●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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W-pI.105.1:1 ~ W-pI.105.9:6

Lesson 105 



God's peace and joy are mine.

  • mine [máin] : 「私のもの」

❖ "God's peace ~ "「神の平和と喜びは、私のものでもある」。争いや悲しみという対立概念をもたない純粋な平和と喜びは、神の子が神から継承した真実であって、神からの贈り物、あなたのものである。



1. God's peace and joy are yours. Today we will accept them, knowing they belong to us. 

  • yours [júərz] : 「あなたのもの」
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有である」

❖ "God's peace ~ "「神の平和と喜びは、あなたのものでもある」。"Today we ~ "「今日、私たちはそのことを受け入れて、神の平和と喜びが私たちのものであることを知る」。



And we will try to understand these gifts increase as we receive them. 

  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • increase [inkríːs] : 「増える、増大する、大きくなる」
  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く、知る」

❖ "And we will ~ "「そして、私たちが神の平和と喜びを受け取るしたがい、それらの贈り物が増大していくことを理解するように努めよう」。実相的な真実は分かち合われることで拡張増大する。神の法である。神の平和や喜びを分かち合えば、それはどんどん増大していくのだ。



They are not like to the gifts the world can give, in which the giver loses as he gives the gift; the taker is the richer by his loss. 

  • like [láik] : 「似ている、類似の、類似した」
  • giver [ɡívər] : 「与える人、贈与者」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、喪失する、なくす」
  • taker [téikər] : 「取る人、受ける人、受け手」
  • rich [rítʃ] : 「豊かな、豊富な、金持ちの」
  • loss [lɔ́s] : 「失うこと、喪失、紛失」

❖ "They are not ~ "「それらは、この世界が与える贈り物とは似ても似つかない」。"in which ~ "「この世界では、贈り物を与えれば、与えた者はそれを失うことになり、与えた者が失うことによって、得た者はますます豊かになる」。これがエゴの思考システムの生み出す結果(現実)である。エゴはあなたの耳元で、得るにためには奪え、と囁(ささや)く。これは、元を正せば分離の結果である。分かち合いは拡張増大を現実化するのだが、つまり、与えることと得ることは同一なのだが、エゴはその原理を分裂させ、得ることと失うことの二項対立に置き換えたのだ。得る者と失う者、富める者と貧しき者、奪う者と奪われる者、等々の対立関係が生まれたのだ。この世がいかに平等な世界だと主張しようが、二項対立が存在する限り、それは天の王国の平等性とは似ても似つかない。



Such are not gifts, but bargains made with guilt. The truly given gift entails no loss. 

  • bargain [bάːrɡən] : 「駆け引き、取引」
  • guilt [ɡílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
  • truly [trúːli] : 「全く、本当に、真に、正確に」
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
  • entail [entéil] : 「〜を伴う、必要とする、引き起こす」

❖ "Such are ~ "「そんなものは贈り物などではなく、罪の意識を伴った駆け引きに過ぎない」。他者の喪失があって初めて得ることが出来るから、そこに後ろめたさが、つまり、罪の意識が生じてしまう。"The truly given ~ "「本当に与えられる贈り物は、喪失を伴わない」。実相的な真実の贈り物は、誰からも何物も奪うことはない。そもそも実相世界には、喪失という概念はない。同様に、犠牲という概念もない。極言すれば、与えるとか得るとかという概念もない。なぜなら、誰もがすべてをもっているからだ。不足は完全にない。与える必要も得る必要も、そもそもないのだ。
老子は『足るを知る者は富む』と書いた。分相応に満足し、それ以上を求めるな、それが心の豊かさというものだ、という意味合いに解釈されているが、この解釈は世俗的な処世術に過ぎないとわかる。老子が言いたいのは、そもそも誰にも不足などというものはない、あえて言うなら誰もが富んでいる、道(タオ)の道理に従って生きるなら、その真実を知ることが出来る、ということなのだ。



It is impossible that one can gain because another loses. This implies a limit and an insufficiency.

