●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.3.1:1 ~ W-pI.3.2:3

Lesson 3



I do not understand anything I see in this room 
[on this street, from this window, in this place].
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
❖ "I do not understand ~ "「この部屋の中で私が目にするもの、(あるいは、この通りで目にするもの、この窓から見えるもの、この場所にあるも)、そのどれをも、私は理解していない」。物の存在は、人の理解を越えて謎に満ちている、という意味ではない。目にする物体は意味がなく、つまり、本当は存在などしておらず、自分の心が幻想としてその物体を生み出しているに過ぎないということが、まだ自分には理解されていない、という意味である。形ある物を理解するとは、物の空性(くうせい)を知るということである。物質や現象の空性(くうせい)を見抜いたなら(理解出来たら)、解釈や判断を越えて、ただただ空(くう)を眺め、その空(くう)を赦してやればいいのである。今日のエクササイズは、赦しの第一歩と捉えればいいだろう。まあ、理屈を言えばそういうことになるが、あまり難しく考えずに、気楽に行こう。



1. Apply this idea in the same way as the previous ones, without making distinctions of any kind. 
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する、当てはめる」
  • in the same way : 「同じように、同様に」
  • previous [príːviəs] : 「前の、先の」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たずして」
  • distinction [distíŋkʃən] : 「差異、区別」
  • of any kind : 「いかなる種類の」
❖ "Apply this idea ~ "「前述の見方と同様に、この見方も同じようなやり方で適用しなさい」。"without making ~ "「いかなる種類の区別もしないように」。頭脳による価値判断を極力避けるのである。心を無にして、あるいは心を空(くう)にして、目に止まった物をありのままに見ていけばいい。



Whatever you see becomes a proper subject for applying the idea. 
  • whatever [hwʌtévər] : 「〜するのは何でも」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • proper [prάpər] : 「適した、適切な」
  • subject [sʌ́bdʒikt] : 「題材、被写体、的、主題」
❖ "Whatever you see ~ "「あなたが目にするものなら何でも、この見方を適用するのにふさわしい題材になる」。選らばないこと。価値判断しないこと。感情移入しないこと。色や形に惑わされないこと。美醜に惑わされないこと。目をカメラにして、あなたの周りを淡々と撮影する感覚で見ていけばいい。



Be sure that you do not question the suitability of anything for application of the idea. 
  • be sure that : 「〔that以下〕を確実と思う」
  • question [kwéstʃən] : 「質問する、〜を疑問に思う」
  • suitability [súːtəbl] : 「適していること、適切なこと、適合、相当」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、妥当性、有用性」
❖ "Be sure that ~ "「この見方を適用する物の妥当性を問わないと心に決めなさい」。これは適当か、あれは不適当か、などと考えてはいけない。目に止まったものは、すべて平等に、この見方の適用に合致する。



These are not exercises in judgment. Anything is suitable if you see it. 
  • exercise [éksərsàiz] : 「練習、訓練、課題、学課」
  • judgment [dʒʌ́dʒmənt] : 「判断、判断力、意見、分別」
  • suitable [súːtəbl] : 「ふさわしい、適切な」
❖ "These are not ~ "「このエクササイズは、判断の練習ではない」。物の価値判断をする練習ではなく、まったくその逆である。価値判断をせずに物を見る練習である。"Anything is suitable ~ "「あなたが目にしたものなら、すべて適切である」。目に止まったものはすべて、エクササイズの絶好の対象となる。



Some of the things you see may have emotionally charged meaning for you. 
  • emotionally [imóuʃənli] : 「感情的に、情緒的に、感情を込めて」
  • charge [tʃάːrdʒ] : 「〜に負わせる、課する、〜を充電する」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
❖ "Some of the things ~ "「あなたが目にしたものの中には、あなたにとっては、感情的に意味をかき立てるものがあるかもしれない」。恋人から贈られたプレゼント、母親の形見、金、宝石、昔の写真、等々、あなたの思い入れのある物、意味のある物、感情的に価値を付与したくなる物が多々あるかもしれない。しかし、形あるものはすべて幻想であって、あなたの思いは、その幻想とはまた別の次元の想念なのだと考えるべきだろう。物に価値があるわけではない。もし、物を通り越して、その向こうにあなたの愛があるなら、その愛をとって、物は物として静かに見ればいいのだ。物自体が愛であるわけがない。『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』という言葉があるが、これじゃあ、どうにもなりません。札束は別物だ、と思うようじゃ、どうにもなりません。



Try to lay such feelings aside, and merely use these things exactly as you would anything else.
  • lay aside : 「のけておく、しまっておく、捨てる、放棄する」
  • feeling [fíːliŋ] : 「感触、感覚、感情、気持ち、意識、感じ」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • exactly [iɡzǽktli] : 「正確に、厳密に、ぴったり、きっちり」
❖ そんな時は、"Try to lay such ~ "「そのような感覚は脇に置くように努めなさい」。一時保留である。"and merely use ~ "「そして、ただ単に、あなたがその他の物を扱う様に、きっちりと、これらの(特別な)ものを利用しなさい」。物に対する思い入れを一時保留して、その他の物に今日の見方を適用するのと同じように、特別な物にも同様な見方を適用させなさい。恋人からのプレゼントを目にしても、愛を想起させるその感情を一時保留して、物は物に過ぎず、幻想であって意味はなく、その意味を問う必要はないし、あるいは物の価値を判断しようとする必要もない、と知って、静かに物を見てその場を通り過ぎればいいのだ。通り過ぎることが肝要である。空(くう)を知って空にこだわってはいけない。空もまた空だと知って、空を解き放ってしまえばいい。空を赦すのである。仏教では、『空』の次に『空空』が続く。空、それ自体もまた空なのだ。ACIM的な言い方をすれば、赦しによって幻想は消滅してしまうということである。つまり、空を知り、空を赦して空を消すのである。そこに突如として有が見える。幻想世界が消滅し、実相世界が眼前に展開するのだ。理屈を言えばそうなるが、まあ、気軽に気軽に・・・。



2. The point of the exercises is to help you clear your mind of all past associations, to see things exactly as they appear to you now, and to realize how little you really understand about them. 
  • point [pɔ́int] : 「要点、核心、真意、特徴、特質」
  • exercise [éksərsàiz] : 「練習、訓練、課題、学課」
  • clear [klíər] : 「取り除く、除去する、一掃する、片付ける」
  • past [pǽst] : 「過去の、これまでの」
  • association [əsòusiéiʃən] : 「つながり、関連性、連関、連想」
  • appear [əpíərəns] : 「〜のように見える、〜と思われる」
  • realize [ríəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
❖ "The point of ~ "「(今日の)エクササイズのポイントは、過去に関連するものすべてを、あなたの心から取り除く手助けをすることである」。それは、"to see things exactly ~ "「今のあなたにとって物が見える通りに正確に見る手助けであり、」"and to realize how ~ "「物について、いかにあなたは、実際、理解していないか認識する手助けである」。物へのこだわりは、過去に原因することが多い。あるいは、過去に起因する価値判断に原因がある。過去を切り捨て、価値判断を放棄して、物をあるがままに見ればいいのだ。そもそも、実相世界は無時間の世界であって、過去現在未来は存在しない。今という瞬間が永遠不変に持続する世界である。時間も幻想なのだ。過去を切り捨てることは、物を切り捨てると同様に、幻想性を知って赦すことである。空(くう)を知れば、時間は消滅する。過去は幻に過ぎない。走馬灯を見るように過去を見ればいいのだ。過去は走馬灯の影に過ぎないからだ。欲の渦巻く醜い過去も、走馬灯に映し出されれば、それなりに見れるものである。そんな気楽な思いで、やり過ごしてしまえばいい。



It is therefore essential that you keep a perfectly open mind, unhampered by judgment, in selecting the things to which the idea for the day is to be applied. 
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って」
  • essential [isénʃəl] : 「絶対必要な、絶対不可欠な、必須の、最も重要な」
  • keep [kíːp] : 「〜を持ち続ける、保持する」
  • perfectly [pə́ːrfiktli] : 「完全に、完璧に、すっかり、全く」
  • open mind : 「偏見のない心、広い心、虚心坦懐」
  • unhampered [ʌnhǽmpərd] : 「制約されない、妨げるもののない」
  • select [səlékt] : 「〜を選択する」
❖ "It is therefore ~ "「したがって、〜を選ぶに当たって、判断に邪魔されることなく、あなたが心を完全にオープンにすることが必須となる」。"in selecting ~ "「今日のものの見方を適用する対象物を選ぶに当たって、」心を完全にオープンにすることが欠かせない。難しく考える必要はない。要するに、赤ん坊が物を見るように、虚心坦懐となって物を見ればいいのだ。赤ん坊は札束を欲をもって見るだろうか? 宝石を見て、目の色を変えるだろうか? 



