●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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W-pI.52.1:1 ~ W-pI.52.5:7

Lesson 52 



Review of Lessons 6 - 10


Today's review covers these ideas:
  • review [rivjúː] : 「復習、再考、再吟味、再調査」
  • cover [kʌ́vər] : 「取り上げる、取り扱う、対象にする、含める」
❖ "Today's review ~ "「今日の復習は、次のものの見方を取り上げる」。

1. I am upset because I see what is not there. (そこにないものを見ているから、私は動揺している)

Reality is never frightening. It is impossible that it could upset me. Reality brings only perfect peace. 
  • upset [ʌpsét] : 「混乱して、動揺して、気が動転して、取り乱して」
  • reality [riǽləti] : 「現実性、実在性、現実のこと」
  • frightening [fráitniŋ] : 「恐ろしい、怖い、ゾッとするような」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • upset [ʌpsét] : 「動揺させる、苦しめる、困らせる」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「申し分がない、完全な、完璧な」
  • peace [píːs] : 「平和、和平、安らぎ、平安、静けさ、静謐」
❖ "Reality is never ~ "「実相は、決して怖いものではない」。"It is impossible ~ "「実相が私を動揺させるなんて不可能だ」。"Reality brings ~ "「実相は完璧な平和だけをもたらしてくれる」。幻想はこの逆である。幻想は怖いものであり、あなたを動揺させることが可能で、完璧な混乱をもたらす。



When I am upset, it is always because I have replaced reality with illusions I made up. 
  • always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、以前からずっと、常にいつでも」
  • replace [ripléis] : 「〜に取って代る、〜を交換する、置き換える」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • make up : 「作り上げる、作り出す、考え出す、捏造する」
❖ "When I am upset ~ "「私が動揺するとき、それはいつも、私が実相を私がでっち上げた幻想に置き換えてしまったからだ」。レベル・コンフュージョンを起こしてしまって動揺するのだ。幻想を実在だと勘違いしてしまうところに動揺が生まれる。



The illusions are upsetting because I have given them reality, and thus regard reality as an illusion. 
  • upsetting [ʌpsétiŋ] : 「動揺させるような」
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • regard [riɡάːrd] : 「見なす、思う、考える」
❖ "The illusions are ~ "「私が幻想に実在性を与え、したがって、実相を幻想と見なしてしまったから、幻想は動揺させるのだ」。あなたは、夜見る夢の中の出来事を実在だと信じるとき、夢の中で動揺するのである。単なる夢に過ぎないと認識出来さえすれば、動揺することも恐れることもない。



Nothing in God's creation is affected in any way by this confusion of mine. I am always upset by nothing.
  • creation [kriéiʃən]: 「創造、創作、創作物、作品」
  • affect [əfékt] : 「影響を与える、〜に作用する」
  • in any way : 「何らか、多少なりとも、形はどうあれ」
  • confusion [kənfjúːʒən] : 「混乱状態、混乱、混同、当惑」
  • mine [máin] : 「私のもの」
❖ "Nothing in God's ~ "「神が創造したものは何ものも、私がでっち上げたものによるこの混乱によって、多少なりとも影響を受けることはない」。神が創造するものは真実であり実在である。その実相が、あなたのでっち上げた夢の産物が実在だと信じることで生じる混乱に影響を受けることはない。夜見る夢が実在だと信じて混乱や動揺を起こしても、目覚めれば、何の影響もないことと同じだ。神の創造はこの夢の世界のものではなく、実在する目覚めた実相世界の現実なのだから。



2. I see only the past. (私は過去だけを見ている)

As I look about, I condemn the world I look upon. I call this seeing. 
  • past [pǽst] : 「過去、昔、過ぎたこと、過去のこと」
  • look about : 「周りを見回す、周囲に気を付ける、目を配る」
  • condemn [kəndém] : 「〜を非難する、責める」
  • look upon : 「〜を見る」
❖ "As I look about ~ "「私は周りを見渡しながら、目にする世界を非難する」。"I call this ~ "「これを、私は見ることだと呼んでいる」。あなたに苦と痛みを強いる世界をあなたは目にして非難する。それをあなたは、自分は世界を見ていると呼んでいる。つまり、非難に値する幻想世界を目にしていることを、あなたは見るという行為に結びつけている。本当は幻想を見ているだけで、何も見てはいないのだ。夜見る夢の苦と痛みをあなたは非難し、その惨状を確かに見ていると主張するだろうが、本当はあなたは目を閉じて眠っているだけなのだ。閉じられた目は何も見てはいない。



