」
  • exist [iɡzíst] : 「存在する、生きている、生存する」
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜の内側に」
  • haven [héivən] : 「安息の地、安全な場所、避難所」
  • weary [wíəri] : 「疲れた、うんざりした」
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである」
  • remain to do : 「依然として〜する」
  • rest [rést] : 「ある、休む、休息する」
❖ "What is opposed ~ "「神に対抗するものは存在しない」。したがって、エゴは存在しない。"and who accepts ~ "「神に対抗するものを心の中に受け入れない者は、疲れた者が安らいだままでいることの出来る安全な場所となる」。エゴを受け入れない人は、他者にとって安らぎの場である。



For here is truth bestowed, and here are all illusions brought to truth.
  • bestow [bistóu] : 「〜を授ける、与える、贈る」
  • brought [brɔ́ːt] : 「bringの過去・過去分詞形」
❖ "For here is ~ "「なぜなら、ここで真実が与えられるからであり、ここで幻想のすべてが真実の下(もと)に連れてこられるからだ」。



12. Would you not offer shelter to God's Will? You but invite your Self to be at home. And can this invitation be refused? 
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する」
  • shelter [ʃéltər] : 「避難所、シェルター」
  • invite [inváit] : 「招待する、招く、勧める」
  • invitation [ìnvətéiʃən] : 「招き、招待」
  • refuse [rifjúːz] : 「断る、拒む、拒否する、拒絶する」
❖ "Would you ~ "「あなたは、神の意志にシェルターに差し出したいとは思わないだろうか」。神の意志が非難できるシェルターとは、あなたの心。"You but invite ~ "「あなたは、本当のあなた自身を、くつろぐことが出来るように招いている」。本当のあなた自身とは、ホーリー・スピリットと一体となった自分。幻想から目覚めたあなた自身のこと。"And can this ~ "「この招きは、拒まれる可能性があるだろうか」。



Ask the inevitable to occur, and you will never fail. The other choice is but to ask what cannot be to be, and this can not succeed. 
  • inevitable [inévətəbl] : 「当然の、必然的な、避けられない」
  • occur [əkə́ːr] : 「起こる、発生する、生じる」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • succeed [səksíːd] : 「成功する」
❖ "Ask the inevitable ~ "「必然的なことが起こるようにと求めなさい」。必然的なこととは、神が意志し計画したこと。"and you will ~ "「そうすれば、あなたは失敗することはない」。"The other choice ~ "「その他の選択は、起こることの不可能なものを求めているに過ぎないし、それは成功する可能性がない」。



Today we ask that only truth will occupy our minds; that thoughts of healing will this day go forth from what is healed to what must yet be healed, aware that they will both occur as one.
  • occupy [άkjupài] : 「占領する、占拠する」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思想」
  • go forth : 「出発する、発布される、広まる」
  • aware [əwέər] : 「気付いている、気が付いて」
❖ "Today we ask ~ "「今日、私達は、真実だけが私達の心を占めるように求める」。"that thoughts of ~ "「今日、ヒーリングへの思いが、ヒールされた者からヒールされるべき者へと広がり、一つとなって供に起こることを求める」。ヒーリングの瞬間、時間は止まり、ヒーリングすることとヒーリングされることが同時に起こり、ヒーリングは分かち合われて拡大していく。



13. We will remember, as the hour strikes, our function is to let our minds be healed, that we may carry healing to the world, exchanging curse for blessing, pain for joy, and separation for the peace of God. 
  • strike [strʌ́k] : 「(時計が)鳴る;(時が)来る」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、職務、役割」
  • carry [kǽri] : 「〜を持ち運ぶ」
  • exchange [ikstʃéindʒ] : 「〜を交換する、〜を引き替える」
  • curse [kə́ːrs] : 「罵りの言葉、のろい、呪文」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、離脱」
❖ "We will remember ~ "「1時間毎に、私達は、私達の役割は私達の心をヒールさせることであると思い出すことになる」。"that we may ~ "「(心がヒーリングされれば) 私達は世界にヒーリングを運び込み、呪いを祝福に代え、痛みを喜びに、分離を神の平和に代えることが出来るだろう」。