For this purpose one thing is like another; equally suitable and therefore equally useful.
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
  • like [láik] : 「〜に似た、〜のような、〜のように」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つ、もう一人」
  • like another : 「特に変わってもいない、ごく普通の」
  • equally [íːkwəli] : 「同じように、同様に」
  • useful [júːsfəl] : 「役立つ、便利な、有益な、価値ある」
❖ "For this purpose ~ "「この目的のためには、ある物は他の物と同じようなものであり、」"equally suitable ~ "「等しく、(ものの見方を適用するのに)適切であり、したがって、等しく、有用である」。虚心坦懐となって物を見るには、価値判断や感情を持ち込むことなく、平等に眺めることが必須となる。形あるものはどれも、幻想であるという点で、つまり空であるという点で、まったく等しいのである。心を解き放って、赤ん坊のように物を見てみよう。そこに空(くう)が見えるようになったら、しめたものである。そのためのエクササイズである。先はまだ長い。あせる必要など、どこにあるだろう。
 
 
 



W-pI.2.1:1 ~ W-pI.2.2:5

Lesson 2



I have given everything I see in this room 
[on this street, from this window, in this place] 
all the meaning that it has for me.
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意図、真意」
❖ "I have given everything ~ "「この部屋の中で私が目にするもの、(あるいは、この通りで目にするもの、この窓から見えるもの、この場所にあるも)、そのすべてに、私は、私にとってその物がもつべき意味のすべてを与えたのだ」。Lesson 1が、『色即是空』であったのに対して、ここでは、『空即是色』を宣言する。すなわち、何も存在しない、からっぽの場所に、物体を幻想し、自分の都合に合うような意味を持たせているのだ。心の欲望や情念を心の外部に投射して、幻想の物体や情景を偽創造しているのである。たとえば、ある物体の映った映画を、何も存在しない真っ白なスクリーンに映し出して、あたかもそこに求める物体が存在しているかのように錯覚しているようなものである。あなたが、あなたの欲望のために物体を映し出して、その物体を実在であるかのように幻覚し、幻想に存在の意味を持たせているだけだ。



1. The exercises with this idea are the same as those for the first one. Begin with the things that are near you, and apply the idea to whatever your glance rests on. 
  • begin with : 「〜から始める」
  • same [séim] : 「同じこと」
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する、当てはめる」
  • whatever [hwʌtévər] : 「〜するのは何でも」
  • glance [ɡlάːns] : 「ひと目、ちらりと見ること、一瞥」
  • rest [rést] : 「休む、静止する」
  • rest on : 「〔視線が〕注がれる、向けられる」
❖ "The exercises with ~ "「この見方のエクササイズは、第一のそれと同様である」。やり方は同じだということ。"Begin with the things ~ "「あなたの近くの物から始めなさい」。"and apply the idea to ~ "「そして、あなたの目が止まったものなら何にでも、その見方を適用させなさい」。物に対して、差別、区別をしないこと。形あるものはすべて幻想であり、空(くう)であることに差はない。意味はないのだ。意味を求めて、あなたが幻覚しているだけである。



Then increase the range outward. Turn your head so that you include whatever is on either side. 
  • increase [inkríːs] : 「〜を増やす、増大させる、増加させる」
  • range [réindʒ] : 「域、範囲、距離、限界、領域」
  • outward [áutwərd] : 「外側へ、外へ」
  • turn one's head : 「頭を回す」
  • so that : 「〜できるように、〜するために」
  • include [inklúːd] : 「含める、含有する、包含する」
  • on either [íːðər] side : 「どちらの側にも、両側に、左右に」
❖ "Then increase ~ "「その後で、見る範囲を外側に拡張していきなさい」。部屋の中の身近な物から始めて、徐々に、見る範囲を広げていけばいい。"Turn your head ~ "「あなたが、左右両サイドにあるものを含むことが出来るように、あなたの頭を回してみなさい」。目に止まる物をなるべく差別しないようにするために、左右にも視線を向けなさい。



If possible, turn around and apply the idea to what was behind you. 
  • possible [pάsəbl] : 「可能性がある、あり得る、なし得る、実行できる」
  • turn around : 「向きを変える、向き直る、振り向く、振り返る」
  • behind [biháind] : 「〜の後ろに、後方に、〜の裏側に、〜の陰に」
❖ "If possible, turn ~ "「可能なら、振り向いて、あなたの背後にある物に対しても、この見方を適用しなさい」。怪我や病気で振り向けないようなときは、無理をする必要はない。エクササイズに無理は禁物である。緊張もご法度である。



Remain as indiscriminate as possible in selecting subjects for its application, do not concentrate on anything in particular, and do not attempt to include everything you see in a given area, or you will introduce strain.
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである」
  • indiscriminate [ìndiskrímənət] : 「差別しない、区別しない、無差別の」
  • select [səlékt] : 「〜を選択する、〜を選ぶ」
  • subject [sʌ́bdʒikt] : 「対象、題材、被写体、主題、題目」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
  • concentrate [kάnsəntrèit] : 「集中する」
  • concentrate on : 「〜に集中する、〜に注意を向ける、〜に焦点を合わせる」
  • in particular [pərtíkjulər] : 「特に、とりわけ、格別に、詳細に、特別に」
  • attempt [ətémpt] : 「〜を試してみる、〜を企てる」
  • include [inklúːd] : 「含める、含有する、包含する」
  • given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
  • area [έəriə] : 「場所、地域、地帯」
  • introduce [ìntrədjúːs] : 「取り入れる、招く」
  • strain [stréin] : 「緊張、精神的緊張、負担、重圧」
❖ "Remain as indiscriminate as ~ "「この見方を適用するに当たって、見る対象を選ぶとき、可能な限り差別しないようにすること」。"do not concentrate ~ "「何かに特別集中するようなことがないように」。"and do not attempt ~ "「与えたエリアにあなたが目にするものすべてを含めようとしないこと」。目にしたものを全部に、見方を適用させる必要はない。ふっと目に止まった物だけで十分である。"or you will ~ "「さもなければ、あなたは精神的な緊張感を招き入れてしまうだろう」。このWorkbookは、いわば瞑想である。瞑想は心をリラックスさせることが肝要であり、このワークのエクササイズも、心のリラックスが求められる。緊張感を誘発するようなことは、極力避けるべきだ。



