●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.99.1:1 ~ W-pI.99.12:5

Lesson 99 



Salvation is my only function here.

  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」

❖ "Salvation is ~ "「救いは、この地上における私の唯一の役割である」。"here"を「この地上における」と訳したが、「この世界における、今この場での、今生の」、等々という意味合い。自らも幻想から実相へと目覚め、同時に同胞をも幻想から実相へと目覚めさせること、それが救い。虚偽から真実へ、闇から光へ、非実在から実在へ、エゴからホーリー・スピリットへ、その跳躍が救いである。



1. Salvation and forgiveness are the same. They both imply that something has gone wrong; something to be saved from, forgiven for; something amiss that needs corrective change; something apart or different from the Will of God. 

  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
  • both [bóuθ] : 「両方ともに、双方ともに」
  • imply [implái] : 「暗に伝える、暗示する、ほのめかす」
  • go wrong : 「間違った方向に進む、うまくいかない、故障する」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • forgiven [fərɡívn] : 「forgiveの過去分詞」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • amiss [əmís] : 「間違って、不適当に、場違いに」
  • corrective [kəréktiv]: 「矯正手段、救済手段」
  • change [tʃéindʒ] : 「変化、変更、移行、交換」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」

will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
❖ "Salvation and ~ "「救いと赦しは同じことである」。"They both imply ~ "「両者とも、何かが間違った方向に進んでしまったことを暗に示している」。つまり、"something to ~ "「救われ赦されるべき何か、修正し、変える必要のある誤った何か、神の意志にほど遠い、あるいはそれと違った何か」。そういうものからの解放が救いであり、救いの手段が赦しである。救いと赦しは表裏一体である。



Thus do both terms imply a thing impossible but yet which has occurred, resulting in a state of conflict seen between what is and what could never be.

  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • term [tə́ːrm] : 「用語、言葉、言葉遣い、言い回し、表現」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • occur [əkə́ːr] : 「起こる、発生する、生じる、現れる」
  • result [rizʌ́lt] : 「終わる、帰着する、〜の結果となる」
  • state [stéit] : 「状態、形勢、情勢、状況」
  • conflict [kɑ́nflikt] : 「衝突、対立、論争、摩擦、葛藤、軋轢」
  • between [bitwíːn] A and B: 「AとBとの間に、AないしB」

❖ "Thus do both ~ "「このように、二つの言葉は、起こり得ないことが、しかし、起こってしまい、本来あるべきものと決してあり得ないものとの間に見られるコンフリクトを起こした状態に結果したことを暗に示している」。非実在の幻想が実在の実相と衝突し、あなたを混乱に陥れている。現実には起こり得ないことが夢(幻想)の中で起こり、現実(実相)と非現実(幻想)がコンフリクトを起こしているのだ。そんなことが生じていないなら、救いも赦しも必要ない。しかし、あなたの苦と痛みの原因はコンフリクトにあり、あなたは救いと赦しを必要としている。



2. Truth and illusions both are equal now, for both have happened. The impossible becomes the thing you need forgiveness for, salvation from. 

  • equal [íːkwəl] : 「〜と等しい、同等の、程度が等しい、平等な」
  • happen [hǽpən] : 「起こる、発生する、降り懸かる」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」

❖ "Truth and ~ "「真実と幻想は、今は、同等である」。"for both ~ "「なぜなら、どちらも起きているからだ」。今のあなたは、実相と幻想の区別をつけることが出来ない。この世界を実在する現実だと思って生きているからだ。"The impossible ~ "「実在し得ないことは、あなたがそれを赦し、そこから救われる必要のあるものとなる」。"The impossible"「不可能なもの」とは幻想のことで、本当は実在不可能なもの、ということ。あなたが虚偽を捨て、真実に生きるためには、あなたはそれを赦し、そこから救われる必要がある。



Salvation now becomes the borderland between the truth and the illusion. 

