A Course in Miracles - WorkBook

●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



W-pI.196.1:1 ~ W-pI.196.12:6

Lesson 196



It can be but myself I crucify. 
  • crucify [krúːsifài] : 「〜を十字架に張り付けにする」
❖ "It can be ~ "「私を十字架に架けているのは、他でもない私である」。"crucify"には「責め苦しめる」という意味もある。あなたは、自分が十字架に架けられたかのような責め苦を感じているかもしれないが、その苦しみを与えている者はあなたが憎む他者ではなくあなた自身だ。



1. When this is firmly understood and kept in full awareness, you will not attempt to harm yourself, nor make your body slave to vengeance. 
  • firmly [fə́ːrmli] : 「しっかりと、きっぱりと」
  • awareness [əwéərnəs] : 「認識、意識性」
  • attempt [ətémpt] : 「〜を試してみる、〜を企てる」
  • harm [hάːrm] : 「害する、〜に危害を加える」
  • slave [sléiv] : 「奴隷」
  • vengeance [véndʒəns] : 「復讐、報復」
❖ "When this is ~ "「このことがしっかり理解され、十分に意識の中に保たれているなら、あなたは自分自身を傷つけたり、あなたの肉体を復讐の奴隷としようなどと試みることはない」。復讐は自分自身に跳ね返ってきて、自分を傷つけてしまうからだ。人は自他一如であるから、他者を攻撃することは自分を攻撃することに等しい。



You will not attack yourself, and you will realize that to attack another is but to attack yourself. 
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る」
❖ "You will not ~ "「あなたはあなた自身を攻撃しようなどと思うことはなく、他者を攻撃することは単にあなた自身を攻撃することだと気付くだろう」。



You will be free of the insane belief that to attack a brother saves yourself. 
  • insane [inséin] : 「ばかげた、正気でない」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
❖ "You will be ~ "「同胞を攻撃することはあなた自身を守ることだという狂った信念からあなたは解放される」。あなたに苦を強いているのは他者であると決めつけ、その他者を憎んで攻撃することであなたの苦と痛みはますます増していく。その狂った信念から解放されなければいけない。



And you will understand his safety is your own, and in his healing you are healed. 
  • safety [séifti] : 「安全、無事」
❖ "And you will ~ "「そして、同胞の安全があなた自身の安全であり、同胞がヒーリングされる中であなたがヒーリングされる」。同胞への攻撃を止め、同胞の安全を保証することであなたの安全が確保できる。自他一如だから当然だ。そして、同胞が苦と痛みの幻想から解放されて癒やされるとき、あなた自身も苦と痛みの幻想から解放される。幻想から真実へ目覚めることが実相的なヒーリングである。



2. Perhaps at first you will not understand how mercy, limitless and with all things held in its sure protection, can be found in the idea we practice for today. 
  • perhaps [pərhǽps] : 「たぶん、もしかすると」
  • at first : 「最初は、初めは」
  • mercy [mə́ːrsi] : 「慈悲、情け」
  • limitless [límitlis] : 「制限のない、無限の」
  • held [héld] : 「holdの過去形・過去分詞形」
  • sure [ʃúər] : 「確かな、確実な」
  • protection [prətékʃən] : 「保護、擁護、防御」
  • found [fáund] : 「findの過去・過去分詞形」
  • practice [prǽktis] : 「練習する、実践する」
❖ "Perhaps at ~ "「制限されることない慈悲は確実にすべてのものを守っているのだが、その慈悲が、今日私達が練習する考え方の中に見出せるということは、もしかすると最初は理解できないかもしれない」。今日のレッスンの中心テーマの一つは慈悲なのだが、最初はなぜそうなのか理解できないかもしれない。