2. Merely glance easily and fairly quickly around you, trying to avoid selection by size, brightness, color, material, or relative importance to you. 
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • glance [ɡlάːns] : 「ちらりと見る、さっと見る」
  • easily [íːzili] : 「気楽に、安易に、簡単に、楽に」
  • fairly [fέərli] : 「公平に、平等に、正しく、適正に」
  • quickly [kwíkli] : 「速く、ちょっと」
  • avoid [əvɔ́id] : 「避ける、回避する、逃れる」
  • selection [silékʃən] : 「選ぶこと、選択、えりすぐり」
  • size [sáiz] : 「大きさ、寸法、体積、容積」
  • brightness [bráitnis] : 「明るさ、、輝き、鮮やかさ、明度」
  • material [mətíəriəl] : 「原料、材料、素材、生地」
  • relative [rélətiv] : 「相対的な、関係のある、比較上の」
  • importance [impɔ́ːrtəns] : 「重要性、大切さ、重大さ」
❖ "Merely glance easily ~ "「ただ単に、気軽に、公平に、素早く、あなたの周りをざっと見渡しなさい」。"trying to avoid ~ "「サイズや、輝きや、色、素材、そして、あなたにとっての相対的な重要性によって選択することを避けるように努めなさい」。ここの"relative importance to you"「あなたにとっての相対的な重要性」とは、他者には価値がなくても、あなたにとっては大切な物、という意味。たとえば、恋人から贈られたプレゼントは、あなたにとっては宝物であり思い入れが大きいのだが、今は、その思いを脇に置いて、ただ単なる物体として眺めてみればいい。そして、「このプレゼントは意味がない。意味があるとすれば、私が勝手に作った意味だ」と感じればいいのだ。プレゼントは物体であり、その意味では幻想であって空(くう)である。そんな幻想のプレゼントに意味を持たせているのは自分であって、自分の心が、空なる場所に幻想を映し出してそれを見ているだけなのだと感じるのである。



Take the subjects simply as you see them. Try to apply the exercise with equal ease to a body or a button, a fly or a floor, an arm or an apple. 
  • simply [símpli] : 「造作なく、たやすく、簡単に」
  • equal [íːkwəl] : 「〜と等しい、同等の、程度が等しい、均等な、平等な」
  • ease [íːz] : 「楽であること、気楽さ、安心、容易さ、たやすさ」
  • button [bʌ́tən] : 「ボタン、カフスボタン、襟章、バッジ」
  • fly [flái] : 「ハエ、ブユ、アブ」
  • floor [flɔ́ːr] : 「床、床面」
❖ "Take the subjects ~ "「単に、あなたが目にする対象を対象のままに受け取りなさい」。何も付け加えたりせず、何も引いたりせずに、対象を見たままに任せなさい。"Try to apply the exercise ~ "「公平な気軽さをもって、肉体に、ボタンに、ハエに、床に、腕に、リンゴに、エクササイズを適用しなさい」。物だけではなく、生物にも、特に、肉体にもエクササイズを適用することを求めている点に留意。あなたの肉体も幻想であって、空(くう)である。神の子の神からの分離を象徴するために、あなたの心が生み出した幻想である。形あるものは、それが生命をもっていようが、幻想に変わりはない。いわば、実相的な命を疑似的に幻想世界に作り上げたものが、この世の生物だと思えばいい。実相的な真実の命は、形をもたないのだ。逆に言えば、形が崩壊しても、本当の命は消えない。



The sole criterion for applying the idea to anything is merely that your eyes have lighted on it. 
  • sole [sóul] : 「唯一の、たった一つの」
  • criterion [kraitíəriən] : 「基準、尺度」
  • light [láit] : 「出くわす、偶然出会う」
❖ "The sole criterion ~ "「何かにこの見方を適用する唯一の基準は、単に、あなたの目がそれに止まった、ということだけである」。あなたの感覚器官に、あなたの想念を反映させない訓練である。あなたの思いが、あなたが見たいと思う物を見せ、あなたが感じたいものを感じさせている。その感覚器官とあなたの思いを切断する作業(エクササイズ)である。感覚器官は必死に、あなたに対して、見えるものは実在なのだと訴えるのだが、それに惑わされることなく、心静かに物を眺める訓練である。



Make no attempt to include anything particular, but be sure that nothing is specifically excluded.
  • attempt [ətémpt] : 「試み、企て」
  • include [inklúːd] : 「含める、含有する、包含する」
  • particular [pərtíkjulər] : 「特定の、独特の、特段の、特有の、特殊な」
  • sure [ʃúər] : 「きっと(〜する)」
  • be sure that : 「〔that以下〕を必ずしておきなさい」
  • specifically [spisífikəli] : 「特に、明確に、はっきりと、具体的に」
  • exclude [iksklúːd] : 「〜を除く、除外する、抜かす」
❖ "Make no attempt ~ "「何か特別なものを含もうと試みないこと」。"but be sure that ~ "「また、特に何かが排除されないように気を付けなさい」。要するに、あなたの目がカメラになって、情景を淡々と撮影し、その映像をスクリーンに映し出して、それを、感情を交えずに淡々と見ている心が得られればいいのだ。たとえそれが悲劇であっても、喜劇であっても、そして、どんなにリアルであっても、所詮、単なる映像、単なる映画に過ぎないと見る心が必要なのである。仏教的な言い方をすれば、見える対象の空性(くうせい)、見ている感覚の空性を悟る作業である。さらに、その感覚を作り出している感覚器官を具えた肉体の空性、そして肉体的頭脳の理性的判断の空性をも知れ、ということである。まさに、「色即是空、空即是色、受想行識亦復如是」なのだ。
 
 
 


W-pI.1.1:1 ~ W-pI.1.4:3


Lesson 1 



Nothing I see in this room [on this street, 
from this window, in this place] means anything.
  • place [pléis] : 「場所、個所、地域、土地、広場、立場、境遇」
  • mean [míːnz] : 「重要性を持つ、大事である、大切である」
❖ "Nothing I see ~ "「この部屋で私が目にするもの、(あるいは、この通りで目にするもの、この窓から見えるもの、この場所にあるもの)、そのすべては何の意味がない」。"Nothing Means Anything"「何の意味もない、重要ではない」とは、存在価値がない、無価値である、つまらないものだ、という意味合いではない。実相的な意味がない、つまり、真実ではない、という意味である。実在出来るのは真実だけだから、真実でないものは幻想、錯覚に過ぎないということだ。目の前に存在しているかに見える諸々の物体は、実は心が生み出した幻想に過ぎず、知覚があたかも存在するかのように見せかけているだけであって、実相的には(現実的には)実在するものではない。知覚が騙(だま)されているだけなのだ。



1. Now look slowly around you, and practice applying this idea very specifically to whatever you see:
          This table does not mean anything. 
          This chair does not mean anything. 
          This hand does not mean anything. 
          This foot does not mean anything. 
          This pen does not mean anything.
  • slowly [slóuli] : 「ゆっくり、のろのろと」
  • around [əráund] : 「〜の周りに、〜の周囲に」
  • practice [prǽktis] : 「〜を実行する、練習する、実践する」
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する、当てはめる」
  • idea [aidíə] : 「考え、着想、アイデア、発想」
  • specifically [spisífikəli] : 「特に、明確に、はっきりと、具体的に」
  • whatever [hwʌtévər] : 「〜するのは何でも」
❖ "Now look slowly ~ "「さあ、あなたの周りをゆっくり見渡しなさい」。"and practice applying ~ "「そして、この(意味はないという)見方を、あなたが目にするものすべてに、極めて具体的に適用する練習をしなさい」。あなたが目にする物すべてに、差別なく、具体的に、意味がない、重要ではないと、その見方を当てはめてみなさい。"This chair does ~ "「このテーブルは意味がない」。"This chair does ~ "「この椅子は意味がない」。"This hand does ~ "「この手は意味がない」。"This foot does ~ "「この足は意味がない」。"This pen does ~ "「このペンは意味がない」。お気付きと思うが、意味がない対象は物体だけでなく、あなた自身の手足に及ぶ。つまり、あなた自身の肉体も、意味はなく重要ではない。心が生み出した幻想に過ぎないのだ。肉体は存在しないなどと、のっけから、信じられない見方、考え方、思想ではあるが、信じられないなら、そのままでいい。こだわらずに、へえ〜、そういうものなんだ、と受け流してしまえばいい。つまり、自分の肉体も、机の上のペン同様に、意味のないものに過ぎなんだと了解するだけでいい。考え過ぎないように。ありもしないものにこだわることがいけないのである。