  • borderland [bɔ́ːrdərlæ̀nd] : 「国境地方、境界地」

❖ "Salvation now ~ "「救いは今や、真実と幻想の間の境界となる」。幻想から真実へと移行するための境界に救いは位置する。



It reflects the truth because it is the means by which you can escape illusions. Yet it is not yet the truth because it undoes what was never done.

  • reflect [riflékt] : 「〜を映す、示す、反映する」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、ずらかる、脱出する、抜ける」
  • undo [ʌndú] : 「元どおりにする、取り消す」

❖ "It reflects ~ "「救いは、あなたが幻想から逃れ得るための手段であるから、真実を反映している」。"Yet it is not ~ "「しかし、救いは決して起こらなかったことを取り消してくれるだけなので、救いは真実そのものではない」。救いは、幻想から真実へ渡る架け橋であって、真実そのものではない。救いを通って、その向こうに真実(実相)が存在する。



3. How could there be a meeting place at all where earth and Heaven can be reconciled within a mind where both of them exist? 

  • meeting place : 「出会いの場、会合場所、集会所」
  • at all : 「とにかく、仮にも、いやしくも」
  • earth [ə́ːrθ] : 「地球、地上、現世、この世」
  • heaven [hévən] : 「天国、神、天」
  • reconcile [rékənsàil] : 「調停する、調和させる、調整する」
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜の内側に」
  • exist [iɡzíst] : 「存在する、生きている、生存する」

❖ "How could there ~ "「真実と幻想の両者が存在する心の中で、仮にも、地上と天上が調和させられ得る出会いの場など、どうして存在出来ようか」。真実と幻想の二つに分裂した心、つまり、エゴとホーリー・スピリットの両者に分裂した心の中に、幻想世界と実相世界が仲良く共存することなど不可能だ。和解は出来ない。真実と虚偽が手をつなぐことは不可能なのだ。



The mind that sees illusions thinks them real. They have existence in that they are thoughts. 

  • existence [igzístns] : 「存在、生存、実存、実在」
  • in that : 「〜という点において、〜であるから」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」

❖ "The mind that ~ "「幻想を見ている心は、幻想が実在だと思っている」。"They have ~ "「幻想は心の思いなので、それは存在性をもつ」。この世界のあらゆるものは、心が作り出した幻想である。心の思いが、空(くう)なるキャンバスに描き出したイメージなのだ。『色即是空、空即是色』である。夜見る夢を考えればよくわかる。夢を作り出しているのは頭脳であるが、頭脳を動かしているのは心である。心の思いが夢に描かれる。そして、実にリアルな夢を、頭脳は実在する現実だと錯覚するのだ。



And yet they are not real, because the mind that thinks these thoughts is separate from God.

  • separate [sépərət] : 「分離した、分けられた、別々になった」

❖ "And yet they ~ "「しかしそれは、実在ではない」。"because the mind ~ "「なぜなら、これらの思いを抱いている心は、神から遠く離れているからだ」。神から離れた心は、神の属性の一つである創造性を失っている。創造性を失った心は、夢は見ることが出来ても、真実を創造し現実化することは出来ない。



4. What joins the separated mind and thoughts with Mind and Thought which are forever One? 

  • join [dʒɔ́in] : 「参加する、交わる、一緒になる、結合する」
  • separated [sépərèitid] : 「分離した、別々になって」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」

❖ "What joins ~ "「いったい何が、分離した心と思いと、永遠に一つである(神の)心と思いとを結びつけるだろうか」。エゴとホーリー・スピリットの二つに分離したあなたの心と思いは、どうすれば、永遠不変に単一である神の心と思いに回帰出来るだろうか。



What plan could hold the truth inviolate, yet recognize the need illusions bring, and offer means by which they are undone without attack and with no touch of pain? 

