●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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W-pI.17.1:1 ~ W-pI.17.4:2

Lesson 17 



I see no neutral things.
  • neutral [njúːtrəl] : 「どっちつかずの、無彩色の、中間色、中性の」
❖ "I see no ~ "「私は、ニュートラルなものを決して見ることはない」。ものは、因果律の結果であり、因果律から逸脱した無味無臭のものなど存在しない。ものは、自然に、自ずから生じることはないのだ。"things"とあるので、生物も物質もすべて含めて、ということ。"neutral"という言葉は日本語に訳しづらい言葉なので、あなたがピンとくる言葉を探してほしい。



1. This idea is another step in the direction of identifying cause and effect as it really operates in the world. 
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
  • direction [dirékʃən] : 「方向、傾向、向き」
  • identify [aidéntəfài] : 「 〜を同一に扱う、〜を同一視する、同定する」
  • cause [kɔ́ːz] : 「原因、要因」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
  • operate [άpərèit] : 「作する、作動する、機能する、作用する、影響がある」
❖ "This idea is another ~ "「この今日のものの見方は、原因と結果(の法則)がこの世界で実際に作動している通りに、原因と結果を同定する方向へと向かう、また別のステップである」。因果律はこの幻想世界において成立しており、この世界に存在するかに見えるものには、その存在の原因がある。そういう原因と結果を見極める作業を行うのが、今日のものの見方である。「また別の」と言っているので、因果律を見極めるためのレッスンは、今日に限らずほかにもある。



You see no neutral things because you have no neutral thoughts. 
  • thought [θɔ́ːt] : 「思考、思索、考え」
❖ "You see no neutral ~ "「あなたは、ニュートラルな思いを抱くことはないので、ニュートラルなものを決して見ることはないのだ」。因果律からはずれた思いを抱くことはないから、思いが原因となって作り出されるものもまた、因果の法にしたがった結果であって、ニュートラルな存在ではない。原因もなく出現したものではないのだ。



It is always the thought that comes first, despite the temptation to believe that it is the other way around. 
  • always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、以前からずっと、常にいつでも」
  • despite [dispáit] : 「〜にもかかわらず、〜をよそに」
  • temptation [temptéiʃən] : 「誘惑、衝動」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • the other way around : 「あべこべに、逆に、逆さまに、反対に」
❖ "It is always ~ "「たとえ〜だとしても、常に、思いが最初に来る」。"despite the temptation ~ "「たとえ、思いは後に来ると、逆方向に信じたい誘惑に駆られようとも、」常に、思いが最初に来る。目に見えるものが最初にあって、それを知覚したあなたがものに対して思いを抱く、というように信じたいだろうが、本当はその逆だ。あなたの思いが最初にあって、その思いが現実化した結果が、ものの出現である。思考が原因であって、ものの存在はその結果である。もちろん、現実化と言っても、あるいは存在化と言っても、実相的な存在が創造されるのではなく、単に幻想として出現するだけである。あなたの心が思い描いたように、ものはイメージとして、つまり幻想として出現し、この幻想世界が作られているのだ。



This is not the way the world thinks, but you must learn that it is the way you think. 
  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜に精通する、分かる、知る」
❖ "This is not the way ~ "「これは、世界の考え方ではないが、」世間の一般常識はそうは考えていないが、"but you must learn ~ "「それがあなたの考え方になるように学ばなくてはならない」。世間の一般常識とはまったく逆の原因と結果の有り様を真実として学ぶ必要がある。思考が初めにあって、その思考がものの存在を生み出しているのだ。もちろん、存在といっても実在ではなく、単なるイメージである。



If it were not so, perception would have no cause, and would itself be the cause of reality. 
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識、感じ方」
❖ "If it were not so ~ "「もし、そうでなかったら、知覚はまったく原因を失い、それ自体が、現実の原因となってしまうだろう」。思考がものの存在を出現させることがなければ、、ものは存在せず、したがって、ものは知覚されることはない。ところが、それでもなお、ものが知覚されたとすれば、知覚は、原因なくして知覚の対象物を生み出したことになる。そんなバカな話しはあるまい、ということ。



