●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.66.1:1 ~ W-pI.66.11:3


Lesson 66



My happiness and my function are one.
  • happiness [hǽpinis] : 「幸福、喜び、幸せ」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、働き、効用、職務、役割」
❖ "My happiness ~ "「私の幸せと私の役割は一つである」。あなたが神から与えられた役割を果たせば、あなたは幸せになれるという、原因と結果を述べているのではない。あなたの役割と幸せは同一であると宣言しているのだ。



1. You have surely noticed an emphasis throughout our recent lessons on the connection between fulfilling your function and achieving happiness. This is because you do not really see the connection. 
  • surely [ʃúərli] : 「疑いなく、しっかりと、確かに、確実に」
  • notice [nóutis] : 「〜に気が付く、〜に言及する」
  • emphasis [émfəsis] : 「注目、重要視、重点を置くこと、強調、強意」
  • throughout [θruːáut] : 「〜の間中、〜の初めから終わりまで」
  • recent [ríːsnt] : 「最近の、少し前の、近頃の、新しい」
  • connection [kənékʃən] : 「つながり、結合、接続、関係、関連」
  • between [bitwíːn] A and B: 「AとBとの間に、AないしB」
  • fulfill [fulfíl] : 「(約束を)実行する、(使命を)果たす」
  • achieve [ətʃíːv] : 「成し遂げる、達成する、成就する、やり遂げる」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」 
❖ "You have surely ~ "「あなたは、私たちの最近のレッスンを通して、あなたの役割を達成することと幸せを得ることの間の関連性を強調してきたことにきっと気付いているはずだ」。"This is because "「これは、本当はあなたはその関連性に気付いていないからだ」。ここでの"connection"「関連性」とは、役割と幸せの因果律的な関連性ではなく、むしろ「同一性」のことである。あなたはその同一性になかなか気付かないから、最近のレッスンを通して、ひとまず役割と幸せの関連性を強調してきた、という意味合い。



Yet there is more than just a connection between them; they are the same. Their forms are different, but their content is completely one.
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • content [kɑ́ntent] : 「内容、中身、在中物」
  • completely [kəmplíːtli] : 「完全に、十分に、全面的に、全く」
❖ "Yet there is more ~ "「しかし、役割と幸せの間には関連性以上のものがある」。"they are ~ "「すなわち、それらは同一なのだ」。"Their forms are ~ "「形こそ異れ、内容はまったく一つである」。一元論世界である実相世界においては、あらゆる真実は形こそ異れ、すべて単一の真実である。極言すれば、神は、あらゆる真実の極限値と思えばいい。さて、あなたの役割は幻想ではなく真実であり、あなたの幸せもまた幻想でなく真実であるから、両者が同一であることは必然である。あなたの役割も幸せも、神という真実の表れだと考えればいい。あるいは、神という単一の真実に向かう同一の真実だと思えばいい。



2. The ego does constant battle with the Holy Spirit on the fundamental question of what your function is. So does it do constant battle with the Holy Spirit about what your happiness is. 
  • constant [kάnstənt] : 「不変の、一定な」
  • battle [bǽtl] : 「戦闘、戦い、闘争」
  • fundamental [fʌ̀ndəméntl] : 「基礎の、基本的な、根本的な」
  • question [kwéstʃən] : 「質問、疑問、問い、質疑、課題、問題」
❖ "The ego does ~ "「あなたの役割は何なのかという根本的な問いに対して、エゴはホーリー・スピリットとずっと戦い続けている」。"So does it do ~ "「同様に、エゴは、あなたの幸せは何なのかということに関して、ホーリー・スピリットと戦い続けている」。エゴは、あなたが肉体的な存在として、物質的な豊かさや社会的な優位性を獲得することがあなたの役割であり幸せであると主張する。より良い仕事を得て人の上に立ち、それに似合った高収入を獲得して金銭にも物質にも恵まれ、善き伴侶を得て世俗的な成功を収めることこそ、あなたがこの世で果たすべき役割であり、幸せはそのご褒美だと言う。ホーリー・スピリットの思考システムが推奨する形而上学的な、あるいは心のレベルの役割や幸せは絵空事だとエゴは批判するのだ。