2. Then look farther away from your immediate area, and apply the idea to a wider range:

          That door does not mean anything. 
          That body does not mean anything.
          That lamp does not mean anything. 
          That sign does not mean anything. 
          That shadow does not mean anything.
  • farther [fάːrðər] : 「もっと遠くへ、もっと先に」
  • away from : 「〜から離れて」
  • immediate [imíːdiət] : 「すぐ前の、直近の、すぐ次の」
  • area [έəriə] : 「地域、地帯、場所、エリア」
  • wide [wáid] : 「範囲が広い、広い」
  • range [réindʒ] : 「範囲、距離、限界、領域」
  • wider range : 「より広い範囲」
❖ "Then look farther ~ "「次に、あなたの間近な領域から離れてものを見て、より広い範囲に、(意味はないという)ものの見方を当てはめてみなさい」。距離感さえも幻想である。実相世界には時間も空間も存在しない。目の前の物体も、少し離れた物体も、もちろん肉体を含めて、すべて幻想であり意味はない。実相的実在ではない。"That door does ~ "「あのドアは意味がない」。"This"が"That"に変化していることに留意すること。"That body does ~ "「あの肉体は意味がない」。"That lamp does ~ "「あのランプは意味がない」。"That sign does ~ "「あの標識は意味がない」。"That shadow does ~ "「あの影は意味がない」。最後の"shadow"「影」が印象的である。つまり、すべては影なのだ。あなたの心が外部に投射したイメージがあなたの目に見えているだけである。あなたは『影』を見ているのだ。影に意味があるだろうか? 実体など何もない。スクリーン写し出された映画の映像、つまり影に過ぎないのである。そういうスタンスで、ものを見なさい、ということである。もちろん、物に限らず、"body"「肉体」も、である。ただし、四六時中、そういう見方をする必要はない。エクササイズを実行する時だけ、そういう見方をするだけでいい。普段は、普段通りに見て、感じて、振る舞えばいいのである。たとえば、あなたの友人を目の前にして、「あなたはそこに存在してはおらず、あなたは意味がない」などと言って、はたして意味があるか? 医者に行け、と言われるのが落ちだ。



3. Notice that these statements are not arranged in any order, and make no allowance for differences in the kinds of things to which they are applied. 
  • notice [nóutis] : 「〜に気が付く、〜に言及する、〜について簡単に話す」
  • statement [stéitmənt] : 「述べること、発言すること、発言、意見」
  • arrange [əréindʒ] : 「〜をきちんと並べる、整える、配置する」
  • in order : 「順番に、順々に、整って、整理されて」
  • allowance [əláuəns] : 「認めること、許容、容認」
  • make no allowance for : 「〜を考慮に入れない、〜を酌量しない」
  • difference [dífərəns] : 「相違、相違点、異なる部分、区別、差別」
  • kind [káind] : 「種類」
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する」
❖ "Notice that ~ "「that以下に注意すること」。お定まりの言い方で、「that以下に留意せよ」、「that以下を注意書きにします」という意味合いである。"that these statements ~ "「これらを口に出すのに、順序立ててアレンジすることはない」。「ランプ」の次には「標識」にしなくてはならない、などという順番はない。"make no allowance ~ "「発言を適用するものの種類に差別を赦してはいけない」。どんな種類の物でも、目に止まったものを差別することなく、順序立てることなく、「意味はない」と言えばいいのだ。



That is the purpose of the exercise. The statement should merely be applied to anything you see. 
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
❖ "That is the purpose ~ "「これが、このエクササイズの目的である」。"The statement ~ "「発言は、あなたが目にするものなら何にでも、ただ単に当てはめるだけでいい」。目にする物を評価したり、価値判断したりしないことが、このエクササイズの目的である。なぜなら、目にする物はすべて幻想であり、幻想という点ですべて等しいからだ。



As you practice the idea for the day, use it totally indiscriminately. 
  • practice [prǽktis] : 「練習、訓練、演習、実践、実行、履行」
  • totally [tóutəli] : 「全く、完全に、全体的に、全体として」
  • indiscriminately [ìndiskrímənətli] : 「見境なく、無差別に」
❖ "As you practice ~ "「あなたが、この見方を日々練習するに当たり、まったく無差別にそれを適用しなさい」。差別化しないで、目にするものなら何でも「意味がない」と言えばいいのだが、簡単そうでいて、実はそうでもない。「ランプは意味がない」、それはいいとして、もし目にしたものが、家族の写真であったらどうだろう? 恋人から贈られたプレゼントだったらどうか? 母の形見のネックレスだったらどうか? 物には、人それぞれに思いが込められているものがある。だから、次のように考えるべきだろう。たとえば、母の形見のネックレスは、あなたにとって思い入れのある大切な物ではある。物として見ればネックレスは意味はないが、熱い思いはそれとは別のものであって、思いが真実であって、物そのものはその影に過ぎない。したがって、エクササイズを実行するときは、物への思い入れはしばし意識から外してしまって、心を空(くう)なる状態にして、物を物として眺めればいいのだ。
ワークブックは、物は意味はないと言っているが、だからといって、それを捨ててしまえ、燃やしてしまえ、破壊してしまえ、などとは一言も言ってはいない。そんなことをしたら逆効果である。否定は、否定されたものを現実化させてしまうからだ。これを誤れば、どこぞの宗教の原理主義者のように、破壊行為が意味あることのように見えてきてしまうだろう。



Do not attempt to apply it to everything you see, for these exercises should not become ritualistic. 
  • attempt [ətémpt] : 「〜を試してみる、〜を企てる」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • ritualistic [rìtʃuəlístik] : 「儀式を偏重する、儀式主義の、儀式的な」
❖ "Do not attempt ~ "「あなたが目にするものすべてに、この見方を適応しようなどと企(くわだ)ててはいけない」。これまた、原理主義者が陥る過ちである。目にする物すべて、100も200も、すべてに対して「意味はない」と宣言する必要はないのだ。"for these exercises ~ "「なぜなら、このエクササイズは、決して儀式化すべきではないからだ」。意味もわからないお経を長々と唱えていればいい、などという儀式的なものにすべきではない。儀式的に「意味はない」と唱えることこそ、意味がないではないか。ワークブックは、あなたを盲目的に追従させようとする怪しい宗教ではない。だから、あなたも、自分を盲目的な儀式に引きずり込まないように自己制御する必要がある。
とは言え、あまり難しく考える必要はない。もっと気軽に、短時間に、リラックスして、ちょっと目に止まった物を「本当は意味がないんだね」と言ってやればいいのだ。



Only be sure that nothing you see is specifically excluded. One thing is like another as far as the application of the idea is concerned.
  • sure [ʃúər] : 「確信して、確信している」
  • specifically [spisífikəli] : 「特に、明確に、はっきりと、具体的に」
  • exclude [iksklúːd] : 「を排除する、締め出す、〜を除く、除外する」
  • like [láik] : 「似ている、類似の、類似した、同様の、同種の」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つ、もう一人」
  • as far as : 「〜に関する限りは」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、応用、活用、利用、充当」
  • concern [kənsə́ːrn] : 「〜に関係する、〜と関係がある、〜にかかわる」
❖ "Only be sure that ~ "「あなたが目にするものはすべて、特別に除外しないように、ただそれだけを確認しなさい」。目にしたものが奇麗なものでも汚いものでも、差別や区別をしたり、除外したりしなければいい。気軽に、あっさりと、「壁のシミは意味がない」式に、エクササイズを実行すればいい。"One thing is like ~ "「この見方を適用することに関する限り、ある物と他の物は同じなのだ」。すべて、あなたの心が投射によって生み出した幻想である。そこに違いなどない。くどいようだが、母の形見のネックレスと壁のシミは、物としては同じである。しかし、母への思慕の念は、それはそれとして、心の中にしまっておけばいいのだ。こだわりをもってはいけない。



