A Course in Miracles - WorkBook

●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.198.1:1 ~ W-pI.198.13:6

Lesson 198



Only my condemnation injures me
  • condemnation [kὰndemnéiʃən] : 「激しい非難、有罪宣告」
  • injure [índʒər] : 「苦しめる、傷つける」
❖ "Only my ~ "「自分を非難することだけが、自分を傷つける」。他者があなたを傷つけているのではなく、あなたが自分に罪ありとして有罪を宣言していることがあなた自身を傷つけている。あなたは夢の中で自分を裁き、自らに刑を宣告している。



1. Injury is impossible. And yet illusion makes illusion. If you can condemn, you can be injured. 
  • injury [índʒəri] : 「けが、負傷」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、できない」
  • condemn [kəndém] : 「〜を非難する、〜に有罪判決を下す」
❖ "Injury is ~ "「傷つくことは不可能だ」。実相的に傷つくことは不可能だ。"And yet illusion ~ "「しかし、幻想は幻想を生む」。幻想の中で傷つけたり傷ついたりしているだけだ。"If you can ~ "「もしあなたが有罪を宣言できるなら、あなたは傷つけられ得る」。自分には罪あると自分で自分を非難できるなら、そのことで自分を傷つけることは可能となる。しかし、所詮夢の中だけで可能なこと。



For you have believed that you can injure, and the right you have established for yourself can be now used against you, till you lay it down as valueless, unwanted and unreal. 
  • establish [istǽbliʃ] : 「確立する、成立させる」
  • till [tíl] : 「〜まで、〜するまで…しない」
  • lay [léi] : 「置く、横たえる」
  • valueless [vǽljuːlis] : 「価値のない」
  • unwanted [ʌ̀nwάntid] : 「望まれていない」
  • unreal [ʌnríəl] : 「実在しない、非現実的な」
❖ "For you have ~ "「なぜなら、あなたが〜するまでは、あなたは傷つけることが出来ると信じているからであり、あなた自身のために確立した権利が今やあなたに対抗して使われ得るからだ」。あなたが自分を守るために他者を攻撃し傷つける権利を有していると信じている限り、それはあなたが自分自身を攻撃し傷つけることが可能だということの表れである。"till you lay ~ "「あなたがそんな権利を、価値がなく望みもせず非現実的だとして放棄するまでは」。



Then does illusion cease to have effects, and those it seemed to have will be undone. 
  • cease [síːs] : 「〜をやめる、中止する」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響」
  • undone [ʌndʌ́n] : 「undoの過去分詞形」
  • undo [ʌndú] : 「元どおりにする、取り消す」
❖ "Then does illusion ~ "「放棄すれば、幻想は影響を与えることを止め、幻想が与えた影響も取り消されてしまう」。幻想は影響力を失い、幻想が過去に残した結果も消滅する。



Then are you free, for freedom is your gift, and you can now receive the gift you gave.
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、独立」
  • receive [risíːv] : 「受け取る、知る」
❖ "Then are you ~ "「そしてあなたは自由になる」。"for freedom ~ "「なぜなら、解放はあなたへの贈り物であり、あなたが与えた贈り物を今やあなたが受け取るからだ」。他者を攻撃し傷つけることが可能だという信念を放棄することで、あなたは自分を攻撃することも傷つけることも不可能な存在となる。幻想を放棄することで、解放と自由があなた自身への贈り物として返って来る。



2. Condemn and you are made a prisoner. Forgive and you are freed. Such is the law that rules perception. 
  • prisoner [prízənər] : 「囚人、捕虜」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する」
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律」
  • rule [rúːl] : 「統治する、支配する」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、感じ方」
❖ "Condemn and ~ "「非難すれば、あなたは囚われ人にされる」。他者に、あるいは自分に有罪を宣告すれば、幻想という牢獄に閉じ込められた囚人になってしまう。"Forgive and ~ "「赦せば、あなたは解放される」。他者の、あるいは自分の罪を幻想だと見抜いて赦してしまえば、あなたは苦と痛みの幻想世界から解放される。"Such is the ~ "「知覚を支配する法とはそういうものだ」。何が幻想で何が実相かを見極める知覚が従う法則は、この赦しの法だ。