  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • gain [ɡéin] : 「得る、獲得する」
  • imply [implái] : 「暗に伝える、暗示する、ほのめかす」
  • limit [límit] : 「限度、制限、境界、限界」
  • insufficiency [ìnsəfíʃənsi] : 「不足、不十分、不適当」

❖ "It is impossible ~ "「他者が失うことで誰かが得ることが出来る、それは不可能なのだ」。実相世界では、そんなことはあり得ない。"This implies ~ "「これは暗に、制限や不足を表してる(からだ)」。簡単に言えば、誰かが贈り物を得た結果、誰かがそれを失うこということは、贈り物の量に制限があるということ。制限された贈り物だから、奪い合うのである。したがって、贈り物を奪われた者は、それを失って不足を覚える。この世の法則のようなものだ。天の王国の法則ではない。



2. No gift is given thus. Such "gifts" are but a bid for a more valuable return; a loan with interest to be paid in full; a temporary lending, meant to be a pledge of debt to be repaid with more than was received by him who took the gift. 

  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
  • bid [bíd] : 「入札、付け値」
  • valuable [vǽljuəbl] : 「高価な、役立つ、有益な、重要な」
  • return [ritə́ːrn] : 「返礼、お返し、返済金」
  • loan [lóun] : 「貸付金、ローン、融資」
  • interest [íntərəst] : 「利子、利息、金利」
  • paid [péid] : 「payの過去・過去分詞形」
  • pay [péi] : 「〜を支払う」
  • full [fúl] : 「いっぱいの、満ちた、最大限の、充実した、活動的な」
  • pay in full : 「全額を支払う、完納する、耳をそろえて返す」
  • temporary [témpərèri] : 「一時の、一時的な、暫定の、仮の、当座の」
  • lend [lénd] : 「貸す、貸し出す」
  • meant [mént] : 「meanの過去・過去分詞形」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
  • pledge [plédʒ] : 「担保、抵当、誓約、約束」
  • debt [dét] : 「借金、借り、負債」
  • repaid [ripéid] : 「repayの過去・過去分詞形」
  • repay [ripéi] : 「払い戻す、返金する、返済する」

❖ "No gift is ~ "「こんな形では、(本当の)どんな贈り物も与えられない」。与えることと失うことが同時に起きるような形で、実相的な贈り物がやり取りされることはない。"Such "gifts" are ~ "「(この世での)そんな『贈り物』は、より価値のあるものを返してもらうための付け値に過ぎない」。相手に安物の贈り物を与え、お返しに高価な贈り物を得ようとする策略に過ぎない。見返りを期待した贈り物は、実相的な贈り物ではない。"a loan with ~ "「利子も含めて全額払い戻されるローンのようなものである」。贈り物をあげるから、いつか利子をつけて返してくれと言っているようなものだ。"a temporary ~ "「一時的な貸し付けであり、」"meant to be ~ "「それは、贈り物を受け取った者が、受け取った額以上の支払いをしなくてはならない負債の担保を意味している」。



This strange distortion of what giving means pervades all levels of the world you see. 

  • strange [stréindʒ] : 「奇妙な、変わった、変な」
  • distortion [distɔ́ːrʃən] : 「ゆがみ、ねじれ、歪曲、ねじ曲げ」
  • pervade [pərvéid] : 「行き渡る、広がる」

❖ "This strange ~ "「与えるという行為が意味するところの、この奇妙な歪曲は、あなたが目にする世界のあらゆるレベルに浸透している」。与えられたら、それ以上のものを奪われるという原則は、この世界の常識である。しかし、実相世界から見れば、それは奇妙な原則であり、与えることと得ることが同一であるという真実の歪曲である。
誤解のないように言っておきたいのだが、ACIM は、たとえばお金のやり取りや経済活動を否定して、それを止めよ、と言っているのではない。それが幻想世界における歪んだやり取りだと認識せよ、と言っているのだ。もしも ACIM原理主義に陥ってしまったら、無一文になって道ばたの草を食って生きるしかないではないか。それもまた、歪んだ認識なのだ。



It strips all meaning from the gifts you give, and leaves you nothing in the ones you take.