  • plan [plǽn] : 「計画、企画、予定、意向、つもり、考え」
  • hold [hóuld] : 「〜の状態にしておく」
  • inviolate [inváiələt] : 「犯されていない、神聖な、破られていない」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • need [níːd] : 「必要、必要性」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する、〜を勧める」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • undone [ʌndʌ́n] : 「undoの過去分詞形」
  • undo [ʌndú] : 「元どおりにする、取り消す」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • a touch of : 「少量の〜、わずかの〜」
  • pain [péin] : 「痛み、痛覚、苦痛」

❖ "What plan ~ "「いったいどんな計画が、真実を破壊されない状態に保ち、さらに幻想がもたらす必要性を認識し、攻撃も少しの痛みもなく幻想を取り消しにする手段を提供してくれるだろうか」。幻想がもたらす必要性とは、文脈から解釈すると、幻想がもたらす必然性、と読み替えればいいだろう。簡単に言えば、幻想がもたらすコンフリクト、つまり苦と痛みである。この幻想を攻撃して消滅させるのではなく、幻想を『赦して』消滅させるのだ。



What but a Thought of God could be this plan, by which the never done is overlooked, and sins forgotten which were never real?

  • done [dʌ́n] : 「doの過去分詞」
  • overlook [òuvərlúk] : 「見落とす、見て見ぬふりをする」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
  • forgotten [fərɡάtn] : 「forgetの過去分詞形」

❖ "What but ~ "「神の思いでなくて、いったい何がこの計画になり得るか」。"by which ~ "「神の計画によって、なされたこともないことは見過ごしてもらえ、決して実在したことない罪は忘れ去られるのだ」。幻想は実在もしないし、なされたこともない。単なる夢の出来事だ。そんな有りもしないことは大目に見られるし、あなたを苦しめてきた罪の意識もまた、実在しないものとして忘れられるのだ。これが、神の計画の一環である。



5. The Holy Spirit holds this plan of God exactly as it was received of Him within the Mind of God and in your own. 

  • exactly [iɡzǽktli] : 「正確に、厳密に、ぴったり、きっちり」
  • receive [risíːv] : 「受け取る、聞く、知る」
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜の内側に」

❖ "The Holy Spirit ~ "「ホーリー・スピリットは神の計画を、神の心とあなたの心の中で神から受け取ったままに、正確にそのまま保持している」。ホーリー・スピリットは、神の心の中で神の計画を受け取り、あなたの心の中でそれをあなたに伝え、あなたの心が神の計画を受け入れたことを確認し、神の計画を正確に遂行する。ホーリー・スピリットは、神と神の子の間を取り持つ媒介者であるから、神の計画を勝手に変えることはない。



It is apart from time in that its Source is timeless. Yet it operates in time, because of your belief that time is real. 

  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として」
  • timeless [táimlis] : 「時間を超越した、無時間の、永久の、永遠の」
  • operate [άpərèit] : 「作する、作動する、機能する、作用する」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」

❖ "It is apart ~ "意訳する、「神の計画の源は無時間(の世界)にあるので、神の計画は時間に依存しない」。計画の立案者(源)は、時間の存在しない実相世界に住む神であるから、神の計画にはタイム・スケジュールなどない。"Yet it operates ~ "「しかし、時間は実在するとあなたは信じているので、神の計画は時間の中で機能する」。ホーリー・スピリットは、無時間の実相世界と時間依存の幻想世界の両方を行き来する媒介者である。時間依存しない神の計画を、幻想世界に住むあなたに合わせて、時間を追って遂行していくのだ。時間は幻想であるが、学びのための補助装置だというのは、そういう意味である。もちろん、あなたが神の計画を達成出来たなら、時間は消滅する。



Unshaken does the Holy Spirit look on what you see; on sin and pain and death, on grief and separation and on loss. 

  • unshaken [ʌ̀nʃéikən] : 「揺るぎない、不動の、確固たる、迷わない」
  • look on : 「〜を見る」
  • grief [ɡríːf] : 「悲しみ、嘆き、苦悩、心痛」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
  • loss [lɔ́s] : 「失うこと、喪失、紛失」

❖ "Unshaken does ~ "意訳する、「ホーリー・スピリットは、あなたが見ているもの、たとえば、罪や痛みや死、そして悲しみ、別離、喪失、等々を見ても、決して揺らぐことはない」。あなたは幻想世界で様々な苦難を体験するが、ホーリー・スピリットはそれが単なる夢だと知っているので、心が揺らぐことはない。粛々と神の計画を実行していく。



Yet does He know one thing must still be true; God is still Love, and this is not His Will.

