●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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W-pI.102.1:1 ~ W-pI.102.5:4

Lesson 102



I share God's Will for happiness for me.

  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
  • will [wíl] : 「意志、意欲、願望」

❖ "I share God's ~ "「私は、私の幸せを願う神の意志を分かち合う」。神は、あなたが幻想の罪が生み出す苦と痛みに翻弄されることなく、その悪夢から目覚めて、愛や平和や静寂に満たされた実相的な幸せに開眼することを願い、それを強く意志している。あなたは、その神の意志を神と分かち合うことになる。



1. You do not want to suffer. You may think it buys you something, and may still believe a little that it buys you what you want. 

  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる、不快な経験をする」
  • buy [bái] : 「〜におごる、〜を獲得する」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、確信する、信頼する」

❖ "You do not ~ "「あなたは、苦しむことを望んではいない」。しかし、"You may think ~ "「あなたは、苦しむことがあなたに何かを与えてくれると思っているかもしれないし、苦しむことであなたが欲しているものが与えられるのではないかと、まだ少しだけ信じているかもしれない」。犠牲を容認し苦と痛みに耐えれば、それに対して安楽というご褒美が与えられると思い込んでいる。あるいは、不足を補うには、苦しみの伴う努力が必要だと信じている。ところが、不足は幻想である。本当は、あなたは、真実のすべてを既に神から与えられているからだ。



Yet this belief is surely shaken now, at least enough to let you question it, and to suspect it really makes no sense. 

  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
  • surely [ʃúərli] : 「疑いなく、しっかりと、確かに、確実に」
  • shaken [ʃéɪk(ə)n] : 「shakeの過去分詞」
  • shake [ʃéik] : 「〜を動揺させる、揺する」
  • at least : 「少なくとも、最少に見ても」
  • enough [inʌ́f] to do : 「〜するに足りるほど」
  • question [kwéstʃən] : 「質問する、〜を疑問に思う」
  • suspect [səspékt] : 「〜を疑わしく思う、〜を信用しない」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」 
  • make sense [séns] : 「意味をなす、道理にかなう、うなずける」
  • make no sense : 「意味をなさない、理にかなわない」

❖ "Yet this belief ~ "「しかし、これを信じている心は、今や確実に揺らいでいる」。"at least enough ~ "意訳する、「少なくとも、それに疑問を呈するに十分な状態にあり、それは実際意味がないと疑いを持つのに十分である」。苦と痛みに耐えて何かを手に入れることは、真実から外れているのではないかと疑い始めている。幸せは、何かを犠牲にして手に入れるものではなく、神の与えてくれた幸せをただ受け入れればいいのだと気づき始めている。神の意志を受け入れればいいのだと知り始めている。



It has not gone as yet, but lacks the roots that once secured it tightly to the dark and hidden secret places of your mind.

  • gone [ɡɔ́ːn] : 「goの過去分詞形」
  • as yet : 「今のところ」
  • lack [lǽk] : 「〜を欠く、〜が欠けている、十分にない」
  • roots [rúːt] : 「根、本質、基底、根源」
  • once [wʌ́ns] : 「あるとき、かつて、以前」
  • secure [sikjúər] : 「〜を保護する、守る、保証する、〜を確保する」
  • tightly [táitli] : 「きつく、堅く、しっかりと」
  • dark [dάːrk] : 「暗い、闇の、暗黒の」
  • hidden [hídn] : 「hide の過去分詞形、隠された、秘密の」
  • secret [síːkrit] : 「秘密の、内緒の、ひそかな」
  • place [pléis] : 「場所、個所」

❖ "It has not ~ "「まだ、それを信じる気持ちは去ってはいない」。疑問に思い始めているが、慣れ親しんだ信念はまだ消滅していない。"but lacks ~ "意訳する、「しかし、かつてあなたの心の中の暗い秘密の場所にその信念を固く隠していた根っこの思いは失いつつある」。苦と痛みは罪を犯した者には必然であると信じ込ませていた根源的な思い、それは、陰湿なエゴの思考システムの結論である。エゴ的発想の結論である。この世で生きる限り、苦と痛みは必然であり、そこから逃れるには、奪われる前に奪い、殺される前に殺せ、神をも殺せ、さもなければ、神を裏切った罪深い人間は神の怒りに触れて地獄に落とされるぞ、というもの。だが今、あなたはエゴの思考システムを疑い始めている。



2. Today we try to loose its weakened hold still further, and to realize that pain is purposeless, without a cause and with no power to accomplish anything. 