4. Each of the first three lessons should not be done more than twice a day each, preferably morning and evening. 
  • twice [twáis] : 「2回、2度」
  • preferably [préfərəbli] : 「好んで、望ましくは、できれば、なるべく」
❖ "Each of the first ~ "「最初のレッスン3つは、それぞれ、日に2回を越えて練習すべきではない」。"preferably morning ~ "「朝晩の2回が望ましい」。四六時中、あれも意味はない、これも意味はない、と唱えまくってはいけない。何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし、である。



Nor should they be attempted for more than a minute or so, unless that entails a sense of hurry. A comfortable sense of leisure is essential.
  • minute [mínit] : 「分、わずかな時間、寸刻」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • entail [entéil] : 「〜を伴う、必要とする、引き起こす」
  • sense [séns] : 「感覚、知覚、感触、感じ」
  • hurry [hʌ́ri] : 「急ぐ必要、急ぎたいこと」
  • comfortable [kʌ́mfərtəbl] : 「くつろいだ、ゆったりした、安心している」
  • leisure [léʒər] : 「余暇、暇、気晴らし、娯楽、ゆったりした気楽さ」
  • essential [isénʃəl] : 「絶対必要な、絶対不可欠な、最も重要な、肝心な」
❖ "Nor should they ~ "「また、急(せ)かされるような感じがしない限り、エクササイズは、1〜2分以上試みるべきではない」。短時間でやらなくちゃ、と気が急(せ)いてしまわない限り、エクササイズは数分で終えるべきだ。"A comfortable sense ~ "「ゆったりとした気楽さの、心地よい感覚こそが、肝要である」。何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし、なのだが、少々、老婆心を述べさせてもらおう。ACIMの『Text』をお読みになった方はお気付きかも知れないが、ACIMは"meditation"「瞑想」を特に強く推してはいない。否定もしていなが、かと言って肯定的でもない。瞑想を、真実に至るまた別の方法論として捉えているからだろう。しかし、ワークブックのエクササイズは、明らかに瞑想の領域に足を踏み入れている。
瞑想はすばらしいのだが、非常に危険でもある。特に、瞑想のやり過ぎは、時として精神に異常をもたらすことがある。めまい、鬱、幻覚、幻聴、吐き気、不眠、妄想、等々。瞑想にのめり込んで四六時中瞑想状態に浸(つか)かりきれば、そんな危険が迫る。だから、瞑想は個人の独学によらず、達人の指導を受けて実行すべきだと言われているのだ。
このワークブックのエクササイズも瞑想に近い。しかも、個人によるエクササイズである。したがって、のめり込みは非常に危険なのだ。日に二回、たった数分のエクササイズを実行すべきだと書いてあるのは、実に正当なアドバイスなのである。このアドバイスを軽々しく捉えてはいけない。ちょうど、ランニングを始めた自分を想像してみればいい。まさか初日から10キロ20キロを走ったりはしまい。そんなことをしたら、確実に足の故障を引き起こす。初めは軽いウォーキングから始め、徐々に早足歩きをし、1キロ2キロの軽いランニングに移り、数年をかけて10キロ20キロと距離を伸ばし、最終的に40キロのフルマラソンに対応出来る体を作っていくのである。ワークブックが最短360日のプログラムを組んでいる理由がおわかりだろう。しかも、ワークブックを360日で完了させる必要もないのだ。ゆっくり、のんびり、日数をかけて、リラックスして、楽しんで、エクササイズを味わっていくに限る。
 
 
 



W-Intro.7:1 ~ W-Intro.9:5


7. The overall aim of the exercises is to increase your ability to extend the ideas you will be practicing to include everything. 
  • overall [óuvərɔ̀ːl] : 「総合的な、全般的な、一般的な」
  • aim [éim] : 「目標、目的、的、標的」
  • exercise [éksərsàiz] : 「練習、訓練、課題、学課」
  • increase [inkríːs] : 「〜を増やす、増大させる、増加させる」
  • ability [əbíləti] : 「能力、才能、できること、手腕」
  • extend [iksténd] : 「延ばす、延長する、広げる、伸ばす、拡張する」
  • idea [aidíə] : 「考え、着想、アイデア、発想、思い付き」
  • practice [prǽktis] : 「練習する、実践する、実施する」
  • include [inklúːd] : 「含める、含有する、包含する」
❖ "The overall aim of ~ "「エクササイズのトータルな目的は、すべてを包括する練習をしていくのだという思いを拡張していけるあなたの能力を増大させることである」。"include everything"「すべてを包括する」とは、あなたと、あなた目にする世界が分離してバラバラに存在するのではなく、あなたの心が世界のすべてを包括しているということ。あなたの心が世界を作っていると考えていい。つまり、あなたの心が世界を幻想しているのだ。そういう見方や考え方を練習によって獲得し、その思考をあなただけに留め置くのではなく、それを外に向かって拡張拡大していく、つまり、同胞や世界と分かち合って拡張拡大していく能力、そのパワーを増大させていくことが、このエクササイズのトータルな目的である。



This will require no effort on your part. The exercises themselves meet the conditions necessary for this kind of transfer.
  • require [rikwáiər] : 「〜を必要とする、求める、要求する」
  • effort [éfərt] : 「尽力、努力」
  • on one's part : 「〜としては、〜の側では」
  • meet [míːt] : 「合う、満足させる、かなえる、満たす」
  • condition [kəndíʃən] : 「事情、条件、状態、状況、様子」
  • necessary [nésəsèri] : 「必要な、必須の、欠くことのできない」
  • kind of : 「〜のような種類の」
  • transfer [trænsfə́ːr] : 「移す、移動させる、伝える、伝達する」
  • meet the conditions necessary for : 「〜に必要な条件を満たす」
❖ "This will require ~ "「これを成し遂げるために、あなたの側に努力を求めることはない」。努力して能力の拡大を目指さなくてもいい。"The exercises themselves ~ "「エクササイズは、この種の(エクササイズによって得られる思考やパワーを)伝達するために必要な条件に、自ら見合うようにしてくれる」。エクササイズ自体が、あなたに必要な条件を整えてくれるのだ。だから、あなたは指示されたエクササイズを気軽に実行するだけでいい。



8. Some of the ideas the workbook presents you will find hard to believe, and others may seem to be quite startling. 
  • present [préznt] : 「渡す、提示する、伝える、述べる」
  • find [fáind] : 「気付く、分かる」
  • hard [hάːrd] : 「難しい、困難な、つらい」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • quite [kwáit] : 「すっかり、全く、完全に」
  • startling [stάːrtliŋ] : 「驚くべき、衝撃的な」
❖ "Some of the ideas ~ "「あなたにワークブックが提示するいくつかの考え方は、信じがたいものに見えるかもしれないし、」"and others may ~ "「また他のものは、まったく驚くべきものに見えるかもしれない」。常識から逸脱するような考え方に出くわすかもしれない。しかし、その常識は、幻想に適合するような知識であって、真実とは言いがたいのだ。信じがたくとも、驚くべきものでも、衝撃的なものでも、常識に反していても、提供される考え方は実相的な真実である。もっとも、それを信じる必要はない。信じられないと感じたら、受け流してしまえばいいのだ。