  • strip [stríp] : 「むく、はぎ取る、奪う」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、〜を任せておく、ある状態のままにしておく」

❖ "It strips all ~ "「それは、あなたが与える贈り物からすべての意味をはぎ取ってしまい、」"and leaves ~ "意訳する、「あなたの手には何も残らない結果となる」。直訳すると、あなたが受け取る贈り物の中に何一つ残さない、という意味合いだが、要するに、この世の贈り物は真実の意味はないので、贈り物を贈っても、あなたの心には何も残らない、ということ。



3. A major learning goal this course has set is to reverse your view of giving, so you can receive. 

  • major [méidʒər] : 「主要な、重要な」
  • learning [lə́ːrniŋ] : 「習うこと、学ぶこと、学習」
  • goal [ɡóul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
  • set [sét] : 「〜を(ある状態に)する、定める、配置する、設定する」
  • reverse [rivə́ːrs] : 「逆転する、反転する」
  • view [vjúː] : 「意見、見識、考え、物の見方、見解」

❖ "A major learning ~ "「このコースの学びの主目標は、与えるということの見方を逆転させ、あなたが得られるようにすることである」。実相的には、与えることと得ることは同一であり、神からの贈り物を分かち合うことで、それは拡張増大していくことを学ぶのである。『得られる』と書いたが、真意は、『既にすべてを得ていて、それに気付く』ということ。



For giving has become a source of fear, and so you would avoid the only means by which you can receive. 

  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起源」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
  • avoid [əvɔ́id] : 「避ける、回避する、逃れる、敬遠する」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」

❖ "For giving ~ "「なぜなら、与えることが恐れの源になってしまったからであり、受け取るための唯一の手段を、あなたは回避しようとしているからである」。あなたは、与えれば失ってしまうのだと恐れてきた。与えることが得ることだと知らなかったから、あなたは本当に与えるという、得るための手段を遠ざけてきた。



Accept God's peace and joy, and you will learn a different way of looking at a gift. 

  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜であると分かる、知る」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」

❖ "Accept God's ~ "「神の平和と喜びを受け入れなさい」。実相的な真実の平和と喜びを自分のものだと知りなさい。"and you will ~ "「そうすれば、あなたは、贈り物に対する違った見方を学ぶようになるだろう」。



God's gifts will never lessen when they are given away. They but increase thereby.

  • lessen [lésn] : 「減少する、少なくなる、小さくなる」
  • give away : 「引き渡す、引き渡す、逸する、逃す」
  • increase [inkríːs] : 「増える、増大する、大きくなる」
  • thereby [ðὲərbái] : 「それによって、その結果、従って」

❖ "God's gifts ~ "「神の贈り物は、与えたとしても決して減ったりしない」。"They but ~ "「したがって、神の贈り物は増えるのみである」。真実は分かち合われることで増大するだけだ。だから、あなたが神から継承した平和や喜びを同胞と分かち合えばいい。それだけでいい。



4. As Heaven's peace and joy intensify when you accept them as God's gift to you, so does the joy of your Creator grow when you accept His joy and peace as yours. 

  • heaven [hévən] : 「天国、天」
  • intensify [inténsəfài] : 「増大する、増す、高まる」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
  • grow [ɡróu] : 「成長する、育つ、大きくなる」

❖ "As Heaven's peace ~ "「あなたが天の王国の平和と喜びをあなたへの神の贈り物だと受け入れたとき、それが増大していくにしたがい、同時に、あなたを創造した神の喜びは、あなたが神の喜びと平和を自分のものとして受け入れたとき、大きくなっていく」。



True giving is creation. It extends the limitless to the unlimited, eternity to timelessness, and love unto itself. 