It is not a two-way battle. The ego attacks and the Holy Spirit does not respond. He knows what your function is. He knows that it is your happiness.
  • two-way : 「相互的な、双方向の、二者で行われる」
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する、〜を非難する」
  • respond [rispɑ́nd] : 「反応する、対応する」
❖ "It is not a ~ "「それは、双方向的な争いではない」。"The ego attacks ~ "「エゴは攻撃するが、ホーリー・スピリットは反応しない」。"He knows what ~ "「ホーリー・スピリットは、あなたの(本当の)役割が何であるか知っているからだ」。"He knows that ~ "「ホーリー・スピリットは、その役割があなたの幸せだと知っているからだ」。だから、幻想的なエゴの挑戦に反応することはしない。エゴの議論に正面から応じれば、エゴの幻想性を現実化してしまう結果になることをホーリー・スピリットは知っている。ホーリー・スピリットは、狂った者の相手はしないのだ。これが本当の赦しである。



3. Today we will try to go past this wholly meaningless battle and arrive at the truth about your function. We will not engage in senseless arguments about what it is. 
  • past [pǽst] : 「〜のそばを過ぎて、〜を過ぎ去って」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に、すっかり」
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、無意味な」
  • arrive [əráiv] : 「着く、到着する、達する」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • engage [engéidʒ] : 「従事する、携わる、関与する」
  • senseless [sénslis] : 「無分別な、非常識な、愚かな、無意味な」
  • argument [άːrɡjumənt] : 「議論、討論、討議」
❖ "Today we will ~ "「今日、私たちは、この完全に無意味な争いをやり過ごして、あなたの役割に関する真実に辿り着くことになる」。エゴを無視して、ホーリー・スピリットの視点に立った真実の役割に到達する。"We will not engage ~ "「私たちは、あなたの役割が何であるかという無意味な議論に関わることはない」。エゴの議論に巻き込まれれば、エゴの思うつぼである。エゴはあなたを、誘惑の煙幕で覆い尽くそうとするだろう。その煙幕は、もちろん、幻想という甘い香りのする煙である。



We will not become hopelessly involved in defining happiness and determining the means for achieving it. 
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • hopelessly [hóuplisli] : 「希望を失って、絶望して」
  • involved [invάlvd] : 「かかわり合いになって、関係している」
  • define [difáin] : 「〜を定義する、〜の意味を明確にする」
  • determine [ditə́ːrmin] : 「決定する、決心させる」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
❖ "We will not become ~ "「私たちは、幸せの定義をすることや、それを得る方法を決定することなどに、どうしようもなく関わることはない」。一途に、ホーリー・スピリットの思考システムを信じて真実を求めればいいのだ。灯に吸い寄せられる蛾のように、エゴの誘惑に近づく愚行を犯すべきではない。



We will not indulge the ego by listening to its attacks on truth. We will merely be glad that we can find out what truth is.
  • indulge [indʌ́ldʒ] : 「甘やかす、ほしいままにさせる」
  • listen [listen] to : 「耳を傾ける、聴く、聞く」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • glad [ɡlǽd] : 「満足して、うれしく思う」
  • find out : 「見いだす、発見する、解明する」
❖ "We will not indulge ~ "「私たちは、真実を攻撃するエゴに耳を傾けることでエゴのほしいままにさせることはしない」。"We will merely ~ "「私たちは、真実とは何であるか、私たちが発見出来ることに、単に喜びを感じるだけだ」。



4. Our longer practice period today has as its purpose your acceptance of the fact that not only is there a very real connection between the function God gave you and your happiness, but that they are actually identical. 
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
  • acceptance [əkséptəns] : 「受け入れること、承諾、承認、容認」
  • fact [fǽkt] : 「事実、真相、現実、実際」
  • actually [ǽktʃuəli] : 「実際は、本当は、実は、実のところ」
  • identical [aidéntikəl] : 「全く同じ、同一の、等しい、全く相等しい」
❖ "Our longer practice ~ "「今日の私たちの長めの練習は、あなたがthat以下を受け入れることをその目的としてもっている」。"that not only is ~ "「神があなたに与えた目的とあなたの幸せの間には、とても現実的な関連性があるだけでなく、それらは実際同一なのだという」事実をあなたが受け入れることを目的としてもっている。



God gives you only happiness. Therefore, the function He gave you must be happiness, even if it appears to be different. 
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
  • even if : 「たとえ〜でも」
  • appear [əpíərəns] : 「〜のように見える、〜と思われる」
❖ "God gives you ~ "「神はあなたに幸せだけを与える」。"Therefore, the function ~ "「したがって、神があなたに与えた役割は、たとえそれが異って見えたとしても、幸せであるに違いない」。形こそ異れ、神が与えるものはすべてあなたの幸せである。したがって、神があなたに与えた役割は幸せそのものである。