  • still [stíl] : 「まだ、今でもまだ、いまだに、今もなお」
  • will [wíl] : 「意志、意欲、願望」

❖ "Yet does He ~ "「しかし、ホーリー・スピリットは、今なお真実であるに違いない唯一のことを知っている」。"God is still ~ "意訳する、「神は依然として愛そのものであり、こんなこと(あなたが経験する苦と痛みなど)は神の意志ではない」 という真実を知っている。



6. This is the Thought that brings illusions to the truth, and sees them as appearances behind which is the changeless and the sure. 

  • appearance [əpíərəns] : 「外観、外見、見掛け、容姿」
  • behind [biháind] : 「〜の後ろに、後方に、〜の裏側に、〜の陰に」
  • changeless [tʃéindʒlis] : 「変化のない、不変」
  • sure [ʃúər] : 「確かな、確実な、確固とした」

❖ "This is the Thought ~ "意訳する、「これは、幻想を真実にさらし出す考え方であり、変化しないものや確かなものをその背後に隠している表面的な表れに過ぎないと見ている」。ホーリー・スピリットの思考システムは、この世の諸現象は、永遠不変であり確実に存在する真実を隠している幻想に過ぎないと看破し、その幻想性を真実の白日の下(もと)にさらす。簡単に言えば、あなたが経験する苦と痛みはこの世界の表層に過ぎず、単なる幻想であって、その背後には神の思い、神の愛が確実に存在し、それによってあなたは幻想から真実へと救われる、ということ。



This is the Thought that saves and that forgives, because it lays no faith in what is not created by the only Source it knows. 

  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • lay [léi] : 「置く、横たえる、並べる、用意する」
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信念」
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」

❖ "This is the Thought ~ "「これは、救い、そして赦す考え方だ」。ホーリー・スピリットの思考システム、つまり、神の思いと愛は、あなたに赦しと救いを促す思いである。"because it lays ~ "「なぜなら、その考え方が認める唯一の源によって創造されたものではないことを信じていないからだ」。ホーリー・スピリットは、すべての実在は神によって創造されたことを知っており、それ以外の形あるものは心が描き出したイメージや幻想に過ぎないと知っている。だからホーリー・スピリットは、あなたがそんな幻想を赦してそこから救われることを願っている。



This is the Thought whose function is to save by giving you its function as your own. 

  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」

❖ "This is the Thought ~ "「これは、役割をあなた自身の役割としてあなたに与えることで救うという役割を担った考えである」。ホーリー・スピリットが直接あなたを救うというのではなく、赦しと救いをセットにしてあなたの役割とし、それをあなた自身が自分の役割だと認識したとき、初めてあなたの救いが機能し始める。ホーリー・スピリットの思いは、あなたをあなたの役割に導く役目を担っている。



Salvation is your function, with the One to Whom the plan was given. Now are you entrusted with this plan, along with Him. 

  • entrust [intrʌ́st] : 「任せる、委ねる、委任する」
  • be entrusted with : 「〜を受託する」
  • along with : 「〜と一緒に、〜とともに、〜に加えて」

❖ "Salvation is ~ "意訳する、「救いはあなたの役割であり、神の計画が与えられたホーリー・スピリットと一緒になされるものである」。"Now are you ~ "「今あなたは、ホーリー・スピリットとともに、この計画を受託したのだ」。



He has one answer to appearances; regardless of their form, their size, their depth or any attribute they seem to have:

        Salvation is my only function here. 
        God still is Love, and this is not His Will.