It may, in fact, appear to be a sign that punishment can never be escaped because the ego, under what it sees as threat, is quick to cite the truth to save its lies. 
  • in fact : 「実は、実のところ」
  • appear [əpíərəns] : 「〜のように見える、〜と思われる」
  • sign [sáin] : 「象徴、しるし、証拠」
  • punishment [pʌ́niʃmənt] : 「罰すること、罰」
  • escape [iskéip] : 「避ける」
  • threat [θrét] : 「脅迫、脅し、脅威」
  • be quick to : 「すぐに〜する」
  • cite [sáit] : 「〜を引用する」
  • lie [lái] : 「嘘、虚言」
❖ "It may, in ~ "「実際、慈悲はthat以下を表す印に見えるかもしれない」。"that punishment ~ "「エゴは、脅威にさらされていると見なした時、その嘘を守るためにすばやく真実を引用するので、罰は決して避けられない」ということを表す印に見えるかもしれない。たとえば、あなたが罪を犯したと思った時、その罪が幻想に過ぎないとあなたが見破ることをエゴは恐れて、罪の意識から解放されるには罰せられるだけでいいのだとつぶやく。あなたを罪から解放できるのは罰だけだというのが真実であって、それが慈悲というものだ、とうそぶく。あなたはまんまと騙される。



Yet must it fail to understand the truth it uses thus. But you can learn to see these foolish applications, and deny the meaning they appear to have. 
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる」
  • foolish [fúːliʃ] : 「愚かな、馬鹿な」
  • application [æ̀pləkéiʃən] : 「適用、利用」
  • deny [dinái] : 「否定する、認めない」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、真意」
❖ "Yet must it ~ "「しかしエゴは、エゴがこのように利用している真実というものを理解し損なっているに違いない」。エゴは、罪を帳消しにするために罰が必要であると信じており、それが真実だと主張するが、それは真実を理解していない証拠だ。"But you can ~ "「しかし、あなたは、こんな愚かな(真実の)適用を見抜くことを学び、それがもっているかのように見える意味を否定できる」。罰せられることで罪が赦されるという、一見正しそうな理論は偽りだとあなたは見抜くことが出来る。そもそも罪は幻想であり、存在していないと知っているからだ。



3. Thus do you also teach your mind that you are not an ego. 
  • teach [tíːtʃ] : 「〜を教える、学ばせる」
❖ "Thus do you ~ "「こうしてあなたは、あなたがエゴではないこともあなたの心に教える」。



For the ways in which the ego would distort the truth will not deceive you longer. You will not believe you are a body to be crucified. 
  • distort [distɔ́ːrt] : 「歪める、歪曲する」
  • deceive [disíːv] : 「欺く、惑わす、騙す」
  • crucify [krúːsifài] : 「〜を十字架に張り付けにする」
❖ "For the ways ~ "「なぜなら、エゴが真実を歪めようとするやり方は、もはやあなたを騙すことは出来なくなるからだ」。"You will not ~ "「あなたは、あなたが十字架に張り付けにされる肉体だと信じることはなくなる」。罪も幻想なら罰も幻想で、肉体自体もまた幻想だと知ったからだ。



And you will see within today's idea the light of resurrection, looking past all thoughts of crucifixion and of death, to thoughts of liberation and of life. 
  • resurrection [rèzərékʃən] : 「よみがえり、復活」
  • past [pǽst] : 「〜のそばを通り越して」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思想」
  • crucifixion [krùːsəfíkʃən] : 「はりつけ、十字架刑」
  • liberation [lìbəréiʃən] : 「解放、自由化」
❖ "And you will ~ "「そしてあなたは、今日の考え方の中に復活の光を見ることになる」。"looking past ~ "「あなたは、十字架刑や死という考えのすべてを通り越し、解放と命という考えに目を向ける」。罪と罰という幻想を通り越して、その先に実在する復活と命という真実に目を向ける。



4. Today's idea is one step we take in leading us from bondage to the state of perfect freedom. 
  • lead [líːd] : 「〜を導く、連れて行く」
  • bondage [bάndidʒ] : 「隷属、束縛」
❖ "Today's idea ~ "「今日の考え方は、私達を束縛状態から完全な自由状態へと導くために私達がとる一歩である」。