It is not a law that knowledge understands, for freedom is a part of knowledge. 
  • knowledge [nάlidʒ] : 「知識、知恵、知見」
❖ "It is not ~ "「それは、叡智が理解する法ではない」。"for freedom ~ "「なぜなら、自由は叡智の一部だからだ」。幻想世界の知覚が修正された後、実相的な真実の総体である叡智が再生される。幻想か実相か、赦すか赦さないか、という問題は幻想世界の出来事であって、実相の叡智の関わることではない。解放されるかどうかは知覚の問題であって、解放された後の叡智には自由という真実が属性の一部として既に含まれている(freedom is a part of knowledge)。



To condemn is thus impossible in truth. What seems to be its influence and its effects have not occurred at all. Yet must we deal with them a while as if they had. 
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、あり得ない」
  • influence [ínfluəns] : 「影響力、支配力」
  • occur [əkə́ːr] : 「起こる、生じる」
  • deal with : 「〜を処理する、〜に対応する」
  • a while [hwáil] : 「しばらくの間」
  • as if : 「あたかも〜かのように」
❖ "To condemn is ~ "「こうして、非難することは真実の中では不可能だ」。有罪を宣言することは実相世界では不可能だ。罪など存在しないからだ。"What seems ~ "「非難することによる影響や結果に見えるものは、まったく起こったことがない」。それは幻想世界の出来事であって、夢の中で起こることだ。実相的には、そんなことは一度も起こった例(ため)しはない。"Yet must we ~ "「しかし私達は、あたかも非難が影響や結果をもっているかのように、非難を扱わなければいけない」。実相に目覚める前の私達は、非難が幻想に過ぎないとは言え、正しく対処しなくてはならない。罪という幻想を赦さなくてはならないからだ。



Illusion makes illusion. Except one. Forgiveness is illusion that is answer to the rest.
  • except [iksépt] : 「ただし、除いて」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し」
  • answer [ǽnsər] : 「答え、回答」
  • rest [rést] : 「残り、残りの部分」
❖ "Illusion makes ~ "「幻想は幻想を生む」。"Except one"「ただし、一つを除いて」。"Forgiveness is ~ "「赦しこそ、他の幻想に対する答えとなる幻想だ」。赦しが必要なのはこの幻想世界だけであって、赦し自体も幻想だ。しかし、赦しは実相に目覚めるための必須な行為であって、あらゆる幻想を消滅させるパワーをもっている唯一の幻想だ。



3. Forgiveness sweeps all other dreams away, and though it is itself a dream, it breeds no others. 
  • sweep [swíːp] : 「一掃する」
  • breed [bríːd] : 「産む、繁殖させる」
❖ "Forgiveness sweeps ~ "「赦しは、他のあらゆる夢を一掃する」。"and though ~ "「そして、赦し自体も夢ではあるが、他の夢を一切生み出すことはない」。夢を消滅させるための夢が赦しである。



All illusions save this one must multiply a thousandfold. But this is where illusions end. 
  • save [séiv] : 「確保しておく、残しておく」
  • multiply [mʌ́ltəplài] : 「増やす、増加させる」
  • thousandfold [θáuzəndfould] : 「1000倍に」
❖ "All illusions ~ "意訳する、「人は幻想を何千倍にも増殖させて保持し続ける」。"But this is ~ "意訳する、「しかし、この赦しだけは幻想の終わりを意味する」。赦しが行われるとき、そこが幻想の終わりだ。幻想は赦されて消滅する。



Forgiveness is the end of dreams, because it is a dream of waking. It is not itself the truth. 
  • waking [wéikiŋ] : 「覚醒」
❖ "Forgiveness is ~ "「赦しは夢の終わりだ」。"because it is ~ "「なぜなら、赦しは目覚める夢だからだ」。とは言え、"It is not ~ "「それ自体は、真実ではない」。赦しも目覚めも、まだ幻想世界における出来事であって、実相的な真実というわけではない。しかしそれは、実相への入り口を提供してくれる。