  • creation [kriéiʃən]: 「創造、創作、創作物、作品」
  • extend [iksténd] : 「伸ばす、拡張する、拡大する」
  • limitless [límitlis] : 「制限のない、無限の、果てしなく広い」
  • unlimited [ʌnlímitid] : 「制限のない、無制限の、自由な、無条件の」
  • eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
  • timelessness [táimlisnis] : 「時間が存在しないこと」

❖ "True giving ~ "「本当の与えるという行為は、創造である」。実相的な与えるという行為は、真実の創造である。"It extends ~ "「それは、制限されないものを無限へと、永遠性を無時間性へと、そして愛を愛自体に拡張していく」。二元論世界では、たとえば時間は、永遠の過去から永遠の未来へ向かうものだと認識されている。したがって、幻想世界では、時間は制限されないもとして認識されている。しかし、実相世界の真の創造は、その制限されていない時間を消滅させ、無時間性を確立するのである。つまり、この世の永遠という概念には、時間的に無限に続くという意味合いが含まれているが、真の創造は、その時間性を無に帰してしまうことなのだ。制限されていないもの対しても、その制限という概念を消滅させる。また、真実の純粋な愛は、二項対立する愛と憎悪に分離させられて、無限に続く愛憎のグラデーションとして知覚されるのだが、真の創造は、その分離を消滅させて、憎悪を消し去り、純粋な愛に、すなわち愛それ自体へ回帰させる。



It adds to all that is complete already, not in simple terms of adding more, for that implies that it was less before. 

  • add [ǽd] : 「加える、付け足す、言い足す、書き加える」
  • complete [kəmplíːt] : 「全部そろった、完全な、全部の」
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
  • simple [símpl] : 「簡素な、簡略した、易しい、難しくない」
  • term [tə́ːrm] : 「用語、言葉、言葉遣い、言い回し、表現」
  • imply [implái] : 「暗に伝える、暗示する、ほのめかす」
  • less [lés] : 「より少ない、より少数の、より小さい」

❖ "It adds to ~ "「それは、すでに完全であるすべてのものに付け加えることであって、単により多くの(別の)ものを付け加えるものではない」。"for that implies ~ "「なぜなら、それは、以前はより少ないものしかもっていなかったことを暗に示してしまうからだ」。真の創造は、真実の拡張であって、新たに別の真実を生み出すことではない。真実はすべて、既に神によって完全に創造されている。不足は何もないのだ。その既に確立された真実を分かち合って増大拡張させることが、神の子に許された真の創造であって、神から分離して新たに自分だけの自由世界を創造することは、したがって偽創造なのである。夢の中で神になりすまして、創造のまねごとをしているだけなのだ。



It adds by letting what cannot contain itself fulfill its aim of giving everything it has away, securing it forever for itself.

  • contain [kəntéin] : 「含む、包含する」
  • fulfill [fulfíl] : 「(約束を)実行する、(使命を)果たす」
  • give away : 「引き渡す、引き渡す、逸する、逃す」
  • aim [éim] : 「目標、目的、的、標的」
  • secure [sikjúər] : 「〜を請け合う、保証する、〜を確保する」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」

❖ "It adds by ~ "「それは、自分では含みきれないものに対して、それが持っているものを引き渡し、それ自体にとってそれが永遠に確保出来るようにするという目的を達成させることで、付け加えるのである」。めちゃくちゃな訳になってしまって申し訳ない。愛を例に説明しよう。あなたが実相に目覚め、愛憎という二元論的な概念を消滅させて、純粋な愛を知ったとき、つまり、制限を知らない神の愛を知ったとき、あなたは非制限の愛の大きさに驚き、自分の中だけではそのすべてを保持出来ない(what cannot contain itself)と感じるだろう。そこであなたは、あふれ出るような愛を同胞に与えるのである(giving everything it has away)。その結果、分かち合われた愛はますます増大拡張し、愛は永遠に神の子の元に存在し続けることになる(securing it forever for itself)。これが、実相的な『付け加える(add)』という意味であって、すでにある愛を分かち合いによって拡張増大させることなのである。そして、これが真の愛の創造なのだ。簡単に言えば、本当の愛は新たに作り出すものではなく、ないものを付け加えるのではなく、すでにあなたの心の中にある真実の愛を他者に分け与えるだけでいい。愛は与えても減りはしない。愛は分かち合われてますます拡張増大していき、こうして、あなたは永遠に本当の愛を確保出来るのである。