Today's exercises are an attempt to go beyond these differences in appearance, and recognize a common content where it exists in truth.
  • attempt [ətémpt] : 「試み、企て」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて、〜を過ぎて」
  • difference [dífərəns] : 「相違、相違点、異なる部分、区別、差別」
  • appearance [əpíərəns] : 「外観、外見、見掛け、容姿」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • common [kάmən] : 「公共の、一般的な、共通の」
  • content [kɑ́ntent] : 「内容、中身、在中物」
  • exist [iɡzíst] : 「存在する、生きている、生存する」
❖ "Today's exercises ~ "「今日のエクササイズは、これらの見掛けの違いを超えてその先に進み、真実の中にある共通の内容を認識する試みである」。共通の内容とは、すなわち、あなたに向けた神の意思であり愛である。



5. Begin the ten-to-fifteen-minute practice period by reviewing these thoughts:

        God gives me only happiness.
        He has given my function to me. 
        Therefore my function must be happiness.
  • begin [biɡín] : 「〜を始める、〜するようになる」
  • review [rivjúː] : 「もう一度見る、見直す、洗い直す、振り返る」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
❖ "Begin the ten-to-fifteen-minute ~ "「次の考えを見直しながら、10分から15分の練習を始める」。"God gives me ~ "「神は私に幸せだけを与えてくれる」。"He has given ~ "「神は私に私の役割を与えた」。"Therefore my ~ "「したがって、私の役割は幸せであるに違いない」。



Try to see the logic in this sequence, even if you do not yet accept the conclusion. 
  • logic [lάdʒik] : 「論理、論法、推論の方法」
  • sequence [síːkwəns] : 「連続(するもの)、順序、ひと続きのもの」
  • even if : 「たとえ〜でも」
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • conclusion [kənklúːʒən] : 「結論、決定、結果、成果」
❖ "Try to see the logic ~ "「たとえ、あなたがまだ結論部分を受け入れることが出来ないとしても、この一連の論法を見つめてみなさい」。論理的な思考をしてみるわけだ。ACIMには珍しく、ここから少々理屈っぽくなる。



It is only if the first two thoughts are wrong that the conclusion could be false. 
  • wrong [rɔ́ːŋ] : 「間違った、誤っている、不適切な、悪い」
  • false [fɔ́ːls] : 「正しくない、誤った、うその、虚偽の、本物でない、偽の」
❖ "It is only if ~ "強調構文、「結論部分が誤っていると言えるのは、最初の二つの思考が誤っている場合に限られる」。前提が誤っていれば、その結論も誤っている。ただし、その場合に限られる。



Let us, then, think about the premises for a while, as we are practicing.
  • premise [prémis] : 「根拠、前提」
  • for a while [hwáil] : 「しばらく、当分、少しの間 」
  • practice [prǽktis] : 「〜を練習する、〜を実行する、実践する」
❖ "Let us, then ~ "「では、練習をしながら、しばらくの間、前提について考えてみよう」。



6. The first premise is that God gives you only happiness. This could be false, of course, but in order to be false it is necessary to define God as something He is not. 
  • false [fɔ́ːls] : 「正しくない、誤った、うその、虚偽の、偽の」
  • of course: 「もちろん、確かに、言うまでもなく、当然」
  • in order to : 「〜するために」
  • necessary [nésəsèri] : 「必要な、必須の、欠くことのできない」
  • define [difáin] : 「〜を定義する、〜の意味を明確にする」
❖ "The first premise ~ "「最初の前提は、神はあなたに幸せだけを与えるということである」。"This could be ~ "「もちろん、これが偽りである可能性はあるが、しかし、偽りであるためには、神を神ではない何者かに定義し直す必要がある」。



Love cannot give evil, and what is not happiness is evil. God cannot give what He does not have, and He cannot have what He is not. 
  • evil [íːvəl] : 「邪悪、不正、不道徳、悪の源、邪心」
❖ "Love cannot ~ "「愛は悪しきものを与えることは出来ないし、幸せでないことは悪しきことである」。"God cannot give ~ "「神は持っていないものを与えることは出来ないし、神でないものを与えることも出来ない」。"what He is not"「神でないもの」とは、神の属性ではないもの、と考えていいだろう。真実以外のもの、ということ。神は幻想を与えることはないし、幻想を振り回して誘惑することもない。神は幻想と一切の関わりをもたない。