Let us take this step today, that we may quickly go the way salvation shows us, taking every step in its appointed sequence, as the mind relinquishes its burdens one by one. 
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救済、救い」
  • appointed [əpɔ́intid] : 「指定された、約束の」
  • sequence [síːkwəns] : 「連続するもの、順序」
  • relinquish [rilíŋkwiʃ] : 「放棄する、手放す」
  • burden [bə́ːrdn] : 「荷物、重荷、責任」
  • one by one : 「一つずつ」
❖ "Let us take ~ "「この一歩を踏み出そう」。"that we may ~ "「そうすれば、救いが私達に示してくれる道を速やかに進むことが出来る」。"taking every ~ "「そして、約束された順序通りに一歩一歩進むつれ、心は一つ一つ重荷を手放していく」。ここの"appointed sequence(約束された順序)"とは、ホーリー・スピリットが指示してくれる手順通り、という意味合いだろう。解放への道しるべをホーリー・スピリットが与えてくれるわけだ。



It is not time we need for this. It is but willingness. For what would seem to need a thousand years can easily be done in just one instant by the grace of God. 
  • willingness [wíliŋnis] : 「意欲、やる気」
  • thousand [θáuzənd] : 「1000の」
  • easily [íːzili] : 「安易に、簡単に」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • grace [gréis] : 「恩寵、神の愛、恩恵」
❖ "It is not time ~ "「このために私達が必要とするのは時間ではない」。"It is but ~ "「必要なのは意欲である」。"For what would ~ "「なぜなら、千年は必要だと思えることも、神の恩恵によって、ほんの一瞬で容易に達成できるからだ」。時間は幻想だから、真実の現実化は一瞬にして成される。神の恩恵とは、ここでは、実相世界の非時間性と考えておこう。



5. The dreary, hopeless thought that you can make attacks on others and escape yourself has nailed you to the cross. 
  • dreary [dríəri] : 「陰鬱な、悲惨な」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • escape [iskéip] : 「逃げる、脱出する」
  • nail [néil] : 「〜をくぎで打ちつける」
  • cross [krɔ́s] : 「十字架」
❖ "The dreary ~ "「他者を攻撃しておいて自分自身は逃れられるという陰気で希望のない思いが、あなたを十字架に架けてしまった」。この世の地獄をあなたに強いている最大の原因はあなたの攻撃性だ。



Perhaps it seemed to be salvation. Yet it merely stood for the belief the fear of God is real. And what is that but hell? 
  • perhaps [pərhǽps] : 「たぶん、もしかすると」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い」
  • merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
  • stand for : 「〜を表す」
  • hell [hél] : 「地獄、生き地獄」
❖ "Perhaps it ~ "「多分、攻撃は救いに思えるかもしれない」。奪われる前に奪い、殺される前に殺せと教えるエゴの思考システムは、この世を生き抜くための救いであるかのように見えるかもしれない。"Yet it merely ~ "「しかしそれは単に、神への恐れは現実的であると信じていることを表しているに過ぎない」。"And what is ~ "「それこそ、地獄というものではないのか」。エゴの思考システムに従って他者を攻撃し、奪い、殺し、この世の幸(救い)を得ようとしているが、心の中ではいつも神の報復(天罰)を恐れている。それこそ、精神的な地獄だと言えまいか。神を敵に回し、神の罰を恐れることこそ心の地獄だ。