I hold the past against everyone and everything, making them my enemies. 
  • hold [hóuld] : 「〜の状態にしておく、維持する、保持する」
  • hold against : 「〔敵など〕に抵抗する」
  • against [əɡéinst] : 「〜に反対して、〜に逆らって、〜にそむいて」
  • enemy [énəmi] : 「敵、敵国、かたき」
❖ "I hold the past ~ "意訳する、「私は過去において、あらゆる人々、あらゆる物事に抵抗してきた」。"making them ~ "「そして、それらを私の敵に仕立て上げてきた」。あなたは、エゴの思考システムに則って、奪われる前に奪い取り、得るために奪い、嘘でも自己正当化し、嘘でも他者を非難してきた。これが、あなたの過去であり、過去の生き方であった。他者はあなたの敵であった。



When I have forgiven myself and remembered Who I am, I will bless everyone and everything I see. 
  • forgiven [fərɡívn] : 「forgiveの過去分詞」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • bless [blés] : 「〜を祝福する、〜を神聖にする、〜を賛美する」
❖ "When I have ~ "「私が私自身を赦し、私が誰であるか思い出したとき、私は目にするあらゆる人達とあらゆるものを祝福するだろう」。目にする世界が幻想だと認識し、それを受け入れて幻想を赦すとき、あなたは幻想を消滅させることが出来る。その結果、真実が見えてくる。あなたが本当は神の子であると思い出すのだ。もちろん、同胞達も同様に神の子であると認識出来、互いに祝福し合えるのである。



There will be no past, and therefore no enemies. And I will look with love on all that I failed to see before.
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • before [bifɔ́ːr] : 「以前に、前に、早く、先に」
❖ "There will be ~ "「過去はどこにもなくなるだろうし、したがって敵も存在しなくなる」。幻想が消滅するのだから、過去もなくなり、敵もなくなる。"And I will look ~ "「そして、以前は見るのが怖かったすべてに対して、愛をもって見ることが出来るだろう」。



3. My mind is preoccupied with past thoughts. (私の心は、過去の思いに夢中になっている)

I see only my own thoughts, and my mind is preoccupied with the past. What, then, can I see as it is? 
  • preoccupied [priάkjupàid] : 「夢中になった、頭がいっぱいで」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
  • as it is : 「そのままに、ありのままに」
❖ "I see only my ~ "「私は、私自身の思いだけに目を向けている」。"and my mind is ~ "「そして、私の心は、過去に夢中だ」。"What, then, can ~ "「そんな私が、ありのままに見ることが出来るだろうか」。過去の経験を基準にして物事を評価判断してばかりいるので、物事の現在の本当の姿が見えない。過去の幻想に心が捕われているので、現在の真実が見えてこないのだ。



Let me remember that I look on the past to prevent the present from dawning on my mind. 
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • look on : 「〜を見る」
  • prevent [privént] A form B : 「AにBをさせない」
  • present [préznt] : 「今、現在」
  • dawn [dɔ́ːn] : 「明ける、分かり始める、見え出す」
❖ "Let me remember ~ "意訳する、「現在の物事が私の心に見え出して来るのを妨げようとして、私は過去ばかりを見ているのだと覚えておこう」。現在の真実を目にするのが怖いので、それから目を背けようとして過去ばかりを見ている。



Let me understand that I am trying to use time against God. 
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • against [əɡéinst] : 「〜に反対して、〜に逆らって、〜にそむいて」
❖ "Let me understand ~ "「私は神に反して時間を使おうとしていることを理解しよう」。時間は学びのための補助装置である。したがって、「神に反して」とは、実相に目覚めるための学びに時間を利用せずに、といった意味合いになる。



Let me learn to give the past away, realizing that in so doing I am giving up nothing.
  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜であると分かる、〜を覚える、知る」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • give up :  「あきらめる、断念する、降伏する」
❖ "Let me learn to ~ "「過去を駆逐することを学ぼう」。"realizing that ~ "「そして、過去を駆逐する中で、無なるものを諦めているのだと知ろう」。"nothing"「無なるもの」とは、もちろん存在しない幻想のこと。空(くう)である。過去それ自体も無であり、空である。それを払拭して(諦めて)、実在をヴィジョンで見ようと願うのである。