  • loose [lúːs] : 「緩める、解き放す、放つ」
  • weaken [wíːkən] : 「弱める、弱体化させる」
  • hold [hóuld] : 「強い支配力、影響力」
  • further [fə́ːrðər] : 「さらにまた、さらになお、さらに深く」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • pain [péin] : 「痛み、痛覚、苦痛」
  • purposeless [pə́ːrpəslis] : 「目的のない、無益な」
  • without [wiðáut] : 「〜がなくて、〜を持たないで」
  • cause [kɔ́ːz] : 「原因、要因、理由、動機」
  • accomplish [əkάmpliʃ] : 「成し遂げる、遂行する、果たす、成就する」

❖ "Today we ~ "「今日、私たちは、その弱まった支配力をさらに弱める努力をする」。"and to realize ~ "「そして、痛みには目的がなく、原因もなければ、何かを完成させるパワーもないのだと自覚するように努力する」。幻想に過ぎない罪の意識が生み出す苦と痛みは、その支配力を弱めているが、さらに追い打ちをかけて、その幻想性を完全に暴き、苦と痛みを消滅させるように努める。そもそも幻想の痛みは無目的である。強いて言えば、あなたを幻想世界に止め置こうとするエゴの目的があるだけだ。真実に向かう目的はない。したがって、真実に根ざした存在原因などない。真実を生み出すパワーはいない。



It cannot purchase anything at all. It offers nothing, and does not exist. And everything you think it offers you is lacking in existence, like itself. 

  • purchase [pə́ːrtʃəs] : 「〜を購入する、獲得する」
  • at all : 「全く〜ない、全然〜ない、少しも〜ない」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する、〜を勧める」
  • exist [iɡzíst] : 「存在する、生きている、生存する」
  • lacking [lǽkiŋ] : 「不足している、欠けている、足りない」
  • existence [igzístns] : 「存在、生存、実存、実在」

❖ "It cannot ~ "「痛みは、まったく何も獲得することは出来ない」。"It offers ~ "「それは何も差し出すことはなく、存在さえしていない」。痛みはエゴが作り出した幻想に過ぎず、存在さえしていないし、何も生み出すことはない。"And everything ~ "「痛みがあなたに差し出してくれるとあなたが信じているものすべては、痛み同様、存在性を欠いている」。痛みという犠牲を支払えば、それに応じて何かを手に入れることが出来ると信じられてきたが、痛み自体が幻想だから、犠牲によって手に入れたもの自体も幻想に過ぎない。そんなものは存在さえしていない。



You have been slave to nothing. Be you free today to join the happy Will of God.

  • slave [sléiv] : 「奴隷の」
  • join [dʒɔ́in] : 「参加する、交わる、一緒になる、結合する」

❖ "You have been ~ "「あなたは、どんなものに対しても奴隷などではない」。今も、昔も、ずっと奴隷ではない。神の子は何ものにも隷属してはいない。エゴは、神の子は神の奴隷だとうそぶくが、嘘である。"Be you free ~ "「今日、あなたは自分を解放し、神の幸せな意志と一体になりなさい」。



3. For several days we will continue to devote our periods of practicing to exercises planned to help you reach the happiness God's Will has placed in you. 

  • several [sévərəl] : 「数個の、いくつかの」
  • continue [kəntínjuː] : 「〜を続ける、継続する」
  • devote [divóut] : 「充てる、向ける、ささげる、専念させる」
  • exercise [éksərsàiz] : 「練習、訓練、課題、学課」
  • plan [plǽn] : 「〜の計画を立てる、〜を計画する」
  • reach [ríːtʃ] : 「達する、至る、手が届く、〜に連絡する」
  • place [pléis] : 「〜を置く、設置する」

❖ "For several ~ "「数日間に渡って、私たちは練習時間を、神の意志があなたの心の中に置いた幸せにあなたが到達するのを手助けするように計画されたエクササイズに充て続けることにする」。文面からわかるように、幸せは山の彼方にあるのではない。あなたの心の中に、神が既に用意してくれたものなのだ。あなたはそれに気付いて、そこに行き着けばいい。そのためのエクササイズが数日間続くことになる。



Here is your home, and here your safety is. Here is your peace, and here there is no fear. Here is salvation. Here is rest at last.