Yet does it point to where the truth must be, and gives direction with the certainty of God Himself. 
  • point [pɔ́int] : 「要点、核心」
  • direction [dirékʃən] : 「方向、目標」
  • certainty [sə́ːrtnti] : 「確実、確実性」
❖ "Yet does it ~ "「しかし赦しは、真実が存在するはずの場所を指し示し、神自身の確実さをもって方向性を与えてくれる」。赦しは、幻想から目覚めて実相へと突き進む方向性を確実に与えてくれる。赦しは、神への回帰の旅の第一歩となる。



It is a dream in which the Son of God awakens to his Self and to his Father, knowing They are One.
  • awaken [əwéikən] : 「目覚める」
  • awaken to : 「〜に気付く」
❖ "It is a dream ~ "「赦しは、神の子が本当の自分に目覚め、父なる神に目覚め、神の子と父なる神が一体であると知る夢である」。



4. Forgiveness is the only road that leads out of disaster, past all suffering, and finally away from death. 
  • lead [líːd] : 「〜を導く、連れて行く」
  • disaster [dizǽstər] : 「災害、災難」
  • past [pǽst] : 「〜のそばを通り越して」
  • suffering [sʌ́fəriŋ] : 「苦しみ、苦痛」
  • finally [fáinəli] : 「ついに、最終的に」
  • away from : 「〜から離れて」
❖ "Forgiveness is ~ "「赦しは災いから逃れる唯一の道であり、すべての苦しみを乗り越えて、最終的に死からも遠ざかる」。痛みや苦、そして死は幻想に過ぎないからだ。



How could there be another way, when this one is the plan of God Himself? 
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の」
❖ "How could ~ "「これが神自身の計画だというのに、他の方法がどうしてあり得るだろうか」。



And why would you oppose it, quarrel with it, seek to find a thousand ways in which it must be wrong; a thousand other possibilities?
  • oppose [əpóuz] : 「反対する、対抗する」
  • quarrel [kwɔ́ːrəl] : 「争う、異議を唱える」
  • thousand [θáuzənd] : 「1000の」
  • wrong [rɔ́ːŋ] : 「間違った、誤っている」
  • possibility [pὰsəbíləti] : 「可能性、実現性」
❖ "And why would ~ "「どうして、あなたはそれに反対し、異議を唱え、誤りであるに違いない幾多の方法、幾多の可能性を探し求めるのだろうか」。たとえば、物質的な豊かさがあなたを救ってくれると思ったり、社会的な成功があなたを苦から救ってくれると錯覚したりする。



5. Is it not wiser to be glad you hold the answer to your problems in your hand? 
  • wise [wáiz] : 「賢い、賢明な」
❖ "Is it not ~ "「あなたの手の中に、あなたの問題の答えを握っていることを喜ぶことは賢くないことだろうか」。



Is it not more intelligent to thank the One Who gives salvation, and accept His gift with gratitude? 
  • intelligent [intélədʒənt] : 「合理的な、賢明な」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い」
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • gratitude [ɡrǽtətjùːd] : 「感謝、感謝の気持ち」
❖ "Is it not more ~ "「救いを与えくれてくれる神に感謝し、喜びをもって神の贈り物を受け入れることは、ずっと賢明だと言えないだろうか」。



And is it not a kindness to yourself to hear His Voice and learn the simple lessons He would teach, instead of trying to dismiss His words, and substitute your own in place of His?
  • kindness [káindnis] : 「親切、思いやり」
  • dismiss [dismís] : 「追放する、退ける、却下する」
  • substitute [sʌ́bstətjùːt] : 「代用する、置き換える」
  • in place of : 「〜の代わりに」
❖ "And is it ~ "「神の言葉を退け、神の言葉に代えて自分の言葉を代用しようとせずに、神の声を聞き、神が教えようとしている簡単なレッスンを学ぶことは、あなた自身に対して思いやりのあることではないのだろうか」。