Unless God gives you only happiness, He must be evil. And it is this definition of Him you are believing if you do not accept the first premise.
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • definition [dèfəníʃən] : 「定義、明確にすること、定義付け」
❖ "Unless God gives ~ "「神があなたに幸せを与えないなら、神は悪しきものであるに違いない」。"And it is this ~ "「もしあなたが、最初の前提を受け入れないなら、これが、あなたの信じる神の定義である」。



7. The second premise is that God has given you your function. We have seen that there are only two parts of your mind. One is ruled by the ego, and is made up of illusions. The other is the home of the Holy Spirit, where truth abides. 
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • rule [rúːl] : 「統治する、支配する、牛耳る」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
❖ "The second premise ~ "「第2の前提は、神はあなたに役割を与えたというものである」。"We have seen ~ "「私たちは、あなたの心にはたった2つの部分があるだけだと知っている」。"One is ruled ~ "「一つはエゴに支配され、幻想で作られている」。"The other is ~ "「他方はホーリー・スピリットの宿る場所であり、真実が住まう」。



There are no other guides but these to choose between, and no other outcomes possible as a result of your choice but the fear that the ego always engenders, and the love that the Holy Spirit always offers to replace it.
  • guide [ɡáid] : 「指導者、案内人、指針」
  • choose [tʃúːz] : 「 〜を選ぶ、〜を選択する」
  • between [bitwíːn] : 「〜の間を行き来して、〜相互間で」
  • outcome [áutkʌ̀m] : 「結果、結末、成果、所産」
  • possible [pάsəbl] : 「可能性がある、あり得る、なし得る」
  • result [rizʌ́lt] : 「結果、結末、成り行き、効果、成果、成績」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
  • always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、以前からずっと、常にいつでも」
  • engender [endʒéndər] : 「〜を生じさせる、引き起こす、発生させる」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する、〜を勧める」
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、〜を交換する、置き換える」
❖ "There are no other ~ "「選択出来るガイドはこの2つを除いて他にない」。あなたが選択出来るのはエゴかホーリー・スピリットか、つまりエゴの思考システムかホーリー・スピリットの思考システムかのいずれかであって、その他にない。"and no other ~ "「あなたの選択の結果として、エゴが常に生み出す恐れか、ホーリー・スピリットがその恐れに代えて常に差し出してくれる愛か、それ以外の可能な結果は存在しない」。あなたがエゴを選べば恐れが結果し、ホーリー・スピリットを選べば愛が結果する。それ以外の選択も、結果も存在しない。



8. Thus, it must be that your function is established by God through His Voice, or is made by the ego which you have made to replace Him. Which is true? 
  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • establish [istǽbliʃ] : 「確立する、制定する、成立させる」
  • through [θrúː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
❖ "Thus, it must ~ "「したがって、あなたの役割は、ホーリー・スピリットの声を通して神によって制定されたものであるか、あるいは、あなたが神に代えてでっち上げたエゴによって作られたものであるか、そのどちらかであるに違いない」。"Which is ~ "「どちらが本物か」。エゴは、神の子が神に代えて偽創造した偶像である。神の子は、あるときふと、神なしで神のように存在出来ないだろうかと思った(tiny mad idea)。次の瞬間、神の子の思いは現実化し、神の子は神から分離した(想念の現実化)。神の子は、神の存在しない分離を象徴する二元論世界を偽創造したのだが、神への裏切りに対する罪の意識と神の罰への恐れを抱くようになる(罪と罰)。その恐れに耐えきれなくなり、自己を乖離し、エゴという別人格をでっち上げた(責められるのはエゴであって、自分ではないと主張)。神の対極概念をエゴに投影し、神に代わる偽神を作り出したのだ。その代償として、神の子は自らの心をエゴに支配させたのである(偶像崇拝)。



Unless God gave your function to you, it must be the gift of the ego. Does the ego really have gifts to give, being itself an illusion and offering only the illusion of gifts? 
  • gift [gíft] : 「贈り物、プレゼント、神からの贈り物、天賦の才」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」 
❖ "Unless God gave ~ "「神があなたに、あなたの役割を与えたのでないなら、あなたの役割はエゴの贈り物であるに違いない」。"Does the ego ~ "「エゴ自身が幻想であり、幻想の贈り物しか差し出せないというのに、エゴは本当にあなたに与えるべき贈り物など持ち得るだろうか」。あなたが世俗的な目的達成を自分の役割だと思っているなら、それはエゴが与えた贈り物であって、エゴが幻想である以上、その贈り物も幻想である。中身の空っぽな夢なのだ。



