●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.54.1:1 ~ W-pI.54-5:5

Lesson 54 



Review of Lessons 16 - 20


These are the review ideas for today:
  • review [rivjúː] : 「復習、再考、再吟味、再調査」
❖ "These are ~ "「これらは、今日のためのものの見方の復習である」。


1. I have no neutral thoughts. (私は、どっちつかずの思いを抱くことはない)

Neutral thoughts are impossible because all thoughts have power. They will either make a false world or lead me to the real one. 
  • neutral [njúːtrəl] : 「どっちつかずの、無彩色の、中間色、中性の」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • power [páuər] : 「力、能力、勢力、権限、権威」
  • either [íːðər] A or B : 「AかそれともB」
  • false [fɔ́ːls] : 「正しくない、誤った、虚偽の、本物でない、偽の」
  • lead [líːd] : 「〜を導く、案内する、連れて行く」
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
❖ "Neutral thoughts ~ "「あらゆる思いはパワーをもっているので、どっちつかずの思いを抱くことは不可能だ」。ここの"power"は、現実化する力のこと。"They will either ~ "「思いは、誤った世界を作るか真実の世界を作るか、どちらかである」。虚偽の思いは虚偽の世界を作り、真実の思いは真実の世界を創る。幻想的な思いは幻想世界を作り、実相的な思いは実相世界を創る。



But thoughts cannot be without effects. As the world I see arises from my thinking errors, so will the real world rise before my eyes as I let my errors be corrected. 
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たずに」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響、効果、効き目、効力」
  • arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる、生まれる、発生する」
  • error [érər] : 「誤り、間違い」
  • rise [ráiz] : 「立ち上がる、起立する、増す」
  • before [bifɔ́ːr] : 「前に、前方に、〜の面前で」
  • correct [kərékt] : 「〜を訂正する、修正する、正す」
❖ "But thoughts ~ "「しかし、思いは結果なしに存在出来ない」。思いは必ず現実化する。結果を生み出すのだ。なぜなら、思いはそういうパワーを有しているから。"As the world ~ "「私が目にする世界が私の誤った思いから生じたように、私が過ちを修正したなら、真実の世界が私の目の前に立ち現れるだろう」。幻想を払拭出来たなら、黒雲が晴れて、眼前に真実の実相世界が立ち現れる。



My thoughts cannot be neither true nor false. They must be one or the other. What I see shows me which they are.
  • neither [níːðər] A nor B : 「AでもなくBでもない、AとBのどちらも〜ない」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
  • other [ʌ́ðər] : 「その他、ほかのもの、他方」
  • show [ʃóu] : 「示す、表す、表示する」
❖ "My thoughts ~ "「私の思いは、真実でもなく虚偽でもないということはあり得ない」。"They must be ~ "「それは、真実であるか、あるいは虚偽であるか、そのどちらかであるに違いない」。"What I see ~ "「私が目にしているものが、私の思いが真実か虚偽かを示している」。あなたが幻想世界ばかりを見ているようなら、あなたの思いは虚偽であり幻想だ。その黒雲の向こうに光を見始めたなら、あなたの思いは真実である。あなたの目覚めは近い。



2. I see no neutral things. (私は、どっちつかずのものを見ることはない)

What I see witnesses to what I think. If I did not think I would not exist, because life is thought. 
  • witness [wítnəs] : 「証言する、証明する」
  • exist [iɡzíst] : 「存在する、生きている、生存する」
  • life [láif] : 「命、生命、一生、生涯」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
❖ "What I see ~ "「私が目にしているものは、私が何を思っているのか証言している」。"If I did not think ~ "「もし、私が何も思っていないなら、私は存在してはいないだろう」。"because life ~ "「なぜなら、命とは想念だからだ」。実相世界は物質の世界ではない。想念の世界である。命もまた想念である。
余談を一つ。想念はエネルギーではない。もちろん、振動もしていない。なぜなら、想念は、時間も空間もない実相世界で永遠不変だからだ。しかし、想念をこの地上レベルで考えるとき、想念を振動として比喩し、その振動数を想定すると理解しやすい。たとえば、愛や命は非常に振動数の高い想念であって、そのパワーは絶大だ。想念の振動数がどんどん低くなっていくと、水蒸気が水に、水が氷に層転換するように、想念はパワーを失って物質へと層転換する。命が肉体の中に閉じこめられているように感じるのはそのためだ。しかし、あなたの想念の振動数がどんどん高くなっていくと、氷が水に、水が水蒸気に層転換するように、あなたの肉体は氷解し、命は純粋な想念として肉体から解放される。