4. I see nothing as it is now. (私は、今あるがままに、何も見てはいない)

If I see nothing as it is now, it can truly be said that I see nothing. I can see only what is now. 
  • truly [trúːli] : 「全く、本当に、真に、正確に」
❖ "If I see nothing ~ "「もし私が、今あるがままに何も見ていないなら、私は何も見てはいないと確かに言える」。幻想に騙されて見ているように感じているだけで、本当は何も見てはいない。"I can see ~ "「私は、今あるものだけを見ることが出来るのだ」。過去は幻想であるから、過去を見ることは何も見ていないことを意味する。あなたが見ることが出来るのは、したがって、今しかない。今ある事実しか見ることは出来ないのだ。



The choice is not whether to see the past or the present; the choice is merely whether to see or not. 
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • whether [hwéðər] : 「〜かどうか、〜であろうとなかろうと」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
❖ "The choice is ~ "「選択は、過去を見るか現在を見るかということではない」。"the choice is ~ "「選択は、ただ単に、見るか見ないかなのだ」。見ることを選択したなら、過去を排除して今現在だけに視線を注がなくてはいけない。



What I have chosen to see has cost me vision. Now I would choose again, that I may see.
  • chosen [tʃóuzn] : 「chooseの過去分詞形」
  • cost [kɔ́st] : 「〜に負担をかける、犠牲を払わせる、〜に…を失わせる」
  • vision [víʒən] : 「先見の明、洞察力、想像力、視覚、視力」
  • again [əɡéin] : 「再び、かさねて、この場合もやはり」
❖ "What I have chosen ~ "「私が選んでいたことは、私にヴィジョンを犠牲にさせた」。あなたは今までずっと過去を見ることを選択してきたので、真実を見抜くヴィジョンを得ることが出来なかったのだ。幻想にばかり目を向けて、ヴィジョンを犠牲にしてきたのだ。"Now I would ~ "「今私は、再び選択し直そう」。今度こそ、現在を見ることを選択するのだ。"that I may ~ "「そうすれば、見ることが出来るだろう」。



5. My thoughts do not mean anything. (私の思いは、何も意味してはいない)

I have no private thoughts. Yet it is only private thoughts of which I am aware. What can these thoughts mean? 
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
  • private [práivət] : 「私的な、自分だけが持つ」
  • aware [əwέər] : 「気付いている、気が付いて」
❖ "I have no private ~ "「私は、個人的な思いを抱くことはない」。神から孤立したあなただけの思いも、神の子として自他一如である同胞から孤立したあなただけの思いも、あなたは持つことは出来ない。"Yet it is only ~ "意訳する、「しかし、私は個人的な思いを抱いていると思っているだけだ」。"What can these ~ "「そんな思いとは、いったい何を意味するのだろう」。意味はない。実相から孤立した思いは、何も意味してはいないのだ。実相から孤立するとは、すなわち幻想であるから、そんな思いはそもそも存在しないのである。



They do not exist, and so they mean nothing. Yet my mind is part of creation and part of its Creator. 
  • exist [iɡzíst] : 「存在する、生きている、生存する」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
  • creation [kriéiʃən]: 「創造、創作、創作物、作品」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
❖ "They do not ~ "「そんな思いは存在しない」。"and so they ~ "「したがって、何も意味しない」。"Yet my mind ~ "「しかし、私の心は創造されたものの一部であり、創造主である神の一部である」。あなたの心は、それを創造した神の一部であって、神から決して分離出来るようなものではない。



Would I not rather join the thinking of the universe than to obscure all that is really mine with my pitiful and meaningless "private" thoughts?
  • rather [rǽðər] than : 「〜よりはむしろ、かえって」
  • join [dʒɔ́in] : 「参加する、交わる、一緒になる、結合する」
  • universe [júːnəvə̀ːrs] : 「宇宙、銀河、全世界」
  • obscure [əbskjúər] : 「〜を曖昧にする、見えなくする」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」 
  • mine [máin] : 「私のもの」
  • pitiful [pítifəl] : 「哀れな、惨めな、かわいそうな」
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、無益な、価値のない」
❖ "Would I not rather ~ "「私の惨めで意味のない『個人的な』思いで本当の私の思いを曖昧にすることよりも、むしろ天の王国の思いと一緒になりたいと、私は思わないだろうか」。切実に思う、ということ。"universe"「宇宙」を、ここでは天の王国と意訳した。神の住む実相世界のことだ。したがって、"thinking of the universe"は「神の思い」と解釈していい。
 
 
 



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