In view of its highly variable nature, this is hardly likely.
  • view [vjúː] : 「意見、見識、考え、物の見方、見解」
  • in view of : 「〜を考慮して」
  • highly [háili] : 「大いに、非常に、極めて」
  • variable [vέəriəbl] : 「変わりやすい、変えられる、気まぐれな」
  • nature [néitʃər] : 「本質、特質、本性」
  • hardly [hάːrdli] : 「ほとんど〜ない、とても〜ない」
  • likely [láikli] : 「もっともらしい、ありそうな」
❖ "In view of its highly ~ "「知覚が極めて変化しやすいとこを考えれば、これはありそうにないことだ」。知覚は移り気で、常に変化する。受動的な知覚が、あたかも能動的にものを次々と生み出していることになり、そんなことはあり得ない。あくまでも、あなたの思いがものを幻想として(イメージとして)出現させ、それをあなたの感覚器官が知覚しているのだ。知覚は、ものがそこに実在すると主張し、したがって、幻想(イメージ)に騙されているのである。知覚は幻想を受動するだけで、決して能動的に幻想を生み出すことはない。能動的に幻想を生み出しているのは、あなたの心、その心の思いである。



2. In applying today's idea, say to yourself, with eyes open:

        I see no neutral things because I have no neutral thoughts.
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する」
❖ "In applying today's ~ "「今日のものの見方を適用するに当たっては、目を閉じ、あなた自身に次のように言う」。"I see no neutral ~ "「私は、ニュートラルな思いを抱くことはないので、ニュートラルなものを見ることなどない」。因果律の枠からはずれるような、無味無臭、無色透明な思いもなければ、その結果である無味無臭、無色透明なものもない。"things"とあるので、具象的な物質も、また、抽象的な概念なども含む。生物も無生物も含む。



Then look about you, resting your glance on each thing you note long enough to say:

        I do not see a neutral ______ because my thoughts 
        about ______ are not neutral.
  • look about : 「周りを見回す、見て回る、周囲に気を付ける、目を配る」
  • rest [rést] : 「〜を休ませる、〜を置く」
  • glance [ɡlάːns] : 「ひと目、ちらりと見ること、一瞥」
  • note [nóut] : 「〜に気付く、〜に気が付く」
  • enough [inʌ́f] : 「十分な、足りる」
❖ "Then look about you ~ "「その後、周りを見渡して、あなたが気付いた一つ一つのものに視線をしばし留め、次のように宣言しなさい」。"I do not see a ~ "「〜についての私の思いはニュートラルでないので、ニュートラルな〜を見ているのではない」。具体的な物や概念を差し挟めばいい。



For example, you might say:

        I do not see a neutral wall, because my thoughts 
        about walls are not neutral.
        I do not see a neutral body, because my thoughts 
        about bodies are not neutral.
  • for example : 「例えば、例として」
  • wall [wɔ́ːl] : 「壁、内壁、外壁」
❖ "For example ~ "「たとえば、次のように言えばいい」。"I do not see a ~ "「壁に対する私の思いはニュートラルでないから、私はニュートラルな壁を見ているのではない」。"I do not see a ~ "「肉体に対する私の思いはニュートラルでないから、私はニュートラルな肉体を見ているのではない」。壁も肉体も幻想世界の因果律に束縛されており、あなたの心の思いが、壁や肉体をイメージとしてこの世界に映し出しているだけだ。思いが原因となり、壁や肉体という幻想を結果させているのである。そのイメージを、あなたの感覚が知覚しているのだ。



3. As usual, it is essential to make no distinctions between what you believe to be animate or inanimate; pleasant or unpleasant. 
  • as usual : 「いつもの通り、いつものように、常のごとく、例によって」
  • essential [isénʃəl] : 「必須の、最も重要な、肝心な」
  • distinction [distíŋkʃən] : 「差異、区別」
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBとの間に」
  • make no distinction between A and B : 「AとBを平等に扱う、AとBの間に区別を作らない」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • animate [ǽnəmèit] : 「有生の、生命のある」
  • inanimate [inǽnəmət] : 「生命のない、無生物の、無生の」
  • pleasant [plézənt] : 「楽しい、愉快な」
  • unpleasant [ʌnpléznt] : 「不愉快な、嫌な、気に障る、気色が悪い」