5. Today accept God's peace and joy as yours. Let Him complete Himself as He defines completion. 

  • define [difáin] : 「〜を定義する、〜の意味を明確にする」
  • completion [kəmplíːʃən] : 「 完成、完了、終了、完全さ」

❖ "Today accept ~ "「今日、神の平和と喜びをあなたのものとして受け入れなさい」。"Let Him ~ "「神が完成を定義したままに、神を神自身として完成させなさい」。神が自己完結的に完成してはいないことに驚くかも知れない。そういう意味で述べられているのではなく、神は愛の拡張(創造)をもって自己完成する、ととらえるべきだろう。神は神の延長上に、つまり愛の延長上に神の子を創造した。その神と神の子が愛を分かち合うことで、さらなる愛の拡張をもたらすのである。このとき、神と神の子とホーリー・スピリットの三位(さんみ)は一体化する。三位一体の完成である。これが神の完成なのだ。純粋一元論世界の完成であり、"God is"「神あり」という二文字にすべてが収斂(しゅれん)する。



You will understand that what completes Him must complete His Son as well. He cannot give through loss. No more can you. 

  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • as well : 「同じに、同様にうまく、おまけに、その上」
  • through [θrúː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」

❖ "You will understand ~ "「あなたは、神を完成させるものが神の子も同様に完成させるに違いないと理解するだろう」。神と神の子の一体化が、神もまた神の子も完成させる。"He cannot give ~ "「神は、失うことを通して与えるなどということは出来ないのだ」。実相的な与えるという行為は、分かち合いによる拡張である。"No more ~ "「ましてや、あなたにもそんなことは出来ない」。与えることで失うことは、あなたにも不可能だ。



Receive His gift of joy and peace today, and He will thank you for your gift to Him.

  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く、知る」

❖ "Receive His gift ~ "「今日、喜びと平和という神の贈り物を受け取りなさい」。"and He will ~ "「そうすれば、神は、あなたが神に贈り物をあげたことを感謝してくれるだろう」。あなたが神の贈り物を自分のものとして受け入れることが、神への贈り物になるのだ。極言すれば、神を完成させるのはあなたなのである。神の子の究極的な役割なのである。



6. Today our practice periods will start a little differently. Begin today by thinking of those brothers who have been denied by you the peace and joy that are their right under the equal laws of God. 

  • differently [dífərəntli] : 「異なって、違って、そうではなく、別に」
  • deny [dinái] A B : 「A に B を与えない 」
  • right [ráit] : 「権利、利権」
  • equal [íːkwəl] : 「同等、平等なもの」
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規、法令」

❖ "Today our ~ "「今日私たちが行う練習は、少々異なった形でスタートすることになる」。"Begin today ~ "「今日は、平等な神の法の下では権利であるはずの平和や喜びをあなたによって与えられなかった同胞に思いを巡らすことから始めなさい」。他者の平和や喜びに思い至らなかった自分を顧みて、その同胞に思いを馳せるのである。自他一如を認識するための第一歩となる。あるいは、分かち合いを実践するための第一歩である。



Here you denied them to yourself. And here you must return to claim them as your own.