Let me look on the world I see as the representation of my own state of mind. 
  • look on : 「〜を見る」
  • representation [rèprizentéiʃən] : 「表すこと、表現、描写」
  • state [stéit] : 「状態、形勢、情勢、状況」
❖ "Let me look ~ "「私が目にする世界を、私自身の心の状態を示すものとして見よう」。自分が目にする世界を、自分の心の状態を示す指標に利用しよう。



I know that my state of mind can change. And so I also know the world I see can change as well.
  • change [tʃéindʒ] : 「変わる、変化する、変遷する」
  • as well : 「同じに、同様にうまく、おまけに、その上」
❖ "I know that ~ "「心の状態は変化し得ると、私は知っている」。"And so I also ~ "「したがって、私が目にする世界も同様に変化し得ると、私は知っている」。あなたの心が実相へと目覚めれば、その思いも実相へと目覚め、実相的な思いは現実化してあなたの目にする世界も実相化する。氷が水になり、水が水蒸気になるように、冷たい物質世界は氷解し、あなたの目の前に純粋な想念の世界が立ち現れる。振動数が非常に高い想念の世界である。真実の愛や命が沸き立ち、生き生きと踊る世界である。



3. I am not alone in experiencing the effects of my seeing. (私が見ることで影響を与えたものを経験するのは、私一人だけではない)

If I have no private thoughts, I cannot see a private world. Even the mad idea of separation had to be shared before it could form the basis of the world I see. 
  • alone [əlóun] : 「独りで、孤立して、独力で、単独で」
  • experience [ikspíəriəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
  • private [práivət] : 「私的な、自分だけが持つ」
  • mad [mǽd] : 「気が狂って、怒って、頭にきて」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
  • share [ʃέər] : 「分かち合う、共有する」
  • before [bifɔ́ːr] : 「以前に、前に、早く、先に」
  • form [fɔ́ːrm] : 「〜を形づくる、形成する」
  • basis [béisis] : 「土台、基礎、基盤、基準、原理、原則、根拠」
❖ "If I have no ~ "「もし私が、個人的な思いを抱くことがないなら、個人的な世界を見ることも不可能だ」。個人的な思いを抱けるなら、個人的な世界しか目にすることはない。"Even the mad idea ~ "「分離という狂った考えでさえ、それが、私が目にする世界の基盤を形作るためには、分かち合わなければならなかった」。元々、神の子は単一、たった一人である。その神の子が神から分離し、分離を象徴する二元論世界を作った。同時に、神の子は自ら(の心)を分裂させ、数多くの分身を作った。もちろん、幻想しただけなのだが。この神の子の多くの分身があなたであり、他者である。そして、多くの分身が各々に心を持ち、各々に個人的な思いを抱いていると感じている。つまり、勝手に互いに無関係な夢を見ていると思い込んでいるのだ。もしそれが事実なら、あなたの目にする世界と他者が目にする世界は異っており、あなたの世界にはあなた一人しか存在出来ない。しかし、現実は違う。この幻想世界は一つであり、したがって、あなたと他者は同じ思いを現実化し、同じ世界を幻想し、同じ夢を見ていることになる。あなたと他者は同じ夢を分かち合っているのだ。同じ考え、同じ思いを分かち合っているのである。分離という狂った考えでさえ、あなたと他者が分かち合っているからこそ、この一つの幻想世界にあなたと他者は共存しているのだ。