6. His words will work. His words will save. His words contain all hope, all blessing and all joy that ever can be found upon this earth. 
  • contain [kəntéin] : 「含む、包含する」
  • blessing [blésiŋ] : 「祝福、恩恵」
❖ "His words ~ "「神の言葉は役に立つ」。"His words ~ "「神の言葉は救ってくれる」。"His words ~ "「神の言葉は、この地上で見つけることの出来るあらゆる希望、あらゆる祝福、あらゆる喜びを含む」。神の言葉は愛(真実)をもって語られるからだ。



His words are born in God, and come to you with Heaven's love upon them. 
  • born [bɔ́ːrn] : 「生まれる、誕生する」
❖ "His words ~ "「神の言葉は神の中で生み出され、天の王国の愛をのせてあなたの下(もと)へやって来る」。神の言葉を直接あなたに話しかけるのは、神の代理人であるホーリー・スピリット。神の愛に満ちた神聖な言葉を運んでくれる。



Those who hear His words have heard the song of Heaven. For these are the words in which all merge as one at last. 
  • heard [hə́ːrd] : 「hearの過去・過去分詞形」
  • merge [mə́ːrdʒ] : 「混合する、融合する」
  • at last : 「最後に、ついに」
❖ "Those who hear ~ "「神の言葉を耳にする者は、天の王国の歌を聞いたことになる」。"For these are ~ "「なぜなら、これらはあらゆるものがついに一つに融け合う言葉だからだ」。神の愛の言葉の中で、あらゆる真実が一つに融け合っていく。愛、喜び、平和、静寂、慈しみ、美、等々が、天の王国の一つの歌となって響き合う。いわば、真実の合唱だ。



And as this one will fade away, the Word of God will come to take its place, for it will be remembered then and loved. 
  • fade [féid] : 「薄くなる、消えていく」
  • fade away : 「徐々に消えていく」
  • take one's place : 「代わりをする、定位置につく」
❖ "And as this ~ "「そして、この一つになった歌が薄れて行くにしたがい、」ひときわ高々と響き合った天の歌声がやがて遠のいて、永遠の平和に満たされた静寂が訪れる。"the Word of ~ "「それに代わって神の声がやって来る」。"for it will ~ "「なぜなら、その時、神の声は思い出され、愛されるからだ」。歓喜の合唱が静まっていくにしたがい、静寂の中で神の声がさらにはっきりと聞こえて来る。あなたは神の声を思い出し、神の愛があなたの記憶の中に蘇るからだ。



7. This world has many seeming separate haunts where mercy has no meaning, and attack appears as justified. 
  • seeming [síːmiŋ] : 「外見だけの、見せ掛けの」
  • separate [sépərət] : 「分離した、別々になった」
  • haunt [hɔ́ːnt] : 「たまり場、たむろする場所」
  • mercy [mə́ːrsi] : 「慈悲、情け」
  • meaningful [míːniŋfəl] : 「意味のある、重要な」
  • appear [əpíərəns] : 「〜のように見える」
  • justify [dʒʌ́stəfài] : 「正当化する、正当だと説明する」
  • justified [dʒʌ́stəfàid] : 「理にかなった、もっともな」
❖ ''This world has ~ "「慈悲はまったく意味を持たず、攻撃は理にかなったよう見える見せかけのたまり場が、この世界にはあちこちに数多く見受けられる」。ここの"many seeming separate haunts"の意味が取りにくい。たとえば、政治界、宗教界、学問界、等々の中に、派閥を作って他から分離し(separate)、自分の正義を主張し、他のグループを攻撃し、自己正当化だけを目論む団体(haunts:たまり場)が数多く存在する。それはまったく表面的(seeming)に寄せ集まった群れであって、真実を求める少数者の集いとは根本的に異なる。自分の正義を振りかざして攻撃と正当化に明け暮れする権力集団である。