  • answer [ǽnsər] : 「答え、回答、返事、応答」
  • regardless [riɡάːrdlis] of : 「〜にかかわらず」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • size [sáiz] : 「大きさ、寸法、体積、容積」
  • depth [dépθ] : 「深さ、奥行き、広さ、大きさ」
  • attribute [ǽtribjùːt] : 「属性、特質、特性、性格」

❖ "He has one ~ "「ホーリー・スピリットは、表面的な表れに対して、それがどんな形をとろうが、サイズがどうであろうが、深さ、あるいは属性がどのように見えようが、たった一つの答えをもっている」。ホーリー・スピリットの幻想に対する答えは、幻想がどんな形をとろうが、ただ一つ。もちろん、あなた自身があらゆる幻想を赦して消滅させることである。救いの道は、唯一それしかない。"Salvation is ~ "「救いは、この地上における私の唯一の役割である」。"God still is ~ "「神は今も愛であり、こんな状況は神の意志ではない」。



7. You who will yet work miracles, be sure you practice well the idea for today. 

  • yet [jét] : 「これから、いつか、やがて」
  • sure [ʃúər] : 「確信して、確信している、固く信じている」

❖ "You who will ~ "「これから奇跡を起こすあなたよ、今日のテーマをしっかり練習するのだと確信しなさい」。



Try to perceive the strength in what you say, for these are words in which your freedom lies. Your Father loves you. 

  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • strength [stréŋkθ] : 「力、強さ、体力」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」

❖ "Try to perceive ~ "「あなたが口にする言葉の中に力を感じられるように努めなさい」。"for these are ~ "「なぜなら、それらはあなたを自由にする言葉だからだ」。"Your Father ~ "「あなたの父なる神は、あなたを愛している」。



All the world of pain is not His Will. Forgive yourself the thought He wanted this for you.
forgive oneself : 「自分を許す」
❖ "All the world ~ "「痛みのこの世界、そのすべては、神の意志ではない」。苦と痛みのこの世界は神が創造したものではない。"Forgive yourself ~ "「神があなたのためにこの世界を望んだのだという考えを抱いた自分を赦しなさい」。そんな考えは誤りなのだと認識して、受け入れ受け流し、赦してしまいなさい。



Then let the Thought with which He has replaced all your mistakes enter the darkened places of your mind that thought the thoughts that never were His Will.

  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、〜を交換する、置き換える」
  • mistake [mistéik] : 「ミス、誤り、過ち、思い違い、誤解」
  • enter [énter] : 「〜に入る、〜に参加する、〜に立ち入る」
  • darkened [dάːrkənd] : 「明かりの消えた、暗い」
  • thought [θɔ́ːt] : 「thinkの過去・過去分詞形」

❖ "Then let the Thought ~ "「そこで、あなたの過ちすべてを置き換えてくれる神の思いが、決して神の意志ではない思いを(神の意志だと誤った)あなたの心の中の暗い部分に入って来れるようにしなさい」。



8. This part belongs to God, as does the rest. It does not think its solitary thoughts, and make them real by hiding them from Him. 

  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有である」
  • rest [rést] : 「残り、残っているもの、残りの部分、残余」
  • solitary [sάlətèri] : 「孤独な、一人の、独りぼっちの」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする」

❖ "This part ~ "「この心の部分は、残りの部分と同様に、神に属している」。心は単一の存在であり、神が創造したものだ。その心を分裂させ、エゴの支配する暗部を作り出したのは神の子である。だが、その暗部は、元々は神に属する部分である。"It does not ~ "「それは、孤立した思いを抱くことは出来ず、神の目から隠して、その思いを実在させることなど出来ない」。あなたの心の多くの部分を支配するエゴは、幻想を描き出してはそれを現実化しようとする。しかし、神の目を逃れることは出来ない。神の目から隠れて、孤立した思いを抱くことはエゴには不可能だ。もちろん、幻想の思いを実相的な実在にすることも出来ない。



Let in the light, and you will look upon no obstacle to what He wills for you. 