  • safety [séifti] : 「安全、無事、無難なもの」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • rest [rést] : 「休息、休養、睡眠、眠り、静養」
  • at last : 「最後に、ついに、とうとう、やっと、ようやく」

❖ "Here is your ~ "「ここが、あなたの家であり、あなたは安全に守られる」。あなたの心の中の奥深く、幸せの宿る所こそ、あなたの故郷でありあなたの住み慣れた家である。"Here is your ~ "「ここにあなたの平和はあり、ここには恐れはない」。"Here is ~ "「ここに救いがある」。"Here is rest ~ "「こここそが、あなたが終(つい)に休める場所なのだ」。



4. Begin your practice periods today with this acceptance of God's Will for you:

        I share God's Will for happiness for me, and 
        I accept it as my function now.

  • acceptance [əkséptəns] : 「受け入れること、承諾、承認、受諾、容認」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」

❖ "Begin your ~ "「あなたを思う神の意志を、次のように言って受け入れることから、今日の練習を始めなさい」。"I share God's ~ "「私は、私の幸せを願う神の意志を分かち合う」。"I accept it ~ "「今、神の意志を分かち合うことは私の役割なのだと受け入れる」。



Then seek this function deep within your mind, for it is there, awaiting but your choice. 

  • seek [síːk] : 「探し求める、捜し出す、捜索する」
  • deep [díːp] : 「深く、深い位置に」
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜の内側に」
  • await [əwéit] : 「〜を待つ、待ち受ける、待望する」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」

❖ "Then seek ~ "「その後、この役割をあなたの心の中深くに探しなさい」。"for it is ~ "「なぜなら、あなたの役割はそこにあって、あなたがそれを選択することだけを待っているからだ」。神の意志を分かち合うというあなたの役割は、この幻想社会の中にあるのではない。あなたの心の中深く、最も純粋で神聖な部分にある。そして、あなたがそこにたどり着いて、神の意志を分かち合う役割を見つけ出してくれることをひたすら待っている。



You cannot fail to find it when you learn it is your choice, and that you share God's Will.

  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • learn [lə́ːrn] : 「学ぶ、知る、分かる」

❖ "You cannot ~ "意訳する、「神の役割を分かち合うことはあなたの選択にかかっているのだと学んだとき、あなたの役割を見い出し損ねることはない」。神は決して強制することはない。あなたがあなたの自由意志によって神の意志を分かち合うことを選択するば、神は必ずあなたの選択に答えてくれる。失敗することはない。



5. Be happy, for your only function here is happiness. You have no need to be less loving to God's Son than He Whose Love created him as loving as Himself. 

  • less [lés] : 「より少なく」
  • loving [lʌ́viŋ] : 「愛情を抱いた、愛情がある、愛情あふれる」
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」

❖ "Be happy ~ "「この世でのあなたの唯一の役割は幸せになることなのだから、幸せでいなさい」。もちろん、物質的な幸せではない。心を幻想から解放して真実に目覚める幸せである。神の愛に満たされる幸せである。"You have no ~ "「神自身が自らの愛らしさに匹敵するような愛をもって神の子を創造した神に比べて、あなたがその神の子を少なめに愛する必要などない」。下手な訳で申し訳ない。神は至上の愛そのものである。その最高の愛をもって、神は神の子を創造した。神の子であるあなたは、神にも負けないように神の子である自分自身を愛するべきなのだ。至上の愛をもって、神の子を愛するべきなのだ。神の愛に応えて、幸せになるべきなのである。



Besides these hourly five-minute rests, pause frequently today, to tell yourself that you have now accepted happiness as your one function. 

  • besides [bisáidz] : 「それに加えて、〜を除いて、〜以外には」
  • hourly [áuərli] : 「1時間ごとに、時間ごとに、毎時、絶えず」
  • rest [rést] : 「休息、休養、睡眠、眠り」
  • pause [pɔ́ːz] : 「中止する、ためらう、休止する、一息つく」
  • frequently [fríːkwəntli] : 「頻繁に、しばしば、たびたび」

❖ "Besides these ~ "「こうした、1時間ごとの休息に加えて、今日は頻繁に、幸せになることがあなたの唯一の役割だと今こそ受け入れたのだと、自分自身に向かって告げるために、休息をとりなさい」。休息とあるが、神の意志と一体になって幸せを感じるひととき、という意味合い。



And be sure that you are joining with God's Will in doing this.

  • sure [ʃúər] : 「確信して、確信している、固く信じている」
  • join [dʒɔ́in] : 「結び付ける、結合する、連結する、交わる、一緒になる」

❖ "And be sure ~ "「そして、こうする中で、あなたが神の意志と一体になっているのだと確信を持ちなさい」。
 
 
 




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