Yet all are one; a place where death is offered to God's Son and to his Father. You may think They have accepted. 
  • death [déθ] : 「死、死亡」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、〜を提供する」
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
❖ "Yet all are ~ "「しかし、すべては一つのものだ」。攻撃し合っている集団はどれも同じ。多数存在しているように見えるが、中身は同一のムジナだらけ。"a place where ~ "「そこは、神の子と父なる神に死が差し出されている場所だ」。"You may think ~ "「あなたは、神も神の子も死を受け入れたと思っているかもしれない」。正義を振りかざして他者を攻撃し、自己の正当化を図ろうとする連中だから、当然、彼らの神は審判し、断罪し、死刑を下す。他者の神は邪神であり、死をもって滅ばなければならないとする。自分の神こそが、悪を滅ぼす正義の神、というわけだ。その神に逆らう者は首をはねられる。



But if you will look again upon the place where you beheld Their blood, you will perceive a miracle instead. 
  • look upon : 「〜を見る」
  • beheld [bihéld] : 「beholdの過去・過去分詞形」
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • blood [blʌ́d] : 「血」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く」
  • instead [instéd] : 「代わりに」
❖ "But if you ~ "「しかし、もしあなたが、神と神の子の血を目にした場所を再び注視するなら、あなたは血の代わりに奇跡を見るだろう」。死は存在しないという真実を目にする。人は命の復活を知って、その奇跡を語り継ぐだろう。



How foolish to believe that They could die! How foolish to believe you can attack! 
  • foolish [fúːliʃ] : 「愚かな、分別のない」
  • attack [ətǽk] : 「〜を攻撃する、〜を非難する」
❖ "How foolish ~ "「神と神の子が死に得るなどと信じることの、何と愚かなことか」。"How foolish ~ "「攻撃し得ると信じることの、何と愚かなことか」。



How mad to think that you could be condemned, and that the holy Son of God can die!
  • mad [mǽd] : 「気が狂って」
  • condemn [kəndém] : 「〜を非難する、〜に有罪判決を下す」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
❖ "How mad to ~ "「自分に罪ありと宣告され得るかもしれないと思うことの、何と狂気的なことか」。"and that the ~ "「そして、神聖な神の子が死に得るなどと思うことの、何と狂気じみていることか」。



8. The stillness of your Self remains unmoved, untouched by thoughts like these, and unaware of any condemnation which could need forgiveness. 
  • stillness [stílnis] : 「静けさ、静止、平静」
  • remain [riméin] : 「依然として〜のままである」
  • unmoved [ʌ̀nmúːvd] : 「不動の、動じない」
  • untouched [ʌ̀ntʌ́tʃt] : 「触れられない、手付かずの」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思想」
  • unaware [ʌ̀nəwέər] : 「知らない、気付かない」
  • condemnation [kὰndemnéiʃən] : 「激しい非難、有罪宣告」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、寛容」
❖ "The stillness of ~ "「本当のあなた自身のもっている静けさは動じることはなく、このような思いによって触れられることもない」。実相的な本当のあなたはホーリー・スピリットと一体化しているので、前段落に書かれた様々な想念によってかき乱されることはない。"and unaware of ~ "「また、赦しを必要とするようなどんな罪の宣告に対しても意を介さない」。他者からの非難や攻撃に対しても平静な気持ちでいられる。



Dreams of any kind are strange and alien to the truth. And what but truth could have a Thought which builds a bridge to it that brings illusions to the other side?
  • strange [stréindʒ] : 「奇妙な、変な」
  • alien [éiljən] : 「異質な、縁もゆかりもない」
  • build [bíld] : 「築く、作り上げる」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
❖ "Dreams of any ~ "「どんな種類の夢でも、真実にとっては、それは奇妙で異質だ」。実相にとって、どんな幻想も真実とはかけ離れている。"And what but ~ "「真実以外にいったい何が、幻想を向こう側(実相)へ連れて行くための橋を作る思いを持つことが出来るだろうか」。幻想から実相へ目覚めるためには、真実を知ることしかない。他に方法はない。夢の中に留まってじたばたしても埓(らち)はあかない。