9. Think about this during the longer practice period today. 
  • think [θíŋk] : 「〜を考える、〜を思う」
  • during [djúəriŋ] : 「〜の間ずっと、〜の期間に、〜の間に」
❖ "Think about ~ "「今日の長めの練習をする間はずっと、このことを考えなさい」。



Think also about the many forms the illusion of your function has taken in your mind, and the many ways in which you tried to find salvation under the ego's guidance. 
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • way [wéi] : 「方法、やり方、手段、方途、様式」
  • find [fáind] : 「発見する、見いだす、気付く、理解する」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • under [ʌ́ndər] : 「従って、従属して」
  • guidance [gáidns] : 「指導、手引き、案内、指図」
❖ "Think also about ~ "「また、あなたの役割の幻想性が心の中でとる多くの形や、エゴの指導の下であなたが探そうとしてきた救いの多くの方法について考えなさい」。エゴの思考システムを信じて、あなたはこの世の幸福を追求し、世俗的な救いを求めてきたが、それがどんな形をとろうとも、その多くはエゴの誘惑であり幻想に過ぎない。金、物、地位、名誉、支配、愛欲、出世、成功、快楽、怠惰、攻撃、等々はすべてエゴの仕掛けた夢である。夢をもって夢から目覚めるというご都合主義的な救いの方法は存在しない。



Did you find it? Were you happy? Did they bring you peace? We need great honesty today. 
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • peace [píːs] : 「平和、和平、安らぎ、平安、静けさ、静謐」
  • need [níːd] : 「〜を必要とする、〜する必要がある」
  • great [ɡréit] : 「大きい、巨大な、主要な、偉大な、卓越した」
  • honesty [άnisti] : 「正直、誠実、公正」
❖ "Did you find ~ "「あなたは救いを見出せただろうか」。"Were you ~ "「あなたは幸せだっただろうか」。"Did they bring ~ "「それはあなたに平和をもたらしただろうか」。"We need great ~ "「今日、私たちは心から正直になる必要がある」。心を白紙に戻して自分に正直になり、エゴの思考システムを再検討、再評価する必要がある。エゴのトリックを見破らなくてはいけない。



Remember the outcomes fairly, and consider also whether it was ever reasonable to expect happiness from anything the ego ever proposed. 
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • outcome [áutkʌ̀m] : 「結果、結末、成果、所産」
  • fairly [fέərli] : 「公平に、平等に、正しく、適正に」
  • consider [kənsídər] : 「よく考える、熟考する」
  • whether [hwéðər] : 「〜かどうか、〜であろうとなかろうと」
  • reasonable [ríːzənəbl] : 「理性的な、分別がある、合理的な、妥当な」
  • expect [ikspékt] : 「予期する、期待する、待つ、楽しみにする」
  • propose [prəpóuz] : 「提案する、計画する、もくろむ、画策する」
❖ "Remember the outcomes ~ "「その結果を公正に思い起こし、」エゴの誘惑に従って得た結果を正しく評価し直し、"and consider ~ "「エゴがこれまで提示してきたものから幸せを期待するには、それは合理的であるかどうか、よく考えてみるように」。たとえば、あなたはこの世で財をなし、高い社会的な地位を得、人から羨ましがられるような人生を送っているかもしれない。そうであっても、今ここで立ち止まって、その結果を公正に再評価してみるのだ。本当にあなたは幸せか。本当に意味のある生き方か。この世に生れてきた本当の目的、役割を果たしてきたか。



Yet the ego is the only alternative to the Holy Spirit's Voice.
  • alternative [ɔːltə́ːrnətiv] : 「別の可能性、取って代わるもの、代替手段」
❖ "Yet the ego is ~ "「とは言え、エゴは、ホーリー・スピリットの声に代わる唯一の代替手段である」。あなたの選択肢はエゴかホーリー・スピリットの2つしかなく、ホーリー・スピリットを除外したなら、残るはエゴしかない。もしあなたが、自分はホーリー・スピリットの思考システムを選んで来なかったと思うなら、あなたはエゴの思考システムに支配されて生きてきたことになる。ホーリー・スピリットを捨てて、かつエゴの支配を受けないなどということは不可能なのだ。