This does not matter. You are merely asked to apply the ideas as you are directed to do. 
  • matter [mǽtər] : 「重要である、大きな違いがある」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • ask [ǽsk] : 「求める、要求をする」
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する、当てはめる」
  • direct [dirékt] : 「〜に〜するよう指示する」
❖ "This does not ~ "「こんなことは、問題でない」。信じがたくても、驚くべきことであっても、それは問題ではない。感情の起伏に捕われる必要はない。感情に左右されて、判断してはいけないのだ。"You are merely asked ~ "「あなたは、ただ単に、やるように指示された通りに、考え方を適用するように求められているだけである」。指示通りに、エクササイズをこなし、ACIMの教える考え方を受け入れていけばいい。受け入れられなかったら、受け流してしまえばいい。判断し、評価する必要はない。必要どころか、かえって進歩の妨げになる。



You are not asked to judge them at all. You are asked only to use them. 
  • judge [dʒʌ́dʒ] : 「判断する、〜だと思う」
  • at all : 「全く〜ない、全然〜ない、少しも〜ない」
❖ "You are not asked ~ "「あなたは、考え方を判断せよとは、まったく要求されてはいない」。"You are asked ~ "「あなたは単に、その考え方を使ってみるように求められているだけなのだ」。エクササイズを通してACIMの思考方法を学び、そして、それを実践していくことだけが求められている。



It is their use that will give them meaning to you, and will show you that they are true.
  • use [júːs] : 「うこと、利用、使用」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
  • show [ʃóu] : 「見せる、示す」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
❖ "It is their use that ~ "「考え方に、あなたにとっての意味を与えるのは、その考え方を使い、あなたに、その考え方が真実であると示すことなのだ」。ACIMの思考方法をエクササイズを通して学び、それを現実生活の場で実践して、実相的思考が真実であると知ることが、あなたにとって意味あることなのだ。



9. Remember only this; you need not believe the ideas, you need not accept them, and you need not even welcome them. 
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • welcome [wélkəm] : 「歓迎する、喜んで受け入れる」
❖ "Remember only ~ "「次のことだけを、覚えておくように」。"you need not believe ~ "「あなたは、考え方を信じる必要はない」。エクササイズを支えている思想的側面、実相的思考、いわば真実を、信じる必要はない。もちろん、信じなくても、知る必要はあろう。知る必要もないなら、『Text』は存在理由を失ってしまうではないか。"you need not accept ~ "「あなたは、それを受け入れる必要もない」。"and you need ~ "「そして、歓迎する必要もない」。エクササイズを実行する上で、思想的側面を受け入れることも歓迎することも信じることも必要ないが、それを知った上で、虚心坦懐になって、エクササイズを指示通りに実行していけばいい。



Some of them you may actively resist. None of this will matter, or decrease their efficacy. 
  • actively [ǽktivli] : 「活発に、積極的に、前向きに」
  • resist [rizíst] : 「〜に抵抗する、〜と抗争する」
  • decrease [dikríːs] : 「〜を減らす、減少させる、下げる」
  • efficacy [éfikəsi] : 「有効性、効き目、効能」
❖ "Some of them ~ "「あなたは、いくつかの考え方に対して、積極的に抵抗を感じるかも知れない」。特に、あなたの肉体は存在しない、などと言われると、そんなバカな、と思ってしまうだろう。しかし、"None of this ~ "「抵抗しても、何の問題もないし、」"or decrease their ~ "「考え方の効用を減ずることもない」。真実とはそういうものであって、あなたが信じようが信じまいが、抵抗しようが、否定しようが、真実は真実のままあり続けて、そのパワーを減ずることさえない。



But do not allow yourself to make exceptions in applying the ideas the workbook contains, and whatever your reactions to the ideas may be, use them. Nothing more than that is required.
  • allow [əláu] : 「許す、許可する」
  • exception [iksépʃən] : 「例外、特例、批判、異議、反対」
  • contain [kəntéin] : 「含む、包含する」
  • whatever [hwʌtévər] : 「何どんなことが〜でも」
  • reaction [riǽkʃən] : 「反応、応答、態度、反感、反発」
  • require [rikwáiər] : 「〜を必要とする、求める」
❖ "But do not allow ~ "「しかし、ワークブックが包含する考え方を適用するにあたって、例外を自分に許してはいけない」。この考え方には賛成だからエクササイズに取り入れ、この考え方は受け入れられないからエクササイズから外す、というようなやり方はすべきでない。"and whatever your ~ "「そして、考え方に対するあなたの反応がどうであれ、エクササイズを実行してみなさい」。"Nothing more than ~ "「これ以上のことは、何も要求されない」。要するに、見習い修行僧のように、言われる通りに、素直にワークブックのエクササイズを実行していけばいいのだ。ごちゃごちゃ考える必要はない。まして、評価し判断することなど、修業の邪魔になるだけで、何の足しにもならない。それが嫌なら、ワークブックを放棄してしまえばいいのだ。また別のスピリチュアルな方法に出会えばいい。『Text』にも言われている通り、奇跡へのコースはACIMだけではない。ACIM以外の、あなたにぴったりのコースを探せばいいのだ。ただし、『Text』には、ACIMが最短、最速のコースであると書かれている。これまた、信じるも信じないも、あなたの自由である。
 
 
 


W-Intro.4:1 ~ W-Intro.6:6


4. The purpose of the workbook is to train your mind in a systematic way to a different perception of everyone and everything in the world. 
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
  • train [tréin] : 「教え込む、教育する、訓練する」
  • systematic [sìstəmǽtik] : 「体系立てられた、手順通りの」
  • in a systematic way : 「系統立てた方法で、系統的に、秩序立った」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
❖ "The purpose of ~ "「このワークブックの目的は、この世界のあらゆる人達、あらゆるものを(今までとは)違って知覚するための系統的な方法を用いて、あなたの心を訓練することである」。今までのあなたは、物質で構成された世界が目の前に現実として存在し、また、それを知覚する自分も現実として存在していると思ってきた。これは錯覚であって、二元論世界の必然である。その知覚の誤りを、系統的に修正していくことが、このワークブックの目的である。二元論的知覚から、一元論的知覚へ、知覚それ自体を効率良く整然と変えていくのである。



The exercises are planned to help you generalize the lessons, so that you will understand that each of them is equally applicable to everyone and everything you see.
  • exercise [éksərsàiz] : 「練習、訓練、課題、学課」
  • generalize [dʒénərəlàiz] : 「〜を一般化する、総合する、一般的に扱う」
  • so that : 「〜できるように、その結果」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、分かる、把握する」
  • each [íːtʃ] of : 「〜のそれぞれ、〜の各自」
  • equally [íːkwəli] : 「均等に、等しく、同じように、同様に」
  • applicable [əplíkəbl] : 「適用できる、適切な、応用できる、当てはまる」
❖ "The exercises are ~ "「エクササイズは、あなたがレッスンを一般化出来るように計画されている」。ワークブックで学ぶことは、あなた個人に限られたプライベートな範疇(はんちゅう)を越える。あなたは、学びを個人的なものから多数の同胞達に伝達、拡張出来るように、レッスンを一般化していくことになる。一般化とは、ここでは、実相化、真実化、という意味合い。なぜなら、あなたと他者は鏡像関係であって、実相的には自他一如(じたいちにょ)であるからだ。つまり、あなた一人だけという個人は存在しないのである。"so that you will ~ "「その結果あなたは、一般化されたレッスンの一つ一つが、あなたが目にするあらゆる人々、あらゆる物事に等しく適用出来ることを理解するだろう」。あなたがエクササイズを通して学ぶレッスンは、あなたの知覚するあらゆる人々、物事に影響を与える。あなたは個人として学ぶのではなく、世界と共に学んで、知覚の幻想性を修正してくのである。あなたが獲得するレッスンは、同胞も獲得し、世界もそれを得るのである。一般化、実相化された真実は、必然的に拡張し伝播していくものなのだ。なぜなら、あなたも同胞も世界も分離して存在してはおらず、究極的には、たった一つの存在であるからだ。