9. Today we practice letting freedom come to make its home with you. 
  • practice [prǽktis] : 「練習する、実践する」
❖ "Today we ~ "「今日、私達は、自由がやって来てあなたと一緒の住み家を得られるように練習する」。



The truth bestows these words upon your mind, that you may find the key to light and let the darkness end:

        Only my condemnation injures me. 
        Only my own forgiveness sets me free.
  • bestow [bistóu] : 「〜を授ける、与える、贈る」
  • light [láit] : 「光源、ライト、明かり」
❖ "The truth bestows ~ "「真実が次の言葉をあなたの心に与えるので、あなたは光への鍵を見つけ、闇を終わらせることが出来るだろう」。"Only my condemnation ~ "「自分を責めることだけが私を傷つける」。"Only my own ~ "「私が自分を赦すことだけが私を解放する」。



Do not forget today that there can be no form of suffering that fails to hide an unforgiving thought. Nor can there be a form of pain forgiveness cannot heal.
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる」
  • suffering [sʌ́fəriŋ] : 「苦しみ、苦痛」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する」
  • unforgiving [ʌ̀nfərɡíviŋ] : 「許さない、容赦のない」
  • heal [híːl] : 「癒やす、救う、治す」
❖ "Do not forget ~ "「今日、that以下を忘れないようにしなさい」。"that there can ~ "「赦したくないという思いを隠し損ねるような苦の形などないこと」を忘れないように。形はどうであれ、すべての苦しみは、赦したくないという思いを隠しおおすことは出来ない。この世の多くの苦しみの原因は赦すまいする心のこだわりだ。"Nor can there ~ "「また、赦しが癒やすことの出来ない痛みの形も存在しない」。形はどうであれ、すべての心の痛みは赦すことでヒーリングされる。



10. Accept the one illusion which proclaims there is no condemnation in God's Son, and Heaven is remembered instantly; the world forgotten, all its weird beliefs forgotten with it, as the face of Christ appears unveiled at last in this one dream. 
  • proclaim [proukléim] : 「宣言する、〜を明白に示す」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • instantly [ínstəntli] : 「すぐに、一瞬にして」
  • forgotten [fərɡάtn] : 「forgetの過去分詞形」
  • forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、〜を思い出せない」
  • weird [wíərd] : 「奇妙な、風変わりな」
  • appear [əpíər] : 「現れる、出現する」
  • unveil [ʌ̀nvéil] : 「〜のベールを外す、明かす」
  • at last : 「最後に、ついに、とうとう」
❖ "Accept the one ~ "「神の子を非難するものなど何もないと宣言する一つの幻想を受け入れなさい」。"illusion"とあるので、これは虚偽の宣言かと思われるかもしれないが、そうではない。この世の知覚と評価でそう判断するのだから、その宣言は幻想の域を出るものではないが、内容は実相的に正しい。"and Heaven is ~ "「そうすれば、天の王国はすぐに思い出される」。"the world forgotten ~ "「この一つの夢の中で、キリストの顔にかけられたベールがついに外されるように見えるとき、この世界は忘れられ、それと共にこの世界の奇妙な信念のすべても忘れられる」。夢から完全に目覚める前のまどろみを想像してみればいい。半分夢の中で、キリストの顔がぼんやりと現れる。キリストに導かれるように真実の光が差し込んで来るのが感じられ、それまで見てきた奇妙な夢が嘘のようにかき消されて行く。そのまどろみの中で、神の子である自分は決して罪を非難される存在ではないし、他者もまたそうだと確信するようになる。



This is the gift the Holy Spirit holds for you from God your Father. Let today be celebrated both on earth and in your holy home as well. 
  • celebrate [séləbrèit] : 「祝う、祝賀する」
  • as well : 「同じに、同様に」
❖ "This is the ~ "「これこそ、あなたの父である神からあなたへと、ホーリー・スピリットが手渡す贈り物だ」。"Let today be ~ "「この地上と、そしてあなたの神聖な居場所の両方で、今日という日を祝おう」。