  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
  • claim [kléim] : 「主張する、言い張る、要求する」

❖ "Here you ~ "意訳する、「今のままの状態では、あなたはあなた自身に対してさえ平和と喜びを与えていないことになる」。"And here ~ "「そして、あなたは、平和と喜びはあなた自身のものであると主張出来る地点に立ち戻る必要がある」。その主張は同時に、平和と喜びは同胞のものでもあるという宣言になる。



7. Think of your "enemies" a little while, and tell each one, as he occurs to you:

        My brother, peace and joy I offer you, 
        That I may have God's peace and joy as mine.

  • enemy [énəmi] : 「敵、敵国、かたき」
  • a little while : 「しばらくの間、ちょっとの間」
  • occur [əkə́ːr] : 「起こる、発生する、生じる、現れる」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する、〜を勧める」

❖ "Think of your ~ "「少しの間、あなたの『敵』に思いを馳せ、」それまであなたの敵だと思っていた同胞に思いを馳せ、"and tell each ~ "「心に浮かぶたびに、一人一人に次のように言いなさい」。"My brother ~ "「我が同胞よ、平和と喜びをあなたに差し出します」。"That I may ~ "「そうすれば、私は、神の平和と喜びを自分のものとすることが出来るでしょう」。ここの"that"は so that「〜できるように、〜するために、その結果」。



Thus you prepare yourself to recognize God's gifts to you, and let your mind be free of all that would prevent success today. 

  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • prepare [pripέər] : 「〜を準備する、用意する、〜整備する」
  • prevent [privént] : 「防ぐ、止める、阻む」
  • success [səksés] : 「成功、上首尾、上出来、幸運」

❖ "Thus you ~ "「こうしてあなたは、あなたへの神の贈り物を認識する準備を整え、」"and let your ~ "「今日の成功を妨げようとするあらゆるものから、あなたの心を解放させるのである」。エゴの干渉や誘惑を避けるのだ。



Now are you ready to accept the gift of peace and joy that God has given you. 

  • be ready to : 「いつでも〜できる、〜する心構えができている」

❖ "Now are you ~ "「今やあなたは、神があなたに与えた平和と喜びという贈り物を受け入れる準備が整った」。



Now are you ready to experience the joy and peace you have denied yourself. 

  • experience [ikspíəriəns] : 「〜を経験する、〜を体験する、〜に悩む」

❖ "Now are you ~ "「今やあなたは、あなたがあなた自身に拒んできた喜びと平和を経験する準備が整った」。



Now you can say, "God's peace and joy are mine," for you have given what you would receive.

  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く、知る」

❖ "Now you can ~ "「今やあなたは、『神の平和と喜びは私のものである』と言うことが出来る」。"for you have ~ "「なぜなら、あなたは、受け取りたいと願ったものを与えたからだ」。神の平和と喜びは、初めからあなたの心の中に存在した。あなたはそれを拒んできただけだった。今、あなたはその平和と喜びを心から欲したのだから、それが既に自分のものとして持っていると知るのである。



8. You must succeed today, if you prepare your mind as we suggest. 

  • succeed [səksíːd] : 「成功する」
  • suggest [səgdʒést] : 「〜を提案する、示唆する、暗示する」

❖ "You must ~ "「もしあなたが、私たちが示唆するようにあなたの心の準備を整えるなら、今日、あなたは必ず成功する」。神の意志が失敗に終わることはない。



For you have let all bars to peace and joy be lifted up, and what is yours can come to you at last. 