Yet that sharing was a sharing of nothing. I can also call upon my real thoughts, which share everything with everyone. 
  • sharing [ʃέəriŋ] : 「わかち合い、共有利用」
  • call upon : 「求める、要求する」
❖ "Yet that sharing ~ "「しかし、その分かち合いは、無の分かち合いであった」。分離という狂った考えを分かち合い、同じ思いを分かち合ってこの世界を作ったとは言え、それは夢という幻想を分かち合っているに過ぎない。実在しないものを分かち合っているのだ。つまり、無を分かち合っているのである。"I can also call ~ "「私は、実相的な思いもまた求めることが出来る」。"which share ~ "「その実相的な思いは、みんなとすべてを分かち合うのである」。夢を分かち合って作り上げた幻想世界に生きているあなたと他者であるが、その夢から目覚めて、実相世界に回帰することは可能である。その時、あなたの本当の思いは個人的な思いではなく、単一の神の子としての単一の実相的な思いであり、あたかもすべての真実をすべての神の子と共に分かち合っているかのように思えるだろう。自他一如であると知ったあなたは、あなたの思いも他者の思いも、神の子の単一の実相的な思いに収斂するのだと認識するのである。



As my thoughts of separation call to the separation thoughts of others, so my real thoughts awaken the real thoughts in them. 
  • call to : 「〜に声をかける」
  • awaken [əwéikən] : 「目を覚まさせる、呼び起こす」
❖ "As my thoughts ~ "「分離という私の思いが、分離という他者の思いを呼び起こしたように、私の実相的な思いは、他者の心の中に実相的な思いを目覚めさせる」。自他一如が真実だと気付けば、あなたの真の思いは必ず他者の真の思いに繋がる。なぜなら、真の思いは単一だからだ。単一の神の子は、単一の心をもち、単一の思いを抱いているからだ。そして、その思いのすべては神に包摂され、神の思いの中にある。あなたの真の思いは神の思いでもある。



And the world my real thoughts show me will dawn on their sight as well as mine.
  • dawn [dɔ́ːn] : 「明ける、分かり始める、見え出す」
  • sight [sáit] : 「視力、視覚、視野、視界、景色、眺め」
  • as well as : 「〜と同様に」
  • mine [máin] : 「私のもの」
❖ "And the world ~ "「そして、私の実相的な思いが私に見せてくれる世界は、私の世界と同様に、他者の視野の上に展開し始める」。あなたと他者は、同じ実相世界を目撃することになる。



4. I am not alone in experiencing the effects of my thoughts. (私の思いがもたらす影響を、私一人だけが経験するのではない)

I am alone in nothing. Everything I think or say or do teaches all the universe. 
  • teach [tíːtʃ] : 「〜を教える、指導する、学ばせる、悟らせる」
  • universe [júːnəvə̀ːrs] : 「宇宙、銀河、全世界」
❖ "I am alone ~ "意訳する、「私は、どこにいても、一人きりではない」。あなたはこの幻想世界に生きて他者と分離(孤立)しているかのように思いっているかもしれないが、それは誤りだ。基本的に、あなたは他者とも、また神とも、分離することなど出来ない。"Everything I think ~ "「私が考え、言い、行うことのすべては、宇宙のすべてを教えている」。あなたの思いのすべて、行いのすべては世界に反映され、世界を形作り、また逆に、その世界のすべては、あなたの思いや行いに反映され、あなたの思いや行動を形作る。他者の思いや行動も同様であり、あたかも無数の『こだま』が響き合うように、世界という大交響曲を作り上げている。
その思いや行動が実相的であったなら、真実や美の世界を形作ったであろうが、実際は、神の子の思いや行動は幻想的であって、この混沌に満ちた苦と痛みの幻想世界を偽創造してしまったのだ。この世界という大交響曲はめちゃくちゃな雑音と化してしまった。



A Son of God cannot think or speak or act in vain. He cannot be alone in anything. 
  • act [ǽkt] : 「行動する、振る舞う」
  • in vain [véin] : 「無駄に」
❖ "A Son of God ~ "「神の子は、無駄に考えたり話したり行動したりすることは出来ない」。"He cannot be ~ "「神の子は、どこにいても、たった一人にはなれないのだ」。神の子であるあなたは、幻想的な関係性の中で生きるか、実相的な関係性の中で生きるか、そのどちらか一つの生き方しか出来ない。それは、あなたの自由選択に任されている。もしあなたが実相的な関係性の中で生きることを選んだなら、あなたは今の生活を革命的に変化させることが出来る。