❖ "As usual, it is ~ "「いつものように、あなたが、生きていると信じているものと生きてはいないと信じているものの間で、あるいは、楽しいと信じていることと楽しくないと信じていることの間で、区別を付けないことは必須である」。生物に対しても無生物に対しても、あるいは不快なものに対しても、差別や区別をすることなく、今日のものの見方を適用すること。
区別や差別は二元論世界の概念であって、一元論世界の実相世界には区別や差別という概念はない。実相世界では、『あなた』と『私』という区別さえない。自他一如(じたいちにょ)の世界なのだ。したがって、エクササイズを通じて、差別や区別を排除していき、最終的には自他一如の見方を獲得するのである。



Regardless of what you may believe, you do not see anything that is really alive or really joyous. 
  • regardless [riɡάːrdlis] of : 「〜にかかわらず」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
  • alive [əláiv] : 「生存して、生きていて」
  • joyous [dʒɔ́iəs] : 「うれしい、喜びに満ちた、楽しい、楽しげな」
❖ "Regardless of what ~ "「あなたが何を信じているかに関わらず、実相的に生きているものや実相的に楽しいものは、あなたは見てはいないのだ」。あなたが見ているものは、幻想世界の生き物や楽しさであって、いわば、夢の中でそれを見ているに過ぎない。実在する実相世界の命や喜びを、あなたは知らない。だから、あなたが何を生きていると見ようが喜びと信じようが、それは幻想に過ぎないので、問題にさえならない。



That is because you are unaware as yet of any thought that is really true, and therefore really happy.
  • be unaware of : 「〜に気付いていない、〜を知らない」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の、実際通りの」
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
❖ "That is because ~ "「これは、実相的に真実であるところのいかなる思いも、したがって実相的な幸せも、あなたはまだ知らないからだ」。幻想世界という夢の中を彷徨(さまよ)っているあなたなので、夢から目覚めた実相世界の真実を、あなたはまだ知らない。したがって、本当の幸せも知らない。本当の喜びも、また、実相的な真実の姿も、あなたはまだ知らない。



4. Three or four specific practice periods are recommended, and no less than three are required for maximum benefit, even if you experience resistance. 
  • specific [spisífik] : 「明確な、はっきり限定された、具体的な、詳しい」
  • practice [prǽktis] : 「練習、訓練、演習」
  • period [píəriəd] : 「期間、時期」
  • recommend [rèkəménd] : 「〜を推薦する、〜を薦める」
  • no less than : 「〜ほども多くの」
  • require [rikwáiər] : 「〜を必要とする、求める、〜に要求する、命じる」
  • maximum [mǽksəməm] : 「最大の、最高の、極大の、上限の」
  • benefit [bénəfit] : 「便益、恩恵、利益、利得」
  • even if : 「たとえ〜でも」
  • experience [ikspíəriəns] : 「〜を経験する」
  • resistance [rizístəns] : 「抵抗、反対、妨害」 
❖ "Three or four specific ~ "「(一日に)3〜4回の練習が推奨される」。"and no less than ~ "「最大の効果を上げるには、たとえあなたが抵抗感を覚えたとしても、3回より少ない練習ではいけない」。今回は、いつになく、1〜2回の練習では足りないと言っている。レッスンも17回になったので、少々の抵抗感は我慢せよ、ということだろう。かと言って、無理をせよとは言っていない。



However, if you do, the length of the practice period may be reduced to less than the minute or so that is otherwise recommended.
  • however [hauévər] : 「けれども、しかしながら、また一方」
  • length [léŋkθ] : 「長さ、時間の長さ、期間」
  • reduce [ridjúːs] : 「少なくする、減らす、縮小する」
  • less than : 「〜未満の、〜に満たない」
  • otherwise [ʌ́ðərwàiz] : 「さもなければ、そうしないと
❖ "However, if you ~ "「とは言え、もしあなたが抵抗感を覚えたら、練習時間の長さは、推奨される1分間より少な目に減らしてもいいだろう」。抵抗感や不安を覚えるようなら、エクササイズは1分より少ない時間でもいいから、回数は3〜4回にしなさい、ということ。
 
 
 



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