Who could believe his Father is his deadly enemy, separate from him, and waiting to destroy his life and blot him from the universe, without the fear of hell upon his heart? 
  • deadly [dédli] : 「執念深い、破壊的な」
  • enemy [énəmi] : 「敵、敵対者」
  • destroy [distrɔ́i] : 「〜を破壊する」
  • blot [blάt] : 「隠す、ぼんやりさせる」
❖ "Who could believe ~ "「いったい誰が、父なる神は破壊的な敵であり、自分から離れていて命を奪おうと待ち構え、この宇宙から自分を消し去ろうとしているに違いないと、心に地獄の恐れを抱くことなく信じることが出来るだろうか」。神がそうであるなら、誰もが神を恐れる。逆に、神を恐れているなら、それは神から乖離している証拠だ。エゴという偶像を崇拝している証拠である。



6. Such is the form of madness you believe, if you accept the fearful thought you can attack another and be free yourself. 
  • madness [mǽdnis] : 「狂気、熱狂」
  • accept [əksépt]: 「受け入れる、承認する」
  • fearful [fíərfəl] : 「恐ろしい、怖い」
❖ "Such is ~ "「もしあなたが、他者を攻撃することで自分を自由に出来るのだという恐ろしい考え方を受け入れるなら、あなたの信じる狂気の形とはそんなものだ」。あなたがエゴの思考システムを信じているなら、他者を攻撃することで自由を手に入れることが出来るという狂気の考えを受け入れていることになる。



Until this form is changed, there is no hope. Until you see that this, at least, must be entirely impossible, how could there be escape? 
  • entirely [entáiərli] : 「全く、完全に」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、あり得ない」
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、逃避」
❖ "Until this ~ "「この形を変えるまでは、希望はない」。思考システムを変更するまでは、真実に目覚める希望はない。"Until you see ~ "「あなたが、少なくとも、これは全く不可能だと気付くまでは、どうして逃れることなど出来るだろう」。他者を攻撃することで自分の自由を獲得することが出来るのだということが不可能だと気付くまでは、幻想から逃れることは不可能だ。



The fear of God is real to anyone who thinks this thought is true. And he will not perceive its foolishness, or even see that it is there, so that it would be possible to question it. 
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く」
  • foolishness [fúːliʃnis] : 「愚かさ」
  • so that : 「〜するために、その結果」
❖ "The fear of ~ "「この考えが本当だと思っている者は誰でも、神への恐れは現実的だ」。自由を得る方法は攻撃だと信じている限り、神を恐れる気持ちは消えることはない。罪が現実である限り、罰は必然だと信じてしまうからだ。"And he will ~ "「そして、彼はその愚かさに気付くことはない」。"or even see ~ "「愚かさがあると気付きさえすれば、それに対して疑問を発することが可能となるのだが」。自由を得る方法は攻撃だという愚かさに気付けば、その愚かさを誘発しているエゴの思考システムに向かって疑問を発することが出来るはずだ。



7. To question it at all, its form must first be changed at least as much as will permit fear of retaliation to abate, and the responsibility returned to some extent to you. 
  • at all : 「とにかく、仮にも、いやしくも」
  • at least : 「少なくとも、最少に見ても」
  • as much as : 「〜と同じ程度に」
  • permit [pərmít] : 「許可する、許す、容認する」
  • retaliation [ritæ̀liéiʃən仕返し、報復] : 「」
  • abate [əbéit] : 「〜を弱める、〜を排除する」
  • responsibility [rispὰnsəbíləti ] : 「責任、義務」
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
  • extent [ikstént] : 「範囲、程度」
  • to some extent : 「ある程度」
❖ "To question it ~ "「仮にもそれに対して疑問を発するためには、」自由を得るには攻撃せよというエゴの思考システムに疑問を発するには、"its form must ~ "「少なくとも報復への恐れが弱められる程度に、その形がまず第一に変えられなくてはならず、恐れの責任はある程度あなたに帰されなければならない」。ここの "the responsibility returned to ~ " は、"the responsibility must be returned to ~ "のこと。エゴはあなたに罪があるから神が必ず報復すると言って、あなたに恐怖心を植え付けている。しかし、その恐れを生み出しているのは幻想のエゴを信じているあなた自身であって、あなたにある程度の責任がある。それをわきまえた上で、神は決して報復など行わないのだと信じて、恐れをある程度弱める必要がある。その上で、しっかりエゴの思考システムと対峙して疑問を発し、その幻想性を曝いて、赦し、消滅させるのである。