Be kind to Both, as you forgive the trespasses you thought Them guilty of, and see your innocence shining upon you from the face of Christ.
  • trespass [tréspəs] : 「不法侵入、罪、不正」
  • guilty [ɡílti] : 「有罪の、罪を犯した」
  • innocence [ínəsəns] : 「無罪、潔白、無垢」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
❖ "Be kind to ~ "意訳する、「彼らに罪があるとあなたが思った不正を赦すとき、その他者にもあなた自身にも優しく接しなさい」。他者にもあなたにも罪はないのだから。他者もあなたも、神聖な単一の神の子なのだから。"and see your ~ "「そして、キリストの顔から発せられる光によってあなたの無辜性があなたの上に輝くのを目にしなさい」。キリストが発する真実の光があなたを照らし出すとき、自分が完全に無辜である神の子だと確信することが出来る。



11. Now is there silence all around the world. Now is there stillness where before there was a frantic rush of thoughts that made no sense. 
  • silence [sáiləns] : 「静けさ、静寂」
  • all around : 「辺り一面に」
  • stillness [stílnis] : 「静けさ、静止、平静」
  • frantic [frǽntik] : 「取り乱した、半狂乱の」
  • rush [rʌ́ʃ] : 「ほとばしり、奔出」
  • make no sense : 「意味をなさない、理にかなわない」
❖ "Now is there ~ "「今、世界は静寂に包まれる」。"Now is there ~ "「以前は全く意味のない半狂乱の思いがほとばしっていたが、今は静けさを取り戻す」。心が無駄なおしゃべりをしなくなり、静寂が訪れる。



Now is there tranquil light across the face of earth, made quiet in a dreamless sleep. 
  • tranquil [trǽŋkwil] : 「平静な、平穏な、穏やかな」
  • dreamless [dríːmlis] : 「夢を見ない」
❖ "Now is there ~ "「今、穏やかな光が地表を照らす」。穏やかな真実の光が世界に降り注ぐ。"made quiet in ~ "「夢のない眠りの中で地上は静まりかえる」。世界が幻想から目覚めていく。半狂乱の夢は消え、静寂と光が世界に満ちる。



And now the Word of God alone remains upon it. Only that can be perceived an instant longer. 
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く」
  • instant [ínstənt] : 「すぐの、即時の」
❖ "And now the ~ "「そして今、神の言葉だけが地上に残る」。"Only that can ~ "「神の言葉だけが、ほんのしばらく間、聞こえて来る」。夢から目覚めかけた子供に、母親が優しく声をかける光景を思い出せばいいだろう。



Then are symbols done, and everything you ever thought you made completely vanished from the mind that God forever knows to be His only Son.
  • symbol [símbəl] : 「象徴、シンボル」
  • completely [kəmplíːtli] : 「完全に、全く」
  • vanish [vǽniʃ] : 「消える、消えてなくなる」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
❖ "Then are symbols ~ "「その後、象徴は終わる」。心が思い描き、スクリーン上に投影した様々な形ある光景、すなわち象徴の世界は終わる。"and everything ~ "「あなたが作ったとずっと思っていたものはすべて、神が永遠に神の子だと認識している心から、完全に消えてなくなる」。神が創造したのは神の子の肉体ではない。神は心を創造し、それを神の子としたのだ。その心が幻想を生み出し、様々な形あるものを作り出したつもりでいたが、夢の残骸はすべて消滅してしまう。



12. There is no condemnation in him. He is perfect in his holiness. He needs no thoughts of mercy. Who could give him gifts when everything is his? 
  • holiness [hóulinis] : 「神聖、神聖さ、高潔」
  • mercy [mə́ːrsi] : 「慈悲、情け」
❖ "There is no ~ "「神の子に、罪を非難されるところは何もない」。"He is perfect ~ "「神聖さにおいて、神の子は完璧だ」。"He needs no ~ "「神の子に、情けある思いは不要だ」。形だけの優しい同情などいらない。完璧だからだ。"Who could give ~ "「すべてが神の子のものであるとき、いったい誰が神の子に贈り物を与えることが出来るだろう」。神の子に不足はない。神によって神の子が創造されたとき、神の子は神の属性のすべてを継承した。その豊穣の中に、神の子は完璧な姿で存在する。