5. Transfer of training in true perception does not proceed as does transfer of the training of the world. 
  • transfer [trænsfə́ːr] : 「移動、異動、転勤」
  • proceed [prəsíːd] : 「はかどる、進展する、続行する、継続する」
❖ "Transfer of training ~ "「本当の知覚を得る訓練を他者に伝達することは、この世界の訓練の伝達のようには進行しない」。この世界では、誰かが成し遂げたものを、知識として他者に教え、学ばせ、いわば直線的に伝達していくのだが、実相世界の学びにおける知覚修正の訓練は、そのようなリニアな伝達の仕方をしない。いわば、一気に共鳴し合い、学びを共有するのである。分かち合うのだ。



If true perception has been achieved in connection with any person, situation or event, total transfer to everyone and everything is certain. 
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
  • achieve [ətʃíːv] : 「獲得する、得る、達成する、成就する」
  • in connection [kənékʃən] with : 「〜に関連して」
  • person [pə́ːrsn] : 「人、人間、人物」
  • situation [sìtʃuéiʃən] : 「状況、情勢、事態、状態、立場」
  • event [ivént] : 「出来事、事件、事象、成り行き」
  • total [tóutl] : 「全部の、すべての、全体の、全面的な、完全な」
  • certain [sə́ːrtn] : 「必ず起きる、避けられない、明白な、疑う余地がない」
❖ "If true perception has ~ "「もし本当の知覚が、誰かや何かの状況、出来事に関連して、獲得されたなら、」"total transfer to everyone ~ "「あらゆる人々にそれが伝達されることが、必ず起きるのである」。あなたが誰かを正しく知覚したり、状況や出来事を正しく知覚出来るようになれば、その正しい知覚のし方は、あらゆる人々に伝播し、共鳴し、分かち合われることになる。



On the other hand, one exception held apart from true perception makes its accomplishments anywhere impossible.
  • on the other hand : 「他方では」
  • exception [iksépʃən] : 「例外、特例」
  • held [héld] : 「holdの過去形」
  • hold [hóuld] : 「〜の状態にしておく、維持する、保持する」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として」
  • accomplishment [əkάmpliʃmənt] : 「成就、偉業、成果、達成、完成」
  • anywhere [énihwὲər] : 「どこでも、どこかに、どこへでも」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
❖ "On the other hand ~ "「また一方で、本当の知覚からかけ離れたエクササイズが一つでもあれば、それは、どんな場所においても、本当の知覚の獲得を不可能にする」。実相的な真実からかけ離れた、自分勝手な思い込みによるエクササイズを実行してみても、正しい知覚を獲得出来ないばかりか、同胞との分かち合いも不可能になる。無意味なものは、無意味な結果しか生み出さないのだ。幻想が実相を生み出す道理はない。



6. The only general rules to be observed throughout, then, are: First, that the exercises be practiced with great specificity, as will be indicated. 
  • general [dʒénərəl] rule : 「一般規則、通則、総則、原則」
  • observe [əbzə́ːrv] : 「守る、順守する」
  • throughout [θruːáut] : 「初めから終わりまで、完全に」
  • practice [prǽktis] : 「〜を練習する、〜を実行する、実践する」
  • specificity [spèsəfísəti] : 「特異性、明細」
  • indicate [índikèit] : 「示す、意味する、述べる、示唆する」
❖ "The only general rules ~ "「したがって、全体を通じて守らねばならない一般規則は、次のようになる」。"First, that the exercises ~ "「第一に、エクササイズは、指示される通りに、極めて細かく実行されなくてはならない」。自分勝手な思い込みによるエクササイズは、絶対避けなくてはならない。指示された通りに、事細かに実行しなくてはならない。



This will help you to generalize the ideas involved to every situation in which you find yourself, and to everyone and everything in it. 
  • involved [invάlvd] : 「かかわり合いになって、関係している、関連する」
  • find [fáind] : 「発見する、見いだす、見つける」
❖ "This will help you ~ "「こうすることが助けとなって、あなたは、あなたが自分自身を見出すあらゆる状況に関連した思考を一般化出来るし、そんな状況にあるあらゆる人々、あらゆる物事に関連した思考を一般化出来るのだ」。難しい言い回しをしているが、要するに、あなたを含め、みんなが関係するあらゆる状況において、正しい知覚が可能となり、その正しい知覚に基づいて正しい発想(ideas)が出来るようになる、ということ。"generalize"「〜を一般化する」とあるが、得られた正しい発想は、その場凌ぎの場当たり的なものではなく、実相的真実であって、永遠不変に正しい考えになる、という意味合い。したがって、一般化とは実相化と考えていい。



Second, be sure that you do not decide for yourself that there are some people, situations or things to which the ideas are inapplicable. 
  • sure [ʃúər] : 「確信して、確信している、固く信じている」
  • decide [disáid] : 「決定する、決心する、決意する」
  • for oneself : 「自力で、自分のために」
  • inapplicable [inǽplikəbl] : 「当てはまらない、適用できない、不適当な」
❖ "Second, be sure that ~ "「第二に、that以下を確信しなさい」。"that you do not ~ "「あなたは、独断で、一般化された思考が適応出来ない人々や状況や物事があるなどと決めつけてはいけない」と確信しなさい。一般化された思考とは、実相的な真実の思考である。真実が適応されない人間も、状況も物事もない。真実は、あまねく浸透していくものであって、真実を無縁とする存在などない。一般化された真実の思考は、誰にも適用可能なのだ。むしろ、一番必要とされるものなのだ。だから、あなたが得た真実は、分かち合われるべきなのだ。



This will interfere with transfer of training. The very nature of true perception is that it has no limits. It is the opposite of the way you see now.
  • interfere [ìntərfíər] with : 「〜を妨げる、〜を邪魔する」
  • nature [néitʃər] : 「本質、特質、本性、気質、気性、性分」
  • limit [límit] : 「限度、制限、境界、限界」
  • opposite [άpəzit] : 「反対、正反対、逆」
❖ "This will interfere ~ "「一般化された思考が適応出来ない人々や状況や物事があるなどという決めつけは、訓練を他者に伝達することを阻害するだけだ」。"The very nature of ~ " 「本当の知覚がもつ本質そのものとは、まったく制限がないということである」。実相世界には制限という概念はない。知覚が実相的に真実なら、それは、誰には適応出来、誰には適応出来ない、などという制限は存在しない。真実はあまねく分かち合われ、共鳴し合うものなのである。"It is the opposite of ~ "「本当の知覚がもつ本質は、今あなたが目にする知覚のし方とは正反対である」。この世界では、あなたが知覚したものと他者が知覚したものは異なり、それぞれに持ち主が特定されて共有されることはない。しかし、実相世界では、本当の知覚は共有され、分かち合われ、共鳴し、拡張増大していくのである。そこには制限も境界もない。
 
 
 



W-Intro.1:1 ~ W-Intro.3:3


Introduction 


1. A theoretical foundation such as the text provides is necessary as a framework to make the exercises in this workbook meaningful. 
  • theoretical [θìːərétikəl] : 「理論的な、理論の」
  • foundation [faundéiʃən] : 「土台、礎、基盤、根拠、基礎、根幹」
  • such as : 「例えば〜など」
  • provide [prəváid] : 「供給する、与える」
  • necessary [nésəsèri] : 「必要な、必須の、欠くことのできない」
  • framework [fréimwə̀ːrk] : 「骨組み、枠組み、下部構造、骨格」
  • exercise [éksərsàiz] : 「練習、訓練、課題、学課」
  • meaningful [míːniŋfəl] : 「意味のある、意味深長な、重要な」
❖ "A theoretical foundation ~ "「ACIMの『Text』が提供するような理論的な基礎は、この『Workbook』おけるエクササイズを意味あるものにするための骨組みとして、必須である」。ACIMを知り始めた人達は、往々にして、まず『Workbook』に飛びつく。手軽に早く奇跡を手に入れたいという性急さと、『Text』が非常に難解だからだ。結果、途中にして、ほぼ挫折する。急がば回れと言われる通り、まずは、ACIM精読(http://acimworkshop.blogspot.jp)で、しっかりと、ACIMの理論づけを学んでほしい。むしろ、『Workbook』と『Text』を平行して学んではどうだろうか?