From there you can at least consider if you want to go along this painful path. 
  • consider [kənsídər] : 「よく考える、熟考する」
  • go along : 「進行する」
  • painful [péinfəl] : 「苦痛な、つらい」
❖ "From there ~ "「そこから、あなたは、この痛みに満ちた道を進んで行きたいのかどうか、少なくともよく考えてみることが出来る」。エゴの思考システムを掲げて痛みの道を歩むか、あるいはそれを捨てて、ホーリー・スピリットの思考システムを取り入れるか、よく考えて見ることが出来る。



Until this shift has been accomplished, you can not perceive that it is but your thoughts that bring you fear, and your deliverance depends on you. 
  • shift [ʃíft] : 「変更、転換」
  • accomplish [əkɑ́mpliʃ] : 「成し遂げる、果たす」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • deliverance [dilívərəns] : 「救出、解放」
  • depend [dipénd] on : 「〜によって決まる、〜次第である」
❖ "Until this ~ "「この変更が達成されるまでは、あなたに恐れを抱かせのは他でもないあなたの思いであり、あなたの解放はあなたによって決まるのだということを、あなたは悟ることが出来ない」。あなたがエゴを信じている限り、あなたは幻想から抜け出すことが出来ない。苦も痛みも恐れも、そしてエゴさえも、あなた自身が作り出した幻想なのだから。



8. Our next steps will be easy, if you take this one today. From there we go ahead quite rapidly. 
  • ahead [əhéd] : 「前方に、前途に」
  • rapidly [rǽpidli] : 「急速に、急激に」
❖ "Our next ~ "「もし、あなたが今日このステップをとるなら、次のステップは容易になる」。苦や痛みや恐れはあなた自身が作り出した幻想だと認識するステップを完了すれば、他の幻想も同様に赦すという次のステップは容易だ。"From there ~ "「そこから、私達は極めて速やかに前進して行く」。



For once you understand it is impossible that you be hurt except by your own thoughts, the fear of God must disappear. 
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、できない」
  • hurt [hə́ːrt] : 「〜を傷つける」
  • except [iksépt] : 「ただし、除いて」
  • disappear [dìsəpíər] : 「なくなる、消滅する」
❖ "For once you ~ "「なぜなら、ひとたびあなたが、あなた自身の思い以外のものによって傷つけられることは不可能だと理解すれば、神への恐れは消えてしまうからだ」。神があなたの罪を罰するなどという恐れは消滅してしまう。なぜなら、幻想を実在だと信じているあなたの心があなた自身に恐れを抱かせ、傷つけているからだ。



You cannot then believe that fear is caused without. And God, Whom you had thought to banish, can be welcomed back within the holy mind He never left. 
  • cause [kɔ́ːz] : 「〜を引き起こす、〜の原因になる」
  • without [wiðáut] : 「外で、外側に」
  • banish [bǽniʃ] : 「追い出す、追放する」
  • welcome [wélkəm] : 「歓迎する、喜んで受け入れる」
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜の内側に」
  • left [léft] : 「leaveの過去・過去分詞形」
❖ "You cannot ~ "「そしてあなたは、恐れは心の外で引き起こされると信じることは出来なくなる」。"And God, Whom ~ "「また、消し去ったとあなたが思っていた神は、神が決して去ることのなかった神聖な心の中で再び歓迎され得るようになる」。あなたの心の最も神聖で純粋な部分に神の祭壇があり、そこにホーリー・スピリットは住まう。この祭壇が神とのコミュニケーションを司る唯一のチャンネルになっている。