And who could dream of offering forgiveness to the Son of Sinlessness Itself, so like to Him Whose Son he is, that to behold the Son is to perceive no more, and only know the Father? 
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、〜を提供する」
  • sinlessness [sínlisnis] : 「罪のないこと、無辜」
  • no more : 「もはや〜しない」
❖ "And who could ~ "「それ自体無辜である神の子に赦しを差し出すような夢を、いったい誰が見れるだろうか」。"so like to ~ "意訳する、「神の子を息子とする神とあまりにも似ているので、神の子を見ることは知覚の枠を越えて、ただ父なる神を知ることにつながる」。今や、神と神の子は実相的に一体となり、知覚的に区別を付けることは不可能だ。神の子を見ることは、そのまま神を知ることにつながる。ヴィジョンによって神を知る。



In this vision of the Son, so brief that not an instant stands between this single sight and timelessness itself, you see the vision of yourself, and then you disappear forever into God.
  • vision [víʒən] : 「洞察力、視覚、視力」
  • brief [bríːf] : 「短時間の、短い」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • between [bitwíːn] A and B: 「AとBとの間に」
  • single [síŋɡl] : 「ただ一つの、たった一つの」
  • sight [sáit] : 「視野、視界、景色」
  • timelessness [táimlisnis] : 「時間が存在しないこと」
  • disappear [dìsəpíər] : 「存在しなくなる、消滅する」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
❖ "In this vision ~ "「このような神の子のヴィジョンの中では、」知覚を越えた実相的なヴィジョンの中で神の子をとらえてみれば、"so brief that ~ "「それはあまりにも短い時間なので、神の子というこの一つの光景と無時間それ自体の間に一瞬の隙も入り込めない」。ヴィジョンによって神の子の姿をとらえたと思った瞬間に、神の子は時間を超越し、実相的な無時間の世界に入り込む。"and then you ~ "「そしてあなたは、永遠に神の中へと消えていく」。肉体的な姿が消えた瞬間、幻想世界を離れて無時間の神の世界へ入っていく。



13. Today we come still nearer to the end of everything that yet would stand between this vision and our sight. 
  • near [níər] : 「近い場所へ、近くに」
❖ "Today we ~ "「今日私達は、このヴィジョンと私達の視覚の間にまだ立ちふさがろうとするあらゆるものの終焉にもっと近づくことになる」。実相的なヴィジョンと肉体的な知覚による光景との間に立ちふさがろうとするものがある。エゴの最後のあがきだ。しかし今日、夢とも現(うつつ)とも判断の付けられない状態から完全な覚醒へと近づいていく。



And we are glad that we have come this far, and recognize that He Who brought us here will not forsake us now. 
  • glad [ɡlǽd] : 「満足して、喜ばしい」
  • recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認識する、受け入れる」
  • brought [brɔ́ːt] : 「bringの過去・過去分詞形」
  • forsake [fərséik] : 「〜を見捨てる、〜を見放す」
❖ "And we are ~ "「そして、私達がはるばるここまでやって来たことを喜び、さらに、ここまで私達を連れてきてくれたホーリー・スピリットは今なお私達を見捨てることはないのだと知る」。



For He would give to us the gift that God has given us through Him today. Now is the time for your deliverance. The time has come. The time has come today.
  • deliverance [dilívərəns] : 「救出、解放」
❖ "For He would ~ "「なぜなら、神がホーリー・スピリットを通じて私達に与えてくれる贈り物を、ホーリー・スピリットは今日、私達に与えてくれるからだ」。幻想から実相への解放という贈り物だ。"Now is the ~ "「今こそ、あなたの解放の時だ」。"The time has ~ "「時は満ちた」。"The time ~ "「その時は今日やって来たのだ」。






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