It is therefore in my power to change every mind along with mine, for mine is the power of God.
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
  • power [páuər] : 「力、能力、勢力、権限、権威」
  • change [tʃéindʒ] : 「〜を変える、〜を変更する、〜を変換する」
  • along with : 「〜と一緒に、〜とともに、〜に加えて」
❖ "It is therefore ~ "「したがって、私の心に沿ってすべての心を変えることは、私のパワーのうちにある」。"for mine is ~ "「なぜなら、私の(心の)パワーは、神のパワーであるからだ」。あなたの心が実相的に目覚めたなら、それは世界に反映され、他者に反映され、世界も他者も変えられる。そういうパワーをあなたの心はもっている。あなたの実相的な心は神の心であり、あなたの実相的なパワーは神のパワーであるからだ。



5. I am determined to see. (私は、見ると心に決めている)

Recognizing the shared nature of my thoughts, I am determined to see. 
  • determine [ditə́ːrmin] : 「決定する、決心させる」
  • be determined to : 「〜することを固く決心している、決意している」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、認める、受け入れる」
  • shared [ʃέərd] : 「共用の、共有の、共通の」
  • nature [néitʃər] : 「本質、特質、本性」
❖ "Recognizing the shared ~ "「私の思いが自然に分かち合われることを認識しているので、私は、見ると心に決めている」。あなたが真実を見ようと決心したなら、あなたはヴィジョンをもって真実を見ることが出来る。真実を見たいというあなたの思いは、必ず自然に分かち合われ、他者も同様に真実を見たいと決心するようになる。そして、あなたのヴィジョンで見た真実と他者がヴィジョンで見た真実は、これまた分かち合われて、新しい世界をそこに映し出す。今まで目にしてきた世界は完全に変化するのだ。



I would look upon the witnesses that show me the thinking of the world has been changed. 
  • look upon : 「〜を見る」
  • witness [wítnəs] : 「証拠、証言、目撃者、証人」
❖ "I would look upon ~ "意訳する、「世界の見方が変わったのだと証言する証拠を、私は見ようと思う」。具体的には、次の文。



I would behold the proof that what has been done through me has enabled love to replace fear, laughter to replace tears, and abundance to replace loss. 
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • proof [prúːf] : 「証拠、立証、証明、証し」
  • done [dʌ́n] : 「doの過去分詞」
  • through [θrúː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
  • enable [enéibl] : 「 〜を可能にする、〜に可能性を与える」
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、〜を交換する、置き換える」
  • laughter [lǽftər] : 「笑い、楽しそうな表情」
  • tear [tíər] : 「涙、悲しみ、悲嘆」
  • abundance [əbʌ́ndəns] : 「 多量、豊富、多数、潤沢、裕福」
  • loss [lɔ́s] : 「失うこと、喪失、紛失」
❖ "I would behold ~ "「私を通してなされたことが、恐れを愛に置き換え、涙を笑いに置き換え、喪失を豊饒に置き換えることを可能とした証拠を、私は見たいと思う」。あなたが幻想的な思いを実相的な思いに変えることで、世界は完全に逆転する。恐れは愛に、涙は笑いに、喪失は豊饒に、あなたの思いが置き換えてしまうのだ。



I would look upon the real world, and let it teach me that my will and the Will of God are one.
  • look upon : 「〜を見る」
  • will [wíl] : 「意志、意欲、願望」
❖ "I would look upon ~ "「私は実相世界を目撃したい」。"and let it teach ~ "「そして、私の意思が神の意思と一つであることを実相世界に教えてもらいたい」。お分かりと思うが、あなたが実相に目覚めれば、あなたと他者が単一の神の子であること、つまり自他一如であることが認識出来ると同時に、あなたと神もまた分離させることない同体だと認識出来るのだ。究極的に、人神一如なのである。
 
 
 



Archive

Notification

My photo


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp

Powered by Blogger.