9. Salvation's song can certainly be heard in the idea we practice for today. 
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救済、救い」
  • certainly [sə́ːrtnli] : 「確実に、確かに、必ず 」
  • heard [hə́ːrd] : 「hearの過去・過去分詞形」
❖ "Salvation's song ~ "「私達が今日のために実践する考え方の中に、救いの歌を確かに聞くことが出来る」。



If it can but be you you crucify, you did not hurt the world, and need not fear its vengeance and pursuit. 
  • crucify [krúːsifài] : 「〜を十字架に張り付けにする」
  • hurt [hə́ːrt] : 「〜を傷つける」
  • vengeance [véndʒəns] : 「復讐、報復」
  • pursuit [pərsúːt] : 「追撃、追求」
❖ "If it can ~ "「もし、あなたを十字架に張り付けに出来るのはあなただけだとしたら、あなたは世界を傷つけたことはなかったし、世界に追いかけられて報復される恐れを抱く必要もなかった」。世界を攻撃し、世界から復讐を受けているように感じるのは錯覚であって、あなたの心が描いた幻想だ。あなたの幻想があなたを傷つけ、恐れを抱かせているだけだ。



Nor need you hide in terror from the deadly fear of God projection hides behind. 
  • hide [háid] : 「隠れる、身を潜める」
  • terror [térər] : 「恐怖」
  • deadly [dédli] : 「恐ろしく、ひどく」
  • projection [prədʒékʃən] : 「投影、投射、映写」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する」
  • behind [biháind] : 「〜の後ろに、〜の陰に」
❖ "Nor need you ~ "「投影がその背後に隠している死ぬほど怖い神への恐れを、恐怖の中に隠す必要はない」。神の子が神を裏切って神から分離した罪に対して、神は罰をもって報復するに違いないという考えが恐れの原型である。神への恐れに耐えきれなくなった神の子は恐れを心の外に投影して、世界を恐れ、世界を攻撃するようになった。神と世界をすり替えたのだ。世界を恐れることで神への恐れを忘れようとしているわけだ。



The thing you dread the most is your salvation. You are strong, and it is strength you want. And you are free, and glad of freedom. 
  • dread [dréd] : 「〜を恐れる」
  • strength [stréŋkθ] : 「力、強さ」
  • glad [ɡlǽd] : 「満足して、喜ばしい」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放」
❖ "The thing you ~ "「あなたが最も恐れているものは、あなたの救いだ」。投影によって抱く幻想から救われることで、あなたを罰するであろう神と対峙しなくてはならないと恐れている。しかし、"You are strong ~ "「あなたは強いし、あなたは強さを求めている」。"And you are ~ "「そして、あなたは自由であり、自由に喜びを感じている」。救いを恐れるには当たらない。神の罰もまた幻想だと知ることが出来るからだ。それを知る強さをあなたはもっているし、強さによって自由になる喜びを知っている。



You have sought to be both weak and bound, because you feared your strength and freedom. Yet salvation lies in them. 
  • sought [sɔ́ːt] : 「seek の過去・過去分詞形」
  • seek [síːk] : 「探し求める、捜し出す」
  • weak [wíːk] : 「弱い、無力な」
  • bound [báund] : 「縛られた」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
❖ "You have sought ~ "「あなたはずっと、弱さと束縛を探し求めてきた」。神への恐れという幻想にしがみつき、自分を小さな殻の中に閉じ込めてきた。"because you ~ "「なぜなら、あなたは自分の強さと自由を恐れたからだ」。幻想の殻を打ち破る強さと、そこから解放される自由を恐れてきた。自分を罰するであろう神と直接に対峙しなくてはならないと思ったからだ。"Yet salvation ~ "「しかし、救いは強さと自由の中に存在する」。幻想という殻を打ち破る強さをもち、その小さな世界から解放される自由を得ることで、あなたは本当に救われる。神への恐れもまた単なる夢であったと気付いて、実相的な真実に目覚めることが出来るのだ。