  • look upon : 「〜を見る」
  • obstacle [άbstəkl] : 「障害物、妨害物、邪魔」
  • will [wíl] : 「〜を望む、意図する、命ずる」

❖ "Let in ~ "「光を入れなさい」。暗い心に、真実の光を入れなさい。"and you will ~ "「そうすれば、神があなたのために意志することに対する障害物など、あなたは目にすることはだいだろう」。真実の光があなたの心の中に入り込めば、エゴの作った障害物である幻想の数々は光にかき消されるだろう。光は闇を払拭する。



Open your secrets to His kindly light, and see how bright this light still shines in you.

  • secret [síːkrit] : 「秘密、機密」
  • kindly [káindli] : 「親切な、思いやりのある、優しい」
  • bright [bráit] : 「輝く、輝いている、輝かしい、華やかな」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」

❖ "Open your ~ "「神の優しい光に、あなたの秘密をさらしなさい」。あなたの"secrets"「秘密」とは、神の目から隠れようとするエゴのこと。あるいは、エゴの抱いた幻想の数々。たとえば、恐れ、憎悪、嫉妬、欲望、悲しみ、怨念、等々。"and see how ~ "「そして、この光が今なおあなたの心の中で、どんなにきらきらと輝いているか、目にしなさい」。真実の光は失われたものではなく、幻想の黒雲によって隠されていただけである。黒雲が払拭されれば、あなたの心の中の光は今なお輝いていると、あなたは知ることが出来る。目撃出来るのだ。



9. Practice His Thought today, and let His light seek out and lighten up all darkened spots, and shine through them to join them to the rest. 

  • seek [síːk] : 「探し求める、捜し出す、捜索する」
  • seek out : 「〜を捜し出す、〜を追求する」
  • lighten [láitn] : 「〜を明るくする、〜の色を薄くする」
  • spot [spɔ́t] : 「小さな領域、点、場所」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
  • through [θrúː] : 「〜を通り抜けて、〜の中を通って、〜を貫いて 」
  • join [dʒɔ́in] : 「結び付ける、結合する、連結する」
  • rest [rést] : 「残り、残っているもの、残りの部分、残余」

❖ "Practice His ~ "「今日は、神の思いを実践しなさい」。"and let His ~ "「そして、神の光が暗いスポットを探し出し、そこを明るく照らし、その暗いスポットを通って、残りの部分と一緒になり、(心全体が)輝くようにしてもらいなさい」。少々ややこしいのだが、要するに、神の光を招き入れて、エゴの支配する暗部だけにとどまらず、あなたの心全体を神の光で満たしてもらうようにしなさい、ということ。そうすることで、分裂したあなたの心が完全に再統一されるわけだ。



It is God's Will your mind be one with His. It is God's Will that He has but one Son. It is God's Will that His one Son is you. 

  • will [wíl] : 「意志、意欲、願望」

❖ "It is God's ~ "「あなたの心が神の心と一つになることは、神の意志である」。"It is God's ~ "「神はたった一人の神の子をもっていることは、神の意志である」。神はたった一人の神の子を創造した。一つの心を創造した。その単一性を壊し、心を分裂させたのは神の子自身である。"It is God's ~ "「神の唯一の神の子はあなたであることは、神の意志である」。



Think of these things in practicing today, and start the lesson that we learn today with this instruction in the way of truth: 

        Salvation is my only function here. 
        Salvation and forgiveness are the same.

  • instruction [instrʌ́kʃən] : 「指図、指示、命令」

❖ "Think of these ~ "「今日の練習では、次の事柄を考え、真実に至る道を教えてくれる指示に従って、私たちが今日学ぶレッスンをスタートさせなさい」。"Salvation is ~ "「救いは、この地上における私の唯一の役割である」。"Salvation and ~ "「救いと赦しは同じことである」。



Then turn to Him Who shares your function here, and let Him teach you what you need to learn to lay all fear aside, and know your Self as Love which has no opposite in you.