Is not a minute of the hour worth the giving to receive a gift like this? Is not a little time a small expense to offer for the gift of everything?
  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く、知る」
  • expense [ikspéns] : 「費用、経費、支出」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する」
❖ "Is not a minute ~ "「このような贈り物を受け取るために、1時間毎に1分を与えることは価値がないだろうか」。1時間毎に1分のレッスンをすれば、祝福と喜びと神の平和という贈り物が得られる。"Is not a little ~ "「あらゆる贈り物を求めて(あなたの役割を)差し出すために、こんな短い時間は小さな出費ではないだろうか」。



14. Yet must we be prepared for such a gift. And so we will begin the day with this, and give ten minutes to these thoughts with which we will conclude today at night as well:
  • be prepared for : 「〜に備える、〜の覚悟をする」
  • conclude [kənklúːd] : 「〜と結論を出す、〜を完結する、終える」
  • as well : 「同じに、同様にうまく、その上」
❖ "Yet must we ~ "「しかし私達は、このような贈り物のための準備をしておく必要がある」。祝福、喜び、平和を得るには、それなりの準備が必要だ。"And so we ~ "「そこで、私達は、次の様な言葉で一日を始めことにしよう」。"and give ten ~ "「そして、そのものの見方に10分を与え、夜にも同様なことをやって、一日を終えこととしよう」。



        When I am healed I am not healed alone.

        And I would share my healing with the world, 
        that sickness may be banished from the mind of 
        God's one Son, Who is my only Self.
  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
  • banish [bǽniʃ] : 「追い出す、追放する」
❖ "When I am ~ "「私がヒールされるとき、私一人だけがヒールされるのではない」。"And I would ~ "「そして私は、私のヒーリングを世界と分かち合いたいと思う」。"that sickness may ~ "「そうすれば、病は神の子の心から追い出されるかもしれない」。"Who is my ~ "「その神の子こそ、本当の私自身である」。



15. Let healing be through you this very day. And as you rest in quiet, be prepared to give as you receive, to hold but what you give, and to receive the Word of God to take the place of all the foolish thoughts that ever were imagined. 
  • through [θrúː] : 「〜を通じて、〜の手を通して」
  • rest [rést] : 「ある、休む、静止する、置かれている」
  • quiet [kwáiət] : 「静けさ、静寂、しじま、静穏、平穏」
  • take the place of : 「〜の代わりをする、〜に取って代わる」
  • foolish [fúːliʃ] : 「愚かな、分別のない」
❖ "Let healing be ~ "「まさに今日、あなたを通じて、ヒーリングが現実のものとなるようにしなさい」。ここの"Let healing be"は「ヒーリングをあるがままに存在せしめよ」という意味合い。ビートルズのファンなら"Let it be"を思い出すかもしれない。"And as you ~ "意訳する、「そして、静けさの中に憩いながら、あなたが受け取ることを念頭に与える準備をし、また、あなたが与えるものだけを保持しながら、今まで空想ばかりしてきた愚かな思いのすべてに代えて、神の言葉を受け取る心構えをしなさい」。



Now we come together to make well all that was sick, and offer blessing where there was attack. 
  • together [təɡéðər] : 「一緒に、共に、同時に」
❖ "Now we come ~ "「今、私達は、病んでいた人すべてを元気にするために一緒に集まり、攻撃のあったところに祝福を与えるのだ」。攻撃のあった場所とは、肉体的にも精神的にも病んだ部分のこと。それは悪い夢だったのだとして赦し、消滅させ、目覚めを祝福するのである。



Nor will we let this function be forgot as every hour of the day slips by, remembering our purpose with this thought:

        When I am healed I am not healed alone.

        And I would bless my brothers, for I would be 
        healed with them, as they are healed with me.
  • forgotten [fərɡάtn] : 「forgetの過去分詞形」
  • slip by : 「いつの間にか過ぎて行く」
❖ "Nor will we ~ "「次に書かれた思いを抱きながら私達の目的を思い出し、一日の毎時間が過ぎていく中で、この役割を忘れないようにしよう」。"When I am ~ "「私がヒールされるとき、私一人だけがヒールされるのではない」。"And I would ~ "「そして私は、私の同胞を祝福したいと思う」。"for I would ~ "「なぜなら、私は彼らとともにヒールされたいし、彼らも私とともにヒールされてほしいからだ」。
 
 
 



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