10. There is an instant in which terror seems to grip your mind so wholly that escape appears quite hopeless. 
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • grip [ɡríp] : 「〜をしっかりつかむ」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全体的に」
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出」
  • appear [əpíərəns] : 「〜と思われる」
  • hopeless [hóuplis] : 「見込みのない、不可能な」
❖ "There is an ~ "「恐怖があまりにも完全にあなたの心を掴んでいるので、脱出はまったく望みのないことのように思える瞬間がある」。恐れがあまりにもリアルな現実に思え、幻想からの脱出は不可能に思える瞬間がある。



When you realize, once and for all, that it is you you fear, the mind perceives itself as split. 
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、自覚する」
  • once and for all : 「きっぱりと、決定的に」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する」
  • split [splít] : 「割れた、分割した、分裂した」
❖ "When you realize ~ "「あなたが恐れているのはあなたなのだと、きっぱりと自覚する時、心はそれ自体を分裂したものとして知覚する」。恐れを作り出しているのはエゴに支配された自分であり、そんな自分とは別に、恐れを幻想と見破ってそこから脱出しようとする自分がいることに気付く。脱出を促してくれるのがホーリー・スピリットであって、自分はエゴとホーリー・スピリットに分裂している。



And this had been concealed while you believed attack could be directed outward, and returned from outside to within. 
  • conceal [kənsíːl] : 「隠す、隠蔽する」
  • direct [dirékt] : 「〜を…へ向かわせる」
  • outward [áutwərd] : 「外側へ、外へ」
❖ "And this had ~ "「攻撃は外部に向けられてなされ、そして外部から内部へと返ってくるものだとあなたが信じているうちは、これは隠されている」。あなたが外部世界の他者を攻撃し、その報復として他者があなたを攻撃する、そういう形で恐れが生み出されていると信じているうちは、自分がエゴとホーリー・スピリットに分裂した存在であることに気付かない。



It seemed to be an enemy outside you had to fear. And thus a god outside yourself became your mortal enemy; the source of fear. 
  • enemy [énəmi] : 「敵、敵対者」
  • mortal [mɔ́ːrtl] : 「死すべき、生かしておけないほどの」
  • source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起源」
❖ "It seemed to ~ "「あなたが恐れなければならないのは外にいる敵だと思えてしまう」。"And thus a ~ "「こうして、あなた自身の外にいる神が、あなたにとって生かしておけないほどの敵となる;恐れの元凶となる」。神から分離した神の子は神の罰を恐れるのだが、神は外から神の子を攻撃するかのように見えるので、神の子は神を最大の敵だと思ってしまう。エゴにとっての最大の敵は神であって、神を殺してしまいたいと思っているわけだ。エゴの唆(そそのか)しである。



11. Now, for an instant, is a murderer perceived within you, eager for your death, intent on plotting punishment for you until the time when it can kill at last. 
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • murderer [mə́ːrdərər] : 「殺人者、人殺し」
  • eager [íːɡər] : 「〜を切望した」
  • intent [intént] : 「断固とした、決意が固い」
  • plot [plɑ́t] : 「たくらむ、企てる」
  • punishment [pʌ́niʃmənt] : 「罰すること、罰」
  • at last : 「最後に、ついに」
❖ "Now, for an ~ "「今や一瞬にして、あなたの心の中いる殺人者があなたの死を切望し、ついにあなたを殺すことが出来る時まであなたを罰し続けようと企む決意をもった殺人者が知覚される」。今やあなたは、あなたの心の中に神を殺そうと企むエゴの存在を知ることになる。エゴは神を敵に回し、神があなたを殺す前にあなたが神を殺せとせがむ。しかし、神を殺すことは神の子であるあなた自身を殺すことを意味するので、結局、死ぬのはあなた自身ということになる。こうして、幻想の死はあなたにとって逃れられない運命となる。