  • turn to : 「〜の方を向く、次に〜のことを考える」
  • share in : 「〜を分かち合う、〜を共有する」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」
  • teach [tíːtʃ] : 「〜を教える、指導する、学ばせる、悟らせる」
  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜であると分かる、〜を覚える、知る」
  • lay aside : 「のけておく、しまっておく、捨てる、放棄する」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
  • opposite [άpəzit] : 「反対、正反対、逆」

❖ "Then turn to ~ "「その後、この地上であなたの役割を分かち合うホーリー・スピリットの方に心を向け、あらゆる恐れを捨てることを学ぶには何が必要か、本当のあなた自身は愛であり、愛に対立するものなどあなたの心の中にはないと知るには何が必要か、ホーリー・スピリットに教えてもらいなさい」。



10. Forgive all thoughts which would oppose the truth of your completion, unity and peace. 

  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • oppose [əpóuz] : 「反対する、反抗する、対抗する」
  • completion [kəmplíːʃən] : 「 完成、完了、終了、完全さ」
  • unity [júːnəti] : 「単一性、一つである状態、調和、結合体」

❖ "Forgive all ~ "「あなたの、完成、統一、平和という真実に対してそれに反するような思いのすべてを赦しなさい」。完成とは、エゴ主導の幻想から目覚めて神と再結合すること。統一とは、分裂した神の子の心を再統一すること、あるいは自他一如の状態を実現すること。もっとも、それに限定する必要はなく、統一と完成を同一と考えてもいい。幻想世界を離れ、実相世界へ回帰し、単一の神の子として神と再び一体となる、それが神の子の完成であり、また同時に、それは神の完成でもある。そこに、真の平和が訪れる。
その流れを阻害するエゴ主導の考えのすべて、エゴの思考システムのすべてを赦さなくてはいけない。赦すとは認めるということではない。エゴの存在、そしてエゴの思考システムが単なる幻想だと認識し、その認識を受け入れて受け流すのである。戦ってはいけない。ただ単に、手放すのだ。これが、ACIMの赦しである。この世の苦と痛みを、それは悪夢を見ている結果だと知って、つまり、幻想に翻弄されている結果だと知って、夢を見ている事実を受け入れて、その夢を手放すのだ。幻想は、赦されることで消滅する。赦しは、幻想から救われるための最大、最強、そして唯一の手段である。
より日常的な赦しの実践について考えてみよう。たとえば、あなたがあなたの同僚、伴侶、友人、の誰かに裏切られ、騙され、苦汁を舐めさせられ、怒りを覚えて悲しみに沈んだとしよう。そのとき、あなたはその相手の悪行を『ゆるす』のではない。その出来事や、出来事によって強いられた怒りや悲しみ、そのすべてが夢の中の事象に過ぎないと見抜くのである。つまり、『何だ、夢を見ていたのか』と気付くのだ。そして、その夢を放棄する。夢から目覚める決意をし、夢からの目覚めをホーリー・スピリットに願い出て、導きを求めるのだ。これが、ACIMの赦しである。



You cannot lose the gifts your Father gave. You do not want to be another self. You have no function that is not of God. 

  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
  • gave [ɡéiv] : 「giveの過去形」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」

❖ "You cannot ~ "「あなたは、父なる神があなたに与えてくれた贈り物を失うことなど出来ない」。神があなたに与えてくれた神の属性のすべてを失うことは不可能だ。"You do not ~ "「あなたは、別の自分になろうと望むことはない」。神があなたを神の子として創造したままの自分、それ以外の自分になることなど不可能だ。"You have no ~ "「あなたは、神から与えられなかった役割など、もつことはない」。あなたの唯一の役割は、神があなたに与えたものである。



Forgive yourself the one you think you made. Forgiveness and salvation are the same. Forgive what you have made and you are saved.

  • save [séiv] : 「救う、助ける」

❖ "Forgive yourself ~ "「あなたが作り出したと思っている自分自身を赦しなさい」。あなたは、神の子以外の自分を自分だと信じてきた。エゴという偶像を作り出し、エゴに支配された自分を自分自身だと信じてきた。しかし今、それは幻想だと知って、自分自身を赦すのである。"Forgiveness and ~ "「赦しと救いは同じことである」。"Forgive what ~ "「あなたが作り出してきたものを赦しなさい、そうすれば、あなたは救われる」。幻想は赦されることで消滅する。幻想から解放されること、それが救いである。



11. There is a special message for today which has the power to remove all forms of doubt and fear forever from your mind. 