10. You will listen to madness or hear the truth. Try to make this choice as you think about the premises on which our conclusion rests. 
  • listen [listen] to : 「耳を傾ける、聴く、聞く」
  • madness [mǽdnis] : 「狂気、熱狂、熱中」
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • conclusion [kənklúːʒən] : 「結論、決定、結果、成果」
  • rest [rést] : 「ある、休む、静止する、置かれている」
❖ "You will listen ~ "「あなたは、狂気に耳を傾けるか、真実を耳にするか、そのどちらかになる」。意訳する、"Try to make this ~ "「あなたが前提に対して考えたことに従って、このどちらかを選択しなさい」。"on which ~ "意訳する、「それによって、私たちの結論が決まる」。前提が誤っていると思ったら、エゴを選択してよい。前提が正しいと思ったら、迷わずホーリー・スピリットを選択すればいい。



We can share in this conclusion, but in no other. For God Himself shares it with us. 
  • share in : 「〜を分かち合う、〜を共有する」
❖ "We can share ~ "「私たちは、この結論を分かち合うことが出来るのであって、その他の結論を分かち合うのではない」。"For God Himself ~ "「なぜなら、神自身がそれを私たちと分かち合うからだ」。もっとも、あなたがエゴを選択したなら、神はそれをあなたと分かち合うことはない。ただ、そうであったとしても、神は決してあなたを見捨てたりしない。次のチャンスを待って、あなたを正しい方向へ導いてくれる。ホーリー・スピリットは決してあなたの心を離れることはないのだ。



Today's idea is another giant stride in the perception of the same as the same, and the different as different. 
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
  • giant [dʒáiənt] : 「巨大な、非凡な」
  • stride [stráid] : 「歩み、歩幅、進歩、発展」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識、感じ方」
  • same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
❖ "Today's idea is ~ "「今日のテーマは、同じものを同じであると、違うものは違うと認識するための、また別の大ききなステップである」。真実は真実であり、虚偽は、それがどんな形をとろうとも虚偽に変わりはない。ごまかしは効かないのだ。今日のテーマは、二者択一の事柄を正しい知覚で見つめ、正しい選択をするための大きな一歩である。



On one side stand all illusions. All truth stands on the other. Let us try today to realize that only the truth is true.
  • on one side : 「傍らに、片側に」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
❖ "On one side ~ "「片方にはあらゆる幻想が立ち上がっている」。"All truth stands ~ "「真実のすべては、他方にある」。"Let us try today ~ "「今日、私たちは、真実は真実なのだと認識しよう」。般若心経の最後のマントラは、此岸から彼岸に向かう者への賛歌である。真実なる叡智(般若)を知った者は、この幻想世界(此岸)に留まることはない。彼岸の実相世界へ渡るのである。今、あなたは2つの岸を隔てる川を渡り始めた。あなたの乗った船は小さな渡し舟かもしれない。しかし、その船にはホーリー・スピリットも同乗しているのだと知って安心することだ。正しい選択には必ずホーリー・スピリットが付き添ってくれるのだから。



11. In the shorter practice periods, which would be most helpful today if undertaken twice an hour, this form of the application is suggested:

        My happiness and function are one, 
        because God has given me both.
  • helpful [hélpfəl] : 「役立つ、助けになる、有益な、参考になる」
  • undertaken [ʌ̀ndərtéikn] : 「undertakeの過去分詞形」
  • undertake [ʌ̀ndərtéik] : 「企てる、〜に着手する、〜に取り掛かる」
  • twice [twáis] : 「2回、2度」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
  • suggest [səgdʒést] : 「〜を提案する、示唆する、暗示する」
❖ "In the shorter ~ "「短めの練習では、今日は1時間に2回行えば最も有効であろうが、次に示すような形で適用してみる」。"My happiness ~ "「私の幸せと役割は一つである」。"because God ~ "「なぜなら、両方とも神が私に与えたのだから」。



It will not take more than a minute, and probably less, to repeat these words slowly and think about them a little while as you say them.
  • probably [prάbəbli] : 「恐らく、多分、十中八九は」
  • less [lés] : 「より少なく」
  • repeat [ripíːt] : 「〜を繰り返す、〜を繰り返して言う」
  • slowly [slóuli] : 「ゆっくり、のろのろと」
  • a little while : 「しばらくの間、ちょっとの間」
❖ "It will not take ~ "「これらの言葉をゆっくり繰り返し、それを口にしながらしばらくの間この言葉について考えるのに1分もかからないだろうし、多分それ以下だろう」。
 
 
 



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❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
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❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
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