  • barrier [bǽriər] : 「障害物、障壁」
  • lift [líft] : 「解除する、取り除く、撤廃する」
  • at last : 「最後に、ついに、とうとう、やっと、ようやく」

❖ "For you have ~ "「なぜなら、あなたは、平和と喜びに対する障害物のすべてを持ち上げて取り除き、ついに、あなたのものであるものが、あなたの元にやって来れるからだ」。



So tell yourself, "God's peace and joy are mine," and close your eyes a while, and let His Voice assure you that the words you speak are true.
assure [əʃúər] : 「 保証する、断言する、請け合う、約束する」
❖ "So tell yourself ~ "「そこで、自分に向かって『神の平和と喜びは私のものである』と言い、しばらくの間目を閉じて、神の声があなたに、あなたの言った言葉は真実なのだと確信させてもらいなさい」。神の声とは、ホーリー・スピリットの声のこと。神は直接あなたと接触を持つことはない。神は幻想世界と一切の関わりを持たないからだ。しかし、神は、ホーリー・スピリットを仲介役として、つまり、神の使者としてあなたの元に遣わし、あなたに神の言葉を伝えるのである。



9. Spend your five minutes thus with Him each time you can today, but do not think that less is worthless when you cannot give Him more. 

  • spend [spénd] : 「使う、費やす」
  • less [lés] : 「より少ない、より少数の、より小さい」
  • worthless [wə́ːrθlis] : 「価値のない、役に立たない」

❖ "Spend your ~ "「今日はこのように、出来るだけ神とともに5分間を過ごすのだが、より多くの時間を神に与えることが出来ないときでも、価値が減ってしまうなどと思ってはいけない」。



At least remember hourly to say the words which call to Him to give you what He wills to give, and wills you to receive. Determine not to interfere today with what He wills. 

  • at least : 「少なくとも、最少に見ても」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • hourly [áuərli] : 「1時間ごとに、時間ごとに、毎時、絶えず」
  • will [wíl] : 「〜を望む、意図する、命ずる」
  • determine [ditə́ːrmin] : 「決定する、決心させる」
  • interfere [ìntərfíər] with : 「〜を妨げる、〜を邪魔する」

❖ "At least remember ~ "「少なくとも1時間ごとに、神が与えようとしているものを、そして、あなたに受け取ってほしいと思っているものをあなたに与えてほしいと神に願う言葉を口にするのを忘れないように」。"Determine not ~ "「今日は、神が意志するものの邪魔をしないと決心しなさい」。



And if a brother seems to tempt you to deny God's gift to him, see it as but another chance to let yourself receive the gifts of God as yours. 

  • tempt [témpt] : 「〜を誘惑する、〜を唆す」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
  • chance [tʃǽns] : 「チャンス、好機、機会」

❖ "And if a brother ~ "「そして、もし同胞が、彼に向けられた神の贈り物を拒否するようにとあなたを誘惑したなら、それを、神の贈り物をあなたのものとして受け取る別のチャンスがあるのだと見なしなさい」。神の贈り物をあなたの同胞と分かち合いたいと思ったとき、あなたの同胞は、そんなあなたをもの笑いの種にするかもしれない。でも、それを悲しんだり怒ったりしてはいけない。それは赦しのチャンスであり、あなたの同胞を静かに赦してやればいいのだ。赦しは必ず結果を生む。やがて、また別の機会に、同胞は神の贈り物に気付き、あなたと分かち合うことになるだろう。



Then bless your brother thankfully, and say:

        My brother, peace and joy I offer you, 
        That I may have God's peace and joy as mine.

  • bless [blés] : 「〜を祝福する、清める、〜を賛美する」
  • thankfully [θǽŋkfəli] : 「有り難いことに、感謝して」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する、〜を勧める」
  • mine [máin] : 「私のもの」

❖ "Then bless ~ "「そして、あなたの同胞を感謝をこめて祝福し、次のように言いなさい」。感謝を込めて祝福するということが、赦しである。夢の中にいる同胞を赦して、同胞が抱く幻想を消滅させるのだ。その結果、あなたが差し出す神の贈り物に同胞は気付くのである。"My brother ~ "「我が同胞よ、私はあなたに平和と喜びを差し出そう」。"That I may ~ "「そうすれば、神の平和と喜びは私のものとなる」。もちろん同時に、神の平和と喜びは同胞のものにもなるのだ。真実に目覚めたあなたと同胞に、もはや区別はない。
 
 
 




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