Yet in this instant is the time as well in which salvation comes. For fear of God has disappeared. 
  • as well : 「同じに、同様に、その上」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い」
  • disappear [dìsəpíər] : 「なくなる、消滅する」
❖ "Yet in this ~ "「しかし、この瞬間は同時に、救いが訪れる瞬間でもある」。"For fear of ~ "「なぜなら、神への恐れは消滅してしまうからだ」。あなたがエゴのからくりを知る時、あなたが本当に恐れなくてはならないのは神ではなく、神への恐れをたき付けてきたエゴだと知る。神への恐れは幻想だと知り、その恐れは赦されて消滅する。



And you can call on Him to save you from illusions by His Love, calling Him Father and yourself His Son. 
  • call on : 「求める、要求する」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
❖ "And you can ~ "「そしてあなたは、神の愛によって幻想から救い出してもらおうと神に求めることが出来る」。"calling Him ~ "「神を父と呼び、あなた自身を神の子と呼ぶことが出来るようになる」。



Pray that the instant may be soon,--today. Step back from fear, and make advance to love. 
  • pray [préi] : 「祈る、嘆願する」
  • step back from : 「〜から一歩下がる」
  • make advance [ædvǽns] : 「進歩する、進む」
❖ "Pray that the ~ "「その瞬間が間近であることを、あるいは今日であることを祈りなさい」。"Step back ~ "「恐れから退き、愛へ向かって前進しなさい」。



12. There is no Thought of God that does not go with you to help you reach that instant, and to go beyond it quickly, surely and forever. 
  • reach [ríːtʃ] : 「達する、至る、手が届く」
  • beyond [bijάnd] : 「〜の向こうに、〜を越えて」
  • quickly [kwíkli] : 「速く、すぐに」
  • surely [ʃúərli] : 「確かに、確実に」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
❖ "There is no ~ "「あなたがその一瞬にたどり着き、そこをすばやく、そして永遠に越えて行く手助けをするためにあなたと共に歩みを進めようとしない神の思いなどない」。神があなたを思う思いは、常にあなたと共にある。



When the fear of God is gone, there are no obstacles that still remain between you and the holy peace of God. 
  • obstacle [άbstəkl] : 「障害物、妨害物」
  • remain [riméin] : 「とどまる、残る、残存する」
  • between [bitwíːn] A and B: 「AとBとの間に」
❖ "When the fear ~ "「神への恐れが消えた時、あなたと神の神聖な平和の間には何の障害物も残されていない」。神への恐れが消えたとき、あなたに本当の平和が訪れる。それは実相世界の平和であり、神聖な平和をあなたは神と分かち合うことになる。



How kind and merciful is the idea we practice! Give it welcome, as you should, for it is your release. 
  • merciful [mə́ːrsifl] : 「慈悲深い、情け深い」
  • release [rilíːs] : 「救出、解放」
❖ "How kind ~ "「私達が実践する考え方の、なんと優しく慈悲深いことだろう」。"Give it welcome ~ "「あなたはきっとそうすべきなのだが、その考え方を歓迎して受け入れなさい」。"for it is ~ "「なぜなら、それはあなたの解放なのだから」。苦と痛みと恐れの幻想世界から、神聖な平和に満たされた実相世界へとあなたは解放される。



It is indeed but you your mind can try to crucify. Yet your redemption, too, will come from you. 
  • indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに」
  • redemption [ridémpʃən] : 「罪の贖い、贖罪」
❖ "It is indeed ~ "「本当に、あなたを十字架に架けようとするのはあなたの心である」。"Yet your ~ "「しかし、あなたの贖罪もまた、あなたからやって来るだろう」。あなたの心が幻想の中で勝手に恐れを生み出し、苦と痛みを自らに強いているのだが、それが幻想だと気付き、赦して幻想を消滅させるという贖罪もまた、あなたの心がなす行いだ。あなたは神から分離し、身を切り裂く飢えを経験したが、あなたは自らの足で神に回帰できる。神はあなたの帰りをじっと待っている。







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