Yet it is doing the exercises that will make the goal of the course possible. An untrained mind can accomplish nothing. 
  • goal [ɡóul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
  • course [kɔ́ːrs] : 「講座、課程」
  • possible [pάsəbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る」
  • untrained [ʌntréind] : 「訓練されていない、練習を積んでいない、未熟な」
  • mind [máind] : 「心、精神、知性、意識」
  • accomplish [əkάmpliʃ] : 「成し遂げる、遂行する、果たす、成就する」
❖ "Yet it is doing ~ "「しかし、このACIMの目的を可能とさせるものは、エクササイズを実行することである」。『Text』の理論づけを学んだけでも、ACIM(course)の目的は達成出来ない。理論の次には必ず実践が必要である。"An untrained mind ~ "「訓練を積んでいない未熟な心は、何一つ成し遂げることは出来ない」。『Workbook』をエクササイズすることで、心を成熟させていくのである。幻想から実相に目覚める心の強靭さを養うのだ。もちろん、「理論を知らない未熟な心も、何一つ成し遂げることは出来ない」のである。



It is the purpose of this workbook to train your mind to think along the lines the text sets forth.
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
  • train [tréin] : 「教育する、訓練する、養成する」
  • along [əlɔ́ːŋ] : 「〜に沿って、〜に従って」
  • line [láin] : 「線、直線、路線、方向、方針」
  • set forth : 「説明する、表明する」
❖ "It is the purpose ~ "「『Text』が説明するラインに沿って考えることの出来るあなたの心を養成することが、この『Workbook』の目的である」。くどいようだが、『Workbook』だけでもダメ。『Text』だけでもダメ。両者が共鳴し合う形で、楽しく学んでいかなくてはならない。それがベストだからだ。ACIMがイエスの言葉であると受け入れるなら、両者を共に受け入れるべきであって、一方を除外してはいけない。そもそも、一方だけではイエスに失礼ではないか。イエスがあなたに提供するパンとワインは、両者とも、共に口に入れるべきなのだ。残してはいけない、失礼だ。



2. The exercises are very simple. They do not require a great deal of time, and it does not matter where you do them. 
  • simple [símpl] : 「簡素な、簡略した、易しい、難しくない」
  • require [rikwáiər] : 「〜を必要とする、求める」
  • a great deal of : 「かなり沢山の、多量の、大量の、多くの」
  • matter [mǽtər] : 「重要である、問題である、大きな違いがある」
❖ "The exercises are ~ "「エクササイズは、非常に容易である」。"They do not require ~ "「エクササイズは、多くの時間を求めることはない」。"and it does not matter ~ "「そして、あなたがどこでエクササイズを実行しても問題ない」。一日にたった数分間、あなたのくつろげる部屋でエクササイズすればいいのだ。しかも、内容はいたって平易である。しかし、この平易さや気軽さに甘えると、途中の挫折が待っている。継続は力なり。最低限の努力は必要だ。



They need no preparation. The training period is one year. The exercises are numbered from 1 to 365. 

  • preparation [prèpəréiʃən] : 「心構え、覚悟、用意、準備、支度」
  • training period [píəriəd] : 「研修期間、練習期間」
  • number [nʌ́mbər] : 「〜に番号をつける」

❖ "They need no ~ "「エクササイズは、何一つ、準備を必要としない」。今日、今すぐにでも始められる。"The training period ~ "「エクササイズの期間は、一年である」。"The exercises are ~ "「エクササイズは、1から365まで、番号が付けられている」。つまり、丸一年のエクササイズである。しかし、一年を限って時間制限しているわけではない。2年かけても、3年かけてもかまわない。重要なのは、継続し、完了することである。したがって、コツは、エクササイズのペースを安定化し、習慣化することだ。



Do not undertake to do more than one set of exercises a day.
  • undertake [ʌ̀ndərtéik] : 「企てる、始める、〜に着手する、請け負う」
❖ "Do not undertake ~ "「一日にエクササイズを1セット、それ以上をやってはいけない」。一年より短期間で完了しようなどと思ってはいけない。ゆっくり、時間をかける必要があるのだ。本物は、成熟するための時間が必須だ。『Workbook』は、いわば、自己改革である。それまでの価値観、世界観、人生観、生死観、等々、すべてが180度ひっくり返る。性急さは自己破滅に導く危険性があるのだ。日数をかけてエクササイズを実行し続け、ACIMに徐々に馴染んでいくことが肝要である。



3. The workbook is divided into two main sections, the first dealing with the undoing of the way you see now, and the second with the acquisition of true perception. 
  • divide [diváid] : 「〜を分ける、分割する」
  • section [sékʃən] : 「部分、一片」
  • deal [díːl] with : 「〜を扱う、〜を取り扱う、〜をテーマにする」
  • undoing [ʌndúiŋ] : 「ほどくこと、解くこと、取り消し」
  • acquisition [æ̀kwəzíʃən] : 「取得、獲得、習得」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
❖ "The workbook is ~ "「『Workbook』は、大きく2つのパートに分けられている」。パート1(Part I)とパート2(Part II)の二つである。"the first dealing with ~ "「第一のパートは、今のあなたのものの見方を取り消しにすることをテーマにし、」"and the second with ~ "「第二のパートは、本当の知覚を獲得することをテーマとする」。『Text』をお読みの方はすぐお分かりだろうが、肉体的な感覚器官による知覚は、心が知覚したいと想念したイメージを心の外部に投射して何もない所に幻想を作り出し、その幻想を実体として錯覚しているにものに過ぎないのだ。そういう幻想的な知覚を修正し、取り消しにする作業がパート1(Part I)の主要テーマである。そして、幻想的な知覚は、現実として実在する実相世界に生まれ変わったとき、本当の知覚(true perception)、つまり実相的な叡智(knowledge)に変身する。それを獲得する作業がパート2(Part II)のテーマである。



With the exception of the review periods, each day's exercises are planned around one central idea, which is stated first. 
  • with the exception [iksépʃən] of : 「〜を例外として、〜を除いて」
  • review [rivjúː] period [píəriəd] : 「再調査期間、再検討期間、復習期間」
  • around [əráund] : 「〜の周りに、〜の周囲に」
  • central [séntrəl] idea : 「中心思想」
  • state [stéit] : 「述べる、はっきり言う、提示する」
❖ "With the exception ~ "「復習期間のエクササイズを除き、」『Workbook』の365日には、復習のための期間が用意されている。"each day's exercises ~ "「毎日のエクササイズは、一つの中心となる思想の周りに展開するように計画されており、それが最初に述べられる」。毎日のエクササイズにも、それぞれテーマがあって、『Text』で語られた思想を反映している。エクササイズを実行する前に、今日のテーマをしっかり頭に入れておくべきだろう。



This is followed by a description of the specific procedures by which the idea for the day is to be applied.
  • follow [fάlou] : 「〜に続く、〜の次に来る」
  • description [diskrípʃən] : 「記述、説明」
  • specific [spisífik] : 「体的な、詳しい、明確な」
  • procedure [prəsíːdʒər] : 「手順、手続き、手段、やり方」
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する」
❖ "This is followed by ~ "「この中心テーマに続いて、その日の思想が適用された具体的な手順が述べられることになる」。この具体的な手順にしたがって、毎日数分、エクササイズを実行すればいいのだ。それだけである。『Text』では、繰り返し、真実はシンプルそのものだと述べられているが、真実を獲得するエクササイズもまた、実にシンプルである。しかし、くどいようだが、シンプルさに甘えてはいけない。シンプルさに対して真摯な態度が必要なのだ。
 
 
 



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