  • remove [rimúːv] : 「取り除く、取り去る、取り外す、除去する」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑、懸念、心配、不安」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」

❖ "There is ~ "「あらゆる形の疑いや恐れをあなたの心から永遠に取り除くパワーを秘めた、特別な、今日のためのメッセージがある」。特別なメッセージとは、今日のものの見方、今日のテーマのこと。



If you are tempted to believe them true, remember that appearances can not withstand the truth these mighty words contain:

        Salvation is my only function here. 
        God still is Love, and this is not His Will.

  • tempt [témpt] : 「〜を誘惑する、〜を唆す」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • appearance [əpíərəns] : 「外観、外見、見掛け、容姿」
  • withstand [wiðstǽnd] : 「 〜に抵抗する、逆らう、耐える、持ちこたえる」
  • mighty [máiti] : 「強力な、強大な、巨大な、壮大な、非常な」
  • contain [kəntéin] : 「含む、包含する」

❖ "If you are ~ "「もし、疑いや恐れを信じたくなったら、表面に現れたものは、これらの絶大なパワーのある言葉が含む真実に抵抗出来ないのだと思い出しなさい」。疑いや恐れは幻想であり、もしあなたが、そんな幻想が実在だと信じたくなったら、形として表面に現れてくる数々の幻想は、実在する真実に打ち勝つことは出来ないのだと知るべきだ。その信念を補強してくれるのが次の言葉。"Salvation is ~ "「救いは、この地上における私の唯一の役割である」。"God still is ~ "「神は今も愛であり、こんな状況は神の意志ではない」。



12.Your only function tells you, you are one. Remind yourself of this between the times you give five minutes to be shared with Him Who shares God's plan with you. Remind yourself:

        Salvation is my only function here.

  • remind [rimáind] : 「〜に思い出させる、〜に気付かせる」
  • between [bitwíːn] : 「〜の合間に」
  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」

❖ "Your only ~ "「あなたの唯一の役割は、あなたが単一であることを教えている」。あなたも他者も、神の子として単一の存在である。自他一如である。したがって、あなたの役割は、他者の役割でもある。"Remind yourself ~ "「神の計画をあなたと分かち合っているホーリー・スピリットとあなたが(エクササイズに費やす)5分間と(次の)5分間の間に、次のことを思い出しなさい」。"Salvation is ~ "「救いは、この地上における私の唯一の役割である」



Thus do you lay forgiveness on your mind and let all fear be gently laid aside, that love may find its rightful place in you and show you that you are the Son of God.

  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • lay [léi] : 「置く、横たえる、並べる、用意する」
  • gently [dʒéntli] : 「親切に、静かに、優しく、穏やかに」
  • lay aside : 「のけておく、しまっておく、捨てる、放棄する」
  • find [fáind] : 「気付く、分かる」
  • rightful [ráitfəl] : 「正当な、合法的な、正当な、当然な」
  • place [pléis] : 「場所、個所、地域、土地、広場」
  • show [ʃóu] : 「示す、表す、表示する」

❖ "Thus do you ~ "「こうして、あなたは心に赦しを与え、あらゆる恐れを優しく放棄出来る」。あなたの心の中の恐れが幻想であると認識し、それを赦すのだ。赦された恐れは消滅する。"that love may ~ "「その結果、愛は、あなたの心の中に正しい居場所を見つけることが出来、あなたが神の子であることを示してくれるだろう」。幻想が消滅すれば、そこに真実が見えてくる。真実の愛が息を吹き返す。あなたは神に愛される神の子であり、同時に、神を愛することの出来る神の子である。さらに同時に、あなたは他者を本当に愛することも出来る。なぜなら、あなたと他者は自他一如だから。
 
 
 




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